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県民歌に捧ぐ

太田町東今泉の小松博幸さんが、今年も大台山から撮影した写真を太田支所に寄贈してくださいました。

太田支所長に写真を手渡す小松さん(左)

今回の作品のタイトルは「県民歌に捧ぐ」。
平成27(2015)年6月1日の朝6時15分に撮影された作品です。

雲海の上には雪解けがだいぶ進んだ鳥海山が大きく写されています。
山頂近くの雪とむき出しになった山肌のコントラストが美しい時期です。
そして左側には大台山の杉の木、手前には田植え前の田園風景。小松さんはこの時期の鳥海山が一番好きだそうです。

鳥海山が美しく見えるときに、ついつい秋田県民歌に思いを馳せてしまうのは、「秋田県民あるある」だと思います。この写真のタイトルが「県民歌に捧ぐ」であることに多くの方が共感することでしょう。
「秀麗無比なる 鳥海山よ」で始まる秋田県民歌は、ご存じのように太田町横沢の倉田政嗣の作詞です。
「倉田政嗣がどんな時期にどこから鳥海山を見たのか私にはわかりませんが、太田町のどこからでも秀麗な鳥海山を見ることができます」と小松さんが言うように、まさに倉田政嗣はこのような光景を見て県民歌を作詞したのではないかと感じさせてくれます。

小松さんは過去にも毎年1枚ずつ4回にわたり作品を寄贈してくださっており、今年がその4作目です。昨年までの作品もご紹介します。

『静かな朝』(2015年撮影・第60回秋田県美術展覧会記念章受賞)
霧の中の町並みがとっても幻想的です。

『夕焼けと冬の仙北平野』(2012年撮影・第32回秋田県写真公募展特選受賞)
赤い空とモノトーンの仙北平野のコントラストが綺麗です。

『仙北平野の夕焼け』(2011年撮影・第16回総合写真展秀作受賞)
水が張られた田んぼがオレンジ色に染まっている滅多に見られない瞬間です。

どれも同じ大台山からの眺めでありながら、それぞれ全く違う一面を見せてくれます。
太田地域にもこんなに美しい瞬間があるのかと気づかせてくれる作品ですね。

現在、太田支所玄関ホールにて「小松博幸氏寄贈作品『大台山からの風景』ミニギャラリー」を開催しています。5月末までの会期で、4作品を展示していますのでぜひご覧ください!

Posted under: 太田地域

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