ふるさとこんにちは

秋田県大仙市公式ブログ

Home » 2018 » 5月 » 18

大台から水田を眺めて

田んぼに水が入り、田植えが始まっています。
大台スキー場から仙北平野を望むとき、この時期の水を張った田んぼが個人的には一番好きです。仙北平野は四季折々に、

春は鏡のように見え、

夏は緑の海に見え、

秋は黄金色の絨毯に見え、

冬は白と黒のモノトーンで生クリームにチョコチップをちりばめたように見えます。
チョコチップももちろん好きなのですが、この時期の水をたたえて鏡のように見える風景に一番心を動かされるのは、これから作付が始まる風景から生命力や希望を感じるせいではないかなと思います。

作付のスタートの風景を眺めながら、仙北平野で暮らす私たちの生活を、ここまで豊かにしてくれたのは、先人たちの土地改良事業によるものと想いを馳せます。

5月20日18:00頃

 

5月20日18:30頃

かつて太田は県内でも最も米取りの低い地区であったといいます。昭和30年代、何をおいても食糧増産の時代、米取りが悪いことから土壌調査を行ったところ「Pan(パン:鉄の還元層)ができている」ことがわかりました。生産性の高い農地にするためには、農地を掘り起しPanを取り除き、水不足を解消し、区画を整理する必要がありました。昭和30年、合併により新村が発足し策定された建設計画に基づき、全国で初めて村営土地改良事業に取り組みました。昭和33年度に事業採択されてから足掛け15年かけ、不整形田を整理拡大し、原始的な用排水路を全面的に改廃、用排水系統を整備するとともに、農道網の整備を図りました。先祖伝来の農地が動くというのは初めての体験であったため反対者も多かったのですが、事業の進捗とともに反当6俵から10俵に増え経済効果が倍増したことから理解を得ることができたそうです。また、国営及び県営事業により導水路の整備が図られ、田沢疏水や第二田沢幹線用水路、そして仙北平野一号幹線用水路が整備されました。水源はいずれも玉川、仙北平野を三本の水路が「川」の字を描くように縦断し、米どころ秋田の最大穀倉地帯を支える水脈となっています。
膨大な資金と労力を費やし、時にあった政策を練り上げ実行してきた先人たちの努力により、今の私たちの豊かな生活はあるのだと実感します。

四季折々の表情を見せる仙北平野を大台スキー場から眺める時、この豊かで美しい風景を作り上げてきた先人たちの努力に感謝を忘れてはいけない気がします。
そして現在を生きる私たちは、この風景・農地を守り続けていかなければいけませんね。
大台スキー場のパノラマロードを登ったら「風景」とともに「愛郷心」を楽しんでもらえたら嬉しいです。
ちなみに、がっつり晴れた日はむしろガスがかかることがあります。よりクリアに仙北平野を見渡したいときは、雨上がりの後のすきっと晴れた日が一番おススメですよ。

基礎調味料「そ」作り体験(つきの木こども園)

5月17日(水)

皆さんはタイトルの基礎調味料の「そ」が何の調味料かお分かりでしょうか。

そうです、「味噌」ですね!

味噌は1300年もの長い間、日本人の食生活を支えてきた伝統食品。昨今の和食ブームを背景に、日本だけでなく、世界的にも広く食されているようです。

 

さて本日は、「つきの木こども園」で、この伝統食品の味噌作り体験が行われるということで取材に伺いました。

今回味噌作り体験に参加したのはキリン組(5歳児)の皆さんです。

皆さん、エプロン・三角巾・マスクを着こなし、準備万端。

「今日はがんばっておいしい味噌を作るぞ!」

「おー!」

まず、昨日から一晩水に浸けた後に煮た大豆を味見。

「みんなどんな味がするかな?」

「うまい!」

「あったか〜い!」

「さつまいもの味がする!」

皆さん、感じ方はいろいろです。

 

次はみんなで大豆を潰します。

みんな一生懸命、大豆を踏んでいます。

さて、大豆を上手に潰せたところで、次に、潰した大豆に麹と塩を入れます。

みんな初めて見る麹に夢中です。

麹と塩を入れたら、みんなで混ぜます。

小さい体を目一杯使って混ぜています。味噌作りって大変!!

 

混ぜ終えたら、次はだんご作り。

これに関してはみんなお手の物。

ねんど遊びや泥遊びで慣れているのでしょうか。

みんな上手ですね。

 

次は作っただんごを樽の中に投げ入れます。

みんな上手にできるかな?

「えい!!」

 

 

 

 

 

 

みんな上手に投げ入れることができました。

 

さあ、いよいよ最後の工程です。

最後は、塩とおいしくなる「魔法の言葉」で蓋をします。

「おいしくな〜れ!おいしくな〜れ!」

完成! みなさんよくできました!!

今回作った味噌は約10ヶ月程寝かせて、来年の2月にみんなでとん汁にして食べるそうです。

みんなが作ったお味噌は絶対おいしくなるから、楽しみにしててね〜!

みんなの直売所オープン!(南外)

5月16日(水)

今回は、南外地域にあるもう一つの直売所、「みんなの直売所」が今年度の営業を開始したということで取材に伺いました。

この直売所は、地元の活性化を目的に地元住民によって結成された南外地域活性化支援協議会によって運営されています。

もともとは、協議会の活動費を確保するために、協議会のメンバーで野菜を育て、各イベントで販売を行っていました。

しかし、スーパーや商店など買い物ができる場所が少なくなってきた地元に、気軽に買い物ができる拠点が必要ではないかと考え、平成28年12月に「みんなの直売所」の運営を始めました。

店舗は、廃校となった小学校にあったテントを活用して手作りしたもの。

商品は、協議会で育てた野菜に加え、地域の農家が持ち寄ったものも販売。

この農家の持ち寄り商品は、販売手数料がかからず、農家が自分で価格設定をできるそうです。

 

話が長くなりましたが、それでは実際にお店の中を覗いてみましょう!

 

 

 

 

 

 

どれもこれもお手頃な価格!!

 

 

 

 

 

 

取材中に来店されたお客さんも安さに驚いていました。

 

みんなの直売所の営業は、春(5月〜6月中旬)と冬(12月から2月)のみ行っているそうです。

営業場所は、大仙市南外字金屋地内。簡単ですが、地図だとこの辺です。

国道105号線を南外方向に車で走ると、上の写真に写っている直売所ののぼり旗が立っておりますので、それを目掛けてお越しください。

 

営業日時は、毎週火曜日〜土曜日の10時から。

 

地元愛に溢れた店員さんたちが、皆さんのお越しを心よりお待ちしております♪