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太田の星☆ 第2弾! 髙橋凜湖さん

スポーツで活躍する太田の若者を紹介する「太田の星☆」
昨年に引き続き、待望の第2弾です!

大台スキー場をホームゲレンデとして、全国そして世界の舞台へ羽ばたこうとしている選手がいます。
髙橋凜湖(りこ)さん、太田町国見出身の15歳です。
凜湖さんは、この3月に太田中学校を卒業したばかり。
アルペンスキーのGS(ジャイアントスラローム)種目を中心に、全県大会や全国規模の大会へ出場し、輝かしい成績を残されています。

~最近の成績~
『第66回秋田県中学校総合体育大会』
平成30年1月12日 スキーアルペン競技 GS第1位
『第69回秋田県民体育大会冬季大会スキー競技』
平成30年1月20日 アルペン競技 少年女子第2位
『2018秋田わか杉たざわ湖GS大会』
平成30年1月22日 B級女子の部 第1位
『全日本ジュニアスキー選手権大会』
平成30年2月17日 女子スーパーGS 優勝  など

現在、注目の若手選手ということで、この度ご本人にお話を伺ってくることができました。

インタビューに向かったのは、卒業式を翌日に控えた太田中学校。
卒業式後も、大会出場のため県外へ向かわれるとのことです。
お忙しいスケジュールの中にもかかわらず、インタビューにお時間を割いていただくことができました。

さっそくインタビューに入ります。
まずはスキーを始めたきっかけと、その魅力から聞いてみました。

―― 凜湖さんとスキーの出会いはいつですか?
「幼稚園の頃です。太田ジュニアレーシングという地元チームに入っていた5歳年上の姉に影響されて始めたのがきっかけでした。最初は遊び感覚で参加していましたが、だんだん面白くなってきて、今に至ります」

―― 凜湖さんにとってスキーの一番の魅力は何ですか?
「滑る時は個人競技だけれど、自分一人では成り立たないスポーツです。所属チームをはじめ、県内外の多くの仲間と繋がり、その中で競い合いながら技術を向上させていけることが今一番の魅力です」

―― 中学時代、たくさんの試合に出場されたことと思います。
その中で最も印象に残る大会と、思い出などありましたら教えて欲しいです。
「昨年の冬、まだ2年生だったころに出場した初の全国大会が思い出に残っています。その時はまだ、自分が全国で戦える選手だと思っていなくて、始めから挑戦しようという気持ちで臨んだ大会でしたが、1本目の滑走で入賞枠の10位に入ることができました。
2本目で1つ順位を落とし、11位で入賞を逃してしまい、自分の力が全国でも通用するということに気付いた大会でもあり、あと少しの所で入賞のチャンスを逃した悔しさを残した大会でもあります」
――2年生の時点で既に全国大会に出場されているのもすごいですが、それまで自覚していなかった自分の資質に気付いたという貴重な瞬間を経験されたんですね。
ちなみに、凜湖さんの出場している『アルペン』という競技は、全国中学校スキー大会事務局の解説によると、『山の斜面に旗を立て,その間を滑り抜けながら速さを競う競技』で、スラローム(回転)と、それに滑走が加わったジャイアントスラローム(大回転)があります。
どちらもセットの違うコースを2本滑りその合計タイムにより順位が決定されることから、『標高差や斜度を考慮したコースを、競技者が巧みな技術と正確なターンをもって、スタートからフィニッシュラインまで、全旗間を通りながら最高のスピードで滑りきる』技術が求められる競技なのだそうです。
滑走時のスピードは、時速100km近くになることもあるのだとか。
―― ジャイアントスラロームは、スピードと正確さが求められる競技だと思いますが、滑っている間、もしくは滑る前に心掛けていることはありますか?
「滑っている最中は、『無心』になります。無理に緊張しないで、練習どおりの滑りをしようと心掛けています。また、日々の練習には大会のような気持ちでとりくむことで、本番にいい調子をもっていけるよう心掛けています」

―― 『練習は大会のように、本番は練習のとおり』ということですね。
素朴な疑問ですが、スキーを履けない夏場はどのような練習をされているんですか?
「学校の部活動に所属しているので、夏は部活動でチームの練習や高校の練習に混ぜてもらいながら、トレーニングなどを通じて体作りをしています。また、平成29年の夏は海外遠征があって、県の強化メンバー10名でフランスに行きました。フランスでは標高が高い山地の残雪でスキーを履いて練習をしていました」

――海外にも行かれたんですね。遠征や大会出場等でお忙しい一年だったと思いますが、学校の授業や勉強についていくのはやはり大変でしたよね。
「はい、勉強が遅れて大変でした。でも、周りの友達から遅れた部分のノートを見せてもらったり、分からないところを教えてもらったりしながら、なんとか授業に追いついてくることができました」

―― 学校生活でも、いい友達に恵まれてよかったですね。
そしてこの4月から角館高校にご進学とのこと、おめでとうございます。
最後に、高校に向けての抱負などお聞かせいただけますか?
「高校に入ると、また学年が一番下になるので、先輩に負けないように夏のトレーニングから力を入れて頑張りたいです。今回の国体出場で、今まで勝てなかった高校生の先輩たちにも勝てるようになってきたのが自信になりました。こうした技術面ではもちろん、合わせてメンタルも鍛えていけるよう頑張っていきたいです」
終始口調は穏やかに、少し控えめな感じでお答えいただいた凜湖さんでしたが、スキーの話となると静かながらも熱く語り始める姿が印象的でした。

この冬、韓国で開催された平昌冬季オリンピック。
相次ぐ日本選手のメダル獲得に、日本全国が湧きたちました。

目覚ましい成績を残されている凜湖さん。
近い将来、あのオリンピックの舞台に立っているかもしれません。
今後も凜湖さんのご活躍に注目です!!