小正月行事の八坂神社ぼんでん奉納が1月14日(日)大仙市清水地区の八坂神社で行われました。
清水地区梵天保存会のみなさんが地元の清水小学校の児童へ「ぼんでん唄」を継承しています。この日は清水小学校の全校児童も参加してぼんでん奉納を行います。
ぼんでんは祝い事など縁起の良いものです。当日は朝早くから小学校周辺の郵便局や商店などをめぐり、「商売繁盛」「五穀豊穣」のぼんでん唄を披露します。
荒々しい喧嘩ぼんでんとして知られる八坂神社ぼんでん奉納は、大人も子供も関係ありません。勢いよく奉納しないと何度も何度も押し返されて自分たちのぼんでんは奉納できません。
「もっと、元気よくーーー!!」大人たちの怒号が響き渡ります。
何度か押し返される中で、大人衆の妨害を乗り越えて、乗り越えて、乗り越えて。
集落の家々をまわったそれぞれのぼんでんが、半纏を身にまとった男衆に担ぎ上げられて、湧き泉(わきみず)の中でも熱気を帯びた歓声とほら貝の音。
清水の子供たちは、清水地区梵天保存会のみなさんから教わったぼんでん唄を、唄い継ぎ、こうして会場で熱気ある大人衆のぼんでん奉納を見て育つ。
自分たちが大人になった時。
子供たちのぼんでん奉納を妨害し、けんかぼんでんの熱意を魅せる。
またひとつ歴史を引き継ぐ。
そしてまた、子供たちが大人になって・・・
そしてまた・・・
450年の歴史ある八坂神社ぼんでん奉納。
こうして歴史が続く瞬間に立ち会えたことを、嬉しく思う1日となりました。