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秋田県大仙市公式ブログ

「自然な良さ」引き出したい

7月に岩手県盛岡市で開催された第76回東北6県写真師連合会いわて盛岡大会のコンテストにおいて、太田地域の井上甲太さん(井上写真工房)が3度目となる文部科学大臣賞に輝きました。
この大会は、東北6県の写真館経営者で運営する同連合会の主催で、各県持ち回りで開催されており、今回で開催第76回目を迎える歴史ある大会です。
コンテストには「営業写真の部」「婚礼写真の部」「自由写真の部」の3部門があり、今回は、東北地方に約500店舗ある写真館から565点もの作品が出品されました。
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各部門に金・銀・銅の奨励賞があるほか、中でも優れた作品には、文部科学大臣賞、(社)日本写真文化協会会長賞、県知事賞が贈られます。
井上さんは、452点の出品があった「営業写真の部」に応募し、数多くの作品の中から見事、最高賞を受賞しました。

今回、受賞した作品はこちら、作品名「二十歳の時」。
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モデルの方は、実際に成人の記念で写真を撮りに来られたお客様。
20歳という節目の記念に相応しい、若さと、大人の美しさが表れている一枚に感じます。

甲太さんが今取り組んでいるのは、窓から差し込む自然光を使った撮影法。
「光の加減」と「被写体の自然な表情」をうまく引き出して、本人でも気づかないような魅力を写真で表せるよう心掛けているのだそうです。
スタジオにも工夫を重ね、自然光をうまく取り入れられるような構造に改良しました。

この写真を撮影した日は、被写体の美しさはもちろんのこと、スタジオに差し込む光の具合を見て、撮影する前から「良い写真が撮れそうだ」と、心なしか確信めいたものがあったのだとか。
スタジオに入ってからは、窓から入る自然光と陰のバランスを微妙に調整しながら、モデルの姿勢や表情、髪や着物の色と、被写体が最も自然に映える位置でシャッターを切ったそうです。

「良い写真とはどんな写真ですか?」と漠然とした質問を投げかけたところ、「光に逆らわない写真かな」と井上さん。

「上を目指すということは、常に新しい撮影に挑戦していくということ。技術を磨くことで、何よりも自分の撮った写真がお客さんに喜んでもらえるよう、今後も頑張っていきたい」と抱負を語ります。
DSC_1870最後に、受賞作品と並んで一枚撮らせていただきました。
「俺、写真撮られるの慣れてないんだよなぁ~(笑)」と少し照れながら、ご自身はなかなか自然体になれない甲太さん。

これからもご活躍を期待しています!

Posted under: 太田地域

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