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秋田県大仙市公式ブログ

子育て世代の味方「ほほえみルーム」

太田地域内唯一の医療機関である太田診療所の中に「太田病児・病後児保育園」があります。「ほほえみルーム」と愛称がつけられていますが、この季節は特に子育て世代の心強い味方となっています。
病児・病後児保育園は、病気中や病気の回復期のために登園・登校できない園児・児童を、医療機関に付設した専用スペースで一時的に預かり保育してくれるありがたいところです。この事業は市の子育て支援事業の一つで、太田の「ほほえみルーム」のほかに、大曲(現在は休止中、2月から開設予定)と刈和野にあります。「ほほえみルーム」の昨年度一年間の利用は119日、利用者数は延べ164人にもなっています。太田のみならず、中仙・仙北・大曲・千畑・六郷など広い範囲の方々が利用しています。

インフルエンザの流行を耳にするようになり、「ほほえみルーム」が大活躍かも知れないと、様子を覗いてみました。
1月16日の利用は3人。5歳の女の子と10ヶ月の男の子と6ヶ月の男の子、いずれもインフルエンザA型の子たちが利用していました。利用者の人数や保育の必要度合いから判断し、この日は保育士さんが二人体制で子ども達のお世話をしていました。 お二人とも市内の保育園でお勤めされていた保育のエキスパートです。体調が悪い子ども達ですから、機嫌が良いわけありません。お腹が空いても、眠くても、体調がイマイチでも泣くしかない赤ちゃん達も、「ほほえみルーム」の先生達の手にかかれば、数分で要求を満たしてもらえます。ミルクを飲んでも抱っこされても泣いていた子が、気がつけば頬に涙を伝わせて、ニコニコと遊びだしていました。

5歳の女の子は、前も来たことがあるとお話ししてくれました。先生とかるたで遊んでいましたが、「ほほえみルーム」の遊びで一番好きなのはお人形さんの「ぽぽちゃん」で遊ぶことだそうです。赤ちゃん達のお世話で先生たちが忙しい間も、自分でおトイレを済ませ好きな遊びを楽しんでいます。安心できる空間だからこそ、体調が悪くても穏やかに過ごせるのだと思います。
この「ほほえみルーム」での子ども達の過ごし方は、先生方が手作りした一人ひとりの連絡帳に事細かく記入されます。連絡帳の表紙の絵は全て違い、どの絵にも想いがこもっているそうです。一日の過ごし方を、ミルクの量や時間、入眠・目覚め・排尿の時間、そして遊びの種類まで細かく書いてくださいます。また、太田診療所の看護師さんが定期的に症状を見に来てくれることも安心です。
保護者の方にとってどんなに心強く安心な場所か、利用者にリピーターが多いことにも信頼度が表れています。
いろんな症状の子ども達に囲まれる先生方、先生に倒れられたら大変だなと思わず心配になります。「体調管理は予防注射とマスク着用で充分に気を付けているから大丈夫。仕事で大変なことはない、ずっとやってきた仕事だから。体調の悪い子たちに何かあることが一番心配!」こんな優しい先生達が待っていますよ、子どもの看病で困っている子育て世代の皆さん、安心してご利用ください。

子育て世代の心強い味方「ほほえみルーム」の利用対象は生後2ヶ月経過後から小学校6年生までの園児・児童です。病気のため普段通っている園や学校で集団生活ができず、家庭で看護できない場合に利用できます。利用料金は、一人当たり1日1,000円(市外の方は2,000円)、事前に医療機関で受診し、症状がわかってから利用申し込みをしてください。利用できるのは、月~金曜日までが8時から18時、土曜日は8時から13時までです。定員に限りがありますので、利用可能か事前のご連絡をお忘れなく。利用申し込みは太田診療所(大仙市太田町横沢字窪関南505-1・電話0187-88-2233)まで。

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