10月7日(金)から16日(日)まで、太田文化プラザ(太田支所向い)で「空如の画業を探る」をテーマに、鈴木空如が模写した法隆寺金堂壁画12面と関連作品の展示が開催されます。
4日から文化財保護課と太田支所の職員チームによる作品展示作業が始まっています。
空如は太田町小神成出身の仏画家で、明治から昭和にかけてひたすら仏画の模写に取り組み、生涯名利を求めない生き方から「画聖」とも呼ばれています。
日本の世界遺産第1号である法隆寺は、金堂の内壁に描かれた日本最古の仏教仏画が昭和24年の火災で焼損しており、空如の模写した作品は、火災前の壁画を忠実に描いていることから、非常に貴重なものとなっています。
法隆寺金堂壁画の模写作品は、大きなもので8畳、小さなものでも6畳ほどのサイズです。
普段は、さまざまな催しが行われる多目的ホールですが、空如作品を展示するためにホールの壁を模様替えし、天井から吊るすために移動式の足場を組み、上、中、下とそれぞれ2人の6人がかりで展示をします。
作品にキズをつけないよう細心の注意を払い、6人が呼吸を合わせて吊るす作業を行っていました。
法隆寺金堂内壁を再現するように12面が展示されるのは7年ぶりです。
また、空如の金堂壁画模写が縁で、15日(土)には法隆寺の大野玄妙(げんみょう)管長による「日本のこころと和の文化」と題した特別講演なども行われます。
秋のひととき、空如の絵にふれ、大野管長のお話しを聞き、心豊かな時間を過ごしてみませんか。