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秋田県大仙市公式ブログ

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西仙北地域のクラフトビール『大綱麦酒(おおつなビール)』今年も発売します!

大沢郷地域おこし組合と秋田市の地ビールメーカー「株式会社あくら」の協同開発により誕生したクラフトビールが昨年に引き続き、今年も発売となります。

発売日は7月27日(火)大安です!

「雄清水・雌清水」の湧水や大沢郷産の小麦、刈和野産のお米、秋田今野商店さんの酵母、県内産のホップ「IBUKI」等を材料として使用しています。

味はフルーティーなアロマの仕上がりになっています。
また、米を使用することでスッキリとし、小麦で口当たりがやわらかくなり、「ペールエール」という飲みやすいスタイルがベースです。
ぜひ、ご賞味ください!

*1本の売り上げにつき、5円が大沢郷地区のさまざまな取り組みに活用されます。

【販売店】西仙北地域内の酒販店、ぬく森温泉ユメリア、道の駅(かみおか・協和)、県内のスーパー、東京都内アンテナショップ(秋田ふるさと館(有楽町))等

日本一小さいトンボ「ハッチョウトンボ」発見!

ハッチョウトンボとは、体長約20ミリメートル程度の大きさの日本最小のトンボです。
西仙北地域では土川地区に生息しているというのは有名な話ですが、先日、大沢郷地区にもハッチョウトンボが生息しているという情報提供をいただき、取材に行ってきました。

ハッチョウトンボは、秋田県レッドデータで「準絶滅危惧種(NT)」に指定されているため、詳しい場所については伏せたいと思います。

7月某日、情報提供してくださった大沢郷の田村さんの案内のもと、トンボを探しに行きました。

どこにいるかな・・・

見つけた!!

体が真っ赤なほうがオスで、黄色と褐色の縞々のほうがメスです。
1円玉くらいの大きさで、とてもかわいい!

田村さんによると昨年の5月頃、草を刈ろうと湿地に足を踏み入れた時に一気にぶわーっと飛び立つトンボを見て、ハッチョウトンボが生息していることに気づいたとのこと。
この場所の草は刈らずに、そのままの環境にしているそうです。

ハッチョウトンボの他にも、いろいろなトンボがいました。
まさにトンボの楽園でした。

おまけ:オタマジャクシ

アジサイの秘密

 梅雨に入り、この時期を代表する花であるアジサイが見頃となっております。アジサイはかつて旧仙北町の「町の花」でした。

 青や赤や白など様々な色をつけるアジサイですが、色によって花言葉が違うのをご存じでしょうか?

こちらの赤紫色のアジサイは庁舎前の植込みに多く咲いております。赤や赤紫のアジサイの花言葉は「元気な女性」。                                                                       

青色系のアジサイはまがり家周辺に多く見られます。青色のアジサイの花言葉は「辛抱強い愛情」。                                                           

白のアジサイは一ツ森公園の北側に広がっております。白色のアジサイの花言葉は「寛容」。

このように色によって様々な花言葉を持つアジサイですが、小さな花がいくつも集まって咲く様子から、「家族団欒」という花言葉もあるようです。                                                                   

ところで、花びらの中心にある粒が見えますでしょうか。実はこれがアジサイの「花」であり、花びらに見えるのはそれを支える「ガク」だそうです。

見かけたらぜひ観察してみて下さい。

祝100歳 進藤フヨさん

太田町駒場の進藤フヨさんが、令和3年6月20日に100歳の誕生日を迎えられました!

21日、西山副市長が進藤さんの自宅を訪れ、大仙市からのお祝いを手渡しました。

進藤さんは中仙地域出身。ひ孫が3人、孫が2人いらっしゃるとのこと。
誕生日当日は家族でパーティーを開いてお祝いしました。

進藤さんはもともと体が弱く、昔は大きな病気もしたそうです。
60歳頃に入院した時は、家族の皆さんももう助からないかもと思ったそうですが、病院の先生にも恵まれて無事回復し、それからは元気に過ごしており生命力の強さを感じたそうです。

穏やかな性格で、近所の人の面倒見がいい進藤さん。
歌や踊りが好きで、以前は地域の盆踊りなどのイベントにも積極的に参加していました。
そんな進藤さんには、近所の方々からも誕生日のプレゼントがたくさん届いており、皆さんに慕われていることが伝わってきました。

これからも、健康に気をつけてお元気でお過ごしください!

四つ子のそら豆

そら豆の旬を迎えています。ちょっと値が張るそら豆ですが、我が家では大人気なので、奮発して3週連続して食卓にお迎えしています。
先週末おいしくいただいたそら豆は、太田の東部新規就農者研修施設で栽培されたもの。こちらがなんとも心躍る逸品でした。
おいしかったことももちろんですが、心躍ったわけは、四つ子が多いこと。
私の経験では、そら豆は、肉厚なさやの中に豆が3つというのが標準仕様、中には2つのものもあります。それなのに、この度のそら豆といったら、4つ入りがあるではありませんか!
時短調理がモットーの私は乱暴にさやを剥いていましたが、「あれ?さっきも4つ入りだった気が・・・、今のも4つ入り?」と気づいた後は、さやを剥くのも丁寧に、四つ子のそら豆を写真に残そうと一念発起しました。
その成果がこちらです。

四つ子そら豆に心躍るのは、私だけでないはず・・・と信じて投稿していますが(笑)
並べると三つ子も四つ子も愛おしい。
この後、塩茹でしておいしくいただきましたが、そら豆が巣立った後のさやも記念にパチリ。大事にそら豆を育て上げたふくふくのベットです。

東部新規就農者研修施設で栽培されたそら豆は、6月22日現在すべて収穫済みで出荷済みとのこと。
四つ子が多かったと伝えると、「それはLサイズで、当たりが良かった」と言われ、貴重なそら豆をゲットできたことに感謝と、写真に残しておいてよかったと我がファインプレーに満足です。

旬の野菜は、エネルギーがありますね。今は地物もたくさん店頭に並んでいるようですよ。
さやが上向きに空を向いてつくから「そら豆」、気分も上向きに、皆さんも旬のそら豆を食してみてはいかがでしょうか。

しばし見納め

仙北地域が誇る史跡・払田柵跡ですが、平成6年3月外柵南門が復元されてから30年近く経過し、老朽化が目立ってきたということで、この度修復工事を行うこととなりました。6月下旬から本格的な工事が始まり、令和4年12月中旬に完成予定です。

しばし見納めとなりますので、修復前の姿をじっくりとご覧ください。

まずは正面から。

続いて東側。

西側もどうぞ。

裏側もご覧ください。

最後にもう一度アップで正面をどうぞ。

東の空に虹

天気予報どおり、雷が鳴りだした6月14日の午後3時過ぎ、東の空を見上げると、奥羽山脈を黒い雲が覆い始めていました。
太田支所の周りは晴れていますが、山では大雨かなという様相、こんな時は虹がでるかもしれないと予想したとおり、午後3時45分頃、灰色の空をバックに虹がかかりました。

その後、太田の平野部でも大粒の雨が降り、樹木への落雷が確認されました。
これから梅雨入りの季節を迎えます。恵みの雨であればいいのですが、豪雨や雷雨は災害に発展します。心配な季節になりますね。
これから長雨や豪雨など憂鬱な季節になりますが、もしかしたら虹には頻繁に会えるかもしれません。
虹は明るい兆しをイメージさせますよね。大人でも虹がかかれば、気分があがります。
思わずカメラのシャッターを切る大人もいるわけですから(笑)


皆さんは「虹の日」があることをご存じでしょうか?
7月16日が「虹の日」だそうです。7(なな)1(い)6(ろ)の語呂合わせと、梅雨明けの時期で虹が出ることが多いことに由来するとのこと。制定者はデザイナーの山内康弘さん。デザイナーさんが制定する「虹の日」となると、グッとおしゃれ感も増して気分もさらに上がりますね。
せっかくですから、これから始まる梅雨の季節、「虹」に会える瞬間を楽しんでみてはいかがでしょうか。

大綱交流館体験プログラム「刈和野大綱米プロジェクト」田植え作業が行われました!

毎年2月10日に行われている国指定重要無形民俗文化財「刈和野の大綱引き」は、現在までその形を変えることなく引き継がれてきた伝統行事です。
しかし、後継者育成、大綱の原材料確保などの課題も多く、将来に繋がる地域の人づくりや稲わらの安定的な確保が必要となっています。

このような背景から、今年度より「刈和野大綱米プロジェクト」がスタートします!
このプロジェクトは農業体験を通じて幼保小中高校が一丸となり、地域の活性化を図ることを目的として行われます。

5月21日(金)、あいにくの雨模様となりましたが、北野目字三条川原の田んぼ(刈和野大綱ファームのほ場)を会場に、田植え作業が行われました!

午前中は西仙北小学校の5年生50人、西仙北中学校の3年生43人が参加しました。
また、西仙あおぞらこども園の園児18人・みつば保育園の園児43人も応援にかけつけました。

はじめに、大綱ファームの高橋さんの説明を真剣に聞く子どもたち。

その後、田んぼに移動し、田植えをスタートしました!
刈和野大綱ファーム、刈和野大綱引保存会の皆さんのサポートのもと、子どもたちは苗をひとつひとつ植えていきました。
子どもたちの元気なパワーのおかげか、途中から雨もやみました。

「GoGo!!綱が~る」のお恭さんも子どもたちと一緒にがんばっていました!
Go Go!!綱が~るの詳細はこちら

園児たちはこの日のためにペットボトル等で自作した応援グッズを手に、「ガンバレー!ガンバレー!」と元気な声で応援していました。
はじめは、雨が降っていたためテント内で応援していましたが、雨が止んでからは田んぼのすぐ横でお兄さんお姉さんたちに声援を送っていました。

午後は、西仙北高校の全校生徒75人が田植え作業を頑張りました。
作業も手早く進めていて流石でした!

この日は順調に田植えを終えることができました。稲の成長が楽しみです!

今後の予定として、秋には稲刈り・はさがけ作業が行われます。
収穫した稲わらは、刈和野の大綱引きの大綱製作の材料や小学生のグミ編み体験で使用されます。また、お米は学校の授業等で使用される予定です。

大沢郷地域おこし組合『レンコン掘り・作付け』が行われました!

西仙北地域の大沢郷地区では、市民団体「大沢郷地域おこし組合」が地域づくり活動をしています。大沢郷地域おこし組合は、雄清水を守る会、亀田街道を守る会、大沢郷地区集落会長会、農業法人宿ファームの人々で構成されています。

現在、大沢郷地域おこし組合では、「雄清水・雌清水※」の湧水を活用し、ワサビとレンコンを栽培し、特産品化を目指しています。
 
※「雄清水・雌清水」とは、1年を通して12℃前後で、毎分500ℓ自噴する涸れることのない延命の水として知られており、多くの人が湧水を汲みに訪れています。この湧水を高熱のときに飲んだら熱が下がったということで、水神様が宿っている湧き水であると古くから言い伝えられてきました。地元の酒友会の「大綱の響(つなのひびき)」には「雄清水・雌清水」が使用され、モンドセレクション1997で金賞を受賞しました。

5月上旬、地域住民が協力して、種となるレンコンを掘る作業が行われました。
先に、機械で泥中のレンコンを掘り起こした後、レンコンを引き抜く作業を行いました。
レンコン畑は、底が深く、一度畑に入ると膝まで浸かり、足場が安定しない状態なので作業は一苦労ですが、1日がかりで頑張りました。

そして、別日に、掘り起こしたレンコンの作付け作業が行われました。作付けは、レンコンを2メートル程度の間隔で植えることができるように、先にロープを張ってから、レンコンをボートに乗せて田んぼに入り、1本1本植えていきました。

今後、気温が暖かくなり、レンコンがどんどん成長していくことが楽しみです。また、8月頃にはきれいな花を見ることができるのも楽しみです。
 
大沢郷地域おこし組合では、地域活動を紹介したHPを公開していますので、是非ご覧ください。
リンクはこちら→大沢郷地域おこし組合

湧水の横には、無人直売所があり、季節の野菜、苗などが販売されています。
作業している間も、水を汲みに来る方や野菜等を購入しに来る方で賑わっていました。日によって販売されているものが違いますので、雄清水、雌清水にお立ち寄りの際は是非こちらも見てください。

おすすめ!モリボの里

奥羽山脈のふもとに、「太田四季の村」という自然を満喫できるエリアがあります。大台スキー場や秋田太田奥羽グラウンド・ゴルフ場なども含まれたこの一帯は、恵まれた自然環境を生かし、「人と自然とのふれあい」をテーマに整備されたエリアです。
そのエリア内の農村体験をコンセプトとしたエリアが「モリボの里」です。「モリボの里」の中でもイチオシが、「動物舎」です。モリボの里の動物舎には、かつて農村生活に欠かせなかった動物たち、ウシ・ウマ・ヒツジ・ヤギなどが飼育されています。今やペットブームでイヌやネコなどの動物と暮らしている方はたくさんいますが、現在の農村風景にウシ・ウマなどを見かけることは、ほとんどなくなりました。この動物舎では、かつての農村の暮らしを支えた動物たちをじっくりと観察することができます。コロナが蔓延する前は、エサやり体験やふれあい体験ができましたが、残念ながら、現在は見学のみとなっています。

この春には、ニューフェイスとして比内地鶏のメスが20羽、ジャンボウサギのメスが1羽仲間入りしました。 

現在、動物舎にいるのは、ウシ・ウマ・ヒツジ・ヤギ・ウサギ・比内地鶏です。
 
どの動物も、管理人さんが愛情たっぷりにお世話しているので、穏やかに健やかに育っているように見えます。動物舎では、ゆったりと時間が流れ、ずうっ~と見ていても飽きません。

コロナ禍で、遠方へのお出かけが心配な方、外で遊べるスポットをお探しの方、いまこそ「モリボの里」がおすすめですよ!

利用料金は 大人(中学生以上)が310円 小学生が110円 小学生未満は無料です。
秋田太田奥羽グラウンド・ゴルフ場に隣接しています。そちらを目印にお越しください。

太田の黄桜 今が見ごろです

大台スキー場の黄桜が見ごろを迎えています。

例年5月上旬に開催されている「太田黄桜まつり」は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、残念ながら2年連続の中止となってしまいました。

直接いらっしゃるのが難しい方も、ぜひ写真でお楽しみください。

この黄桜は、淡黄色の花をつけることから名づけられた「ウコンザクラ」という品種で、平成8年に秋田県の「生活環境保全林整備事業」により植えられたものです。
また、その翌年の平成9年に太田で開催された「第3回全国市町村の森サミット」でも記念植樹として数本植えられました。

現在では、207本の黄桜の並木道が全長630mにわたって延びています。
これは、黄桜の並木道としては東北で一番の規模です。

全国のほとんどの場所で観測史上最も早い桜の開花となった今年の春。
近隣のソメイヨシノはもう葉桜となってしまいましたが、黄桜は今が見ごろです。
10日ごろまで楽しめると思いますので、いらっしゃる場合は感染対策をしっかりしたうえで、ぜひご覧ください。

協和地域の桜開花状況

 毎年4月下旬に開催されている「協和さくら祭り」は昨年度に引き続き今年度も新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止となりました。
 米ケ森公園の桜は今が見頃です。感染拡大防止対策をしっかりとしたうえで、満開の桜をぜひご覧ください。

協和市民センター周囲の桜の様子です。

峰吉川国道13号線沿い旧国道の桜並木の様子です。

仙北平野の夕焼け

太田町東今泉の小松博幸さんが、大台山から撮った写真を太田支所に寄贈してくださいました。毎年1枚ずつ寄贈してくださっている小松さんの作品も、今年で3作目となりました。(過去の作品についてはこちら→令和元年度 令和2年度

太田支所長に作品を手渡す小松博幸さん(右)

作品のタイトルは、「仙北平野の夕焼け」。平成23(2011)年5月24日の午後6時半に撮影された作品です。

水が張った田んぼ一面がオレンジ色に染まり、真ん中に太陽の照り返しを映しています。滅多に見ることのできない絶景だったそうです。
「今はこんなにきれいな夕焼けは見られません」と小松さんは語ります。
最近の夕焼けは赤みが強く、田んぼからの照り返しも少なくて迫力がなくなってしまったように感じるそうです。この写真が撮影されたのは今から10年ほど前のことですが、「20年後、30年後はどうなっているか心配です」とのこと。
素人にはわからないような違いかもしれませんが、この先もこのような美しい光景が見られることを願うばかりです。

なお、この作品は平成24(2012)年に行われた、国内最大級の公募展である第16回総合写真展で、見事秀作に選ばれています。

小松さんに、このような素晴らしい写真を撮るコツを聞いてみると、「毎日行かないとチャンスはない」とのこと。車には常に2台カメラを積んでおり、良い瞬間を逃さないようにしているそうです。この写真を撮影した日も、200枚ほど撮ったそうです。やはりセンスの良さはもちろんのことですが、このようなチャンスを待つ根気強さと、その瞬間を逃さない集中力がこのような作品につながっていることを実感しました。

この作品は、現在太田支所市民ホールに展示しています。また、過去の2作品も太田文化プラザに展示しています。ぜひご覧ください!

雪下キャベツで交流 首都圏ふるさと太田会を応援する会

このコロナ禍で、首都圏との交流は困難だろうと多くの皆さんが思う中、創意工夫と熱意をもって首都圏との交流をされている方々がいます。「首都圏ふるさと太田会」の皆さんと、「首都圏ふるさと太田会を応援する会」の皆さんです。
毎年、首都圏での総会開催時や、ふるさと太田への帰省時に交流を続けてきた会員同士ですが、コロナ感染拡大防止の観点から往来が断たれ、電話やメール・手紙等でのやりとりのみとなっていました。
今年度は、新しい交流の仕方として、太田産の農作物を活用した交流事業も計画されていましたが、よりによってのコロナ禍、そんな中でも計画事業の実現に向けて工夫を凝らし交流をされている情熱には頭が下がります。

応援する会では、今年1月に首都圏ふるさと太田会の役員の方々に太田産の越冬野菜「雪下キャベツ」を発送し試食していただきました。ふるさとの味を再発見してもらうこと、知人や友人を通して広くPRしていただくことを狙いとして、一人に2個ずつ発送したそうです。
太田会の役員の方々からは、食味感想やレシピの紹介など、たくさんのご意見が寄せられました。


 
そして、2月にはふるさと太田会会員と地元太田の応援する会会員とがリモートで交流し、意見交換会を開催しました。
「リモートで交流」と聞き、さすが都会の方たちの行動力は違う!と感心してしまいました。ここ太田でも引き込んでくれる相手がいれば、リモート交流が実践できるのですね。その工夫と熱意はありがたいことです。
首都圏ふるさと太田会の皆さんは各自自宅でリモート参加、太田の応援する会会員の皆さんは敬愛館に集合し、テレビ画面越しでのリモート交流となりました。
 

応援する会の会員で雪下キャベツの生産者である鈴木農夫廣さんは、栽培についての説明を担当し、「雪中作業がなかなかこたえるが、その分ほかの秋キャベツなどより美味しさに自信がある」とお話ししてくださいました。雪下キャベツの種類は「あまゆき」という品種であることや、栽培をはじめて十年以上になるが、年齢には勝てず作付面積を減らしていること、出荷先は農協や地元の事業者・盛岡の市場などであること等、生産者ならではの説明をしてくださいました。
交流中、太田産雪下キャベツと千葉県産秋キャベツをそれぞれ生食と茹でたものを食べ比べし、意見交換をし合いました。

太田では何軒の農家が栽培しているのか?キャベツの売り上げを伸ばすために、例えばとんかつの添え物としてなら「とんかつ協会」など、各種協会に働きかけてみるのはどうか?このように美味しい雪下キャベツは必ず真似する商品が出てくると思うので早くブランド化したほうがよいのではないか?など、都会的で前向きな意見が飛び交う意見交換となりました。

今後の交流事業としては、5月に東今泉の農事組合法人「アグリフォー」でイチゴの摘み取り体験を予定しているそうです。ただ、コロナ禍や自粛要請により見通しがたたないため、今回同様に、摘み取りライブ配信を行いながら、首都圏ふるさと太田会の会員の皆さんに注文販売を行うことも視野に入れています。
今後の交流も注目ですね。

今回のリモート交流には、コロナ禍にもまけない工夫と熱意がありましたが、同時に良質で安全な地元太田産の農作物の存在感にも気づかされました。交流を通じて、ここ地元にいる私たちが「普通」に食しているものにも、地域外からみると魅力がつまっていることを教えられ、農家の皆さんに感謝する気持ちも深まりました。

「首都圏ふるさと太田会」の皆さん、「首都圏ふるさと太田会を応援する会」の皆さん、素敵な企画をありがとうございました。これからも太田を元気にする活動を期待しています!

田の尻集落会が受賞 元気なふるさと秋田づくり顕彰事業表彰

太田支所では、ここ太田で頑張っている人や団体を応援したい、広く知ってもらいたいと常々思っています。そんな太田支所の想いを形にできるのが、仙北地域振興局の「元気なふるさと秋田づくり」顕彰事業表彰です。この事業は、その名のとおり「元気なふるさと秋田」を創るべく、自立的・主体的な活動を行っている団体・個人を表彰するもので、表彰を通して地域づくり活動の活性化を図ること、そして多くの県民への普及・啓発を図ることを目的に行われています。
太田支所では、毎年この表彰対象に地域の団体を推薦しています。活動を評価してもらうこと、広く知ってもらうことで、日ごろの感謝を伝えたいという思いからです。
今年は、集落活動が活発な「田の尻集落会」を推薦させていただき、みごと表彰対象となられました。

「田の尻集落会」は、活動内容が秋田県のインターネットサイト「あきた元気ムラ!」で紹介されたことがあるほどで、まさしく地域の元気を創っている集落会です。春の集落花だんづくりから始まり、夏は若者会主催の焼肉会、秋の稲刈り前にはグラウンド・ゴルフ大会とお花見会、冬は小正月行事の開催と、一年中元気に活動されています。
今回は①集落花だんづくりによる世代間交流②小正月行事の継承による地域の魅力発信③「共助」による除雪作業などの活動が評価されました。

 集落花だん前でお花見会


 子どもから大人まで参加する小正月行事


表彰式では水谷仁光会長が「私たちは全38世帯の小さな集落ですが、みんなから少しずつ力をかしてもらって活動している。気負わず、やれるだけのことをやるをモットーに取り組んでいる。活動の中で声を掛け合い、元気を交換して情報を交換して、参加した人が楽しむようにしている」とスピーチしてくださいました。一年中、活動を続ける秘訣が、『みんなから少しずつ力をかりること』というのが、まさに納得でき、とても印象的でした。

そして「活動の中で人材育成にも取り組み、役員の若返りをはかった。そのことにより、ちょっとした気づきが出てきて次につながっている。若い人の気づきを活かしボケないで学んでいきたい。参加者自身が楽しむ活動をこれからも続けていきたい」とも語ってくださいました。この人材育成というのも、「田の尻集落会」の元気さの秘訣だと思います。活動の楽しさがあるからこそ、次の世代にもつながっているのだと思います。
また「集落の子ども会には5・6人しか子どもがいないが、行事となると近隣集落の子ども達が集い20人以上にもなる」というエピソードもあり、「田の尻集落会」の活動が、近隣集落へと波及しており、太田地域の集落活動の牽引役となっていることも感じます。
「自分たちが楽しんでいるだけ」と水谷会長は謙遜しますが、太田支所ではこのような活動こそ、評価されて広く知ってもらいたいと思っていたため、この度の表彰はひときわありがたく感じています。

「田の尻集落会」の皆さん、この度は受賞おめでとうございます。私たち太田支所では、それこそ「少しの力」にしかならないかもしれませんが、活動を応援していきたいと思います。これからも元気な集落活動を期待しています!

太田の天筆焼き

 2月6日(土)、太田球場駐車場にて「太田の天筆焼き」が行われました。

 本来であれば、今年は節目となる「第40回太田の火まつり」が開催される予定でした。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、本当に残念なことに、開催は来年に延期することになってしまいました。
 そのかわり、一般の方の観覧は遠慮していただく形ではありましたが、太田の小正月行事の継承と新型コロナウイルス感染症の収束を願って、太田の火まつり実行委員会と市が協働で「天筆焼き」を実施することに決定しました。

 当日は午後2時から、会場の2か所にテントを設置して、地域の皆様から正月のしめ飾りやお守りなどをお預かりしました。今回は新型コロナウイルスの対策ということもあり、ドライブスルー形式としました。

 あたりが暗くなってくると、会場前の道路沿いにはろうそくがともされ、お客さんの姿はありませんが、雰囲気だけでもお祭りの気分です。

 そして午後6時過ぎ、神事に引き続き、天筆焼きが行われました。天筆は、地域の子どもたちが願いごとを書いた5色の短冊を貼り合わせたものです。
 例年より少し小さめの、高さ約6メートルのかまくら(稲わらの塔)に火がつけられると、勢いよく燃え上がりました。
 今年の皆さんのいちばんの願いは、なんといっても新型コロナウイルス感染症の収束。今年度は、連日のようにコロナ関連のニュースが報道され、コロナのことを忘れる日はありませんでした。たくさんのお祭りやイベントなどが中止や延期になり、日常の様々な楽しみも制限されてしまった日々だったと思います。

 一日も早く元の日常が戻ってくるように、願いがこめられた天筆が、空に向かうように燃えていきました。きっと、天に届いたことでしょう。

 最後はサプライズ花火でのフィナーレとなりました。

 雪不足で苦労した昨年に引き続き、コロナ禍の今年と、太田でもいつもとちがう冬が続きます。「火まつり」がない冬は、どこか寂しいものがあります。
 来年こそは、記念すべき第40回目の「太田の火まつり」が盛大に開催されるよう、願いたいと思います。

陶芸と生け花のコラボ展

太田庁舎の玄関ホールには今、春が訪れています。1月13日から15日を会期として開催されている「陶芸と生け花のコラボ展」が、華やかに来庁者をお出迎えしています。
この「コラボ展」は、太田地域の生涯学習団体である、おおた陶芸同好会(後藤光三会長・会員11名)と生け花同好会(大信田則子会長・8名)のコラボレーションで実施されています。
外は雪に覆われた銀世界ですが、太田庁舎に入るなり、一気に春の彩りです。色とりどりの花々を、こだわりの花器が惹き立てています。

花器に合わせて花を生ける生け花同好会の皆さん。

完成した作品はこのとおり!華やかですね。

「コラボ」と聞くと、それだけでお得な気がしますが、この「コラボ展」では花と器、両方が一度に楽しめるうえに、それぞれの良さがさらに際立っているような気がします。
花器の作者と生け花の担当者がわかるように紹介プレートが用意され、使用している花材も表記されているので、花や陶芸に詳しくなくても気軽にじっくりと楽しむことができます。

展示が始まると、さっそく見に来てくださる方が・・・。

花のまち太田の皆さんは根っからの花好きだと実感、見るのも見せるのも好きだからこそ、この「コラボ展」が開催できたのだろうと思います。
おおた陶芸同好会の皆さん、生け花同好会の皆さん、ありがとうございました。
地域の皆さん、ぜひ「コラボ展」を見にいらしてください。明るい気分になること間違いなしです!

太田の味「おやきづくり講習会」

1月6日(水)、おおたコミュニティプラザの調理室で、秋田おばこ農業協同組合太田支店 農産加工部会(齊藤禮子部会長)の方々を講師として「おやきづくり講習会」が行われました。

市太田支所では「地域の魅力再発見事業」の一つとして、「太田の伝統食継承事業」に取り組んでいます。令和2年3月には農産加工部会のご協力のもと、昔から太田地域で作られているお菓子のレシピ集を発行しました。そして今回はそのレシピを活用して、食文化の継承と世代間交流を目的に講習会を企画しました。

参加者は、大仙市スポーツ少年団太田支部の団員16名です。スポ少の交流会も兼ねて、この講習会に参加したそうです。

調理の前に、講師の先生から「この地域では、毎年12月8日に『やまい焼き』として、無病息災を願っておやきを食べる習慣があります。昔は鉄鍋で焼いていましたが、今はホットプレートでお手軽に焼くことができます。太田の味を忘れないように、ぜひ覚えて自分でも作ってください」と、説明がありました。

参加者は4つの班に分かれ、しっかりと手を洗ったらいよいよ調理開始です。
ここで特別にレシピ集に掲載されているおやきの作り方をご紹介しますので、ぜひ皆さんも作ってみてください。

《材料・分量(20個分)》
●もち粉…350g    ●水…… 250cc
●あんこ…600g    ●植物性油…少々
●小麦粉… 50g  

①もち粉と小麦粉を混ぜ合わせて、250ccの水でこねます。固いときは少し水を足し、耳たぶ位の柔らかさになるようにします。

②もち30g位、あんこ30g位のものを丸めます。

③もちをのばし、中央にあんこを入れて包みます。

真剣な表情で先生のアドバイスを聞き、どんどん作業を進めていきます。

④140℃位に熱したホットプレートに油を敷き、丸めたもちをつぶして焼きます。

⑤途中でホットプレートに少し水を入れて蒸らします。

おいしそうな香りがしてきて、「待ちきれない!」というご様子。

⑥蒸れて焼き色がついたら裏返します。

ここまで順調に進めていた皆さんも、裏返すのは緊張するようです。

⑦両面焼けたら出来上がり!

出来上がったおやきは、温かいうちにさっそく皆でいただきます。
今回作ったのはそれぞれつぶあん5個と紫いもあん1個ずつ。味を聞いてみると、紫いもあんのおやきが珍しくてお気に入りのようでした。

参加者の5年生の男子は、「おばあちゃんがよくおやきを作ってくれるので、今度は自分でも作りたい」と話してくれました。
今回参加してくれた皆さんが、太田のおやきの味を忘れず、受け継いでくれることを期待しましょう。

「太田の手作りお菓子レシピ集」には、おやきのほかにも大福、いちご大福、しそ羊かんのレシピが掲載されています。
レシピ集は、太田支所市民サービス課の窓口で配布しています。太田の味を作ってみたい方は、ぜひご利用ください!