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ニッコウキスゲ観賞和賀岳登山

平成30年7月8日(日)太田支所市民サービス課主催のニッコウキスゲ観賞和賀岳登山(以下、登山)が開催されました。この登山は、7月上旬~中旬に見頃となるニッコウキスゲ(※1)の群生を観賞する目的で毎年開催されていました。しかし、登山口に通じる真木林道(市道真木線)が平成27年7月の豪雨災害により通行止めになり、昨年10月末に復旧したことから、3年ぶりの開催となりました。

本来であれば今年の開催は7月7日(土曜日)の予定でしたが、強雨により8日(日曜日)に順延となりました。8日当日も不安定な空模様でしたが、雨は降っておらず登山を開催することができました。

 

現地に到着し、例年どおりガイドリーダーを務める倉田陽一さん(秋田県立自然公園管理員)から登山における注意事項を説明してもらい登山が始まります。

 

午前6:30に甘露水口(かんろすいぐち)登山口から登りはじめます。登山コースは、はじめから急な登り坂なので、登山経験があっても最初はゆっくりとしたペースで進みます。

急な登山道に息が上がりますが、ブナ林の静かな雰囲気が参加者を迎えてくれます。

しだいに背の高い木々が少なくなり、尾根(稜線上)に出ると視界が開け、疲れも少し和らぎます。しばらく歩くと再び急坂となり、藪(やぶ)が濃くなりますが、薬師岳まではもう少し。

 

薬師岳山頂を過ぎると、ニッコウキスゲの群生がある「薬師平」にたどり着きます。ここが和賀岳・薬師連山の見どころの一つですが、ガイドの方によると、登山当日が今年の満開時期とのことでした。ガス(霧)がかかるあいにくの天気でしたが、ときおり見える青空と花の黄色と緑のコントラストがとても綺麗でした。

 

薬師平を過ぎると、小杉山(こすぎやま)分岐、小鷲倉(こわしくら)と中継地点が続きます。先ほどよりもさらに濃い笹藪や急坂。参加者は険しい登山道に悪戦苦闘しながらも一歩一歩足を進めます。

小鷲倉から約30分、目標の「和賀岳」山頂まであと一歩です。

 

直線距離にして約8.4kmの往路を登り、午前11:30和賀岳に到着しました。山頂で昼食休憩をとった後、下山を開始しました。
当日の参加者は総勢29名。順延により参加者が少し減りましたが、怪我なく無事に夏の山行を楽しむことができました。

太田支所では、太田地域と美郷町にまたがる真木真昼県立自然公園を多くの方々に知ってもらおうと、毎年登山やウォーキングなどのイベントを実施しています。和賀岳・薬師連山や川口渓谷の遊歩道、太田交流の森(大台スキー場)など、「身近にある大自然」に触れてみてください。お待ちしています!!

 

(2018.7.8 和賀岳山頂にて)

 

 

※1 ニッコウキスゲ(日光黄管)
ユリ科の花。和賀岳を代表する花で和賀岳頂上、薬師岳の群生がすばらしい。スゲの名がついていますが、スゲの仲間ではなくユリ科に属します。別名ゼンテイカ。

※2 和賀岳・薬師連山の登山について
和賀岳・薬師連山の登山道は上級者向けのコースです。登山道の刈払い等維持管理作業は実施していますが、一部藪が濃い、道幅が極端に狭い、すべりやすい箇所等がありますので、十分な装備と余裕を持った計画を立てて登山をお楽しみください(登山口に「登山届」提出ポストがありますので提出をお願いします)。登山経験が浅い方は、民間のガイドの活用をお勧めします(市でガイドは実施していません)。

なお、和賀岳・薬師連山関連情報については下記ウェブサイトをご参照ください。
【和賀岳・薬師岳・真昼山登山情報】 (秋田県立自然公園管理員 倉田陽一さん開設・運営)

※3 和賀・薬師連山でみられる花について
今回の登山でみられた花は、後日、ブログで紹介いたします。お楽しみに!

 

Posted under: 太田地域

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