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秋田県大仙市公式ブログ

鳥海山を富士山に重ね

「この日本一の山について今さら何を言う必要があろう」

これは、登山家のバイブルと言われる深田久弥(ふかた きゅうや)の名著「日本百名山」の富士山の項の書き出しです。

富士山は、二つと無い、あるいは二でないということから、古い文献には「不二山」とも記載されているそうです。東西南北どこから見てもその美しい整った形は変わらないことから、八面玲瓏(れいろう)という言葉が生まれたほどです。

秋田富士または出羽富士(山形県では庄内富士)と言われる鳥海山も、東北で二番目に高いスケール感、そして孤高の美しさは、秋田県民にとっては、世界遺産であり日本一の富士山に並び「何を言う必要があろう」存在となっています。県内各地で「ここからの鳥海山が一番」という地点がある八面玲瓏ぶりもまた、富士山に重なります。

太田地域から眺める四季折々の鳥海山を、これまで何度もブログで紹介してきましたが、実は私は太田地域の出身ではありません。太田支所勤務となってから「♪しゅうれ~い むひなぁ~る 鳥海山よ~」で始まる秋田県民歌の作詞者が太田の倉田政嗣であること知り、鳥海山への注目度が変わりました。天気の良い日は、通勤途中に鳥海山を眺めることを欠かしません。季節により趣を変える鳥海山にすっかりとりこになっています。

鳥海山がきれいに見える日は、とにかくカメラを持って出かけます。5月19日、朝からすきっと晴れたこの日は、水田に映る鳥海山が撮れないかなと野望を持って出発しました。見渡せば田園地帯ですが、鏡になりそうな水田を探すのはなかなか難しく、ぐるぐるまわり撮れたのは2地点からのこちらのショット。うっすらと逆さ富士ならぬ逆さ鳥海山が撮れました。IMG_8445IMG_8449

何度も伝え、「今さら何を言う必要があろう」と思っても、この季節の鳥海山の姿も伝えたい。

これからも太田から見える風景を切り取り伝えていきますので、お楽しみに♪

Posted under: 太田地域

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