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秋田県大仙市公式ブログ

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大仙市アーカイブズで企画展「これぞ大仙!!~人・モノ・文化~」を開催しています!

大仙市は今年で誕生15周年を迎えました。

この節目の時期に、大仙市アーカイブズでは、地域の歴史を振り返り、人や文化を見つめ直す企画展を開催しておりますので、紹介します。


企画展では、これまでの市内各地域で継承されてきた文化や出来事等の資料を展示しています。


大曲、神岡、西仙北、協和、南外、仙北、中仙、太田の地域別にテーマが設定されており、地域の発展や文化の継承等に貢献した偉人の紹介や、国宝(レプリカ)や指定文化財等が展示されていますので、歴史に触れることができ、市の重要な文化財を見ることができます。

半鐘(市指定有形文化財 協和地域)

明治期、荒川鉱山(協和地域)の経営者が、鉱山関係の搬入搬出に利用した小港がある当時の峰吉川村に良好な関係を築こうとして寄贈したものです。文化財に指定されたのは、戦時中「金属類回収令」により、ほとんどの半鐘や梵鐘が供出され、現存のものが少ないなかで残っており、貴重であるため。

 

野球任命状(明治36年・神岡地域)

神宮寺小学校では、教員の富樫武治の発案で生徒達に野球任命状が手渡されました。
野球は、明治時代に学校教育の一環として広まっていったようです。当時は、学業やスポーツよりも家業が優先される時代で、選手達は家の手伝いもしながら、野球に打ち込んでいたそうです。

 

西仙北地域では、「強首陸軍演習場」の歴史を紹介しています。
明治期、強首上野台地区には陸軍の戦闘射撃演習地があり、歩兵部隊の戦闘訓練や射撃訓練が行われていました。長らく使われてきた演習場でしたが、戦後は農地への開拓事業により演習場跡地への入植が行わましたが、土壌の関係等で稲作畑作から酪農へ転換する農家も多くいたそうです。当時の様子がわかる資料が展示されていました。

 

企画展を開催しているアーカイブズは、空き校舎となっていた旧双葉小学校を改修し、平成29年に開館しました。歴史資料として重要な公文書や、その他の記録を保存し、地域の皆様に利用していただくことを目的として、明治時代から現代までに作成された公文書(行政文書)や、地域の歴史と文化を伝える地域史料(古文書等)を保存公開しています。また、文字資料だけでは伝わらない、市内の歴史を伝える画像、映像、音声資料を保存公開しています。

資料の閲覧や展示の見学等、どなたでもご利用いただけますので、是非ご来館ください。

企画展は、12月25日(金)まで開催されております。

☆開館時間☆9時00分から17時00分(入館無料)
☆休館日☆日曜日、月曜日及び国民の祝日、年末年始、特別整理期間

大沢郷地域おこし組合防災に関する勉強会を開催しました!

11月12日(木)、大沢郷地区公民館にて、大沢郷地域おこし組合主催の防災に関する勉強会が開催されました。

現在、大沢郷地区では、大沢郷地域おこし組合が主体となり、湧水「雄清水・雌清水」を活用したワサビやレンコンの栽培を実施し、地域活性化を図る事業を展開しています。また、「安全安心な地域づくり」として、地域の見守り隊活動の強化や、あいさつ運動を実施しており、地域の防災意識の高揚、自主防災組織活動の活性化、災害時の不安縮小を目指しています。

第1部では、近年の異常気象による大雨・豪雨災害が全国的に問題となっているなか、大雨・豪雨災害に関連する土砂災害から被害を少なくするためには、日頃からどのような準備が必要なのか、いざというときの行動はどうすればいいのかについて、市の防災管理監による講話が行われました。

いざというとき、「自助」「共助」「公助」の精神、身の回りのリスクの確認、普段からの備え、早め早めの行動の重要さについて、身近な事例を踏まえながら、わかりやすい説明をしていただきました。

第2部では、西仙北消防分署職員からの実演を交えた救命講習が行われました。
災害時、身近な人が負傷して動けなくなったとき、身の回りのモノを使って簡易担架をつくる方法を教えていただきました。


棒2本に毛布1枚を巻き付けて、簡単に簡易担架がつくれました。

 

 参加された地域の皆さんも実際に、つくってみました。

細い棒等、支えるのに不安定なものは、途中で負傷者を落としてしまう危険性があるため、頑丈な棒を使用したほうがよいとのことです。

棒2本と毛布1枚でつくられた簡易担架。

いざという時、なかなか頑丈な棒が2本もない・・という時は、毛布の両端を丸めるだけでも、人を乗せて移動することが可能で、簡易担架代わりになるようです。

腕を折った時、動かせないときは、新聞紙を当て木にし、手ぬぐいや三角巾等を使って、腕を固定する方法を教わりました。

 ↑地域の皆さんも実演中。

昨年の防災に関する勉強会は、地震に関する講話や、AEDの使い方、水消火器を使った消火訓練が行われました。今年は、土砂災害についての講話、実演を踏まえた救命講習を受け、日頃からの身の回りのリスク確認、いざという時のための心構え等、防災に対する意識の醸成につながったと思います。

県民歌制定90周年記念 太田地域文化講演会

10月30日、太田中学校を会場に太田地域文化講演会が開催されました。
この講演会は、太田地域自治組織連絡協議会の主催で毎年開催されています。太田地域にゆかりのある方を講師に迎え、ふるさと太田の良さを再認識するとともに、地域住民の教養と文化意識の高揚を目的としています。
今年の講演会は、秋田県民歌制定90周年記念として開催されました。太田では、県民歌と言えば、県民歌の作詞者・倉田政嗣の出身地という誇りを持っています。県民歌を地域全体で大事に歌い継ぎ、地域活性の要素の一つと捉えています。今回の講演会も、県民歌を地域の宝として再認識してもらう機会として企画されました。
講師は、太田出身のわらび座俳優・鈴木裕樹さんが務めました。裕樹さんは、2015年にロングラン公演となったミュージカル「為三さん!」で県民歌の作曲者・成田為三役を演じています。まさに、太田と県民歌をつなぐ方が、講演をしてくださいました。

開会にあたり、太田地域自治組織連絡協議会の長澤会長は「太田では秋田県民歌に対する想いを綴った手記集を発行しているほか、式典や研修などの際は秋田県民歌を歌っている。太田出身の倉田政嗣が作詞したことがご縁となり、太田では秋田県民歌は広く浸透している。今回は秋田県民歌つながりで、わらび座俳優の鈴木裕樹さんに講師をお願いした。わらび座での心境の変化や思い入れ・心情を語っていただきたい」と挨拶されました。

 

裕樹さんは「私と秋田。太田産の俳優として舞台に立つ。」と題して講演し、太田中学校の生徒や地域住民が合わせて約200人参加しました。会場の太田中学校は裕樹さんの母校です。母校での講演ということに加え、参加された方の中には裕樹さんの恩師やご両親までいらっしゃり、舞台とは違い緊張感漂う表情の裕樹さんでしたが、ご自身のことやわらび座俳優としてのエピソードなど、包み隠さずわかりやすい言葉で講演をしてくださいました。

講演の冒頭では、講師を引き受けるきっかけとなった成田為三のエピソードをお話ししてくださいました。為三はマザコンだったことや、学校のトイレを使わず家まで帰っていたことなど、裕樹さんは為三のプライベートなことまで調べていたようです。秋田県民歌が作られた経緯についても、為三は音楽は純粋なもので依頼を受けて曲を作ることはしたくないと考えていたが、応募のあった歌詞をみて秋田の情景がよみがえり、この歌詞なら作曲したいと思ったのではないか、作曲後に秋田師範学校の同期生である倉田政嗣の歌詞だと知ったらしいことをお話ししてくださいました。演じるということは、人物の人となりや歴史を知ることも含んでいること、役への思い入れを深く感じました。政嗣は39歳で亡くなっていますが、政嗣がもっと長生きしていたら、政嗣と為三のペアで作詞・作曲された歌がもっと生まれていたのではないかと考察されていました。没年は違うものの、政嗣の命日は10月16日、為三の命日は10月29日、そして県民歌は10月30日に制定されており、10月のこの講演会で県民歌の歌声を響かせることは、2人にも喜んでもらえるのではないかとお話しされました。
わらび座に入団した経緯についても、包み隠さず語ってくれました。学校の先生になることを目指し大学に進学したが、1人暮らしを始めたことにより、お酒やバイトそしてマージャンなど魔の手がたくさんあり学校に行かなくなってしまったそうです。先生になりたい気持ちが薄れてきて、自分がどんな人間なのかわかった気がしたといいます。楽しい方に流されやすい性格を自覚し、大学をやめることを決心しました。自分が楽しいと思うことなら仕事として続けていけるのではないかと思い、小さい時から人前に立つことが好きだったこともあり、目立ちたい・モテたいという気持ちを抑えずに俳優の道に進むことを選んだそうです。わらび座入団後には、新しいこと・知らないことに挑戦して、困難に向き合うことで、とても充実していたといいます。毎日楽しいことだけではないが、つらいことも含めて本当の充実を感じた、皆さんもつらくても向かっていけるようなことを見つけられると素晴らしいことだと語ってくださいました。
裕樹さんは、わらび座の舞台に立つことで「恩送り」をしているそうです。恩送りとは、恩返しと違い、受けたご恩をいろんな人に回していくことで、今目の前にいる人に誠実に向き合っていくことだそうです。今日のこの講演も恩送りの一つではないかと思っていると語ってくださいました。
講演の中では、わらび座のミュージカル中の曲を2曲披露してくださり、伸びやかで気持ちのこもった歌声に会場中が惹きこまれました。

講演の最後には、質問タイムがあり、様々な質問がありました。
Q.ふるさとの風景で、好きな風景はありますか?
A.大台山からみる風景ですね。水がはられた田んぼの風景が好きです。

Q.舞台で大切にしていることは何ですか?
A.誠実にステージに立つことです。

Q.役作りで気を付けていることはありますか?
A.私生活の過ごし方でも、役のイメージと違うような過ごし方をしないようにしています。

来賓として参加していた吉川教育長からも質問がありました。
Q.中学生に一番伝えたいことは何ですか?
A.太田に残って欲しいということですね。秋田にいて素晴らしい仕事をしている人はいっぱいいます。地元で家族を持ってもらったら嬉しいですね。

この答えを聞いた中学生からはこんな質問も
Q.東京に行きたいと思ったことはありますか?
A.ないですね。知らないたくさんの人より、自分の近くの人に頑張る姿を見てもらって喜んでもらいたいですから。
この返答を聞いた中学生からは「地元で夢を叶えている姿がすごくかっこいいと思います。私も地域の人に恩送りできるように頑張りたいと思います」と答えていました。

 

講演後は、太田中学校吹奏楽部の演奏に合わせて、参加者全員で秋田県民歌を1番から4番まで高らかにうたいました。きっと、心を一つにうたいあげた県民歌は、天国の政嗣と為三にも響いたことと思います。

県民歌をキーワードに、まさしく講演会の趣旨である、太田の良さを再認識すること、地域住民の教養と文化意識の高揚をはかることができた「文化講演会」だったと思います。
裕樹さん、中学生にも大人にも響く講演をありがとうございました。

「大綱交流館」、「大綱の里伝承館」がオープンしました!

大仙市がまちづくりの拠点として整備を進めてきた「大綱交流館」と「大綱の里伝承館」が完成し、10月2日(金)、竣工式が行われました。

午前9時30分、竣工式が開始。


主催者として市長は、「大綱交流館や大綱の里伝承館が、『刈和野の大綱引き』の継承と発展の拠点となることや、生涯学習や地域活性化の拠点となることを期待している」と挨拶しました。


式典では、大綱引き伝統継承事業オリジナル楽曲「ひびけジョヤサノー」が披露されました。
大仙市出身のシンガー・ソングライター青谷明日香さんにより作詞・作曲されたものです。「刈和野の大綱引き」の映像に合わせ、ポップでリズミカルなメロディーと、引き合いの勢いを感じさせる歌詞が相まって、とても素敵な楽曲でした。

↑楽曲とともに流れた映像。

 

正面玄関前では、テープカットが行われ、地元の中学生3名も参加しました。

 

↑植樹の様子。地元の中学生2名(テープカットとは別)も参加しました。
大仙市緑化推進委員会から梅の木が寄贈されました。

 

建物正面には、「刈和野の大綱引き」の引き合いの様子がステンドグラス調に描かれています。


展示ホールには、「刈和野の大綱引き」に関する資料や、韓国の友好都市である唐津市(タンジンシ)から贈呈された工芸品などが展示されています。


実際に大綱をにぎり、引っ張ることで、綱引きの体験ができます。


2階の大綱ウインドウには、実物大の大綱の中心部分が展示されています。

館内には、綱引き関係の展示の他に、講演などで活用できる「大綱ホール」、会議などで活用できる「研修室」、料理教室などで活用できる「調理実習室」が備えられています。また、子育て支援拠点施設「つなっこひろば」が併設されました。

大綱交流館の隣には、「大綱の里伝承館」が建設されました。
「刈和野の大綱引き」で使用される大綱は、二日町と五日町の熟練した職人がつくります。後継者不足などの課題もありますが、この伝承館に両町が集い、大綱をつくることで、綱引きのさらなる盛り上げと、後世へ伝統を継承することが期待されます。


「大綱交流館」や「大綱の里伝承館」は、地域活動や、子育て支援など、地域の拠点として、市民の皆様に広く活用いだたけます。

地域の人はもちろんのこと、地域外の方も、是非ご利用ください。

エール花火が西仙北の夜空に打ち上がりました!

新型コロナウイルスの影響で、休校や部活動の自粛などを余儀なくされた市内の小中学生を元気づけるために「小中学生エール花火」事業が、市内各地で8月下旬からスタートしました。
10月2日(金)、西仙北地域の雄物川河川敷(刈和野橋付近)で打ち上げられました。

西仙北地域では、小学校と中学校が合同で打上げました。
新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から3密を防ぐため、地域への告知は事前に行われませんでした。
18時15分には和火屋さんによる綺麗な花火の打上がスタートしました。

菊、ヤシ、紅牡丹等の花を彩った花火のほか、ハートやくらげをイメージした花火も打ち上がりました。

菊をイメージした花火です。

この花火はオレンジ色の菊の花の先端が緑色に変化する花火です。

ヤシの木をイメージした花火です。

カラフルな花火が咲き乱れました。

オープニングスターマイン、中盤のプレミアムスターマイン、フィナーレスターマインは、カラフルな花火の連続で、最後の金色に垂れ下がる花火の姿は迫力満点でした。西仙北地域の小中学生へのエールが込められた、とても素敵な花火でした。

秋の収穫・稲刈り体験をしました(西仙あおぞらこども園)

西仙北支所の広報担当です。

10月に入り、朝晩の冷え込みが厳しさを増してきました。
西仙北地域では、9月中旬頃から稲刈りが毎日のように行われ、
秋の到来を感じます。

9月24日(木)、西仙あおぞらこども園にじ組(年長さん)の園児たちが刈和野地区内で稲刈り体験をしました。

午前10時。体験現場に到着した園児たちは、地元の方から
稲刈りの仕方を教わりながら、おぼつかない手つきで作業をしました。

稲の束が太くて、一度にハサミで切れません。

 


稲刈りに夢中になり、黙々と作業に没頭する園児もいました。

園児達に交ざって、地元の方も作業します。
農作業に慣れているのか、さすがにテキパキと作業が早かったです。

稲刈り体験がスタートしてから30分後、つくし組(年中さん)が応援に駆けつけました。

つくし組の園児たちからは、稲刈りをしている仲間に、「がんばれ~!」と声援が送られていました。

採れたての稲の匂いを嗅ぎ、
「なんかいいにおい!」、「おいしそう!」などと言った感想が園児たちから聞こえてきました。


刈り取った稲藁を乾燥させるために、稲藁を天日干ししています。
この作業を「はさがけ」と言います。

余談ですが、毎年2月10日に実施される国指定重要無形民俗文化財「刈和野の大綱引き」の大綱には、「はさがけ」した藁が7千束ほど使用されています。現在はコンバインでの収穫が主流であることから、西仙北地域内だけで全ての藁を集めることが難しく、地域外からも集めています。伝統行事である「刈和野の大綱引き」を市が誇る文化財として今後どのように保存し、後世へ継承してくかが今後の課題となっています。
稲刈り体験のような、子どもたちの体験活動は、地域の様々なことに目を向けられる良いきっかけになると思います。

秋の桜?

「大仙市の花」といえば、秋桜と書いて「コスモス」ですが、春に咲く「桜」がこんな時期に咲いています。

季節外れの花をつけているのは、太田町駒場の加藤さんの庭にある桜の木。
「50年くらい前からこの木を見ているが、こんなことは初めて」と加藤さんもびっくり。
道路沿いの木なので、通りすがりの人もみんな足を止めて見ていきます。よく写真を撮らせてほしいと頼まれるそうです。

加藤さんによると、この桜は八重桜の一種。
春には濃いピンク色のキレイな花を咲かせるそうですが、今回咲かせた花はそれよりも淡い色合いで、花びらの枚数も少なめ。
桜の木は2本あり、1本に花をつけたと思ったら、2本目の木のつぼみも次々と咲き始めたとのこと。
まだ暑さの残る9月の青空のもと、なんだか不思議ですが、また違った美しさがあります。

夏に何らかの原因で葉が落ちてしまい、その後寒暖の差があると、桜が「春が来た」と勘違いして咲いてしまうことがあると言われています。
今年は梅雨が長く、8月下旬になってから暑い日が続いていることが影響しているのでしょうか。

先日お知らせした、サボテンの花の開花など、珍しい現象が続いています。
今年の夏は、新型コロナウイルスの影響で花火大会などのイベントが中止になったり、移動の自粛が求められたりと、いつもと違った夏になりましたが、花にとっても特別な夏になったようです。

サボテンの花が咲きました

9月7日(月)、太田町川口の鷹觜さんのお宅でサボテンの花が咲きました。

鷹觜さんによると、前日まではいつもと変わらなかったのに、この日の朝5時半ころに起きて見てみると花が咲いていたとのこと。知人に譲り受けて育て始めてから約15年、花が咲いたのは初めてだそうです。

サボテンといえば、緑色で丸っこくて、トゲトゲで…というイメージがありますが、このようにかわいらしい花を咲かせてくれるなんて意外に思う方も多いと思います。
サボテンには、なんと2,000以上もの種類があるそうです。その中には、すぐに花を咲かせるものもあれば、咲くまでに何十年もかかるものもあります。
育てるのにあまり手間がかからないサボテンですが、花を咲かせるコツは「冬の休眠期は水やりを控える」「日光をたっぷり当てる」ことだと言われています。

15年かけて、小さな体に大きな花を咲かせた鷹觜さんのサボテン。
「ピンクの淡い色合いが綺麗で、ぜひ見てもらいたいと思った」とのことです。

大仙市では、このコロナ禍でも小中学校や地域を元気にしようと、「小中学生エール花火」を実施しています。
夜空に咲く大輪の花火とサボテンの大きな花が重なり、エールをもらったような気持ちになります。
写真は9月1日(火)に打ち上げられた太田北小学校の「エール花火」です。

サボテンの花言葉は「偉大」「枯れない愛」。水が少ない厳しい環境でも強く育つ性質にちなんだ言葉です。
15年前といえば…ちょうど8市町村が合併して大仙市が誕生した年でもあります。
今年誕生15周年を迎えた大仙市も、現在はコロナ禍で厳しい状況が続いていますが、こんな時だからこそ、サボテンのように強い心を忘れずにいたいですね。

太田分校レストラン 開店です!

8月27日(木)、中里温泉レストランを会場に、今年度第1回目の「太田分校レストラン」が開催されました。
「太田分校レストラン」は、市の「地域の魅力再発見事業」の一環として行われ、今年で3年目となります。大曲農業高校太田分校の生徒が、栄養バランスや地元産食材の活用にこだわって考案し、中里温泉レストランで調理をしてメニューを提供します。
今年度は、新型コロナウイルス感染防止対策として、テイクアウトのお弁当での提供となりました。今回を含め、年度内に4回の開催を予定しています。

レストランに携わるのは、情報教養コースの3年生4名です。
今回のメニューを考えたのは、大沢柊佳さん。
「8月は夏野菜たっぷりのお弁当で皆さんに栄養をつけてもらい、この夏・このコロナ禍を乗り越えてもらえるように」という気持ちを込めたそうです。

お弁当は税込み850円です。
60個限定で予約を受け付けしましたが、なんとわずか20分で予定数に達してしまったとのことでした!

当日、生徒たちは朝から調理補助、接客の手順の確認など準備を行い、いよいよオープンの時間を迎えます。

11時半になると、続々とお客さんがやってきました。
はじめは慣れない場面もありましたが、元気な接客にお客さんもにこやかです。

中には、職場で食べるというお客さんも。
「近くに住んでいますが、なかなか来る機会がなくて、今回はお弁当ということで気軽に食べられるので注文してみました」とのこと。
このように実際に会場で食べるのが難しい方も、自宅や職場で食べることができるのもテイクアウトの良いところですね。

会場内には、大曲農業高校本校で作られたジャムやぶどう液、太田分校で採れたじゃがいもを販売するコーナーも設けられました。
スーパーなどでは手に入らない珍しい種類のじゃがいももあり、おすすめの調理方法を生徒に相談するお客さんの姿も見られました。

次回は9月29日(火)の開催を予定しています。
9月は猪本采芽さんが考えたメニューで、「夏の余韻を残しつつ、秋を感じられる食材や彩りを工夫しました」とのこと。
予約は9月10日(木)午前9時より、中里温泉(0187-88-1471)で受け付けを開始します。
前回残念ながら予約できなかった方も、これを見て食べたくなった方も、ぜひお電話お待ちしております!

神岡嶽ライオンズクラブが神岡支所に座椅子を寄贈

小田原一春神岡支所長に目録を手渡す神岡嶽ライオンズクラブの佐々木宮廣会長(写真左)

神岡嶽ライオンズクラブ(佐々木宮廣会長)からこのたび市役所神岡支所に座椅子30脚を寄贈いただきました。
神岡嶽ライオンズクラブは今年結成35年目。寄贈は「地域に奉仕」をキャッチフレーズに実施している地域貢献活動の一貫です。寄贈品は神岡福祉センターなどに配備し、各種会合などで使用させていただきます。

大仙市産黒毛和牛を味わいました

太田地域の小中学校・こども園では8月19日(水)、給食に大仙市産の黒毛和牛を使った牛丼が登場しました!

「和牛」とは、日本で生まれ育った4種類の肉用牛のことです。ちなみにお店でよく見かける「国産牛」と表示がされた牛肉は、日本である程度育てられた牛のことで、国産牛のすべてが和牛というわけではありません。その中でも「黒毛和牛」と呼ばれる牛は、体が黒く模様がないのが特徴です。生まれたばかりでも体重が30㎏くらいありますが、10か月で300㎏、2年で450㎏まで成長します。

和牛肉は他の牛肉よりもうまみと柔らかさに優れていて、高級食材として人気がありますが、現在は新型コロナウイルスの感染拡大によるイベントの中止や、外食の自粛などの影響で、消費が落ち込んでいます。

そこで、子どもたちにおいしい大仙市産の和牛を味わってもらおうと、給食として出すことになりました。

今回、太田北小学校の給食風景を見学させていただきました。
盛り付ける姿もどこかうれしそうに見えます。準備ができると、代表の児童が「今日は和牛の給食です。新型コロナウイルスにより影響を受けている農家の方々の支援として、県が補助金を出してくれて、黒毛和牛を食べられることになりました。味わって食べましょう」と説明をして、皆で「いただきます」をしました。

現在は新型コロナウイルス感染症対策として、隣の人との間隔をあけ、一方向を向いての食事です。 少々寂しいですが、その笑顔からは和牛のおいしさが伝わってきました!

食べ終わって感想を聞くと、「とてもおいしかったです!」とのこと。大仙市産のおいしい和牛で作った牛丼をすっかり満喫したようです。

太田地域では18軒の畜産農家が、約120頭の子牛を飼育しています。

子牛の飼育は、衛生管理や伝染病予防など休みがなく大変な作業ですが、畜産農家の皆さんは日々愛情と丹精を込めて子牛を飼育し、秋田県子牛市場(由利本荘市)へ出荷しています。太田地域からは、毎年90頭ほどの子牛が東北各地などに出荷されています。

今回の給食で、地元の和牛のおいしさを知った地域の将来を担う子どもたち。ちょっと贅沢な牛肉ですが、消費アップにつながることを願っています。

8月16日は・・・

今年のドンパン祭りは残念ながら新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、中止となりました。

8月16日はその代わりに中仙地域の住民を元気づけ、毎年祭りを楽しみにしてくれている方々の気持ちに応えようとサプライズ花火の打ち上げが行われました。

 

 

来年こそ盛大に開催されることを願ってドンパン娘も絣を着て花火を見ました。

 

また、この日は12時から「ドンパン祭り on the WEB!」を開催しました。これは、中仙市民会館ホールでの無観客公演の映像と過去のドンパン祭りの映像を交えたものです。

祭りを楽しみにしていた方が踊りを自宅で鑑賞できるよう企画したものです。この映像は以下のURLから見ることができます。また、サプライズ花火の様子も確認することができます。

・URL https://www.youtube.com/channel/UCDjphxlVQWJQGzvp2Z9Zz_Q?view_as=subscriber

 

 

 

西仙北太鼓演奏@西仙あおぞらこども園

8月7日(金)、午前10時。
西仙あおぞらこども園では、西仙北太鼓の会の皆様による太鼓の演奏会が行われました。

演奏会の前には、はじめて間近で太鼓を見る園児もいるため、太鼓について説明がありました。

西仙北太鼓の皮は、3回出産した雌牛の皮を使用しているそうです。
ちなみに、秋田県北の「綴子太鼓」は、世界一の大きさを誇り、ギネス世界記録の認定を受けたことで有名ですが、大太鼓の皮には雄牛3頭の皮を使用しているそうです。

今回は、2曲演奏されました。
1曲目は、太鼓の会のメンバーとして活動している園児も演奏に加わり、はじめて、友だちの前で演奏しました。


2曲目は、和のハーモニーを基調とする演奏で、ベテラン演者たちによる力強い演奏が印象的でした。


中太鼓は、1人で2つの太鼓を叩き、時折ジャンプをしながら迫力満点の演奏です。

締太鼓は座って叩きます。手を大きく伸ばして細かく動くのが特徴です。
大太鼓は横打ちというスタイルで、これも手を大きく伸ばして演奏するそうです。


2曲の演奏終了後、園児たちからお礼として歌のプレゼントがあり、とても楽しく、賑やかな一時でした。

「ふうりん絵付け体験教室」開催しました。

こんにちは。
西仙北地域の広報担当です。

今年も8月に入り、日本各地では梅雨明けが発表されていますが、秋田県は未だ正式に梅雨明けが発表されていません。
梅雨明け後は、厳しい暑さが続く傾向があり、熱中症になる方が急増するそうなので、こまめな水分補給を行うなどして熱中症対策を心掛けたいものです。

さて、今回は、夏の風物詩「風鈴」に関する地域活動を紹介します。

西仙北地域刈和野地区の大町通りは、国指定重要無形民俗文化財「刈和野の大綱引き」の引き合い会場として、毎年2月10日には、多くの地元住民や観光客で賑わいます。
一方で、普段は、かつて賑わっていた商店街通りが、今となっては閑散としており、(全国的な問題ではありますが)シャッター街となっているのも現状です。

昨年度、「地域住民が集える場所、交流できる場所をつくりたい」という思いから、地域住民が主体となって、大町通りの空き店舗を活用したシェアスペースをつくりました。
このスペースでは、展示会や手作り体験会等の開催のほか、地域住民の交流の場として使用できるとのこと。(使用料などの手数料が掛かりますのでご注意ください)

空き店舗を改装し、住民が集えるスペースとなりました。

 

8月5日(水)、6日(木)には大仙市地域おこし協力隊の伊藤隊員が「ふうりんの絵付け体験教室」を開催しました。

地域おこし協力隊 伊藤隊員が受付しておりました。

ガラスの風鈴に自分で好きな絵を描き、オリジナルの風鈴を作る体験です。
体験者は世界に一つだけのオリジナルの風鈴をつくるのに夢中でした。

ガラスは透明なため遠近感がつかみづらく、絵付けをするには一苦労です。

風鈴に絵付けするときは、手で風鈴をつつみこむようにすると描きやすいそうです。

夏ならではの「ふうりん絵付け体験教室」は、参加者には大変好評でした。

石ころアート、展示中です!!

仙北ふれあい文化センターにて、石ころアートを展示しています。

 様々なサイズの石ころに絵を描いて製作したもので、ふれあい文化センターで開催しているサタデーキッズパークに講師としていらした、三種町在住の宮田紘孝さんの作品です。

 

 ふれあい文化センターにて、8月4日まで展示中です。

 この機会にぜひ、ご覧ください。

千年先まで伝えたい 空如の法隆寺金堂壁画模写

鈴木空如(1873~1946年)は太田町小神成生まれの仏画家です。生涯で三度、12面ある法隆寺金堂壁画を原寸大で模写しています。昭和24年に法隆寺金堂が火災に見舞われる前にこの偉業が成し遂げられていたことから、模写絵の価値は金堂壁画焼損後に広く知られるようになりました。
12面ずつ3組ある空如の金堂壁画模写絵のうち、1作目と3作目が現在大仙市に所蔵されています。
空如の金堂壁画模写はサイズが大きいことや、日本画のため湿度や温度管理が大変なことから、展示の時期を選んだり、展示作業が困難だったりすることから、数年に一度の公開となっていました。
空如を地域の偉人として顕彰しようと、太田には「鈴木空如を顕彰する会(髙貝久遠会長)」があります。
顕彰する会では、地域住民や子ども達に空如の作品により多く触れてもらい、空如の偉業を千年先に伝えたいという強い想いがありました。
そこで顕彰する会では、令和2年3月から5月にかけ、クラウドファンディングを活用して資金を募り、原寸大の高精細複製画作成に取り組みました。コロナ禍の中、インターネット上でいろんな活動を支援できるとあり、現在では大仙市内でも様々な団体でクラウドファンディングに取り組んでいますが、市内の市民団体で初めてクラウドファンディングに取り組んだのは「鈴木空如を顕彰する会」ではないかと思います。
クラウドファンディングには、太田地域内外の89名・4社・1団体から、目標額を上回る128万円のご支援をいただきました。
これを資金とし、大仙市が保有する模写絵の写真データを使用して、高精細複製画を原寸大で4面、9分の1サイズの額装を14点、展示パネルを1点を制作しました。

このうち原寸大の高精細複製画は太田文化プラザに常設展示しています。
空如の命日にあたる7月21日に除幕式が行われ、顕彰する会の髙貝会長を始め、老松大仙市長、空如の生家である鈴木家の当主・鈴木覚さんなど関係者約30名が参加し、お披露目が行われました。

 

髙貝会長は、「全国には第一級の画人がいるが、亡くなった後もその画人の功績を讃える顕彰会があるのは空如のみと評価されている。子ども達に空如の業績やその生き方を紹介し、努力することの大切さや、自分の才能を地域のために尽くすことの尊さ、そして時代に流されない豊かな心と強さを学んでもらえるよう、今後も空如の顕彰に努めていきたい」と挨拶されました。

 

来賓として出席した老松大仙市長は「大仙市では、芸術・文化などをテーマとした活性化基本構想の策定を予定しており、空如とその作品は、その構想の核の一つとなるものと考えている。地域の盛り上がりがあればこそ、魅力発信ができると思う。今後も大仙市へのご協力をお願いしたい」と祝辞を述べました。

 

そして、空如の生家・鈴木家当主の鈴木覚さんは顕彰する会や支援をしてくださった方へお礼を述べながら「空如には二つの信念があった。展覧会に作品を出さず、名利を求めなかったこと。もう一つは、新聞を読まないこと。世間の変化に惑わされずに仏画を描いた」と空如の生き様をお話ししてくださいました。

 

除幕式終了後には、太田公民館の髙橋副主幹による空如作品の解説があり、参加者は興味深く聞き入っていました。ミニ展示室には空如が東京美術学校(現東京芸術大学)時代に描いた作品なども展示されており、空如の几帳面さや画力の高さなど、広い視点からの解説がありました。

 

除幕式に参加した羽後町の女性に感想を伺うと「空如の作品が、時をこえてここに再現されたと思うと、身震いがする思いです。もともと私は太田の出身で、空如と遠い親戚にあたることからクラウドファンディングに参加しました。亡き父も、このような機会があればぜひ協力するだろうと思ったので、参加させてもらいました」と語ってくださいました。なるほど、「時をこえて再現」とは、また深い言葉です。
空如が、1作目の金堂壁画の模写を完成させたのは大正11年、模写を始めたのは少なくとも今から100年以上前のことです。100年ほど前の空如の偉業を、現代の高精細複製という技術と、クラウドファンディングという情報世界の中で生まれたシステムを用いて、千年先まで伝えていく、この意義はすごく深いと思います。

 

また、時を同じくして、空如の命日7月21日には、東京国立博物館に展示用として貸出されていた空如の作品が、博物館を旅立ち一路大仙市へと向かっていました。金堂壁画模写1・3作目の1・6・10号大壁(6点)のほか、下絵8点の計14点等が、22日に収蔵庫のある太田文化プラザへと戻ってきました。高精細複製画が見守る中で空如直筆の1作目と3作目が無事にお里帰りしました。これもまた、意義深い!丁重に運搬され、その後は一面ずつ博物館の学芸研究部保存修復課保存修復室の瀬谷室長による確認作業が行われました。

 

「鈴木空如を顕彰する会」の皆さん、この度は高精細複製画作成プロジェクトの成功おめでとうございます。
空如の功績を千年先まで伝える「顕彰する会」の活動を応援したい方は、太田文化プラザに足を運び、常設展示の複製画をぜひご覧ください。空如による焼損前の忠実な模写絵があるおかげで、現代の私たちはここ太田にいながら、奈良の法隆寺にあった飛鳥時代の壁画を間近で鑑賞することができます。空如作品のサイズ感や緻密さをご堪能いただき、お友達やお知り合いにぜひとも宣伝をお願いします。地域みんなで千年先まで伝えていきましょう!

切り絵、版画を展示しています。(田村商店in北野目)

西仙北地域の刈和野橋付近にある「田村商店」では、だいせんバーガーが名物です。店主の田村さんは、商店の2階を改造し、自身が収集した木版画家の池田修三さんの版画と、佐々木忠太郎さんの切り絵や写真を展示しています。

田村さんは、池田修三さんの作品に魅了され、70点ほどの自身のコレクションが展示場に並べられていました。


地元以外にも、市内外から、鑑賞に来るかたも多く、展示場にはボランティアスタッフの方が常駐し、作品の紹介をしてくれました。
池田修三さんの出身地である象潟からいらっしゃる方もいました。

場内には、田村さんの妻・ツヤさんのお兄さんにあたる、佐々木忠太郎さんの切り絵や、富士山の写真も展示されています。
佐々木忠太郎さんは、大仙市戸地谷在住で、70代までずっと農業に従事され、10年ほど前から趣味で始めた切り絵や、富士山の写真が展示されていました。
佐々木さんは、富士山に魅了され、色んな場所や角度で時間をかけて一枚一枚シャッターを切り続けたそうです。


展示会は7月4日まで行っています(午前10時から午後5時まで)。
入場料無料です。
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、入場時に検温を行っています。

「大綱麦酒」発売します!

大沢郷地区の地域資源「雄清水・雌清水の湧水」、「地場産の原材料」を活かした西仙北地域初のクラフトビール『大綱麦酒(ビール)』が7月6日(月)に発売されます。
大沢郷地域おこし組合と株式会社あくら(秋田市)との共同開発により、製造しました。
雄清水・雌清水の湧水を仕込み水として、大沢郷産の小麦、刈和野産の米のほか、秋田今野商店(刈和野)の酵母を使用し、地場産の原材料を活かしたクラフトビールとなっております。
横手市大雄産のホップのほかに、アメリカ産のホップも使用することで、フルーティーなアロマな仕上がりになっております。また、米を使用することで、スッキリとし、小麦で口当たりがやわらかになり、「ペールエール」という飲みやすいスタイルがベースです。
商品名とラベルデザインには、西仙北地域を彷彿とさせる大綱と、湧水の清涼感と爽やかなイメージを持たせました。
是非、ご賞味ください。

【発売日】令和2年7月6日(月)
【価格】550円(税込み)
【内容量】330ml
【販売場所】よねや(とまき店、富士見店、大曲中央店、角館店)タカヤナギ(イーストモール、グランマート中通店、白金店、飯田店、秋田市の外旭川店、泉店、手形店)ぬく森温泉ユメリア売店、道の駅きょうわ、道の駅かみおか 等

 

大沢郷地域おこし組合の活動を紹介します!

西仙北地域の大沢郷地区では、市民団体「大沢郷地域おこし組合」が地域づくり活動をしています。大沢郷地域おこし組合は、雄清水を守る会、亀田街道を守る会、大沢郷地区の自治会、農業法人宿ファームの人々で構成されています。今回は、活動の一部を紹介いたします。

現在、大沢郷地域おこし組合では、「雄清水・雌清水」の湧水を活用し、ワサビとレンコンを栽培し、特産品化を目指しています。
「雄清水・雌清水」は、1年を通して12℃前後で、毎分500ℓ自噴する涸れることのない延命の水として知られており、多くの人が湧水を汲みに訪れています。この湧水を高熱のときに飲んだら熱が下がったということで、「水神様が宿っている湧き水だ。」と古くから言い伝えられてきました。地元の酒友会の「大綱の響(つなのひびき)」には「雄清水・雌清水」が使用され、モンドセレクション1997で金賞を受賞しました。


湧水の横には、無人直売所があり、季節の野菜、苗などが販売されています。
この日も、地元で採れたての野菜が売られていました。

直売所の近くには、笹の木がありました。
もうすぐ、七夕です。
雄清水を守る会の方が用意したもので、水を汲みに来た方に、各自の願いを書いてもらうようにと短冊も置いてありました。7月7日まで飾るそうです。

6月21日(日曜日)、地域おこし組合と地元住民が協力して、レンコン畑の除草作業を行いました。


レンコン畑は、底が深く、一度畑に入ると膝まで浸かり、足場が安定しない状態で除草作業を行うため、雑草を抜き取るのも一苦労です。
雪そりに抜き取った雑草を入れて運びます。


この日の最高気温は30℃の真夏日で、太陽から降り注ぐ日光が容赦なく肌に突き刺さりました。

レンコン畑には、除草剤を使用できないため、人海戦術で地元住民が協力して、一つ一つの雑草を抜き取ります。とても大変な作業です。
地元の思いが込められた、レンコンの収穫が待ち遠しいです。

ワサビもすくすくと育っています。

神岡小児童が田植えに挑戦

神岡小学校の田植え体験学習が6月2日、神宮寺地区の水田で行われ、同校の5年生児童が参加しました。

この野外学習は、子どもたちに米づくりの体験を通じて農業と食文化の大切さを学んでもらおうと、同校が毎年実施しているものです。

裸足で田んぼに入った子どもたちは、地域住民やJA関係者に手ほどきを受けながら苗植えに挑戦。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、今年の春はさまざまな面で活動が制限されていた子どもたちでしたが、天候に恵まれたこの日は、ぬかるみに悪戦苦闘しつつも、充実した表情で元気いっぱいに農作業を楽しんでいました。

太田南小学校で「横沢曲がりねぎ」の苗植えが行われました

6月9日(火)午前中、太田南小学校で秋田の伝統野菜「横沢曲がりねぎ」の苗植えが行われました。

「横沢曲がりねぎ」は江戸時代から100年以上も受け継がれてきた伝統野菜で、太田南小学校ではふるさと教育の一環として毎年植栽活動を行っています。

※過去の活動の様子はこちら→平成30年度 令和元年度

30度近い暑さの中、指導者として地元農家の髙橋さんと長澤さん、地域学校協働活動推進員の髙橋さん、東部新規就農者研修施設の方々、そして今回作業を学ぶ3・4年生の皆さんが畑に集合しました。

長澤さんから曲がりねぎの歴史についてのお話を聞いた後、いよいよ作業開始です。

曲がりねぎは約2年をかけて収穫される野菜です。まず4年生の皆さんが、2年目のねぎのネギボウズ取りを行いました。

ネギボウズとはねぎの花のことです。そのままにしておくと栄養が吸い取られ、ねぎが固くなり美味しくなくなってしまいます。

パキッとネギボウズを取っていくと、ねぎのいい香りが辺りに漂い始めました。 始めは慣れない様子でしたが、次第に「意外と簡単!」という声が聞こえ、あっという間に作業が終わりました。

次に3年生の皆さんによる苗植えです。 指3~4本くらいの間隔をあけて苗を置き、優しく土をかけます。 指導の方からは「曲がりねぎだけど心はまっすぐに!」という名言も飛び出しました。 食べたことはあっても実際に植えるのは初めての皆さん。 感想を聞かれると、「苗の植え方がわかって楽しかった」「食べるのが楽しみ」という声がありました。

かつて明治時代には栽培が盛んだった横沢曲がりねぎも、今では数戸の農家で栽培しているのみ。 子どもたちにとって、地域の貴重な伝統に触れることができるこのような機会はとても大切なことだと実感しました。こうした活動により、伝統が受け継がれていくとうれしいですね。

今後この曲がりねぎは、秋の学校行事「なべっこ」の食材として振る舞われるようです。収穫が楽しみです!

協和小学校の米づくり学習

6月1日、好天の下行われた田植え作業の様子です。毎年、協和小学校5年生のみなさんが、「食」と「農」への関心を高めることを目的とし、米づくり学習を行っています。

         型枠を転がして付けた目印に、苗を植えていきます。

米づくり学習を支援して下さる方々、保護者の方々も見守る中、教わったとおりに1株1株丁寧に植えていました。苗の生長がとても楽しみですね。この学習を通してたくさんのことを学び成長される5年生のみなさんの活躍を楽しみにしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コロナウイルス終息を願って

連日のニュースや日常の会話、仕事の仕方から休日の過ごし方まで、「コロナウイルス」の影響を感じない日はありません。
秋田県では、幸いにも爆発的な感染拡大もなく、緊急事態宣言の解除に至りました。ただ、まだまだ気の緩みは禁物です。「新しい生活様式」が示されましたが、一人ひとりが、感染防止そして感染拡大防止の意識を持って行動することが大事です。

私たち市職員も来庁される市民の皆さんへの配慮を忘れずに、日々業務にあたっています。そんな中で、太田支所ならではの「コロナウイルス」対策を紹介します。
太田支所の正面玄関ホールには、太田の偉人である仏画家・鈴木空如のコーナーを設置しています。鈴木空如は、法隆寺金堂壁画の原寸大の模写を生涯で3組制作しています。
太田支所では、地域の偉人を称え、広く市民に知ってもらうために、空如の金堂壁画模写図の原寸大3分の1サイズのカラープリント版を展示しています。現在展示しているのは「第10号壁 薬師浄土図」です。

薬師如来が神将(しんしょう)や菩薩らに説法をしている様子が描かれています。

薬師如来は、菩薩の時に如来となるため、12の願いをたて、それが成就しないかぎり仏とならないと誓いました。その願いは、「衆生(しゅじょう・いのちあるものすべて)の病気を治して災難をしずめ、苦しみから救う」というものでした。
まさにコロナ禍の終息を願う、今の私たちの願いそのものです。

太田支所に来庁の際は、ぜひ「薬師浄土図」をご覧になってください。地域の偉人の偉業を知ることができ、さらに地域の先人に見守られていることも感じていただけると思います。