6月27日(火)に、仙北庁舎隣に建設された大仙市史跡の里せんぼく「さくまろ館」の開館式がさくまろ館前で行われました。
仙北庁舎の付帯施設として建設された「さくまろ館」は、平成28年度末の完成後は、市の会議等に使用していましたが、今後は市民の皆様にもご利用いただきたく、平成29年6月議会定例会において設置条例を可決いただいたところです。
建物の外観は、史跡の里せんぼくを代表する文化的観光拠点の1つである国指定史跡「払田柵跡」をイメージしており、また市民の皆様に親しんでもらうために、仙北地域のマスコットキャラクターである「柵麿呂(さくまろ)くん」を名称に反映しています。
招待した柵麿呂くんも開館式に出席してくれました。
テープカット後は、さくまろ館は非常時には避難所等の防災機能を備えているということもあり、「大仙市の防災体制について」~東日本大震災等から学ぶ身近な防災対策~について、大仙市総合防災課の郡山 茂樹 防災危機管理監による記念講演がさくまろ館の大研修室で行われました。
講演では、冒頭に救急情報キットの作成についてお話しいただきました。
救急情報キットは、あらかじめ本人が救急時に必要な情報をキット(容器)に入れておくことで、緊急時(大規模災害による負傷や急な発病等)に、本人が救急隊へ既往症等の説明をすることが出来ない場合でも、迅速かつ適切な対応を受けることが期待できるものです。
救急情報キットの使用方法は、
- 救急情報シートに情報を記入
- 救急情報キットの中に入れるもの(記入した救急情報シート、保険証、診察券、お薬手帳等の写し)を準備
- 救急情報キットの中に準備したものを入れる
- 冷蔵庫の扉側(飲料水などを保管しておくところ)に保管
- 冷蔵庫にシール(救急情報が冷蔵庫に入っています)を貼る
- 玄関の内側にシール(救急情報が冷蔵庫に入っています)を貼る
また、東日本大震災での実例を紹介していただき、身近な防災対策や避難の心構えとして、
・寝室に、背の高い家具やガラス付きの家具は置かない
・ガラスの破片等でケガをしないために、ベットや布団の脇にスリッパか靴と軍手を準備する
・家具を固定し、重いものは低いところへ
・テレビやラジオなどで、震度、震源地や雨・台風などの最新情報を確認する
・避難場所とルートを確認し、移動する時は狭い道や塀ぎわ、川べりを絶対に避ける
・単独避難は非常に危険なので、できる限り、近所や支援者と一緒に避難する
などを話していただき、常日頃からの備えの重要性を再認識することができ、防災意識も高めることができたと思います。
講演終了後は、出席された仙北地区民生児童委員、日本赤十字社大仙市地区仙北分区、災害予防組合役員・連絡協議会員の皆様に、大仙市餅つき道場の名人がついた祝い餅とアルファ米を使用した防災備蓄品の非常用食品を配って解散となりました。