ふるさとこんにちは

秋田県大仙市公式ブログ

味噌のパワーを伝える!『味噌汁プロジェクト』

テレビやネットで『発酵』食品、『発酵』製品についてよく聞くようになりました。
とりわけ秋田県は秋田美人を例に挙げ、お酒や麹などで『発酵』文化が注目されることが多い気がします。
今注目を集める『発酵』文化、太田にも紹介したい活動があります。
「太田一杯の味噌汁プロジェクト」(田口名緒代表・会員10名)の活動です。
味噌汁プロジェクトでは、大農太田分校のGLクラブ(グリーンライフクラブ・農業体験をするクラブです)と一緒に大豆を育てたり、おおたわんぱくランドで味噌の仕込み体験をしたり、イベント会場で味噌汁販売をしたりという活動をしています。
活動の中で、①食べることは生きること、食に向き合ってもらいたい②味噌も味噌汁の具になる野菜もこの町で作られている、地域とつながって欲しい③暮らしの中の「手間」を楽しみ、生きる力を育んでほしい、それらを伝えていきたいと頑張っています。

この度、この「太田一杯の味噌汁プロジェクト」の主催により、大農太田分校で味噌汁にスポットをあてたドキュメンタリー映画の上映会が開催されました。

分校生・保護者・地域住民など50名ほどが集まり、『その後のはなちゃんの味噌汁』(20分)、『いただきます、みそをつくるこどもたち』(75分)の2本立ての上映を楽しみました。
「映像を通じて生徒たちに『食べる』ことを再認識してもらおうという想いで開催した」と田口代表。
映像は「食べることが命を作る」をテーマに、福岡県のある保育園で実践されている取り組みに注目した、食育に寄り添ったドキュメンタリー作品。
子ども達の表情が生き生きと描かれ、とりまく大人たちの優しさが溢れる映像に、訪れた保護者の中には涙ぐむ方もいたようです。
1DSC_2832生き生きと健やかに生活を送る園児たちの様子や、さらに食育を通じて、園児の家庭でも食生活の見直しに繋がりアレルギーを持つ園児が症状改善につながったという保護者の声は、自身の食生活を見直すことだけではなく、「食の大切さ」を次世代へ継承していくことの大切さを考えさせるものでした。

そして、何よりも味噌のパワーについて知ることができました。映像の中で、大学教授や医師の考察・研究結果が紹介され「味噌は世界で最もガン予防に効果のある食べ物」であることが最近の研究で判明したとのこと。
ガンを予防する食べ物のベスト3のうち、1位が味噌そして3位に納豆がランクインしていました。『発酵』食品のパワーに驚きです。また日本人は「3000年前からベジタリアン」だったという言葉も印象的でした。
この言葉から、日本人にとって野菜中心の和食が大切だということに気づかされました。

今回の上映会から、日頃から野菜や穀類を育ててきた太田分校生の皆さんに和食の大切さだけではなく、自分たちで食材から食べ物を作ること、食と農業のつながりを再確認した人も多いはずです。
上映会終了後には味噌汁の試食もあり、「おいしい!」という感想に混じって「この味噌の豆は『ほのか』だっけか?」と作り手としての自覚ある言葉が聞こえてきたり。
味噌汁プロジェクトの活動がしっかりと高校生たちに染み渡っている気がしました。
1DSC_2839 furumai『発酵』文化の継承と言えば大げさかもしれませんが、自分で作り手間をかけ、自分の口に入れ元気な体を手に入れ、また自分で作りと繰り返していけば、良いものは残り文化として受け継がれていくと思います。
seitotachi1DSC_2837
太田地域は、枝豆の産地としても出荷額秋田県ナンバー1の実績を誇ります。
この地域で農業に携わるかもしれない高校生たちに、そしてこの地域で近い将来親として子どもを育てていくであろう高校生たちにとって、この味噌づくりこそ受け継いでいってもらいたいと感じました。

田口さん、貴重な機会をありがとうございました。
味噌のパワーと可能性をたっぷりと知ることができたひとときでした。

これを機会にわが家でも実践します!
「味噌のパワーを信じて、毎日味噌汁!野菜たっぷりで♪」

Posted under: 太田地域

Comments are closed.