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秋田県大仙市公式ブログ

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おおたはなだより №19 ~和賀岳・薬師連山の高山植物 ver.~

7月18日にニッコウキスゲ観賞和賀岳登山の様子をブログで紹介しましたが(「7月8日ニッコウキスゲ観賞和賀岳登山」)、今回はその登山でみられた高山植物を紹介します。

 

1) ニッコウキスゲ(日光黄管) ユリ科

(※ こちらの写真は広報広聴課の岡田さんが撮影し、広報8月号の表紙になったものです)

7月18日に投稿したブログでも紹介しましたが、今回の観賞登山のメインを飾る花です。薬師平に群生しており、晴れた日の空の青色と花の黄色と緑のコントラストはとても綺麗です。
この花の満開と青空に毎年出会うことは難しいため、その場面に出会うことができたら、幸せになれる、、、かもしれません(^^;

 

2)ウラジロヨウラク(裏白瓔珞) ツツジ科

湿気のある林内や草地に生えています。別名をツリガネツツジといい、筒状の花が下向きについています。高山植物の本などでは紅紫色のものが多いですが、今回みられたこの花は色が淡いものでした。

 

3)チングルマ(稚児車) バラ科

和賀岳・薬師連山の中では、和賀岳頂上付近に群生をなし、湿り気の多い場所を好みます。小ぶりな花で白と黄色と緑の色合いがかわいらしい花です。

 

4)ギンリョウソウ(銀竜草) イチヤクソウ科

ブナ林の林床に生え、落ち葉などに寄生する腐生植物。
別名ユウレイタケと呼ばれ、湿り気のある所にあります。少し不気味ですが、じっくりみると透き通ったように見える姿がきれいでした。

 

5)コバイケイソウ(小梅蕙草) ユリ科

和賀岳・薬師連山では尾根沿いの草地でみられます。有毒で、誤食すると死にいたることもあるので注意が必要です。

 

まだまだたくさんの花がみられましたが、今回撮影した高山植物は5種類。和賀岳・薬師連山では時期により様々な高山植物がみられます。一度だけではなく何度でも訪れて季節の花々をお楽しみください(^^)♪

 

※ 高山植物は採取することが禁止されています。綺麗だから、珍しいからといって登山道以外の区域に入ったり、花を摘んだりすることは絶対にしないでください

 

真夏も交通安全!〈道の駅かみおかにて交通安全テント村を行いました〉

夏も盛りの8月3日(金)、神岡地域では夏の交通安全運動の一貫として『交通安全テント村』を行いました。
具体的に何をしているの?との質問がたまにあるのですが、
「道の駅かみおかを会場にドライバーの方々へ交通安全を呼びかけ、交通安全グッズ(反射シールなど)や地元産野菜をプレゼントしちゃいます」
というドライバーさんにはちょっとハッピーな催しです。

『テント』の下には地元産野菜をご準備。

夏野菜のかぼちゃやトマト、玉ねぎやにんにく等新鮮で美味しそうな野菜ばかりです。

交通安全を呼びかけたのは、地元の交通安全会、交通安全母の会、交通指導隊、それに大仙警察署から委嘱された安全・安心アドバイザーの皆さんです。

1時間ほどでチラシ等を配り終えそろそろ活動終了かと思われた頃…

大仙市でお目にかかるのはたいへん珍しい車輌が道の駅かみおかへ立ち寄ってくれました。
実は、秋田市の竿燈まつり初日のこの日、東北醤油株式会社さんをスポンサーにされている
『駅東竿燈会』さんが神岡中央公園で竿燈演技とお囃子を披露してくださる日だったんです!
まさに夏休みのお楽しみイベント、ということで次回のこのブログは神岡地域の『夏のお楽しみ』をお送りしたいと思います★

「お互いさまスーパー」の可能性

「お互いさまスーパー」って聞いたことありますか?県内には3か所、五城目町の「みせっこあさみない」、由利本荘市の「赤田ふれあいスーパー」、羽後町の「仙道てんぽ」があります。
「お互いさまスーパー」は、住民自らが主体となって買い物の場となるミニショップを開設、運営する取り組みです。地域住民の買い物の場としてだけでなく、集いの場となり、働く場となり、農産物や山菜などの地域資源を活用する場にもなっています。

8月6日、仙北地域振興局で、この「お互いさまスーパー」についての説明会が行われました。太田支所では、買い物支援は将来直面するかもしれない課題ととらえ参加しました。また、この日はインターンシップで高校生が太田支所を訪問していましたが、若い世代にも地域の課題を感じとってもらいたいという想いから、同行してもらいました。
この説明会は、県の「あきた未来創造部活力ある集落づくり支援室」の主催、田原室長は開会の挨拶の中で、「秋田県は全国1位のペースで少子高齢化が進んでおり、これまでの集落活動が困難になってきている。3年後・5年後・10年後にこの地域で暮らしていくことを見据えて、同じ課題を抱えている地域を参考にしてもらいたい」と説明会の意義について語りました。その後、ガイドブックに基づき、既設3店舗の取り組みについて、また設立・運営の手順や手法について説明がされました。
県内3か所の「お互いさまスーパー」はいずれも平成28年3月のオープンで、中には元々児童館だった建物を利用しているところがあったり、食堂が併設されているところや、直売所がある店舗があったり、交流スペースがある店舗もありました。法人として取り組むところも、任意団体として取り組むところもありますが、任意団体では、開店に伴う仕入資金に地域住民の寄付を集めたことなど、どこの取り組みにも地域の活性化を望む強い想いを感じ、創意工夫がありました。
その後、コンサルタントのプロから経営について講話があり、最後に羽後町の「仙道てんぽ」の土田代表取締役と羽後町職員の佐藤主任から、実際の取り組み方について説明がありました。
仙道地区の取り組みは、平成15年から始まっています。JA購買部の閉鎖により、地域に食品を扱う店舗がなくなることを不安におもった住民有志が運営委員会を設立させ、商店の運営を引き継ぎました。平成19年には運営委員会を発展させた「株式会社仙道てんぽ」を設立し、順調に運営をしてきました。平成26年頃から売り上げ減少と設備の老朽化により、運営維持に不安が出てきたそうですが、平成27年に県の「お互いさまスーパー創設事業」を活用することができ、店舗に交流スペースや直売所の新設、設備の整備を実施し、秋田県内の「お互いさまスーパー」1号店として開店しています。県内でもモデルとなる先進地だと感じました。ちなみに「仙道てんぽ」の売れ筋ベスト3は、1位:ビール・酒類、2位お菓子、3位アイスクリームだそうです。ビールやお菓子は地域行事でも必須アイテムですから、需要が高いのも納得です。アイスクリームも、なるほど溶けない距離って大事ですよね。

説明後の質疑応答では、「立ち上げのときの補助金のほかに、経常的に県や市町村からの補助金はありますか?」「赤字になりませんか?」「法人でない場合の出資金は?」などの質問がありました。参加者の皆さんが説明を聞く中で、「お互いさまスーパー」を必要な事業と感じ心配な点を確認している印象を受けました。

同行した高校生の意見を聞いてみると
藤原玲央さん:「お互いさまスーパー」の存在は初めて知った。説明を聞いて、経営はギリギリで難しい点もたくさんあると知った。運営も来客も地域住民であるため、売る側と買う側の距離が近く、ニーズに応えることができるのは、他の店にはなかなかできないことなので良いと思った。また、送迎サービス、配食サービスなどが考えられていて、「売上向上」と「来るのが困難な高齢者への配慮」と一緒にでき、太田にも「お互いさまスーパー」がつくられることになったら、これらのサービスを導入してほしいと思った。
加藤那菜さん:太田の中心部にはスーパーやコンビニがあるが、東側にはないので「お互いさまスーパー」があれば良いと思った。太田地域には、地元産のいい野菜がたくさんあるので、それを活かすように取り組めれば、より良いと思った。

説明会直後は「難しかったです」と言っていた2人も、しっかりとした意見を持っていました。買い物というテーマは、高校生にとっても身近な問題です。一緒に話を聞き、事業を理解し意見を持ってくれたことは、大変頼もしく感じました。藤原さん、加藤さん、ありがとうございました。

「お互いさまスーパー」について、太田地域では具体的に取り組んでみたいとか、検討しているということは、まだありません。現在、太田地域では登録制ではありますが、区域型の乗合タクシーを使用することで、スーパーへの買い物手段は保たれています。ただ、この区域型乗合タクシーも年々利用者が減少し、住民のニーズに合っているのか検証が必要となっています。買い物支援は、生命活動を支える大事なテーマです。このブログにより、「お互いさまスーパー」について知り、買いたい側の人と売りたい側の人が「お互いさま」に、事業の可能性について感じていただければと思います。
高校生と一緒に学んだためか、いつも以上に思いが強く、長くなってしまいました(笑)
最後まで読んだくださった皆様、ご清読ありがとうございました(笑)