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秋田県大仙市公式ブログ

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「国見ささら」が放送されます

太田の国見地区に伝わる、県無形民俗文化財「国見ささら」が、NHKの番組で取り上げられます。国見ささらは、佐竹氏が常陸から久保田(秋田)に移封のとき、行列の先行をつとめ、悪魔退散の役をして来たと伝えられています。荘重さが特徴であり、ぼんぼり、棒つかい、唐団扇振り、獅子三人、カッキリ、揺、笛等が大名行列のかたちをとり舞われます。現在はお盆の時期に、神社や家々を廻り精霊供養・五穀豊穣を祈願し演舞されています。

今回、NHK総合テレビの、秋田の個性的な民俗行事を紹介する番組「秋田ミンゾク大全集(仮)」に「国見ささら」が出演することになりました。4月17日には、国見ささら保存会のみなさんが、番組の収録のため五城目町の「シュアビレッジ町村」を訪れました。

秋田県は、国指定の重要無形文化財が17件と全国でも最も多く、民俗行事の宝庫を言えます。その中でも、「国見ささら」は行事の保存・伝承ができている代表例ということで、番組内でただ一つ、ゲストの前で演舞を披露することになりました。

収録場所の「シュアビレッジ町村」は、築100年以上になる古民家。その中の土間での演舞となり、勝手の違いに戸惑っていたようでしたが、リハーサルから本番へと進むにつれ、次第に熱気を帯びた演舞になっていきました。IMG_2674IMG_2673

外はあいにくの荒れた天気でしたが、そんな天気も飛ばしてしまうような、すばらしい演舞を披露していました。放送が楽しみですね。収録に参加してくださった国見ささら保存会の皆さん、おつかれさまでした。

番組では、人口減少が進み民俗行事が中止・休止するケースが増えているなかで「民俗・習わし」の魅力・その価値を改めて見つめ、保存・伝承への道を考えてもらいたいという思いがあるようです。

国見ささら保存会は、20代から70代のメンバーが揃い、保存・伝承という点でも、他の模範となる活動をしています。「国見ささら」の演舞はもちろん、保存会のチームワークの良さなども番組を通じてご覧いただけると思います、収録の様子は、5月6日(金)19:30からNHK総合で放送されます。みなさん、ぜひご覧ください。

 

番組名  NHK総合 ウォッチA 「秋田ミンゾク大全集~一之巻~」(仮)

放送日時 平成28年5月6日(金)19:30~20:13