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秋田県大仙市公式ブログ

モニターツアーの皆さんを迎えて 冬のだいせん観光ツアー

大仙市では、だいせん観光ツアー事業に取り組んでいます。
これは1年を通して大仙市に人を呼び込むことを目的に、四季折々の花火と体験・観光を組み合わせながら、地域住民との触れ合いを重視した体験型のモニターツアーを招致するものです。

今回、2月3日~4日の日程で実施した、今年度最後のモニターツアー『雪国の小正月行事と味覚の旅in秋田県大仙市』では、仙台圏を中心とした16名の参加者が太田地域を訪れ、『太田の火まつり』や『おやきづくり体験』を通じて郷土の伝統や文化に触れました。

太田の火まつりは、雪中田植えや紙風船上げ、天筆焼きなど地域の小正月行事を一堂に行い、その継承を目的として開催され、37回目の開催となりました。
毎年、開催に向け太田地域の各集落や学校などでは天筆への筆入れや紙風船作りなど、早くから準備が進められ、当日も多くの人たちが協力して開催される、地域住民を巻き込んだ参加型のイベントとして定着してきています。
モニターツアーの皆さんにぜひ伝えたい『雪国の小正月行事』といえる行事です。

それでは、太田地域を中心に実施されたツアーの様子をご紹介します。

ツアー初日、貸切バスで仙台駅を午前9時に出発した一行は、雪道をおよそ4時間かけて大曲に到着。
昼食に、きりたんぽ鍋で秋田の味を楽しみ、午後は仙北地域で開催された『払田の柵冬まつり』へ参加し、ミニかまくらづくりと幻想的な『蝦夷(かい)ほたる』を楽しみました。

その後は、宿泊先の奥羽山荘へと移動し、隣接する西側広場で開催された『太田の火まつり』に参加。
ここでは、ツアーの皆さんに天筆への筆入れと紙風船上げを体験しました。

時計が午後6時を回ったころ、奥羽山荘に到着した一行は夕食を済ませ、会場へ向かう前に皆さんで天筆への筆入れを行いました。

5色の短冊をつなげて作られた天筆に「健康第一」や「家内安全」、さらには「世界平和」など思い思いの願い事を書き入れたら、それを持っていよいよ火まつりに参加です。
まず、会場では地域の方々と一緒に紙風船上げを体験しました。

最初はタイミングを合わせるのが難しかったようですが、「上げる直前に風船を少し回すのがポイントだよ」など、周りの人たちからアドバイスをもらいながら次第にコツをつかんできた皆さん。
何回かこなすうちに、『まっすぐ、綺麗に』紙風船を上げられるようになりました。
当日上げた紙風船の中には、このモニターツアーの皆さんに向けたものもあり、紙風船を通じて太田地域の皆さんとの一体感を味わえた瞬間となりました。

火まつりの最後には、高さ8メートルにもなるかまくらに火をつけ、大迫力の天筆焼きが行われ、ツアーの皆さんが筆入れした天筆も一緒に焚き上げられました。
かまくらの炎によって天筆の札が天高く舞いあがると願い事が成就すると言われています。
皆さんは、自分たちの書いた天筆が焚き上げられる様子を静かに見守っていました。

奥羽山荘に宿泊し、2日目は火まつりの会場近くにある和風コテージもみじ庵で、昔ながらの郷土のおやつ『おやき』づくりを体験しました。
秋田県南部でおやきと言えば、餅で作った生地にたっぷりのあんこを包んだ焼き餅のことを言います。地域の農家の皆さんが先生になって、あんこのつつみ方や焼き方などを説明します。
中には生地が厚くなかなか焼き上がらなかったものや、アン○ンマンを模したものなどいろいろなおやきが作られました。
作り終わった後は、農家の皆さんから差し入れがあった甘酒や漬物などを囲んで、団らんの時間。
地域の皆さんが秋田弁を交えて話す熊や山菜の話は、都会に暮らしている皆さんにとって新鮮なものであったに違いありません。

こうして、太田地域への滞在を終えた一行は太田地域を後にし、中仙地域の見学を経て帰路につきました。

大仙市の魅力を発掘することを目的として実施している、このモニターツアー。
地域の魅力とは、目で見てわかるものだけでなく、地元の人たちと交流して初めて感じることができる『人の温もり』や、『地域愛』などもその一つであると思います。

1泊2日という短い日程ではありましたが、伝統行事や食を通じて冬の大仙市の魅力に触れていただくことができました。
太田地域では、地域の人たちの温かい人柄や、伝統行事の継承に汗を流す人たちの思いも感じ取ってもらえたのではないでしょうか。
こうした目に見えない魅力も、モニターしてもらえたら嬉しいなと思います。

大仙市、そしてここ太田地域には、四季折々の魅力がまだまだいっぱいです!
是非また、遊びに来て下さいね!!

Posted under: 太田地域

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