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秋田県大仙市公式ブログ

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楽しく食べて、心も体も健やかに

1月10日、おおた児童クラブで、太田地域食生活改善推進員(ヘルスメイト)の皆さんによる食育事業「レッツ!チャレンジ健やかクッキング教室」が開かれ、冬休み中の小学生約30名がヘルスメイトの皆さん手作りのお昼ご飯と、食後のゲームで楽しいひと時を過ごしました。toujyou
11時ころ、おおた児童クラブに8名のヘルスメイトが到着。
会場に昼食の入った大きな鍋やボウル、炊飯器なども一緒に運び込まれます。

初めに、ヘルスメイトの小松ミホ会長から児童クラブの皆さんにあいさつ。
ヘルスメイトの皆さんは、およそ1か月前の12月8日にもここを訪れ、「病焼きの日」の伝統を伝えようと、手作りのおやきを子どもたちにプレゼントしたばかりです。
あいさつの中で「病焼の日のおやきはどうでしたか。お正月は風邪ひかずに年越しできましたか?」と質問。
「はい!」という声に交じって、「風邪ひきましたー!」と元気いっぱいの声もありましたが、病焼のおかげで元気に年越しができた様子です。

続いて、さっそく今日のお昼ご飯に使われている食材の紹介を兼ねて、子どもたちにクイズが出されます。

1DSC_3073「煮ても焼いても揚げ物でも美味しいが、芽にはソラニンという毒がある食べ物は? ――ジャガイモ!」
「リコピンたっぷりで赤の丸くてかわいい野菜は? ――トマト!」

リコピンやカロテンといった用語にもひるまず、ほぼ即答で正解を当ててくる子供たちの知識の広さに、ヘルスメイトの皆さんが驚く場面もありました。

クイズで食材を紹介した後は、いよいよ昼食のメニューを発表。
今日の昼食は、
・とびきりカレー(玉ねぎ、ジャガイモ、カボチャ、ひき肉、レーズン、コーン)
・シャカシャカサラダ (千切り大根、水菜、レタス、ニンジン、トマト、お好みのドレッシングをかけて)
・デザート(果物、ヨーグルト、お好みのフルーツジャムをかけて)
の3種類です。

身なりを整え、手洗い・消毒を済ませ、さっそく昼食の準備が始まります。1DSC_3076
盛り付け作業は、メニューごとに子どもたちがセルフサービスで行っていきます。
最初から大盛りにする子もいれば、遠慮してか少なめに盛る子もいて、盛り付けの傾向は人それぞれ。
ヘルスメイトの皆さんは盛り付けを手伝う傍ら、腕によりをかけて作った料理が鍋やボウルから減っていく様子を見守っていました。moritsukesagyouサラダコーナーには、千切りされたトマトやニンジン、レタスや大根がずらっと並びます。
野菜をただ盛り付けるのではなく、あらかじめ持ってきたタッパーに入れ、好きなドレッシングをかけ蓋をし、シャカシャカ軽く振ると、ドレッシングと野菜がいい具合に混ざったシャカシャカサラダの完成です。
野菜を敬遠しがちな子供たちに、普段とは違った食べ方でサラダを食べてもらおうというヘルスメイトならではの工夫が見られます。
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全員盛り付けが終わると、ちょうど12時になりました。
席についたら、感謝の気持ちを込めて「いただきます」をします。
私も一緒に、いただきます!
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一口目のカレーをほおばった子どもたちは、
「うちのカレーと違う!」
「これなんだろ、何か入ってる・・・ほしぶどう?!」
と、普段食べているカレーとの違いに新鮮な様子。
入っている具材に目を凝らしながらみるみるうちにお皿を空にしていきます。
itadakimasu2サラダもデザートも「うちのと違うけれどおいしい!」とつぎつぎに完食。
食べ始めて10分もしないうちにおかわりに立つ人が続き、カレーやデザートだけでなく野菜のコーナーにまで再び列を作りました。
この列の中には、普段から野菜が得意でなくあまり食べないという子の姿もあり、普段好き嫌いの多い子が何回もおかわりしているのを見て、児童クラブの先生方も驚いていました。

お腹いっぱい昼食を食べた後は、片付けの時間をはさみ、グループに分かれてお正月遊びの定番「かるた」で遊びます。
このかるた、その名も「食育かるた」といい、食や生活習慣について学べるような絵柄や文章が使われた、まさに食育事業にうってつけの仕様となっています。
ヘルスメイトさんも札を読む係として各グループに加わります。

karutatori最初は穏やかにはじめられた札取は次第に激しさを増し、場は白熱。
子どもたちの元気な声が響き渡りました。

中には頑張りすぎて食後のいい運動になった人もいるかもしれませんが、一般的に、こうした座ったままできる食後の団らんは、食べたものの消化を促し、お腹だけでなく精神的なコンディションも整える効果があると言われています。
1DSC_3149こうして楽しい時間は過ぎ、あっという間にお開きの時間。
お腹も心もいっぱいになった子どもたちから、ヘルスメイトの皆さんに感謝の言葉が伝えられました。

事業の後、子供たちからは、
「干しぶどうが入ったカレーは初めてで、最初驚いたけれど食べてみたらおいしかった」
「ふだんあまり野菜は食べないけれど、みんなおかわりするから食べてしまった」
「大勢でかるたができて楽しかった」
という満足げな声を聞くことができました。

食事の際、栄養やバランスの観点から『何を』食べるかということはもちろん大切ですが、『誰と、どうやって』食べるか、そして食べた後『どう過ごすか』も心身の健康にとってとても重要な要素と言えます。

子どもたちにとって、みんなで同じものをよそって食べる「会食」の効果、そして食後に心と体を整える『団らん』の大切さを体験することができた貴重な時間でした。

ヘルスメイトの皆さん、この度も素晴らしい食育事業をありがとうございました!