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秋田県大仙市公式ブログ

太田の農業女子☆ありさ

田植えもようやく一段落。5月中旬から下旬にかけて、太田地域ではあちらこちらで田植えの風景が見られました。太田で農作業の風景は特段珍しくありませんが、若い女性が農作業をがんばる姿は、見逃せない風景です。太田の農業女子・小松有沙(ありさ)さんの春作業風景をお伝えします。

小松有沙さんは太田町斉内在住の25歳。背が高くてすらっとしたスタイル、小顔の美人さん、私はいつもリカちゃん人形みたいだなと思っています(笑)そんなかわいらしい彼女が、ごくごく自然に農作業をしています。
有沙さんの家は14代続く稲作農家。今はお父さんとおばあさんも一緒に田んぼに出ています。お勤めのお母さんがお休みの日は、お母さんも田んぼに出るそうです。農業法人が増えてきた太田ですが、家族経営でがんばっています。
5月の末、代掻きと田植えにお邪魔してきました。
代掻きは、2台のトラクターを使い、お父さんと有沙さんがそれぞれに作業を進めます。
有沙さんも慣れた操作でどんどん進んでいきます。
5月28日の時点で、まだ6町歩ほどがこれから植え付けとのこと。今年の作付は18町歩、来年は20町歩を超えるだろうと、びっくりな規模のお話をしてくれました。家族経営でそれだけの作付をしているなんてびっくりです。有沙さんは、自らが作業して収穫したお米を「ありさこまち」と銘打ち、現在商標登録の申請中だそうです。今年の秋には、ブランド化した「ありさこまち」がお目見えしそうです。

田植え作業は、8条植えの田植え機を使用し、有沙さんとお父さんが交代しながら運転とならし作業とを行っていました。父娘のチームワークもばっちりです。有沙さんの田植え機の扱いも慣れたもの、カメラに気づいてポーズをとってくれる余裕もありますが、真剣な表情もキリッとして素敵です。有沙さんの作業を見つめるお父さんは、「農業を継いでほしいと言葉にしたことはないんだけど、ここにいると言って農業をやってるな。太田には就農者の研修施設もあるが、わが家のやり方を教えている。自分は稲作一本でやってきたから、有沙もその姿を見てるんだな、米づくりをがんばってるな」と本当にうれしそうです。「ありさこまち」の商標登録について聞くと、「自分で考えてやってる。全部任せてる」とのこと。父娘のいい信頼関係があってこそだなと強く感じます。
「ありさこまち」は、苗の間隔を広く植えて作付しているそうです。周囲の田んぼの苗と比較しても、間隔の広さは一目瞭然、型付けを使用した手植えの時とほぼ同じ間隔だそうです。苗の間隔が広いことで、ほ場でのびのびと生育し米粒の大きな稲穂になるため、植えつける苗は少なくても1反歩あたりの米の収量としてはほとんど変わらないそうです。のびのびと成長する稲穂と、のびのびと農作業をする有沙さんの姿が重なり、「ありさこまち」の名称に妙に納得してしまいました。

農業を取り巻く環境がめまぐるしく変わる中で、農業女子という新しいワードが生まれ、イマドキな農業スタイルを感じつつも、太田の農業女子には、農を継ぐ昔ながらの良さを教えてもらいました。
有沙さん、また秋の農作業の時にはお邪魔させてくださいね。
「ありさこまち」の収穫を楽しみにしています♪

Posted under: 太田地域

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