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中学生ボランティアも出動 太田地域一斉除雪デー

2月4日(日)、太田地域で大仙雪まる隊による一斉除雪ボランティア活動が行われ、地元除雪ボランティアと太田中学校の生徒が地域の除雪活動に汗を流しました。

大仙市雪まる隊は、市の社会福祉協議会を窓口にボランティア登録をした団体や個人が、市内の高齢者世帯をはじめとする自力で除雪困難な世帯を対象に、屋根の軒下などの雪寄せを実施する、地元住民で組織されたボランティア団体です。

この日は地元民生児童委員や建設技能組合員、各集落や市職員等の有志に加え、今回は太田中学校の生徒も参加し、総勢約60名体制で除雪に臨みました。

太田中学校の生徒が雪まる隊の活動に参加するのは、今回が初めてのこと。
ボランティアに手を上げてくれた中学生23人が各班に分かれ、大人と一緒に地域を回りながら一緒に除雪作業を行います。


朝9時30分ころ、太田中学校前にボランティアの皆さんが集合。
作業に移る前に、建設技能組合の高橋さんから、中学生に向けてヘルメットの着用方法と除雪の仕方について説明がありました。

続いて、三浦教頭先生から「中学生が地域の除雪活動に参加させてもらえるのを嬉しく思う。中学生も一人前に除雪活動ができるので、若い力をぜひ頼りにしていただきたい」とあいさつ。
生徒会長の佐々木真衣亜さんからは生徒に向けて「いつもお世話になっている地域に感謝する気持ちで除雪を行いましょう」と、活動に向けての意気込みが述べられました。

その後、6つの作業班に分かれます。
班には地域の民生児童委員が対象者宅までの案内人として入り、中学生も4~6人くらいずつ各班に割り振られます。

班毎に作業内容を確認したら、スコップやスノーダンプを持って、さっそく対象となっている世帯に向かいます。
今回除雪することとなっている世帯は32軒で、1班あたり5~6軒ほどを担当します。
限られた時間の中で対象世帯を回らなければならないため、班ごとにうまくペースを配分して、作業を進めていきます。

この日の天気は朝から晴天。
2日前から気温が緩み気味で、一時降雨にも見舞われたことから、当日の積雪深は84cm(太田支所観測)と少し下がりました。
一方で、どの家の軒下にも多くの落雪が積もり、窓や出入り口を圧迫している様子が多く伺えました。対象世帯を訪問し、除雪で困っている箇所を聞き取りしたらさっそく作業に移ります。
安全のため、中学生はしっかりヘルメットを装着。
雪マル隊の幟とジャケットで活動をPRしながら軒下の雪を寄せていきます。
回った先々で「ありがとう」とたくさんの感謝の言葉が述べられました。

活動時間はおよそ2時間。
11時40分を以って全ての班が活動を終了し、解散しました。


雪まる隊の大信田隊長は、地域の除雪活動に中学生が参加することの意義について「雪国育ちの子どもたちが除雪ボランティア活動に参画することは、周りの大人たちの姿を見て、スコップの使い方や、手で効率よく雪を寄せる方法を学ぶいい機会となる。また、一つの活動を通じて違う世代と触れ合う経験は、生徒にとってはもちろん大人にとっても貴重な時間になる」と、述べていました。

一方で、活動に参加した中学生からは、
「家では家族が除雪機を使ってやっているので、あまりこうして雪寄せをやることが無くいい経験になった」
「雪で困っている人が多くいることを知って、少しでもその人たちの役に立てて良かった」
といった感想もちらほら。
活動を通して、各々思うことがあったようです。
少し大げさな気もしますが、雪国育ちの我々にとって『雪寄せ』は生活していくうえで必要な技術の一つ。
雪はただ寄せるだけでなく、特に大きな雪塊へ向かうにあたっては、スコップの使い方や作業の進め方などの段取りも大切です。

中学生にとって、こうして大勢で除雪作業をするのは、なかなか無い機会。
一緒に作業をした大人の皆さんが除雪する姿から、学んだことも多かったはず。
また、除雪に困っている人がいるという地域の実態にも触れるいい機会になったのではないでしょうか。

大人のボランティアの皆さんにとっても
「こっちさ寄せればいい!」
「シャブロ(シャベル)こうやって使えばいい!」
「あまり頑張らねでな~!!」
と中学生に声を掛けながら、若者との交流を楽しむ一面もありました。

終始恵まれた晴天のもと、世代を超えて楽しく活動した一斉除雪。
雪まる隊の皆さん、本当にお疲れ様でした!
中学生の皆さん、次回も是非、若い力を貸してくださいね!!

Posted under: 太田地域

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