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秋田県大仙市公式ブログ

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太田の運動会

4月29日、太田地域の3小学校で運動会が開催されました。
私が子どもだった昭和40年代から50年代にかけては、運動会は学校の春の運動会、7月に部落運動会、8月には全町運動会、そして秋には学校の親子運動会と年に4回ありました。
全町運動会は、昭和30年に長信田村と横沢村が合併して太田村となったときに、村民の融和と村の一体感を醸成することを目的に開かれたのが始まりでした。太田中学校グラウンドを会場に、太田地域の12の体育協会支部対抗の運動会で、小学生からお年寄りまで参加し、グラウンドの周りに各支部のテントが張られ、運動会に参加する人や観覧する人でいっぱいでした。
この全町運動会は、第49回まで続きましたが、諸般の事情で平成の合併前年を最後に終わりました。
部落運動会は、昭和40年代から50年代はほとんどの集落で開かれていました。
私の住む地域でも、4つの集落対抗で短距離競走や最強リレー等の本気を出して走る種目から、パン食い競争、縄ない競争、マッチを口にくわえゴム輪を渡すゴム輪リレー等のレクリエーション種目、そして運動会終了後は各集落ごとに分かれての酒飲み大会など集落全体が大いに盛り上がったものですが、開かれなくなり久しくなりました。
そして学校の運動会は、開会式で「朝焼け雲の色映えて~♪」で始まる県民の歌となぜか「若い力」を必ず歌いました。
かけっこが苦手な子は、あまり楽しくない学校行事でしたが、母手作りの料理がぎっしり詰まった重箱の昼ご飯や、運動会当日にもらう少ない小遣いで、グラウンドの端に並んだ出店で、何を買うか悩んだことも懐かしい思い出です。いろいろ迷ったすえに、私はくじ付きの甘納豆とハッカ?ニッキ?の味がする黒砂糖がぬられた貝殻を買った記憶があります。

さて今どきの運動会は、どんな様子かなと3小学校を回りました。

最初に太田東小学校へ。
東小学校は今回、第60回親子運動会でした。昨年、古稀を迎えた来賓のT市議は、「私が小学校5年生のときに始まった親子運動会だ」と感慨深そうに話していました。親子運動会は、昔は夏休み終了後に開催されていましたが、現在は春の運動会と統合して開かれています。
最初の競技種目は、応援合戦でした。赤、黄、緑と縦割り学年に3組に分かれ、我がチームこそ優勝を勝ち取るぞ!とばかりに歌とダンス、そしてエールは子どもたちの一生懸命さが伝わり、私も審査員の一人でしたがどの組も一番でした。

そして東小学校恒例の相撲。土俵の女人禁制もなんのその、女子相撲は男子以上に観覧者から歓声があがりました。

 

次に太田北小学校へ。
全校児童40名と大仙市で一番児童数の少ない小学校ですが、元気いっぱいの子ども達で40名が3倍くらいの人数に感じられました。

北小学校は、昔から学校区のたくさんの地域住民も参加するコミュニティ運動会となっています。飛び入りで地元駐在所のおまわりさんもパン食い競争に出場し、みごと1等!子どもたちから「スピード違反だ~」と言われていました(^^;)

 

最後に太田南小学校へ。
ちょうど午前の部が終了し、家族と一緒に昼ご飯を食べるために子どもたちが三々五々散らばったところに到着しました。

満開の桜の下で弁当を広げる風景は、スタジオジブリの絵職人をつとめた男鹿和雄さんの画集「秋田、遊びの風景」にある「運動会のお弁当」の絵を思い起こしました。
南小学校は男鹿さんの母校。画集の中で男鹿さんは「村や学校での年中行事が、大事な娯楽だった当時のことなので、お母さんたちもはりきって、お昼用の料理を作ってくれた。たいていの家で持ってくる定番は、おにぎりやおいないり、太巻き、ベッコウ(卵入りの寒天)などで、これは主に子供用。大人用のおかずや、酒のおつまみとしては、漬物のいぶりがっこや、わらび、せりなどのおひたし、それに、ふき、ぜんまい、たけのこ、きのこなどの煮つけがあった」と詳細なメニューまで書いています。どれも「そうだった!そうだった!」と思うものばかり。現在は・・・と弁当をちょいとのぞいてみましたが、ほとんどが「仕出し」これも時代の流れですね。見渡すと、昼からお酒を飲んでいるお父さんもいなく、また出店も観光地優先かババヘラアイスだけ。それでも、運動会びよりの青空のもと、野外で楽しく昼ご飯を食べる風景は今も昔も変わらずいいなぁ~と思いました。

時代は変わっても運動会は子どもたちにとって、もしかすると子どもたち以上に大人が楽しんでいるようでした。昔は足の速い子がヒーローでしたが、今は速さを競う以外にも、一生懸命に走ることでみんながヒーローになれる、そんな運動会の良さを感じました。
昔は4回あった運動会は、今は年に1度の小学校の運動会だけとなってしまいましたが、回数が減ったからこそ、より一層地域みんなで楽しめる貴重なイベントとなりつつあるように思います。太田の運動会の風景に、学校行事だけでない、そしてスポーツ行事だけでない、守り伝えていく風景・風習・想いをたくさん感じたひとときでした。

あたたかな光に癒されて*南外おらほの桜ライトアップ*

4月28日土曜日

南外ふれあいパークで、桜のライトアップが始まりました。

この日、南外地域の広報担当の私は、夜の7時過ぎに自宅から徒歩でライトアップ会場に向かいました。

辺りはすでに真っ暗。

怖がり屋の私は、何か出てくるのではとビクビクしながら、所々にある電灯と時々通る車のライトを心の支えにして前に進みます。

歩くこと20分。

向こう側に提灯のあたたかな光が見えます。

あと少し、あと少し、、、、、、、、、、、到着!

 

目の前に広がる幻想的な風景。青空の下で見る淡いピンクの桜も素晴らしいですが、暗闇の中でふんわりと優しい光で照らされる桜も見応えがありますね。

怖さで疲れ果てた私の心は、あたたかい光と桜に癒され、時間を忘れ桜を眺めていました。

南外おらほの桜ライトアップは、5月6日日曜日まで開催しております。時間は夜の6時から9時まで。

会場のふれあいパークまではお車で来ることも可能ですので、私のような怖がりな方はぜひ、お車でお越しください。

皆さんのお越しをお待ちしております!