9月15日、八幡神社の祭典で伝統行事の「旗背負い」と「奴振り」が行われました。旗背負いは江戸時代末期この地方に疫病が流行したときに、地域の苦難(悪病)を力自慢の若衆1人で背負うために始めたのが起源とされています。雄物川の玉石を詰めた「かます」6個(約150㎏)と長さ8mののぼり旗をセンバと呼ばれる背負子にくくりつけ、町内を練り歩き八幡神社に奉納します。
途中、路上の低い電線を旗竿の先端をかわすのが難しいと言われていますが、奉仕会のベテランたちは、先端につけたヒモを引きながら、中腰でバランスをとり、くぐりぬけていきます。今ではこれが妙技となっています。
所々で旗背負いは立ち止まり、子供たちに股をくぐらせます。力自慢の若衆の股をくぐると丈夫になるといい伝えられています。
センバ(左)とかます(右)
町内を練り歩き、いよいよ八幡神社の境内へ入ります。
鳥居をくぐりぬけるのは、至難の技です。
神社を時計回りに3周して、住民の無病息災を祈願しました。
旗背負いの後に大名行列が続き、ひげやまゆを墨で描いたひょうきんな奴たちが「ヨーイヤ、ヨイ」のかけ声に合わせて体を左右に振りながら、江戸絵巻を展開しました。