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秋田県大仙市公式ブログ

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「行動する勇気」学んだ3時間

7月13日、おおたコミュニティプラザ和室で、太田地域の民生児童委員12名が救急救命講座を受講しました。
講師は大仙消防署東分署の救急救命士 田畑佳則さんと消防士の木村直哉さんのお二人。
人形や訓練用の器具を使い、「心肺蘇生法」と「AEDの使用法」について学びました。
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初めに、心肺蘇生法の講習です。
一通り流れが説明された後、6人ずつ2グループに分かれ、講師が見守る中、互いにアドバイスしたり動きを確認し合ったりしながら和やかな雰囲気で、一人一人実践していきます。
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講師の田畑さんより、「マッサージするリズムは一分間に100回~120回くらい。これは皆さんも聴いたことがある歌、『地上の星(中嶋みゆき)』や『世界に一つだけの花(SMAP)』のリズムとだいたい一緒。分からなくなったら思い出してください」など、各手順のコツやポイントが分かりやすく説明され、受講者の理解を促します。
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心肺蘇生法の後は、訓練用具と人形を使ってAED操作法の講習に移ります。
ここでは、AEDを安全かつ効果的に使用するため、様々な状況下を想定しての練習が行われました。
グループ内で、心肺蘇生をする役とAEDを操作する役の2人一組となり、
「もしも倒れている人がネックレスをしていたら・・・」
「周りに取り乱した親族がいたら・・・」
「対象者の体が汗で濡れていたら・・・」
というようなトラブルシチュエーションに応じた対応を実践します。
講師はその横で、時にはアドバイスし、時には迫真の演技で取り乱した親族役を演じるなど訓練をサポートしました。
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研修を終えて、髙橋智子さんは「今までも同様の講座を受講してきたが、今回のように様々なシチュエーションを想定し、臨場感を持って皆で積極的に取り組めたのは初めて。対象者への対応や処置はほぼ同じだけれど、本来であればさまざまな外的要因が絡んでくるのは当然のこと。新鮮な気持ちで取り組めた良い講習だった」と振り返ります。bIMG_9005
また、髙橋稔さんは「かつて3回受講したことがあるが、やはり日常的に実践することが無いので、万一の時役立てられるように学んでいる。現場に出くわした時のことを思うとやはり不安で、『果たして自分が処置していいものかどうか』この見極めのポイントが難しい。場数を踏まなければ思い切って動けないと思うけれど、そんな自分でも誰かが処置しているときの補助など、人命を救う力にはなれるかもしれないので、そのために今後も研修を受けていきたい」と語ります。
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講師の田畑さんによれば、昨年度、秋田県内で心肺停止の搬送は250~300件くらい。
その多くが、家に帰ったら家族が倒れていたようなケースが多く、実際に人が倒れその場にいた人が心肺蘇生を行った例はあまりないのだといいます。
ただ「講習を通じて、一刻を争う救命措置の緊迫感を少しでも伝えたい。そして講習で習ったすべてとは言わず119番して消防に指示をもらうという行動だけでもいいので勇気を出して救命への第一歩を踏み出してもらえたら嬉しい」と講師としての想いを語ります。
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会長の髙橋善衛さんは、「我々は救急のプロではないけれど、知識や手順を学んでおくことで、誰かを助けたいという想いを行動に移すことができる。そのためには繰り返し講座などで練習を重ねるのが大切」と、今後も民生児童委員で講習を受けて行きたいと意気込まれていました。bIMG_8995
もし、自分の目の前で倒れたり、苦しんだりしている人がいるとき、「助けたい、何とかしなければ」という思いと、「もし悪化させたらどうしよう」という不安が頭をよぎってしまうかもしれませんが、今回受講したすべてをやらなくても、迷わず勇気を出して一刻も早く119番をするだけで、対象者の蘇生率を上げることができます。

救命の方法だけでなく、誰かの命を救う「心構え」と、第一歩を踏み出すための「勇気」を学んだ貴重な3時間でした。

安全安心のまちづくりのため日々努力!

7月2日、南外体育館前に朝早くから南外地域消防団員が集結しました。この日のために日々練習を積み重ねてきた団員たち。大会会長代理で出席された佐藤副市長からは「消防団員は市民の財産と生活を守る役割を担っている。安全安心のまちづくりのため取り組んでもらいたい」と激励の言葉をいただきました。

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DSC_0031小型ポンプ操法の部は各部から6隊、規律訓練の部は各分団から3隊が出場して実施しました。

小型ポンプ操法はそれぞれの役割が一つ一つ重要であり緊張感が漂いました。規律訓練はみんなと息を合わせ揃えることの大切さをしみじみ痛感した時間でした。

見どころは何といっても筒先で絞り込んだ水流を的に当てるところです!真剣な眼差しは南外地域、強いては大仙市を守る誇らしい勇気ある姿に見えました。

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どの団員も最後まで健闘しました!結果は次のとおりです。

【小型ポンプ操法の部】     【規律訓練の部】

1位 1分団2部         1位 1分団

2位 2分団2部          2位 3分団

3位 2分団1部          3位 2分団

4位 1分団1部

5位 3分団1部

6位 3分団2部

 

評価は・・・・

◯小型ポンプ操法・・・団員の気迫が伝わり成果が十二分に発揮されていた。安全性を重視した結果、全体的にスピードが遅くなり時間がかかった。若手団員への引き継ぎをきちんとしてほしい。

◯規律訓練・・・基本動作であり行動力・団結力を持って更なる向上に努めてほしい。

小型ポンプ操法及び規律訓練は、どちらも第1分団が優勝し郡大会へと駒を進めました。おめでとうございます!!

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そして7月16日、南外代表の第1分団が大仙仙北美郷支部消防操法に出場しました。団員一人一人、練習の成果を発揮し精一杯がんばりました。

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結果は小型ポンプ14位(14隊中)、規律訓練13位(14隊中)。突然の雨にも負けず団結力をもって取り組んでいただいたことに敬意を表したいです!本当にお疲れさまでした。

これからも安全安心なまちづくりのためよろしくお願いします!!