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太田南小学校で「横沢曲がりねぎ」の苗植えが行われました

6月9日(火)午前中、太田南小学校で秋田の伝統野菜「横沢曲がりねぎ」の苗植えが行われました。

「横沢曲がりねぎ」は江戸時代から100年以上も受け継がれてきた伝統野菜で、太田南小学校ではふるさと教育の一環として毎年植栽活動を行っています。

※過去の活動の様子はこちら→平成30年度 令和元年度

30度近い暑さの中、指導者として地元農家の髙橋さんと長澤さん、地域学校協働活動推進員の髙橋さん、東部新規就農者研修施設の方々、そして今回作業を学ぶ3・4年生の皆さんが畑に集合しました。

長澤さんから曲がりねぎの歴史についてのお話を聞いた後、いよいよ作業開始です。

曲がりねぎは約2年をかけて収穫される野菜です。まず4年生の皆さんが、2年目のねぎのネギボウズ取りを行いました。

ネギボウズとはねぎの花のことです。そのままにしておくと栄養が吸い取られ、ねぎが固くなり美味しくなくなってしまいます。

パキッとネギボウズを取っていくと、ねぎのいい香りが辺りに漂い始めました。 始めは慣れない様子でしたが、次第に「意外と簡単!」という声が聞こえ、あっという間に作業が終わりました。

次に3年生の皆さんによる苗植えです。 指3~4本くらいの間隔をあけて苗を置き、優しく土をかけます。 指導の方からは「曲がりねぎだけど心はまっすぐに!」という名言も飛び出しました。 食べたことはあっても実際に植えるのは初めての皆さん。 感想を聞かれると、「苗の植え方がわかって楽しかった」「食べるのが楽しみ」という声がありました。

かつて明治時代には栽培が盛んだった横沢曲がりねぎも、今では数戸の農家で栽培しているのみ。 子どもたちにとって、地域の貴重な伝統に触れることができるこのような機会はとても大切なことだと実感しました。こうした活動により、伝統が受け継がれていくとうれしいですね。

今後この曲がりねぎは、秋の学校行事「なべっこ」の食材として振る舞われるようです。収穫が楽しみです!