12月3日(日)第29回中仙地域文化財(水神社)防火訓練が行われました。
水神社の氏子、豊川地区自主防災組織の代表者、豊川地区の住民、消防団員等54名が参加し、はじめに大仙市消防団中仙支団の冨岡支団長の合図により防火訓練が開始されました。
訓練用の煙幕がもくもくと焚かれる中、国宝(レプリカ)はしっかりと運び出され、豊川小学校の児童による水消火器での初期消火訓練が行われました。初期消火の大切さを学習するとともに、周囲への火事ぶれ、火の手が大きくなったときの対処法を地域のみんなで再確認しました。
その後、
「初期消火はしたものの・・・しかし!!消火器では消火できず、火の手は大きくなり・・・」と言った設定で地域の住民も加わり、バケツリレーで消火訓練も行いました。
通報により角館消防署中仙分署より消防車が到着し、駆け付けた大仙市消防団中仙支団豊川分団とともに消火訓練を行い、やっと鎮火。
訓練とは言え、本番さながら、声を出し、勇気を出しての防火訓練となりました。
防火訓練後、近くの北観音堂部落会館にて、中仙分署の消防士による防災講話が実施され、豊川地区の自主防災組織の方々15名が聴講しました。
中でも、ロープを使っての雪下ろし時の命綱の結び方は、これから雪下ろし本番となる今、しっかりと知ってもらいたい、また参加者も知っておきたい事だと全員で結び方を実践し学びました。
最後に、今、自動販売機などにも取り付けられているAEDですが、いざと言う時「置いてある場所は知っていても使い方は知らない」ということがないよう使用方法を学び、防災訓練と防災講話、とても充実した1日となりました。
この文化財防火訓練を行うことで、火災発生時の対応を地域住民で再確認することができました。同時に地域の文化財である水神社の御神体である秋田県唯一の国宝「線刻千手観音等鏡像」を地域のみんなで守っていこうという思いがしっかりつながった防火訓練となりました。