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秋田県大仙市公式ブログ

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おせワンになりました

平成30年、戌年が終わろうとしています。ブログをいつもみてくださっている皆さん、今年も大変おせワン、いえ、大変お世話になりました。「ブログみてるよ」という言葉に励まされ、平成30年も太田支所一丸となって情報発信に努めてきました。イベント・風景・人・一コマを伝えたいと、チームワークよく頑張ってきました。
太田支所の今年最後のブログは、戌年のラストを飾る意味で、太田地域の秋田犬を紹介します。

大仙市で秋田犬といえば、平昌冬季五輪の女子フィギュアスケート金メダリスト・ロシアのザキトワ選手に贈られた「マサル」が注目を浴びました。太田地域の秋田犬も負けていません。ここ太田にはモデルとして活躍している秋田犬がいるんです。
駒場の加藤友弘さんが育てている秋田犬は全部で6頭、子犬が3頭と成犬が3頭。なんと、その中に秋田県やJR東日本の観光モデルを務めたことのあるワンちゃんがいます。
今回、2017年の夏にモデル撮影した時の写真をお借りすることができました。
赤毛の2ショット、左側が3歳雌の「紅宝姫(べにほうめ)」ちゃん、右側が2歳雄の「紅晃輝(くれないこうき)」くんです。奥羽山荘向かいにあるドッグランで撮影された写真です。

こちらは紅晃輝くんのアップ。

イケメンですね。紅晃輝くんは秋田犬保存会の本部展「幼犬の部(6か月~9か月)」で6位に入賞したことのあるワンちゃんです。
この2枚の写真は、秋田県で作った手さげ紙袋(特別な方におみやげ品を渡すときに使用しているそうです)に表裏でプリントされています。

そして、虎毛の3歳雌の「菊虎姫(きくとらひめ)」ちゃんは、JR東日本の2017年秋田県ガイドブック夏・秋号の表紙になっています。「秋田だ!」というタイトルのガイドブックにお顔のアップで表紙を飾っています。

3頭とも愛くるしい♪まるでアイドルですね。
由緒正しい生まれでしょうが、大事に育てられていることが感じられます。
私の勝手な思い込みで、モデルになるような秋田犬は大館近隣のワンちゃんと決めつけていました。
加藤さんによると、秋田犬保存会から県内の各支部に連絡があり、ワンちゃんを連れて撮影に行ける方がモデルとして協力しているそうです。
体も大きく力も強そうだし、こんなに手入れよく、撮影にも応じられる穏やかなワンちゃんに育て上げるには苦労もあるだろうと予想しますが、加藤さんは「そんなに大変なことはない。秋田犬は育てやすいよ」とさらりと言います。秋田犬は、よく忠誠心の強いワンちゃんとして紹介されますが、それはきっと愛情たっぷりに育てる飼い主がいてこそだと思います。加藤さんとワンちゃんの姿からも、関係性って大事だなと改めて考えさせられました。

秋田犬の人気を太田からも後押していると思うと、嬉しいですよね。干支は間もなく戌から亥へと変わりますが、秋田犬への注目度はますます高くしていこうと思いました。
加藤さん、取材協力ありがとうございました。
皆さん、来年もワンダフルな年になりますように。よいお年をお迎えください。

【西仙あおぞらこども園】韓国・唐津(たんじん)市の機地市綱引特別展の見学

12月17日(月)、西仙あおぞらこども園のみなさんが、西仙北庁舎で行っている韓国・唐津市の機池市綱引特別展を見学に来てくれました。

 

西仙あおぞらこども園のみなさんは、10月12日(金)に刈和野駅前で行われた看板除幕式や記念樹植栽の除幕式に参加してくれました(大仙市・唐津市「友好交流に関する協定」締結10周年記念事業のひとつです)。
友好交流10周年のブログはこちら

「綱引き文化」が結んだ大仙市と韓国・唐津(たんじん)市友好交流10周年

にじ組のみなさんが、2班に分かれて見学していきました。
まずは1班のみなさんが訪れ、普段は触れる機会のない唐津市の文化を興味をもって見学していました。

 

唐津市の伝統衣装にびっくりした声も。

 

しばらくして、2班のみなさんが見学に来ました。
2班のみなさんも、楽しそうに展示を見回っていました。

 

それぞれの展示を真剣に見守っています。

 

展示は2年間行う予定となっています。西仙あおぞらこども園のみなさん、また見学に来てくださいね!
地域の皆様の見学もお待ちしています。

 

 

 

 

刈和野駅イルミネーション

12月18日(火曜日)、雨交じりの雪が降り続く中、刈和野駅前関連施設管理運営組合の信田組合長、俵谷副組合長、西仙あおぞらこども園にじくみ(年長)園児24人が参加して、刈和野駅大綱展示場前でイルミネーション点灯式が行われました。

★寒い中、信田会長のお話を聞く園児

 

★点灯式後、全員でイルミネーションの前で記念撮影

 

★午後4時30分、カメラのレンズに雪が付くほどの大雪

 

イルミネーションは、「刈和野大綱引き」が行われる平成31年2月10日(日曜日)まで毎日点灯しています。
時間は、午後4時30分から午後10時までとなっております。
お近くにお越しの際は、是非、お立ち寄りください。

 

 

 

冬至には太田産のかぼちゃを

今年の冬至は12月22日です。
冬至には、かぼちゃを食べて、ゆず湯に入る風習があります。
かぼちゃは、ビタミンAやカロチンが豊富なので、風邪予防に効果的です。本来、夏が旬のかぼちゃですが、長期保存がきき保存することで甘みや栄養分が増すため、冬に栄養を摂る食材としては、もってこいです。

また、冬至というのは1年で最も日が短いことから、太陽が生まれ変わる日と考えられ、運が上昇してくる日とされています。そして、冬至には「ん」のつくものを食べると「運」が呼び込めるといわれています。それを『運盛り(うんもり)』というそうですが、『運盛り』の中でも『冬至の七種(とうじのななくさ)』と呼ばれるものがあり、なんきん(かぼちゃ)、れんこん、にんじん、ぎんなん、きんかん、かんてん、うんどん(うどん)の七種。これらは、二つも「ん」がつくことから、たくさんの「運」が呼び込めると言われています。

かぼちゃ=南瓜(なんきん)を食べることの意義をことさら深く感じ、せっかくなら地物で「栄養」と「運」を取り込みたい!と、野菜直売所であるアンテナショップを訪れてみました。このアンテナショップはJA秋田おばこ太田地区野菜直売部会が運営しています。
冬至直前のためか、かぼちゃのコーナーまでありますが、その多種多様ぶりにびっくりです。私が知っているかぼちゃとは違う!軽いカルチャーショックでした。

店員さんに「これ全部かぼちゃですよね」と確認してしまいました。それから「ほこほこしているのはどれですか?」と聞くと白いタイプをおススメされました。「ほくほく」ではなく、我が家は「ほこほこ」しているのが好きなんです。店員さんによると、かぼちゃもいろいろ種類が出てきて、売り手の方でさえもまだ食べたことがない種類があるようです。核家族や高齢世帯に合うように、食べきり・切りやすさなどから、小さいサイズのものが増えているそうです。

私は、白いかぼちゃとラグビーボールのようなかぼちゃを二つ購入してみました。後で調べたところ、白いかぼちゃは「伯爵南瓜(はくしゃくかぼちゃ)」、ラグビーボールは「ロロンかぼちゃ」という種類でした。
レジに向かうと、またもやびっくり、購入したかぼちゃは直径12~13㎝ほどでしたが、どちらも100円台なんです。地物であることで品質が安心なうえ、価格もまた安心。この安全安心な太田産かぼちゃは、太田町横沢にある農業振興情報センター内のアンテナショップで購入できます。皆さんも冬至に太田産のかぼちゃを、ぜひお試しください。

アンテナショップの詳細についてはこちらから→https://sanchoku55.com/akita/sanchoku/465/

降雪美

「降雪美」という正式な言葉はありませんが、雪が降ったことで美しくなった景色を呼ぶのにぴったりと思いネーミングしてみました。
太田地域の初雪は11月23日、まとまった雪が降り始めたのは12月8日からです。12月8日は12㎝、9日は7㎝、10日は20㎝の降雪があり、3日連続で降った雪により10日の積雪の深さは23㎝をマークしました。こんもりとした新雪が様々な降雪美をつくりあげています。

大台スキー場の雪化粧

 

太田庁舎前の冬囲い

 

農協倉庫の軒下

 

太田球場駐車場のナナカマド

今まで気にしたことのない場所も、降雪により「うつくしく」映ります。

太田庁舎内に、太田地域内の各学校が発行した学校報を掲示していますが、太田東小の「ひまわり通信」に相田みつをさんの言葉が引用されていました。
「うつくしいものを美しいと思えるあなたのこころがうつくしい」

ともすれば厄介者扱いされる雪ですが、見方を変えれば「うつくしい」こともある。そして「うつくしい」と思える自分の心のうつくしさも、たまには肯定してみるのもいいかもしれません。
自分を含めて、何かと否定的な考え方や見方をしがちなこのご時世、努めて「うつくしい」ものを探すことも、心の豊かさになるかも知れませんよ♪

清なる灯り

この時期、あちこちでイルミネーションを見かけます。太田地域のちょっと気になるイルミネーションを紹介します。
太田中学校の校庭の木にイルミネーションが施されています。撮影技術が未熟で、実物の感じを伝えきれずにすみません。実物はもっと明るく優しく校庭を照らしています。清の字が目を引くこのイルミネーション、「聖なる」と「清なる」をかけてる?と勝手に思い込んだ私には、なんだか清らかなライトアップに見えてきます。
この清の字にはきちんと意味があり、今年の3年生が「清輪」学年であることから、輪っかの中に清の字を書いたものです。3年生全員の高校合格を願い、合格発表までライトアップされる予定とのこと。もちろん、地域を安全に明るく照らすという意味で、灯りをともしていることもあるようですが。灯りそのもの、そして全員合格することで地域を明るくしてくれる、やはり「清なる灯り」で間違いないなと自信を持ってしまいます。

イルミネーションには灯りの温かさと同時に、地域を明るく照らそうという気持ちの温かさがあるように思います。太田中学校には全員合格を応援する温かさが、真木苑のイルミネーションにはお年寄りを敬い感謝する温かさ、わんぱくランドの園庭にあるイルミネーションには子どもを守る温かい想いが灯っているように思います。

真木苑のイルミネーション

 

わんぱくランドのイルミネーション

飾りつけは、地元の電気屋さんや先生方などの協力がなければ成り立たなく、そこにも相手や地域を想う温かさがあります。各家庭のイルミネーションだって「おかえり」や「気をつけて」の温かさがあります。相手や地域を想う清らかな心からと思うと、どのイルミネーションも「清なる灯り」と言える気がします。
皆さんもイルミネーションを見る時、ありがとうの想いをもって「清なる灯り」を感じてみてはいかがでしょうか。

Catch The Zangetsu ! ~残月はつかむもの。~〈神岡の秋part10〉

また来週!と予告し週末までお待たせしておりました。
前回の予告どおり、残月をつかんだ選手の皆さんの『よいお顔』をお送りいたしまーす!

「ママ、見て見て~」ベストスマイル (*^▽^*) でゴール!

とりゃあ!

キャッチ!

ピース!

ゴール!!

ご家族で、ご夫婦で、みんなでトライした残月花火選手権大会。
来年もみんなで Let’s Catch The Zangetsu!!

「オブ山の大杉」の絵がMOA美術館奨励賞受賞

絵に感動をもらった経験はありますか?
私はこの度、一枚の絵に大きな感動をもらいました。
太田南小学校2年の田村愛花(あいか)さんの描いた「オブ山の大杉」の絵です。
11月23日から25日を会期として、大曲交流センターで第30回MOA美術館秋田県南地区児童作品展が開催されました。普段、絵とは縁のない生活をしている私ですが、魁新聞で作品展のことを知り、愛花さんが描いた絵のことを知りました。
愛花さんの「オブ山の大杉」の絵は、絵画の部の最高賞となるMOA美術館奨励賞を受賞しました。このMOA美術館奨励賞というのはつまり一等賞ということなのですが、どのくらいすごい賞かというと、秋田県の代表として全国審査に出展されるぐらいのすごさです。
新聞で作品展のことを知り、第一に「よくぞ、大杉を描いてくださいました」という感謝、そして作品を見たい気持ちが膨らみました。会場に足を運ぶと、見るほどに「よく描けている。特徴が良く出ている!」という絵そのものへの感動が広がります。しかもこの作品展のテーマが、~美しいもの、楽しいものを見つけて笑顔になろう~と知り、なおさら感謝と感動です。
愛花さんは夏休み中、太田公民館主催の「学びぃフィールドワーク編」に参加し、川口渓谷にある「オブ山の大杉」に会いに行きました。「太田地域の一番」を探してもらいたいという思いで開催されたこのフィールドワーク、その体験が愛花さんに響いたこそ、この絵があるのです。
愛花さんは、フィールドワークに参加したきっかけを「大台スキー場には園の時登ったことがあったけど、もっと山みたいなところに登ってみたくて参加した」とお話ししてくれました。帰ってから楽しかったとお父さんとお母さんに報告したそうです。絵を描いたのは、何日か経ってからだと言いますが、特徴をよくとらえてしっかり覚えているなぁと感心しました。絵を描くことは「まぁまぁ好きな方」と愛花さん、今回はクレヨンと絵の具の両方を使って描いたそうです。実物を見たからこそ描ける形とスケール感、そして幹の表面の感じや葉のつき方など丁寧に描いてくれたことがわかりました。

愛花さんはさらに「この絵を見て太田町にこんなすごい木があることを知ってもらえたら嬉しい」と感想を寄せています。
「オブ山の大杉」について、市の職員がたくさんの言葉を並べて宣伝するよりも、愛花さんが丁寧に描いてくれたこの絵と、この絵をどのような気持ちで描いてくれたかを知ってもらうことが一番効果的ではないかなと感じました。
愛花さん、本当にありがとうございます。そして、おめでとうございます。
これからも、太田のいいところをたくさん探してくださいね!

愛花さんが参加した学びぃフィールドワーク編の様子はこちらからご覧になれます。
↓↓↓
太田キッズまなびぃ 初のフィールドワーク

太田地域文化講演会

11月20日(火)、太田文化プラザで「太田地域文化講演会」が開催されました。この講演会は、太田地域自治組織連絡協議会(長澤信徳会長)の主催で、太田地域にゆかりのある方を講師に迎え、ふるさと太田の良さを再認識するとともに、地域住民の教養と文化意識の高揚を目的に毎年開催しているものです。

今年は、東北大学名誉教授の工藤昭彦氏を講師にお迎えして講演をいただきました。

工藤先生と太田地域のつながりは、旧太田町時代から。当時、秋田県立農業短期大学の助教授であった工藤先生は「太田町農業発展計画」の策定に携わりました。複合経営による所得向上、生産組織の指導育成などの必要性を教示いただき、農業講演会や研修会などでこれからの農業政策について広く啓発をしていただきました。まさしく、太田町農業の進展にご尽力いただいた方です。工藤先生は、農業短大で助教授を務めたのち、東北大学農学部の教授そして平成22年には名誉教授の称号を授与されています。専攻分野は農業経済学ですが、定年退職後は東北大学の教養教育院で特命教授を務められ、「教養」について研究されていました。その経験と、講演会の目的である地域住民の教養の高揚という観点から、この度は『「羅針盤」としての教養について-見抜く力を鍛えるために』と題して講演をしてくださいました。
会場には地域住民のほか、農業短大時代の教え子という方、太田中学校の全校生徒と大曲農業高校太田分校の全校生徒が来場し、会場は満席でした。

工藤先生は講演の冒頭で、中学生・高校生が多いことから、「教養」というテーマだがわかりやすく「部活」に置き換えて聞いて欲しいと進言がありました。工藤先生は「知っている」だけでは力にならない、その知識を「使う」ことで応用ができる。「知る」と「使う」が相互に高め合い、その場にあった知識で応用を繰り返す中で、さらに応用力と知識力が深まり、見抜く「洞察力」が高まり、僕的・私的考えを発信できるようになると語りました。私は私なりに仕事に置き換え「なるほど」と、きっと中学生・高校生は自分の部活動や学習の中の今までの経験に置き換え自分なりの「なるほど」があったことと思います。工藤先生は、大学生への講義でも「考える授業」「参加型授業」「歴史的思考力」「複線型適応力」「レポート提出」に留意したといいます。講演中も、来場者に向けて農業やエネルギーなど様々なジャンルの質問をし、挙手を求めます。講演中でも考えさせたり、参加させたりを意識している気がしました。そして、いろんなジャンルの知識を持ち、いろんな視点で物事を考えることを、身をもって示してくださったように思います。

講演のあとには工藤先生への質問の時間が設けられました。
「国が破綻することはありますか?」という国家規模な質問から「私の家は農家ですが、いい話を聞きません。農業の未来が明るくなる話はありますか?」という身近な問題まで。工藤先生は「農業の未来があると思って従事している人は10%もいない。地域・県・国・国際社会で政策転換を図っていかなければいけない。農家の皆さんは確かに大変だと思うが、うなだれてばかりいても良くない。大変だなと3回うなだれても1回はがんばろうと思うように、そのうち1回うなだれて3回がんばろうと思えるよう変わっていければいい。地域で励まし合えるネットワークをつくっていくのも良いと思う」と丁寧に答えていました。
また中学生から「エネルギー自給率の話がありましたが、太田では水力の他に何かありますか?」という質問も。工藤先生が青森県のバイオマス発電について説明をすると中学生からは「新しいエネルギーに興味をもって、たくさんの知識を得たいです」と力強いコメントもありました。

分校生からは「講演に『基礎ゼミ』や『大講義室授業』がありましたが、高校の授業で取り組めるものはありますか?」と質問がありました。工藤先生は「分校の規模だと、『基礎ゼミ』のような少人数教室がぴったりだと思う。テーマを設定してお互いに意見交換をするのも良い。授業時間でできない場合でも、自主的にサークルでやるというのも良い」とアドバイスがありました。

講演会の最後は、毎年恒例となりました秋田県民歌の斉唱がありました。

工藤先生の豊富な知識と経験から語られた言葉により、中学生も高校生も大人も刺激を受ける講演会となりました。いろんな分野のお話があり、一人ひとりに響くポイントが違ったと思います。「教養」というテーマでしたが、工藤先生の豊富な話題からもやはり「教養」って大事だと改めて感じました。
毎年開催されている「文化講演会」は、昨年は「スポーツ」一昨年は「アーカイブズ」その前は「初等教育」、テーマは様々ですが太田地域に「文化的視点」を刺激してくれる良い機会となっています。私の個人的な思いとしては、質問タイムで地域の中学生や高校生の感性に触れることができることも、一つの魅力です。
今年来られなかった方も、ぜひ来年はご来場ください。何だか賢くなった気がしますよ♪

残月はつかむもの。~第12回全日本残月花火選手権大会~〈神岡の秋part9〉

もう週間天気予報に雪だるまのマーク☃が付きはじめたと言うのに、神岡の秋はどこまで続くのか…
いましばらくお付き合いくださいね~ ε-(/・ω・)/

さて、11月3日(土)に行われた第12回全日本残月花火選手権大会の模様を今回はお伝えします。
その昔、神岡地域では残月花火をお祭り等でよく打ち上げていたとのことですが…
現在では担当の知る限り、全県500歳野球大会の開会式くらいですかねぇ?

NPO法人大曲花火倶楽部さんが作成している『花火暦』でもお馴染み、『毎月花火が打ち上がる街』としてPRしている大仙市…
しかーし、(ここからがポイント!でもテストには出ません!)
年間を通じて開催されている花火大会の中で唯一の『参加型花火』!
席に座って観覧する花火大会とは違う面白さがそこにはあります!!
大曲青年会議所の方々が毎回趣向を凝らして、豪華景品や昼花火鑑賞などなど企画し運営してくださっていますので、
気になる方はぜひ来年エントリーを ヽ(`▽´)/

当日の朝は、秋らしくツンと寒い、霧が立ちこめる田んぼからスタートです。

FMはなびのブースの後ろには、大会の景品がズラリ!
う~ん、豪華 o(“へ”)o

準備運動は、定番のラジオ体操で。
稲刈り後の田んぼは、ジャンプが何とも難しいんです。

霧が晴れてきて、打ち上げの準備は万端。
スタートの合図は、残月花火の開いた「パンパンパンパン」という音です。
空中から降ってくる残月をキャッチして、スタート地点へ戻りゴールテープをきると順位が決まります。
…と書いてしまうと簡単そうに聞こえますが、これがもう難儀で難儀で!!
稲刈り後、雨が降りぬかるんだ田んぼの走りづらさは、どう伝えたら伝わるのでしょう。
もしかして砂浜を走るよりも難易度が高いかもしれません。

ゴールの瞬間の素晴らしい笑顔、夫婦での残月ゲットなどカメラに多数収めさせていただきました。
せっかくですので、選手の皆さんの「残月をつかんだ」スナップは次回まとめてお送りすることにいたします。

そんな選手の皆さんを応援しようと、温かい飲食物の販売出店が行われました。

大曲のカレー旨麺、ポルミートさんのソーセージは寒ーい秋の日にぴったりのごちそうです。
ゼッケンを着けた選手には納豆汁のふるまいも。

お昼の休憩時間には、小松忠信さんの豪華解説付き昼花火鑑賞会が!

カラフルな煙をつかった昼花火は子どもたちの目にも楽しく映ったようで、解説を聞きながら歓声をあげて鑑賞していました。

そして、花火玉の「から」をお持ち帰り (*^▽^*)

残月ゲットのスナップ集は、来週お届けしまーす★

太田の「いぶりがっこ」

秋田の漬物といえば「いぶりがっこ」、テレビで地域の特産として取り上げられたり、グルメ番組でちょっとおしゃれに取り上げられたり、知名度も上がってきました。
ここで生まれた私たちにとっては、小さいころから慣れ親しんだおいしい漬物の一つです。
3世代同居の我が家でも「いぶりがっこ」は大人気です。直売所に行くと、試食もあり製造者一人ひとりの味の違いまで確かめて購入してくることができます。やはり作り手が見えた方が、安心でおいしいですよね。
太田には「いぶりがっこ」の作り手として頑張っている若者がいます。昨年から取材機会をうかがっていましたが、この度お邪魔してきました。

太田町国見の田口悦章(よしあき)さんは、5年前から大根の収穫からいぶし、漬け込み、販売まで行う「いぶりがっこ」製造を営んでいます。そもそも漬物はその家庭の味で保存食として食されていたものですから、漬物を事業化しようとしたのは、大きな決断だったと思います。
悦章さんは漬物を始める前、東京にいた時に手土産として「秋田の味だから」と、市販されている「いぶりがっこ」を買っていき、おいしくなかった体験があるそうです。仲間同士の語り草になるほど、イマイチであった味とその経験があったからこそ、何よりも「量より味」にこだわっているといいます。

悦章さんのいぶし小屋は、いぶし部屋が4つと物置1つが棟続きになっています。燻煙が窓からもれ、あたり一面いぶしのいい匂いが広がっています。「いぶりがっこ」製造は家族経営、繁忙期にはご近所の方にもお手伝いをいただき、あくまでも量産ではなくできる範囲で良いものを製造しています。

大根畑にも案内してもらいましたが、整然と並ぶ大根にびっくりです。悦章さんのお父さんも畑作農家で専門は「ネギ」です。大根の作付は、3反7畝ほどで、ネギの収穫後に種をまき、二毛作で大根を収穫しているそうです。機械を使用して土を掘り起し、掘られた大根を手で拾い上げて収穫します。いぶし小屋の1部屋に約千本の大根がつるされ、それが4部屋分、3日~4日程かけていぶす作業を1か月以上続けるそうなので、それに合わせての収穫は想像するだけでも大変です。
悦章さんも、製造工程の中で大根を収穫するときの負担が大きいと語っていました。

いぶし加減については、気温・気候、大根の太さ・つるし方、薪の乾き具合で火の位置や加減を調整する必要があるとのこと、納得のいくいぶし方ができるようになるまで3年かかったそうです。薪は広葉樹を使用しており、最初はナラの木で強めにいぶし、サクラで仕上げてコーティングをするそうです。取材時はいぶして1日の時。大根の表面がうっすらと茶色になっています。

 

 

こちらがいぶし終えて漬物用に出荷される大根です。このぐらいしわが入る程度いぶすのだそうです。

今まさに、いぶし作業の真っ最中で、11月いっぱい続きます。火の管理が夜中に及ぶことも多いそうで「自分は消防団員ですから、特に気を付けてますよ~」と悦章さん、製造へのこだわりと安全へのこだわりを感じます。

12月に入ると漬け込みが始まりますが、こちらも自己流。塩と砂糖しか使わず、最初に教わった漬け込み方から、毎年改良を重ねてあみ出した味わいです。取材時にお土産にいただいて、支所のみんなでごちそうになりました。いぶしの香りが強く、塩気も甘味もちょうどいい。保存料や化学調味料がいっさい入っていないのも嬉しいですし、そのことで大根といぶしの味をひきたてている気がします。

取材中もたくさんお話ししてくださった悦章さん、途中で「こんなに話して、いぶりがっこのことを教えくれた人達に迷惑かからないかな」と心配する場面も。私も一応、控えめに書いているつもりです(笑)
悦章さんは「いぶりがっこをやってみたい人がいれば、秘密にしないで、自分が知っている技術は伝えていきたい。『秋田のいぶりがっこ』を後継していくことが大事」と話してくれました。「自分にとって農業は仕事だけでない、地域や仲間とつながるもの、活性化してくれるものだ」と語ります。素晴らしい考え方だなと感心しました。人柄の良さもありますが、そう言えるのは成功も失敗も含めた経験なんだと思います。それと何よりも地域への愛着を感じます。
「農業を通じて今までつながった人へ恩返ししたい」ともお話ししてくれました。今のありのままの充実した姿・頑張る姿を見せることで、恩返しは充分できているような気がします。

悦章さんの「いぶりがっこ」は、角館のお土産屋さんや、インターネットで購入することができます。
興味のある方は「田口さんちのいぶりがっこ」で検索してみてください。

こんな感じで真空パックされています。
農薬・化学肥料不使用、さらに化学調味料無添加です。安全でおいしい「いぶりがっこ」、おすすめです!

バスの車窓から

「コミュニティバス」に乗ってみました。
バスの中から見える「風景」を伝えたい、乗ってこそわかる「現状」を伝えたい、そんな思いをもって11月8日、太田地域を運行する「コミュニティバス」長信田線に乗り込みました。
大仙市では、太田地域、西仙北地域、南外地域で「コミュニティバス」を運行しています。各地域を結ぶ基幹路線として、大仙市と羽後交通株式会社との共同実施により、定時定路線のバスを運行しているものです。
太田地域の地域交通を支える政策は2つ。太田町内で買い物や受診、温泉利用などに利用できる「乗合タクシー」の制度、もう一つは太田から大曲へアクセスできる「コミュニティバス」の運行です。地域内外での生活を支えるために、実証運行などを経て確立された政策です。
太田地域を走る「コミュニティバス」長信田線は、大曲バスターミナル⇔奥羽山荘を運行しており、一日に大曲発が6便、奥羽山荘発が6便あります。仙北支所前など仙北を経由し、中里温泉前も通ります。運賃は片道200円~700円。
地域の大事な公共交通である「コミュニティバス」ですが、乗客数はいつもまばらです。
これからの地域公共交通対策はどのようにあるべきか、市ではアンケートを実施したり、地域協議会で議論をしたりと、今後について検討を重ねています。
そんな背景もあるため、「バス」に乗ってみることで伝えられるものがあるのではないかと思っています。

8:50奥羽山荘前発。始発から乗ったのは私一人でした。バスに乗ってすぐに気づいたことは、運転が優しいことと、目線が高く車窓からの風景が良いこと。いつも見ている風景も少し上から目線(笑)で見えます。

道路脇の木々が近くてキレイなことにもびっくりでした。

「次は○○~」と車内アナウンスが鳴る度に、誰か乗ってくれないかなと期待します。太田地域内の停留所でやっと私以外の乗客が乗り込みました。何となく落ち着きました。仙北地域に入ると三つの停留所で一人ずつ乗り込み、乗客は全部で五人となりました。普段はわりと物おじせずに話しかけるタイプなのですが、この日私は乗客の誰にも話しかけませんでした。バスを使う目的や、利用回数など聞きたいことはたくさんありましたが、この一緒のバスに乗りあわせた偶然だけで、乗客の皆さんの日常に踏み込んだり邪魔したりしてはいけない気がしました。車内の穏やかでゆっくりとした平和を乱したくない気持ちからです。きっと利用する人にとってはごくごく日常の中にある「バス」なんだと気づきました。実際に乗るまでは病院受診の人が多いのかなと思っていましたが、わりとみんな明るく乗り込みますし、病院から遠いバス停で足取り軽く降車する姿をみるとサークル活動かな?お友達との約束かな?などと思わずにいられません。終点の大曲バスターミナルに到着し運転手さんと「乗客が私だけじゃなくて安心しました」という話をしながら「次の大曲発は乗るかな~。大曲発の朝一番の便は、太田分校生が5人使っているよ」と教えてもらいました。なるほど、通学にもっと使用してもらえたらと感じました。太田から大曲の高校へ、大曲から太田の高校へ。私が高校生の頃は電車通学やバス通学は普通で、一緒に乗る友達もたくさんいました。保護者による学校前までの送迎は時間も経費も便利かもしれませんが、駅やバス停から歩くことでの体力増進、時間に合わせて行動する時間管理能力など、電車やバスを使うことにも将来役立つことがあるのではと思ったりしました。より一層通学に利用してもらうためには、毎日の通学に利用しやすい運賃設定も重要な気がします。

そんなことを思いながら今度は折り返しの9:55大曲バスターミナル発に乗り込みます。始発から乗ったのは予想どおり私一人。でもほどなくスーパーの前の停留所で二人の乗客がありました。こちらのお二人はお友達同士なのかお話をしながらの乗車でした。バスの揺れと心地よい話声でときおり眠くなりながら、車窓から見える「風景」を見逃さないように行きよりも多くシャッターを切りながら戻ってきました。お友達同士と思っていましたが、一人の方は太田地域内の停留所で降車し、もう一人の方は終点の奥羽山荘まで私と乗り続けました。長信田線が奥羽山荘まで運行するようになったのは29年度からです。この日のこの便では一人だったかもしれませんが、奥羽山荘までの需要は確かにあることを自分の目で確かめることができました。

バスの旅の往復でわかったことは、「コミュニティバス」は生活に必要なものだということ。通学のため、受診のため、買い物のため、趣味の活動のため、市民の活動の範囲を広げてくれる「バス」が「コミュニティバス」であると感じました。太田という小さな「コミュニティ」だけでなく、バスに乗ることで広い「コミュニティ」で活動できる、そんな意味からも「コミュニティバス」なのかなと、今さらに感じました。

地域公共交通対策には、いろいろな考え方や意見があるかもしれません。
そして、バスの車窓から見えるものも、人によりまた季節により違うかもしれません。
ブログを読んで、「コミュニティバス」に関心を持ってもらえたら幸いです。
そして、たまにはバスを利用してみようかなと思っていただければ、なお光栄です(笑)
たまにはいいものですよ♪

【秋田電気工事株式会社】西仙北庁舎にある桜の木の剪定を行っていただきました。

平成30年11月9日(金)、秋田電気工事株式会社の皆様に、地域への貢献のため、西仙北庁舎にある桜の木の剪定をボランティアで行っていただきました。

 

秋田電気工事株式会社は、西仙北刈和野地区に社を構え、今年度「電気工事」分野で大仙市技能功労者として選ばれた佐々木甚一さんが代表取締役会長を務められています。
普段は手の届かない桜の枝を、電気工事の作業車を駆使して作業していただきました。

 

支所職員の依頼に応じて、操縦と剪定のチームワークよく枝を落としていただきました。

 

剪定いただいた多くの桜は来春にはとてもきれいな満開の花を咲かせてくれることでしょう。
秋田電気工事株式会社の皆様、ありがとうございました!

冬へ向かう風景

今年の立冬は11月7日でした。「立」には新しい季節になるという意味があり、「立冬」は冬の始まりを表す季節の大きな節目です。今週は天気の良い日もありましたが、朝夕の冷え込みからも冬が近いことを感じさせます。
立冬を過ぎると、いよいよ初霜が降りて冬の佇まいへと変わります。太田の冬へ向かう様子をお知らせします。

色づく葉が次々と落ちています。秋の終わりが近づいています。

真木渓谷の様子(県立自然公園管理員の倉田陽一さん撮影)

 

太田庁舎の様子

落ち葉は、枝とお別れをしたと思えば少し悲しく、片付のことも思っても悲しくなりますが、それでも天気がいいと彩や踏んだ時のサクッとした音などは趣を感じます。

 

除雪機の隊列の様子

11月9日の除雪安全祈願祭・出動式のため、除雪機が庁舎駐車場に並びました。今シーズンもお世話になります。

 

和賀岳の初冠雪の様子(県立自然公園管理員の倉田陽一さん撮影)

標高1440.2mの和賀岳には、11月2日に初冠雪がありました。平野部からは見えませんでしたが、管理員としていつも真木真昼県立自然公園内の登山道やトイレを管理をしてくださっている倉田さんは、初冠雪のタイミングを逃さずに写真に収めてくださいました。貴重なショットですね。

「立冬」も過ぎたことですし、「雪」というワードも飛び交うようになり、いよいよ冬支度の頃合いです。家の冬囲い、車のタイヤ交換、厚手の上着の準備、インフルエンザの予防接種など、自分自身の冬に向かう準備も頃合いですよ。今週末あたりから取りかかって、冬に向かいましょう!

『忘れてない?サイフにスマホに 火の確認!』

 11月4日(日)から11月10日(土)までの一週間、「忘れていない?サイフにスマホに 火の確認!」をスローガンに、秋田県全域で秋の火災予防運動が実施されています。

 

 大仙市中仙地域においては、11月4日(日)に大仙市消防団中仙支団の駆付け訓練が玉川の河川敷にて実施されました。消防署員の方々の指導の元、火災の発生しやすい冬季に向けた有意義な訓練となりました。

 

 また、現在角館消防署中仙分署の鐘楼には、地元企業のご厚意により防火PRの赤い垂れ幕がイルミネーションの灯りとともに掲げられています。

↓夕暮れ時はこんな感じ。

 

↓暗くなると、より存在感が際立ちます。

 11月10日(土)まで期間限定の実施です!是非ご覧ください。

 

 

 その他にも、11月11日(日)にはイオン中仙店駐車場にて消防フェアが実施されます。

 消防車両を間近で見られたり、親子で消火体験ができたりと、普段は体験することの出来ない貴重な機会です。

お買い物がてら、是非お越しください!

中仙地域『除排雪・道路補修業務安全祈願祭』

11月1日(木)、中仙地域の除排雪業者と関係者の皆さんが参加して「除排雪・道路補修業務安全祈願祭」が行われました。

 

中仙地域で市が委託している除排雪業務は、全15社で構成する中仙地域除排雪業務共同企業体(JV)により行われています。

作業は42台の重機を使い、総延長341.5kmの除雪を行います。

※およそ大仙市〜福島県郡山市までの距離になります!!

 

作業の開始は午前2時、寒さ厳しい時間ですが道路を通行可能な状態にするため、動き出します。

昨シーズンは記録的な大雪に見舞われ、自宅前の除雪も大変だったのを思い出します。

冬は自家用車の運転も一苦労ですが、除雪作業は暗いうちから、吹雪で視界の悪い中での困難な作業となる場合もあるでしょう。

除雪業者の皆さんが事故無くシーズンを終えられるよう願いながら、また日々の作業への感謝の気持ちを持って、私たちも安全運転を心がけたいですね!!

あと・・・今年の雪は程々であって欲しいというのが、切なる願いです。。。

神岡発祥の全県500歳野球大会、しんまちOB編〈神岡の秋part8〉

全4回の全県500歳野球大会神岡特集も、いよいよ最終回となりました。
大トリを飾るのはチームナンバー 139 しんまちOB でございます☆
会場は 南外山村運動広場 、対戦相手は潟上市の天王クラブでした。

北楢岡唯一のチーム、しんまちOBの活躍をご覧いただきました。
しんまちOBはこの試合を5対2と勝利しましたが、次の大館グリーンクラブ戦では6対4で敗れてしまいました。

来年からは新元号で新しい歴史を刻んでいく全県500歳野球大会。
近いうちに神岡地域のチームが優勝旗を獲得する姿を見たいものですねぇ… く( ̄Д ̄)ノ

満開の桜を願って『八乙女山を守る会』

10月28日(日)、八乙女山を守る会とボランティアの皆さんにより、桜の保全活動が行われました。

 

太い幹から生えている細かな枝や巻きついた蔦を剪定します。

美しい桜を形作るためには、不可欠な作業です。

 

 

土に打ち込むタイプの肥料。

約1年効果が持続し、桜の成長を促します。

 

6月に行われた活動の様子。

年間を通した桜の保全活動が行われています。

 

春満開の桜。

例年4月下旬から5月初旬にかけてが見頃となります。

 

 

人々を魅了する桜は、ボランティアの皆さんの手によって守られています。

保全活動に興味をもたれた方、参加を希望される方は

  八乙女山を守る会事務局(道の駅なかせん内)

  TEL 0187-56-4515

までお問い合わせください。

 

 

太田分校 全校民謡発表会

民謡や郷土芸能と言うと、特別な知識が必要なイメージから、ちょっと距離を感じていた気がします。
しかし最近、民謡や郷土芸能もいいなぁと思うようになりました。その理由はいくつかあります。

庶民の生活の中から自然に生まれ、口伝によって長い間受け継がれてきた民謡には、素朴な中にも先人の苦労や悲しみ、喜び、あるいは昔の人たちの美意識や生活に潤いを与えるための笑いなどが詠みこまれています。民謡が伝えてきた先人の想いに、年齢とともに魅力を感じるようになりました。
また先日、秋田市の民謡歌手・小野花子さんが、日本民謡協会の「民謡名人位」に選ばれたと報道がありましたが、2年前の平成28年には太田町出身の故佐々木貞勝先生が「民謡名人位」を授与されています。残念ながら佐々木先生が亡くなった後の追贈でしたが、佐々木先生が秋田を離れ、奥さんのみどりさんとともに生涯をかけて首都圏で秋田民謡を広めようと努力され、ついには「民謡界の至宝」と認められるまでのご苦労の一端を知ったことも、民謡に興味を持つきっかけになりました。
そして、大農太田分校の郷土芸能部のフレッシュで力強い歌や踊りにふれるたびに、ますます民謡や郷土芸能もいいなぁと思います。

前置きが長くなりました。
創立70周年を迎えた大農太田分校の学校祭と全校民謡発表会が10月28日に同校で開催されました。太田分校は毎年、午前中は学校祭、午後は全校民謡発表会と1日で2回楽しめる企画となっています。
全校民謡発表会は今年で9回目。地元の民謡同好会と東今泉八幡太鼓の方々が先生となり、歌や踊り、三味線、太鼓、尺八、太鼓から全校生徒49名がそれぞれ好きなパートを選び、5月から月2回の総合的な学習の時間を全校民謡発表会に向けた練習としています。
この日は、来賓の秋田県民謡協会の王藤正蔵理事長から「今日の発表をとても楽しみにしていた。若い世代の民謡離れが深刻な中、こうして高校生から民謡に親しんでいただき、本当にありがたい。全校で民謡に取り組んでいる学校は、全国でも珍しいのでは。若い世代からもっともっと民謡を楽しんでもらい、民謡の良さを伝えていきたい」とあいさつがありました。

発表会では、最初に郷土芸能部の発表が行われ、次に民謡と東今泉八幡太鼓の先生たちによる模範演奏、そして生徒の発表となりました。

太田町民謡同好会の皆さんの模範演奏

 

東今泉八幡太鼓の皆さんの模範演奏

 

続いて分校生の発表。東今泉八幡太鼓を選んだのは13名の生徒。「三宅太鼓」という曲を、しなやかに、力強く演奏しました。

民謡を選んだのは尺八7名、三味線6名、唄7名、小太鼓8名、踊り8名の合せて36名の生徒。「盛る盛ると 長者の山盛るナ~」で始まる「長者の山」と、「おらが秋田は 美人の出どこ」で始まる「秋田節」を発表しました。

太鼓、民謡とも5月から合わせて10回の練習で習得したとは思えない完成度の高さで、
どの生徒も真剣な表情の中にも民謡を楽しんでいることが感じられました。
この日は、太田文化プラザで太田地域芸術発表会、中仙市民会館ドンパルで太田北小学校の音楽劇、そして太田分校の全校民謡発表会と3つの発表会が同じ時間帯に重なりましたが、それぞれの会場には多くの来場者があったようです。太田分校の全校民謡発表会も、用意された椅子席は満席で、保護者の方がたは立ち見でした。

FMはなびで全校民謡の情報を得たという大曲の方は「ラジオで全校民謡と聞いてもピンとこなかったが、本当に全校生徒が一丸となって民謡に取り組んでいることに驚いた。今日の発表だけで終わってしまうのが残念なくらい良い発表会だった」と話していました。

太田分校では、特色ある学校づくりとして全校民謡に取り組んでいます。全校生徒が一生懸命発表する姿には、心打たれるものがあります。
同時に、これまで9年間ずっと継続して指導してきた先生役の民謡同好会と東今泉八幡太鼓のみなさんの熱意には、ありきたりの言葉になりますが、深く敬意を表したいと思います。
若い世代が民謡に取り組む姿、地元の方の継続した技術指導、「全校民謡発表会」の取り組みは、民謡王国秋田県を支える先進事例と言える気がします。
披露する側だけでなく、聞くこと・観ることでも民謡や郷土芸能の継承の一役を担えるかもしれませんよ。民謡・郷土芸能の継承のためにも、来年の発表会は今年来れなかった皆さんもぜひ会場へ足をお運びください♪

「あの空に虹を!~友だちの友だちはみんな友だち~」太田北小学校全校音楽

毎年、太田北小学校の全校音楽劇を楽しみにしている方も多いと思います。一度みたら、また見に行きたくなります。そんな私ももちろんリピーター、今年も見に行って良かったなとしみじみ思っています。
今年の太田北小学校全校音楽劇は、10月27日(土)が公開リハーサル、28日(日)が本公演でした。
今年は「あの空に虹を!~友だちの友だちはみんな友だち~」という演目、そしてテーマは「だれでもだれかのヒーロー 夢をかなえよう!~友だちの友だちはみんな友だち~」でした。

脚本はわらび座の齋藤和美さんが、子ども達の想いや意見を聞きながら書き下ろすオリジナル作です。虹・友だち・ヒーロー、文字で並べると子ども達が演じるのにありがちな気もしますが、さすがプロの方の脚本は違います!
「赤ずきん」「3匹のこぶた」「オオカミと七匹の子ヤギ」などでいつも悪役として登場するオオカミ、嫌われ者として名高いオオカミだって、だれかを助けることがあってだれかのヒーローになれるということが盛り込まれています。太田北小学校の全校音楽劇は、年ごとに新作と続編を繰り返しており、今年は続編の年でしたが、動物たちみんなのヒーローである前年の主人公がオオカミを友だちと認め、オオカミの良さを引き出しながら劇が進みます。途中魔法にかかった悪役がもたらした危機さえも「友だちの友だちはみんな友だち」「友だちを助けたい」という強い気持ちで乗り越えます。その危機を乗り越えたことで、前年の主人公そしてオオカミの夢までも叶うというあたたかいストーリーです。

森の収穫祭のため、みんなで芋ほりをします

 

動物たちの手助けをして、友だちとして認められるオオカミ

 

バンドの生演奏が音楽劇を盛り上げます

 

ゴロロ(雷の子ども・前年の主人公)が倒れ、悲しむオオカミ

 

オオカミの友だちを想う涙で空に虹がかかりました

 

みんな友だち!収穫祭でサンバを楽しく踊ります

 

人と人のつながりが希薄になっているこの時代に、そして大仙市内で一番児童数の少ない太田北小学校で「友だちの友だちはみんな友だち」と訴えることの意義は、とても深いような気がします。
そして、私が鑑賞した公開リハーサルの日は土曜日で児童クラブの運営日、指導員さんと運転手さんの引率で児童クラブの皆さんも鑑賞に訪れていました。おおた児童クラブは太田東小、太田南小、太田北小の3校の児童が利用しており、それこそ「友だちの友だち」で「みんな友だち」なはず。児童クラブの皆さんは数年前から行事として音楽劇を鑑賞しています。特に今年は、児童クラブの皆さんにピッタリな演目だったため、音楽劇を鑑賞したことも何だか意義深い!と、妙に感動してしまいました。児童クラブの皆さんには、友だちの活躍はどのように映ったのか、気になるところです。もしかしてこの音楽劇の後からヒーローになった北小の友だちもいるかもしれませんね。
「友だちの友だちはみんな友だち」「だれでもだれかのヒーロー」大人が忘れかけている優しくて強いその気持ちを、北小のみなさんに教えてもらった気がします。素敵な音楽劇をありがとうございました。来年の公演も楽しみにしていますね。

熱闘!全県500歳野球大会、神宮寺八幡クラブ編〈神岡の秋part7〉

全県500歳野球大会神岡特集、3回目までお送りしております今回は、
チームナンバー 132 神宮寺八幡クラブ の初戦の模様をお送りしたいと思います。
南外中学校 で行われたこの試合、対戦相手は美郷町の千畑クラブでした。

最後のスナップは、めでたくホームランを打った方への記念品をちらっと開けているシーンです ヽ(*⌒∇^)ノ
今頃ご自宅の玄関に飾ってあったりするんですかね~?
神宮寺八幡クラブはこの試合を13対8と勝ちましたが、次の試合は秋田林友クラブと4対4の同点に!
そこで大会規程による『じゃんけん』(抽選)が行われ、5対2で残念ながら敗れてしまいました…
500歳野球のユニークなルールとはいえ、悔しいですね!

次回は神岡4チームの大トリ、しんまちOB編でございます。

燃える親父たちの全県500歳野球大会、神岡大浦クラブ編〈神岡の秋part6〉

全4回でお送りしております、全県500歳野球大会神岡特集。
2回目の今回は、チームナンバー 113 神岡大浦クラブ です。
初戦の相手は下浜クラブ(秋田市)、試合会場は協和の 協和野球場 。
大量得点チームが多く前の試合が長くなり、14時を過ぎてからの開始となりました。

2対0と接戦を制した神岡大浦クラブ。
その後も7対0で十文字球友会(横手市)に、6対0で五城目OBに勝利…!
これはもしかしてもしかするかも、と思った4回戦は4対2で南山第五野球部に惜敗してしまいました (T-T)
せっかく全国を意識して、ヘルメットにも『AKITA』って入れたということでしたのに…また来年に期待ですね。

さーて、次回は神宮寺八幡クラブ編をお送りしますよ~

平成最後の全県500歳野球大会、神宮寺嶽クラブ編〈神岡の秋part5〉

番外編をはさみ、今回からは9月23日(日)に初戦を迎えた第40回全県500歳野球大会に話題を戻したいと思います ヽ(^^ゞ
本当は日程中ずっと神岡専属広報カメラマンでいたかったのですが…
例によって担当は2日目に放送係を拝命いたしましたため、1日目のみ撮影させていただきました。

神岡地域には現在4つの500歳野球チームがありますので、せっかくですから1つずつチームのスナップをご覧いただきますよ~
というわけで、今回から4回は各チーム初戦の思い出スナップをお送りします★

まず最初は、チームナンバー 26 神宮寺嶽クラブ です。
茨島サンフラワーズ(秋田市)との試合会場は、神岡の 中川原第2球場 。
担当の大好きな(?)だけ山が見えてロケーションは良いのですが、前日の雨の結果マウンドはイマイチだったようです。

 

第1試合の結果は3対7ということで、茨島サンフラワーズの勝利 (TωT)
今年全国大会にも出場しただけに、なかなか悔しい初戦敗退でございました。

次回、神岡大浦クラブ編に続く。

川口渓谷紅葉トレッキング ~オブ山の大杉編~

10月19日(金)、川口渓谷の紅葉を楽しみながらオブ山の大杉へと向かう「川口渓谷紅葉トレッキング ~オブ山の大杉編~」が行われ、参加した12名が秋晴れの空の下で心地よいトレッキングに汗を流しました。

「オブ山の大杉」は、川口渓谷のオブ山にある、幹回り12.4m、樹高34m、樹齢1200年以上とされる巨大な天然杉です。
その幹の太さは秋田県一(東北で三位)で、大仙市の文化財に指定されているほか、国有林内における次世代への財産として健全な形で残していくべき巨樹・巨木として、林野庁が定める「森の巨人たち100選」にも指定されています。

8時30分に川口渓谷遊歩道入口を出発。

秋晴れのベストコンディションの中、遊歩道を進んでいきます。
オブ山への登り口は、この遊歩道を1kmほど進んだところから沢目に下り、川を越えたところにあります。
このところ続いていた好天で、川の水深は浅めです。
各々、用意してきた長靴を履き、慎重に川を越えていきます。 川を越えたら、いよいよオブ山の登り口。
急な取っ付きから山道に入り標高約400mをつづら折りに登っていきます。
途中、幾度となく現れる急登や、落葉に覆われた木の根で滑りやすい箇所もあるため、無理せず慎重に歩みを進めます。
登ることおよそ30分、目の前に大きな杉の木が現れました。
オブ山の大杉です。

ほとんどの参加者は大杉とは初対面だそうで、大杉の全容を頑張って写真に収めようとする方もいれば、近づいて上を見上げ、その大きさに思わず「いやぁ~、すごいなや~!」と嘆息を漏らす方もいました。

ちなみに、オブ山の大杉周辺は、つい先日まで倒木や背の高い雑草に覆われていましたが、この日のためにと、いつもオブ山周辺を整備してくれている門脇茂雄さんがあらかじめ刈払い作業をしてくれていました。
私も幾度かここを訪れていますが、下草が刈られ、根元部分からあらわになったオブ山の大杉を見るのは初めてで、どことなく新鮮な心地で見入っていました。

大きさを充分に味わった後は、参加した全員で、大杉の前に簡単な柵を設置する作業を行いました。
もともとオブ山の大杉の周りには、人が踏み入ることでその根を傷めないように木柵が設置されていましたが、現在は降雨や積雪の影響で倒壊し、柵の機能がなくなっている状態です。

大杉の前で一人一本ずつ杭を支え、等間隔になるよう打ち込んでいきます。打ち込み作業が終わったら、あらかじめ杭に開けておいた穴にロープを通して・・・
あっという間に可愛らしくも立派な柵が完成しました。
柵を設置したことで、オブ山の大杉の神々しさが倍増したような気がします。
完成した柵の前で、オブ山の大杉と記念撮影をしました。
その後は、元来た道を戻って下山します。
途中、ときおりオブ山の木々の合間から紅葉に染まりつつある川口渓谷の風景を垣間見ながらの下山となりました。

川口渓谷遊歩道のゲート前に戻ってきたのは10時30分頃。
スタートから2時間半ほどで往復することができました。

トレッキングを終えてみて、参加者の見澤さん(美郷町)からは
「前から見てみたいと思っていたので、今回参加できたのは良い機会だった。1000年以上生き続けているこの巨木は、我々にとって貴重な存在。これからも一目見ようとオブ山の大杉を訪れる人は多いはず。でもやはりその分、根を踏まれたりして木が消耗してしまってはいけない。オブ山の大杉を守っていくために、柵を設置する作業に協力させてもらったことは良い思い出になった」と感想をいただきました。

オブ山の大杉は、その存在感・生命力から見る者に感動を与えるだけでなく、自然を守ることの大切さをここで静かに訴えているようにも感じます。

柵の設置について、当日の急なお願いだったのにもかかわらず、快く引き受けてくださった皆さん、ありがとうございました。

秋深く、紅葉に染まる川口渓谷。オブ山の大杉は、この写真では、山の稜線のちょうど真ん中あたりに写る三角形です。遠くからでも存在を確認できます。
秋の川口渓谷遊歩道では、渓谷が織りなす色鮮やかな紅葉と美しい滝との共演を望みながら、遊歩道散策を楽しむことができます。散策のついでに、オブ山の大杉にも足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。