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太田分校生 大阪で「あきんど体験」

大曲農業高校太田分校(伊東金一校長・生徒数52名)の2年生15名が、大阪市の京橋中央商店街で「あきんど体験」をしました。これは、太田分校の2年生15名が11月29日から12月2日までの日程で関西方面へ修学旅行に出かけ、3日目に商店街での販売体験をしたものです。修学旅行に合わせ、しかも商店街での販売体験をするというのは、太田分校にとって初めての試みだったそうです。

分校生は、地元太田で春から秋まで月一回の朝市で物品販売をしており、東京でも物産展などで販売の経験があるほど、販売に関しては慣れています。が、大阪のしかも商店街での販売となると全員が初体験。大人でさえも身構える関西のノリを、分校生がどのように対応したのか気になりますね。

京橋中央商店街の一角にある広場に販売ブースを設け、太田分校の特別栽培米などを始めとし、大曲農業高校本校のジャムや増田高校のリンゴなど県南地域の農業高校の特産品をメインに販売しました。最初は、なかなか呼び込みの声も発せずにいたようですが、後半には徐々に声も出てきたそうです。大阪の主婦たちの迫力と勢いに驚いた様子の分校生達でしたが、たじろぎながらも持ち前の元気と素直さで、丁寧な接客をしていきました。dsc_0597dsc_0640

パンフレットを見せながら商品の説明をしたり、来場者と会話のやり取りをし次々と販売していき、1時間ほどで準備した商品は完売。商品はもちろん分校生の対応の良さで、大阪の主婦層のハートとお財布をがっちり掴んだようです。

今回準備された販売商品の中でも目玉はやはり太田分校の「あきたこまち特別栽培米」。

秋田県内の農業高校ではじめて「無農薬・無化学肥料」での栽培に取り組んだのが、太田分校です。約4反歩(40アール)の実習田にあきたこまちを作付し、農薬や肥料に頼らずその分手間暇をかけ収穫まで管理をしてきました。今年は昨年より食味の良い米ができ、自信を持って販売できたようです。そして特別栽培米のおいしさは関西でも認められ、今回の「あきんど体験」で特別栽培米を購入された大阪の方から、追加で30キロの注文もあったそうです。

参考までに、この特別栽培米は、太田分校にまだ販売用があるとのこと。精米2キロ入りで税込1,000円。事前に連絡をすれば、個人の方にも販売するそうです。img_6838

太田分校の「あきんど体験」は、学習の枠を超え、秋田県の農業高校のがんばりを発信できた貴重な体験となったようです。今回の活動も、地域を大事にする分校らしい取り組みだと感じました。

大阪の主婦たちも認めた特別栽培米、購入して太田分校を応援するのもいいかもしれませんね。この機会に、太田分校の「あきたこまち特別栽培米」のご賞味いかがでしょうか。