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南極に思いをよせる《「心を育てる教室」~第50次南極地域観測隊小森智秀さん講演~》

9月29日(水)、仙北中学校を会場に「心を育てる教室」が開催されました。

今回は、2008年12月~2010年3月まで第50次南極地域観測隊(28名)の一員として参加した小森智秀さんをお迎えし、「極寒の地 南極で得たもの」と題して講演をしていただきました。

小森さんは、日本から14,000㎞離れた南極でオゾンの観測観測気球を打ち上げ空の気温風の測定等、極寒のブリザードが吹き荒れる厳しい環境の中での活動を動画やスライドを用いて紹介、南極での様々な貴重な体験をユーモアを交えて話してくれました。

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南極へ向かう際は、観測隊として初めてオーストラリアの船で向かい、その際は、大学時代にオーストラリアへ語学留学した経験を活かして、英語で相手方との通訳を務められた等、テレビ、新聞では分からない事まで教えてくれました。

南極は想像を遥か超える厳しい気候の中、時折見せるオーロラや周り一面の氷河、太陽の沈まない白夜、ダイヤモンドダストと太陽が作り出す幻日、空の色の多様性等、雄大な景色の連続に、驚きの毎日だったそうです。

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また、隊員28名はそれぞれのスペシャリストの集団であり、隊長を始め、気象観測隊員(10名)の他、車両等の機械整備、通信、調理、医療、建築等 の隊員(17名)で構成され、厳しい環境の中、基地の日常生活において安全安心に暮らせるよう、1人も欠けることが出来ない、28人の社会を形成している ということを教えていただきました。

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基地内の食事も日本と同じくカレーやラーメン等を食べることができます。

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正月にはおせち料理が振舞われ、水耕栽培によりレタス等の野菜も栽培しているそうです。

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南極で小森さんが実際に身に付けていた靴や帽子、手袋等も展示されました。特に靴はとても分厚く頑丈な作りになっていました。

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今回は特別に南極の氷も登場!!

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生徒達は、初めて触る南極の氷に興味津々!!

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基地周辺では、ブリザードや暴風対策として建物と建物の間にはロープが張られ、それを体に巻き、引っ掛けて移動する体験も行われました。

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小森さんは講演の最後に、生徒達に向かって、「どんなことでも夢を持ったら、自分には出来る、絶対にそうなれるんだと強く念じ、自 分を信じて頑張ってください。そうすることによって周囲に支援してくれる人が現れ、夢にグッと近くなる。そして、今という刹那を大切に生き、周囲の人達へ の感謝の気持ちを持ってください。」と熱い激励のメッセージを送ってくれました。

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最後に小森さんから、生徒達にプレゼントとして「南極の氷」と小森さん自ら撮影したペンギンアザラシ、夜空に浮かび上がるオーロラ「写真パネル」が送られました。

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生徒からはお礼の言葉と花束が小森さんに送られ、講演会は幕を閉じました。

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講演会終了後は、昨年9月に南極と高梨小学校を衛星回線で結び、テレビ会議システムを使って「南極教室」を開いた時の児童が、今年中学1年生となっ て小森さんと再会を果たしました。小森さんからは当時生徒達が小森さんあてに書いた感想文のお礼と一緒に記念写真を撮りました。

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小森さんと再会を果たした生徒達は、みんなそれぞれが思い持っている大きな夢を小森さんに話し、小森さん自身も、また南極に行きたいと意気込みを語ってくれました。

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今回の小森さんとの講演、交流を通じて生徒達が思い描いた夢に向かって頑張るこれからの姿、活躍に期待したいですね。

Posted under: 仙北地域

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