2月10日(金)、国指定重要無形民俗文化財「刈和野の大綱引き」が開催されました。大綱引きは、通称「大町通り」と呼ばれる通りで行われます。上町を「二日町」、下町を「五日町」と呼んでいます。上町が勝てば米価が上がり、下町が勝てば豊作になるとされております。
この日は小雪の舞う中、午後から各種関連行事が行われました。
雄綱と雌綱、それぞれ約10トン。上町・下町の境界の中心である「ドップ」と呼ばれる付近に飾られている両綱です。
西仙北小学校の児童による「大綱太鼓」も披露され雰囲気を盛り上げてくれました。
祈祷の準備が整いました。
浮島神社での祈祷を終え、市神様を大綱のある場所まで運びます。
その後、神官によるご祈祷・お祓いがおこなわれました。
関係者による玉串奉てんです。
33歳・42歳の厄年の方々による餅まきも行われました。大勢の方で賑わっていました。
いよいよ綱のばしに入ります。
地元の中学生も一緒に参加してくれました。
綱のばしが終了し、両町大綱の化粧直しが行われ本番を待ちます。
今年も餅つき・抽選会・冬花火が行われました。
地元の中学生が花火会場にミニかまくらを作ってくれました。
HUBスペースでは、中学生が「休憩所・案内所」を開設してくれました。大変好評だったようです。
いよいよ、前哨戦とも言われる両町の若衆による押し合いが繰り広げられました。
二日町と五日町の大綱の先端がドップ(境界の中心)のところまで出されるといよいよ綱合わせ作業です。
危険が伴う作業のため、最も熟練した建元(綱引きの仕切り役)たちの指示のもと進められます。
そして結び合わせが終了した午後9時35分ごろ、建元の合図により引き合いが始まりました。 「ジョヤーサノ」という掛け声が会場一杯に響きわたり、地域住民・観光客合わせて約7300人による引き合いは15分の 攻防の末、下町が3年連続の勝利を収めました。
大綱引き保存会をはじめとする関係者の皆さま、大変お疲れさまでした。そして大綱引きにおいでいただいた観光客の方々、大変ありがとうございました。寒さを吹き飛ばす熱気と、大綱引きの迫力に満足いただけたでしょうか?また来年お待ちしております。