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秋田県大仙市公式ブログ

イネの花からエール

7月22日から23日にかけての大雨は、大仙市に大きな被害をもたらしました。
雄物川を始めとし、地域を流れる河川・用水路が氾濫し、浸水・土砂により大きな被害が発生しました。
8月10日集計の被害状況によると、大仙市全体で住宅被害は全壊が3棟、半壊が30棟、床上浸水261棟、床下浸水542棟。その他に公共施設や事業所・非住宅建物など660棟が被災しています。
道路では412箇所で決壊や法面・路肩の崩落があり、河川の護岸決壊や損傷は172箇所となっています。
農業被害も大きく、2357.7haの作付面積が冠水・土砂流入の被害を受けています。中でも、水稲で2103.4ha(うち冠水1995.7ha、土砂流入等107.7ha)、大豆で201ha(冠水)など深刻な被害が発生しています。また、農地の法面崩壊や水路決壊、揚水機破損などの農業施設被害も155.1ha、695施設にのぼっています。林道の法面崩壊や路肩決壊も104箇所と、農業を取り巻く環境にも大きな爪痕を残しました。

全力で復興に向かう中、気が付けばもう8月中旬です。
見渡した太田の景色に「イネの花」が映りました。
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「イネ」は天気の良い日の午前中に花を咲かせることが多く、花が咲いているのは2時間ほどだそうです。
「イネ」の名前の由来は「命の根」「息の根」とも言われています。「コメ」は日本人が生きるために、古来から最も大切にされてきた食べ物です。それを表すかのように、「イネ」の花言葉は「神聖」です。

ここ大仙市に生きる私たちは、大地を耕し、この「イネ」を育ててきました。過去にも冷害・大雨・飢饉など幾度となく自然災害に生活を脅かされてきました。先人たちはそれを乗り越え、この大地を守ってきました。この大地があれば、私たちも今回の水害を乗り越えられることと思います。2時間しか咲かない「イネの花」に出会えたことで、大地の存在に気づき、エールをもらった気がしました。

この肥沃な大地、守り継いでいく農地が、私たちにはあります。
復興へ、前に進もう。がんばろう☆大仙!

Posted under: 太田地域

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