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秋田県大仙市公式ブログ

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農業研修生が1年間の研修報告「大仙市農業研修会」

3月25日(金)、平成27年度大仙市農業研修会がグランドパレス川端で開催されました。毎年研修会では、大仙市新規農業者研修施設の農業研修生が今年度の研修報告をしています。今回も太田地域にある東部新規就農者研修施設の研修生12名と西仙北地域にある西部新規就農者研修施設の研修生6名が、1年間担当した作物の栽培について、研修で学んだことや体験したこと、今後の目標について一人ひとり報告しました。

研修2年目の清水川絵美さんは、今年度ホウレンソウとキャベツを担当しました。今年は前年からの課題に向き合い、ホウレンソウの発芽を揃えることに重点を置き取り組んだそうです。土壌水分を均一にする方法を取り入れ、高温期においても発芽を揃えることができ、収穫調整作業も効率的に行うことが出来たと手ごたえを発表しました。P3251009

清水川さんは、都内で野菜ソムリエとして活動していた経験があります。「野菜づくり」に生きがいや誇りを持つ生産者に会う中で、次第に農業そのものへの興味・関心が強くなり、就農を決意したといいます。農業を基本的なところから実戦で学びたいと東部新規就農者研修施設での研修を始めました。2年間の研修を終え、いよいよ経営者としてのスタートとなります。

清水川さんは研修当初、『旬のものほど美味しい』という消費者としての感覚が強く、春のものと思っていたアスパラを真冬に作ったり、季節外れのものを作ることに抵抗を感じ、消費者目線と生産者目線とのギャップに戸惑いを感じたこともあったそうです。研修を通じて、他産地が採れない時期を狙って出荷し、収益を出すことも大切であるということを学んだといいます。今後は、魅力ある農業を目指し、産地から新たな『旬』を創りだし発信していけたらと意気込みを語ってくれました。

清水川さんを始めとし2年間の研修を終えて4月から就農する研修生は全部で7名です。研修で学んだ知識・経験を生かして、大仙市農業の担い手として貢献してくれることを期待します。

2年間の研修、おつかれさまでした。皆さんの背中を見て、就農を志す若者が増えることを願っています。