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太田町国見で民謡唄い初め

1月5日、太田町国見の北部センターで、「民謡日本一・冨岡久美子さんを応援する会」が開催されました。これは、相野集落の主催によるもので、近年活躍がめざましい地元在住の民謡歌手を応援したいという想いから、今回初開催となったものです。
冨岡久美子さんはお隣中仙の出身で太田に嫁がれました。民謡の時は旧姓の冨岡さんですが、本名は小松久美子さんです。

 

6歳の時から小田島純子先生(秋田民謡小田島会会主)のもとで指導を受け、子育てのため10年間民謡から離れていましたが、そのブランクをものともせず、復帰後も各種大会で好成績を納め唄いつづけています。なんと久美子さんは、秋田県内で開催されている全国大会と名のつく大会・全14大会のうち、11の大会で優勝の栄冠を手にしています。全国大会で優勝、つまりは民謡日本一のタイトルを11も持つ方が、太田在住とは誇らしいことです。この快挙を、地元みんなで喜び、地元みんなで応援したいという想いから、今回「応援する会」が開催される運びとなりました。
「応援する会」の開催が決まると、久美子さんから同じく太田在住の民謡歌手・浜口優花さんと倉田珠衣さんの友情出演が提案され、さらに当日には久美子さんのお師匠さんの小田島先生もいらしてくださるという、なんとも贅沢な「応援する会」となりました。
応援したい地元の皆さんと、それに応える民謡継承者、なんとも太田の人の良さが際立つ取り組みです。新年早々というのもまた、明るい一年のスタートにピッタリです。

当日会場には地域の皆さんが50名程集まり、お正月のご挨拶や、久々にお会いしたご挨拶などが飛び交い、おめでたい雰囲気が広がっていました。開会の前には、主催者を代表して草彅隆之さんから「相野集落は小さな集落ですが、1歩2歩と前に進んでいきたい。今日は、相野の顔となった民謡日本一の冨岡久美子さんの力強い歌声を聴いて、心に残してもらいたい」と挨拶がありました。
民謡が始まると会場中に華やかさと笑顔が広がります。
1曲目は3人娘が揃って唄う「秋田大黒舞」から始まりました。三味線・尺八・太鼓・すりがねの生演奏つきで晴れやかに唄う民謡に、会場全体が引き込まれます。その後、久美子さんが「本荘追分」を、珠衣さんが「秋田港の唄」を、優花さんが「新タント節」をそれぞれ伸びやかに唄います。会場からは一曲終わるごとに大きな拍手が送られました。

 冨岡久美子さん

 浜口優花さん

 倉田珠衣さん

その後、民謡メドレーが繰り広げられました。「秋田おばこ節」「秋田草刈唄」「新庄節」「生保内節」「真室川音頭」「外山節」がメドレー形式で披露されました。唄い手はもちろんですが、小田島一門の演奏技術にも惚れ惚れしてしまいます。
その次には三味線の合奏がされました。「起承転結2020」という曲でしたが、こちらも圧巻のバチさばきと迫力、盛り上がりのたびに大きな拍手が送られました。

その後も、「南外小唄」「秋田おはら節」「秋田飴売り節」「秋田船方節」「秋田長持ち唄」と続き、最後は「ドンパン節」で締めくくられました。
1時間ほどの民謡披露でしたが、新年早々にこんなに贅沢に民謡を聴けて、自分の今年一年の幸運を予感してしまいました。
相野集落の皆さん、今回は素晴らしい企画をありがとうございました。自治会が主導して、地域を元気にしようという取り組みは、太田支所としても頼もしい限りです。太田らしい「人の良さ」と「民謡の良さ」を存分に発揮した「応援する会」だったと思います。
今年一年、相野集落がますます活気づくよう、そして民謡3人娘さんがますますご活躍されることを、太田支所からも祈願しております。よい一年になりますように。