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太田東小6年かんじき体験

2月21日(金)大台スキー場で太田東小学校6年生の皆さんがかんじき体験を行いました。

教えていただくのは種まきや稲刈りなどでも講師をしてくださっている高橋静良さんです。高橋さんは「雪不足でスキーなどの雪遊びがあまりできなかった子供たちにかんじき体験を通して雪で遊ばせてあげたい」との想いで太田東小学校へかんじき体験を提案したそうです。

高橋さん手作りのかんじき

かんじきを手作りしてくださった高橋さん。

なんと6年生全員分を準備してくれていました!

昔から太田地域では、大きく曲げる必要がある輪の部分に「じさき」と呼ばれる木が使われており、

高橋さんは「じさき」は腰の曲がったおじいさんのような木からきている呼び名ではないかと話してくれました。

「じさき」は若木でなければ、硬く折れやすいため、若木でちょうど良い太さのものを探すのが大変だった。寒い時期は皮をむくのが難しいため、お湯でふやかしてむいている。と高橋さん。

継ぎ目の部分は植物のツルを使うのが昔ながらの手法ですが、今回は針金を使用しています。

また、でっぱりとなっている部分は「ツメ」と呼ばれ、滑り止めの役割があります。ツメにはカエデやケヤキなど硬い木が使われますが、今回は桜の木が使用されていました。

「はじめにつま先をかんじきのヒモの間に通してからカカトを合わせて、残りのヒモでカカトを固定する。こうすればなにをやっても外れなくなる」と高橋さんがかんじきの履き方を説明。

早速実践してみる皆さんですが、なかなか履けずに四苦八苦。

高橋さんも「最近の子どもは足も大きいね~」とかんじきに生徒の足が納まらずに想定外のご様子。

どうにかかんじきを履き終えた皆さん。

「道路は逆に歩きにくいね」

「最初は違和感があるけど慣れると長靴より歩きやすいよ〜」と言いながら、

スキー場の中腹まであっという間に駆け上っていきました。 元気いっぱいに走り回っていたため、暑くなり上着を脱いでいる人もちらほら。

そして最後にはかんじきよりも雪だるま作りに夢中に。。。

やっぱり今シーズンは雪がなくて物足りなかったのでしょうか。より大きな雪だるまを作ろうと大盛り上がりでした。

「子ども達が喜んでくれているのがなにより嬉しいです」と高橋さん。

高橋さんより「みんなはもうすぐ卒業ですね。風邪を引かないようにして、卒業式を迎えてください。」と温かい挨拶がありお開きに。

今年は雪が少なく過ごしやすいなと思っていた私ですが、皆さんが遊ぶ姿に元気をもらうとともに、やはり雪は太田にとっての大切な資源であると感じさせていただきました。

来シーズンは適度に雪に降ってもらいたいな〜と思えるかんじき体験でした。

高橋さん、東小のみなさん、貴重な体験をさせていただきありがとうございました。