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秋田県大仙市公式ブログ

記念すべき第10回 太田分校「全校田植え競技会」

5月24日(水)、大農太田分校の実習田で、全校生徒による全校田植え競技会が開催されました。
この田植え競技会は、今回で第10回を迎える太田分校の恒例行事となっています。
競技は学年対抗で一斉に行われ、1年生から3年生の総勢約50名が植え付けの速さと美しさを競います。

競技前のセレモニーでは、伊藤教頭先生より「米には88の手間がかかっていると言われるが、田植えは30から40くらいの大切なところ。心強く植え付けて、力強い苗を育てられるよう頑張ってほしい」とあいさつがありました。
★IMG_8475続いて、農業委員長の高貝大和さんは 「稲づくりは先人のたゆまぬ努力の結晶。現在は機械で作業が簡単になったが、この手植え作業を体験し、土の感触を味わおう」と全校生徒に呼びかけました。
★IMG_8476続いて、ゲストの紹介。
今回は、ローカルタレントのシャバ駄馬男さん(出場3回目)、吉本興業より秋田県「住みます芸人」3代目の桂三河さん、アコースティックデュオのケースケさん&マサさんの4名が、手植えの助っ人として参加します。
★IMG_8480 続いて、農業担当主任の高橋先生から植え付ける際の説明を受けます。
「今年の苗は小ぶりだが根が張っている。植え付けるときは根を切らないように5本から3本取って、指3本の第一関節くらいで植え付けるように。土が固いかもしれないので、水を入れた時に苗が浮かないように周りからも土で塞ぐこと。あと、除草の時大変なのでなるべく真直ぐ植えるように・・・」
何やら土と苗のコンディションが例年と少し違って、作業に要領が必要な様子です。
★IMG_8484
説明の後は、各学年チームにゲストの皆さんと、参謀として農場部担当の先生が1人ずつ入り作戦会議が行われます。
★IMG_8487作戦会議が終わったら、 円陣を組んで、いざ田んぼへ。

開始前、裸足になって一列に並び、抱えた稲の束の感触を確かめるようにして、開始の合図を待つ生徒の皆さん。
頭の中では植え方をシュミレーションしているのでしょうか。
★IMG_8500競技を行う田んぼは、広さおよそ1反歩(10アール)で、ビニールひもで学年ごとに3等分されています。そして田面には約30センチ間隔でつけられたマス目があり、これに沿って苗を植えて行くことになります。

教頭先生の号令とともに、皆一斉に田んぼへ降り立ち、手植え作業がスタート!
声を掛けあいながら「早く、丁寧に」植え付けていきます。
★IMG_8503手植えする人の他に、田んぼの外には苗の補給係が控え、ころあいを見て苗の束を投げ入れ、苗を補給します。
自分の担当する列を植え終わった人は、折り返して遅れているメンバーを助けます。
★IMG_85153年生は、今まで培ってきた経験と抜群のチームワークによる圧倒的なスピードで、序盤から1 ・ 2年生との差を広げていきます。
そして、14分59秒という好タイムを打ち立て、見事優勝。
過去最短と言われた昨年度の3年生の19分5秒という記録を大幅に更新しました。
★IMG_85202年生と1年生も、3年生に続くべく、着々と作業を進めて行きます。
近くの太田南小学校の1・2年生も応援に来てくれました。
「お兄さん、お姉さん、がんばれー!」

可愛らしい声援が飛ぶ中、田植え競技は終了。
★IMG_8528 結果、2年生は準優勝、1年生は第3位となりましたが、両学年とも、植え付けされた苗は3年生に引けを取らず美しく並んでいました。
★IMG_8524

競技会ということで順位はついてしまいましたが、教頭先生の言葉にあったように、この田植えが88ある手間の30~40くらいということは、これからこの稲を育て収穫するまでの約5か月に、残る40~50の手間をかけていかねばなりません。

太田分校の実習田では、競技に使った約1反歩(1アール)を含む約4反歩(4アール)にわたって、「無農薬・無肥料」で稲の栽培を実践しており、今回植えた苗も農薬や肥料に頼らず、その分丹念に状態を管理していく必要があります。

生徒の皆さんが心を込めて植えた苗が、秋にはおいしいお米となってその手の中に戻って来るよう願っています。

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