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「地域の安全は自分たちで守る」地域防災マップ作成勉強会

3月9日、太田文化プラザで太田地域南部コミュニティ委員会による地域防災マップ作成勉強会が開催されました。
この勉強会は、太田地域の三本扇・横沢・大町・中里・駒場の5地区で組織される太田地域南部コミュニティ委員会が主催し、昨年に続き2回目の開催となります。
当日は、南部コミュニティ委員会の安全・安心生活部会から28名が参加し、地域防災マップの作成について学びました。

『地域防災マップ』とは、暮らしの身近にある指定避難所・災害時に役立つ防災資源(防火水槽、消火栓など)・災害時の要支援者・危険箇所といった、避難行動をとるために必要な情報を、そこに住む皆さんが主体となって地図上に記載し作成したものです。

勉強会の講師は、大仙市役所総合防災課の郡山茂樹 防災危機管理監です。
まずは「平成29年度の豪雨災害と太田地域の防災対策」について講演がありました。
講演の中では、昨年7月に当市を襲った大雨や洪水による被害の状況、また今冬の大雪による被害の状況などがスクリーンを通して伝えられるとともに、発生から7年目となる『3.11東日本大震災』についても触れ、災害の経験を風化させぬよう日常的に防災意識を持つことと、備えを万全にしておくことの必要性が強く述べられました。

その後は、地区ごとに地域防災マップの作成に移ります。
長机2枚のスペースいっぱいに広げた白地図を囲み、危険箇所や避難場所、災害時に役立つ防災資源について意見を出し合いながら付箋やシール、色ペン等でマークしてきます。
そして、整理した情報をもとに、地区の災害特性を分析し、避難経路や、災害時の支援・協力体制について話し合います。
約1時間の作業で、地域の現状と防災対策について分析を進めることができました。
今回作成されたマップは各地区で持ち帰り、地区内で更に情報を精査した後、縮小版を各戸に配布するなどして、住民間での情報共有に活用されるのだそうです。

安全安心生活部会長の長澤仁十郎さんは、この勉強会について「こうして一枚の地図を囲んで、自分たちの地区の状況について話し合うのはとても良い機会。昨年もこの勉強会に参加したが、今回また新たな発見があった。地域の状況は常に変わるものなので、今回学んだことを活かしながら情報の更新に努めていきたい」と参加した感想を述べていました。

地域に住む皆さんの声で作られている『地域防災マップ』。
そこに完成はなく、変化する地域の実状や災害の状況を考慮し、日頃から情報を更新していくことで、地域の防災対策をより強靭なものにしていくことができる、生きた情報源の一つと言えます。
また、マップを作成していく過程は、そこに住む皆さんが課題を共有しながら『住みよい地域』を作っていくことにも繋がります。

熱く意見を交わしながらマップの作成を進める皆さんの姿に「地域の安全・安心は自分たちで守っていこう」という強い想いを感じた時間でした。