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秋田県大仙市公式ブログ

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太田のおススメ♪ランチ

朝晩の冷え込み・黄金色の田んぼ・飛び交うトンボ、すっかり秋ですね。
実りの秋・スポーツの秋・芸術の秋・読書の秋、いろいろありますが、み~んなが思うのは「食欲の秋」ではないでしょうか。
食欲の秋にあわせておススメ♪ランチを紹介します。

太田でランチをするなら、中里温泉の週替わりランチがおススメです。
平日限定で、一週間ごとにメニューが変わる週替わりランチが税込650円です。
過去のメニューの一例を紹介しますと

lunch3lunch4lunchlunch2 丼もの、和食、洋食、季節の野菜をたっぷり使ったメニューと様々です。
このランチメニューの写真は、ランチタイムを生きがいにしている太田支所の某職員が、足しげくランチに訪れ個人的に撮りためたものです。中里温泉の許可をいただき、掲載させてもらいました。
毎回おいしくいただいております。いつもごちそうさまです。

IMG_0023レストランのお昼の様子・9月13日撮影

週替わりランチのメニューを考えているのは、調理担当の星宮さんと小松さん。
今回、小松さんにメニュー考案の秘訣をうかがってきました。
「季節や天候を意識して考えています。レストランを訪れるのはどちらかというとお年寄りが多いので、お年寄り向けに考えています。もちろん、がっつり食べたい人にも満足してもらえるように、小鉢や付け合せなどで見た目が貧祖にならないように気を付けています。見て、食べて満足してもらいたいですから」と小松さん。

ちなみに、今週のランチは「ミックスフライ定食」でした。IMG_2169メンチカツ、白身魚フライ、そしてカキフライが2個もついていました。「これで650円でいいんですか?」毎回思っていた疑問をぶつけてみました。
「大丈夫ですよ。小鉢やサラダに地元産の材料を使用して調整してますから。あと、今日のみそ汁の具だって、売店で売っている野菜を使うなど、やりくりに工夫をしているんですよ」
おいしさ・ボリューム・安さのやりくりに、料理人の気概をたっぷりと感じました。

小松さんに、人気メニューを聞くと、普段は「五目ラーメン」これからの季節は「鍋焼きうどん」とのこと。「鍋焼きうどん」はもともと、ランチメニューで始めたところ、人気が高くいつでも食べられるようにしてほしいという要望から、現在は定番メニューとなっているそうです。これから、まさに「鍋焼きうどん」が恋しい季節。週替わりランチにするか鍋焼きうどんにするか、悩ましいですね。
「これはまたすぐ来ないと」と、取材をしながらも次回の注文へ気持ちがはやってしまいました。
皆さんも、ランチタイムはぜひ中里温泉レストランへ!おススメですよ♪

KINJIRO 太田支所に来庁

太田町小神成出身のわらび座俳優・鈴木裕樹さんが、近況報告のため9月5日太田支所を訪れました。 裕樹さんは現在「ミュージカルKINJIRO~本当は面白い二宮金次郎~」で主役の二宮金次郎を演じています。

003158「ミュージカルKINJIRO」より裕樹さんの出演シーン:写真提供・わらび座

「ミュージカルKINJIRO」は、わらび座での公演はお盆の直前8日間と今後はお正月の三が日のみ。大人はなかなか公演回数が少なく鑑賞のチャンスが少ないのですが、なんと大仙市内の小中学生は「芸術鑑賞事業」で鑑賞しています。9月中にも大曲市民会館で鑑賞予定の児童・生徒の皆さんがいます。大変羨ましい限りです。「ミュージカルKINJIRO」は再来年の夏まで全国各地で公演予定、主演の裕樹さんにとっても全国行脚の期間となります。

全国を飛び回っている裕樹さんですが、太田での近況報告は毎年欠かさずにおこなっています。今回来庁してくださった裕樹さんは、役作りのせいか、見た目も劇中の金次郎の雰囲気にシンクロしています。
参考までに1年前の来庁時の裕樹さんの雰囲気と比べると・・・さすが役者さん、役に入り込んでいるように感じます。

IMG_0005     今回(29.9.5撮影)

 

IMG_4692前回(28.8.16撮影)

 

太田支所内で、地元トークをしながら和やかに話す姿は、出身地でリラックスしているように映ります。
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9月7・8・9日開催の「角館のお祭り」では、わらび座の役者さん達が地域貢献事業の一環として、各町内の山車に乗るそうです。わらび座の上演演目ごとに班を構成し、裕樹さんは「金次郎班」で七日町町内の山車に乗り、太鼓の演奏などでお祭りを盛り上げてくださる予定です。今年の「角館のお祭り」では、各町内の山車を見かけたら、わらび座の役者さんを探してみるのも楽しそうですね。

また、9月12日に秋田県民会館で開催される第30回全国健康福祉祭あきた大会ねんりんピック秋田2017の閉会式では、2年前のミュージカル「為三さん!」の名場面を演じるそうです。こちらも注目です。

今や、わらび座の看板俳優として活躍されているにもかかわらず、定期的に地元で近況報告してくださることに、裕樹さんの太田への愛着を感じます。わらび座の役者さんはこんなこともしているんだ、こんなにタイトなスケジュールで動いているんだと、毎回刺激的なお話がきけて、興味津々です。
これからも地域を挙げて、裕樹さんを応援していきますね。全国を行脚し、また大きく成長して、スケールの大きい近況報告をお待ちしています♪

東京学芸大附属高校 太田で夏季合宿20年

今年の夏も、霧が丘高校(28人 神奈川県)、立教大学(64人 東京都)、東京学芸大学附属高校(36人 東京都)の野球部が太田球場で夏季合宿を行いました。
そして8月27日から9月2日まで日本体育大学(100人 東京都)の集団行動部が中里温泉に宿泊し、大曲体育館で練習を行っています。

東京学芸大学附属高校の野球部は、平成9年の夏から太田球場で夏季合宿を行って今年で20年目となり、8月24日、大仙市から感謝状が贈られました。IMG_5455

クラブハウスで開かれた贈呈式では、野球部キャプテンから「学芸大附高野球部は、20年前の先輩たちの時代から夏は太田で過ごしてきている。太田は練習環境がよく、世話してくれる方がたもみんな親切で、これからもずっと太田で合宿が続いていくと思う」と話してくれました。
同野球部は、平成9年に太田球場がリニューアルしたことを読売新聞で知り、ここ太田の地を合宿地に選んでくださいました。私たちには慣れた環境ですが、コンビニやゲームセンターなど都会にある刺激的なものがなく、勉強にも練習にも集中ができると、当時の高校生たちは、この地の環境を喜んでいたそうです。
おもてなしする側の太田の住民も、太田球場に響く若い声、はつらつとした練習風景を毎年楽しみにしてきました。この交流が20年も続いたことは、地域住民にとっても、大変嬉しく光栄なことです。

この度の合宿中は、西仙北高校、湯沢高校との練習試合が行われ、また大曲の花火も楽しんでいったそうです。
湯沢高校との練習試合の様子IMG_5487IMG_5493IMG_0157

20年前、太田に初めて合宿に来た当時の野球部員は現在30代半ば、子を持つ親になり、社会の中堅として活躍している年代です。やがて2代にわたり太田でサマーキャンプを経験する親子が出てくるかもしれませんね。

太田で合宿した高校生や大学生が、いつか再び太田を友人や家族と一緒に訪れてくれることを願っています。

川遊びを満喫「イワナつかみ捕り大会」

8月16日、斉内川の太田地域に面する関根緑地広場に子どもたちの元気な声が響きわたりました。
この日、ここで開催されたのは子どもたちによるイワナのつかみ捕り大会。
みずほの里いきいきネット協議会が、自然とふるさとの良さに触れる中で、人とのつながりを再確認することを目的に、昨年から開催しているものです。
昨年は120人ほどの参加者でしたが、口コミでの評判が良かったおかげか、今年は夏休み中の子ども達をはじめ、お盆で帰省してきた家族など、合わせて150人近くが参加しました。
今年は、斉内川の一部30㎡ほどの広さを大きめの岩で堰き止め、そこにイワナ約200匹を放流し「漁場」を作りました。
水の流れも緩やかで水深も浅く、子どもたちにはちょうど良い川遊びの場所となりました。
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係の人から説明を受けた後、つかみ取り大会スタート。
放流されたイワナをゲットしようと素足やサンダルで川の中に入り、歓声をあげながら魚を追い回します。

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陸の上では機動力抜群でも、川の中ではそうはいかず、始めはイワナの速い動きに右往左往する子ども達。
滑らないように軍手をはめたり、魚を追い込むために岩を動かしたりしながら、逃げるイワナと格闘。

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濁った水でイワナの姿が見えなくなるなど悪戦苦闘していましたが、家族の声援を受けながら追い回すうちに、みんな次第に要領を得ていきます。

次第にあちらこちらで「とった~!」と興奮した声が上がり始めました。
IMG_1863 水から上がる頃には、5~6匹も捕まえた子もいました、お見事!

つかみ取り大会は1時間くらいで終了しましたが、豊かな自然の中での川遊びがよほど楽しかったのか、中にはなかなか陸に上がろうとしない子もいました。

イワナはこの後食卓に上がったことと思いますが、釣り竿でも網でもなく、素手で捕まえたイワナの味は、また格別だったことでしょう。

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中には、里帰りしてきた都会出身の子もおり、この素晴らしいロケーションでの体験は、ひと夏の貴重な思い出となったに違いありません。

つかみ捕り大会は来年も開催予定です。
軍手とバケツ持参で大物をゲットしに来てくださいね!!

真木真昼の自然を満喫 「山の日登山」

8月11日(金・祝)、太田地域で「山の日登山」が開催されました。
国民の休日「山の日」は「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを趣旨として平成28年度に制定され、当日は全国的に登山を始めとした山に関するイベントが開催されている模様です。

太田支所市民サービス課では、太田地域にある真木真昼県立自然公園の魅力を多くの方々に知ってもらおうと、昨年度「山の日制定記念登山」を実施。
大変好評を得たことから、今年度も引き続き「山の日登山」として登山イベントを実施することとしました。

今回は一般参加者、登山ガイドとスタッフ合わせて30名が参加。
川口渓谷遊歩道を歩き、遊歩道の一番奥にある川口口の登山口から入山、南風鞍(標高1,020.1m)へ登頂し、稜線伝いに風鞍(標高1,023m)を目指す、登山中級者向けの行程で行われました。
t_MG_6689当日は朝6時に参加者全員が奥羽山荘駐車場に集合し、点呼を取った後は車乗り合いで川口渓谷遊歩道入口まで移動。
遊歩道の出発地点では準備運動とストレッチを特に丹念に行い、朝の体を解しながらこの後の約8時間にわたる活動に備えます。

準備ができたら、登山道入口を目指して2時間ほど遊歩道を歩きます。
前日まで少し心配されていた天気も、今朝はからりと晴れ、渓谷に差し込む少し眩しいくらいの朝陽に向かって、朝のすがすがしい空気の中を進んでいきます。
tIMG_0086遊歩道を歩き続けること2時間、川口鉱山口の登山口に到着。
歩きはじめより日もだいぶ高くなり、時折吹く風が心地いい感じになってきました。
少し休憩をはさみ、いよいよ登山道を登り始めます。
t_MG_6740草木が生い茂った登山口から中に入ってみると、あたり一帯がブナ林。
その静けさと美しさに思わず目を奪われます。
mIMG_0091ちなみに登山道は、管理員の方が事前に刈払いをしてくれていたおかげで、足回り快適に進むことができました。

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登山口から進むこと1時間、川口県境分岐に到着。
県境という名の通り、秋田と岩手の県境に位置しています。
両県の景色を見比べながら、少し休憩しました。
tIMG_0100その後は南風鞍を目指して進みます。
南風鞍へ続く道は、少々アップダウンのきつい箇所が続き、次第に足場も悪くなります。
足元に気を取られていると、今度は大きくせり出た木の枝に気付かずぶつかりそうになったりと、奥へ進むにつれ、頭上にも気配りが必要になってきます。
MG_6807休憩中、ふと足を止めたところで艶のある紫色の実を付けた植物が目に入りました。
ツバメオモトというユリの一種だそうです。
tIMG_0106登山口から進むこと約3時間、「あともう少し!」の声を頼りに、最後の斜面を登り切り、11時を目前にして、最初の目的地である南風鞍の山頂へ登頂。
jMG_6862南風鞍では、1回目の集合写真を撮った後、昼食時間をかねて少し長めの休憩を取りました。
あいにく頂上はガスがかかり、楽しみの一つである山頂からの眺望を楽しむことはできませんでしたが、朝からほとんど歩きっぱなしだった体に、座って一息つける場所はほっとします。

30分ほど休憩した後、行けるメンバーで稜線づたいに風鞍を目指します。
南風鞍に残るメンバーに荷物の番をお願いして、水・タオル・カメラ等の最小限の携行品で出発します。

身軽になった体でなだらかな稜線を進むこと30分、今日の目的地である風鞍(標高:1,023m)に登頂しました。
ここでも記念写真をパチリ。
tIMG_6956少し休憩した後は、元来た道を折り返し、南風鞍で昼寝をしながら待っているメンバーと合流しました。
tIMG_0109この間、普通であれば往復1時間半くらいかかる行程とのことですが、手荷物の少なさもあってか、1時間もかからずに折り返してくることができました。

頂上を満喫した後は、皆揃って下山します。
下りの足取りは軽く、登りで約3時間かかった行程を2時間弱で下り、川口口の登山口へ到着。
そこから1時間ほど川口渓谷遊歩道を歩き、午後3時半過ぎにはスタート地点の遊歩道入口に戻ってくることができました。

今回は、真木真昼連峰に初めて登られる方から、全ルート制覇まであと一歩といったベテランの方まで幅広い方々にご参加いただき、皆さんから「良い登山だった」と好評をいただくことができました。
事業の目的であった、真木真昼県立自然公園の豊かな自然を通じて、山に登ることの楽しさと、自然を愛する心を共有し、再確認してもらえたのではないかと思います。

皆さんが安全に登山を楽しめるよう案内してくださったガイドの皆さん、本当にありがとうございました。

 

太田支所では今後もこの真木真昼県立自然公園の自然を活かし、登山やウォーキングイベントを開催する予定です。
その際は、市のホームページや広報等で周知いたしますので、興味のある方は是非お申込み下さい!

イネの花からエール

7月22日から23日にかけての大雨は、大仙市に大きな被害をもたらしました。
雄物川を始めとし、地域を流れる河川・用水路が氾濫し、浸水・土砂により大きな被害が発生しました。
8月10日集計の被害状況によると、大仙市全体で住宅被害は全壊が3棟、半壊が30棟、床上浸水261棟、床下浸水542棟。その他に公共施設や事業所・非住宅建物など660棟が被災しています。
道路では412箇所で決壊や法面・路肩の崩落があり、河川の護岸決壊や損傷は172箇所となっています。
農業被害も大きく、2357.7haの作付面積が冠水・土砂流入の被害を受けています。中でも、水稲で2103.4ha(うち冠水1995.7ha、土砂流入等107.7ha)、大豆で201ha(冠水)など深刻な被害が発生しています。また、農地の法面崩壊や水路決壊、揚水機破損などの農業施設被害も155.1ha、695施設にのぼっています。林道の法面崩壊や路肩決壊も104箇所と、農業を取り巻く環境にも大きな爪痕を残しました。

全力で復興に向かう中、気が付けばもう8月中旬です。
見渡した太田の景色に「イネの花」が映りました。
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「イネ」は天気の良い日の午前中に花を咲かせることが多く、花が咲いているのは2時間ほどだそうです。
「イネ」の名前の由来は「命の根」「息の根」とも言われています。「コメ」は日本人が生きるために、古来から最も大切にされてきた食べ物です。それを表すかのように、「イネ」の花言葉は「神聖」です。

ここ大仙市に生きる私たちは、大地を耕し、この「イネ」を育ててきました。過去にも冷害・大雨・飢饉など幾度となく自然災害に生活を脅かされてきました。先人たちはそれを乗り越え、この大地を守ってきました。この大地があれば、私たちも今回の水害を乗り越えられることと思います。2時間しか咲かない「イネの花」に出会えたことで、大地の存在に気づき、エールをもらった気がしました。

この肥沃な大地、守り継いでいく農地が、私たちにはあります。
復興へ、前に進もう。がんばろう☆大仙!

「行動する勇気」学んだ3時間

7月13日、おおたコミュニティプラザ和室で、太田地域の民生児童委員12名が救急救命講座を受講しました。
講師は大仙消防署東分署の救急救命士 田畑佳則さんと消防士の木村直哉さんのお二人。
人形や訓練用の器具を使い、「心肺蘇生法」と「AEDの使用法」について学びました。
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初めに、心肺蘇生法の講習です。
一通り流れが説明された後、6人ずつ2グループに分かれ、講師が見守る中、互いにアドバイスしたり動きを確認し合ったりしながら和やかな雰囲気で、一人一人実践していきます。
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講師の田畑さんより、「マッサージするリズムは一分間に100回~120回くらい。これは皆さんも聴いたことがある歌、『地上の星(中嶋みゆき)』や『世界に一つだけの花(SMAP)』のリズムとだいたい一緒。分からなくなったら思い出してください」など、各手順のコツやポイントが分かりやすく説明され、受講者の理解を促します。
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心肺蘇生法の後は、訓練用具と人形を使ってAED操作法の講習に移ります。
ここでは、AEDを安全かつ効果的に使用するため、様々な状況下を想定しての練習が行われました。
グループ内で、心肺蘇生をする役とAEDを操作する役の2人一組となり、
「もしも倒れている人がネックレスをしていたら・・・」
「周りに取り乱した親族がいたら・・・」
「対象者の体が汗で濡れていたら・・・」
というようなトラブルシチュエーションに応じた対応を実践します。
講師はその横で、時にはアドバイスし、時には迫真の演技で取り乱した親族役を演じるなど訓練をサポートしました。
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研修を終えて、髙橋智子さんは「今までも同様の講座を受講してきたが、今回のように様々なシチュエーションを想定し、臨場感を持って皆で積極的に取り組めたのは初めて。対象者への対応や処置はほぼ同じだけれど、本来であればさまざまな外的要因が絡んでくるのは当然のこと。新鮮な気持ちで取り組めた良い講習だった」と振り返ります。bIMG_9005
また、髙橋稔さんは「かつて3回受講したことがあるが、やはり日常的に実践することが無いので、万一の時役立てられるように学んでいる。現場に出くわした時のことを思うとやはり不安で、『果たして自分が処置していいものかどうか』この見極めのポイントが難しい。場数を踏まなければ思い切って動けないと思うけれど、そんな自分でも誰かが処置しているときの補助など、人命を救う力にはなれるかもしれないので、そのために今後も研修を受けていきたい」と語ります。
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講師の田畑さんによれば、昨年度、秋田県内で心肺停止の搬送は250~300件くらい。
その多くが、家に帰ったら家族が倒れていたようなケースが多く、実際に人が倒れその場にいた人が心肺蘇生を行った例はあまりないのだといいます。
ただ「講習を通じて、一刻を争う救命措置の緊迫感を少しでも伝えたい。そして講習で習ったすべてとは言わず119番して消防に指示をもらうという行動だけでもいいので勇気を出して救命への第一歩を踏み出してもらえたら嬉しい」と講師としての想いを語ります。
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会長の髙橋善衛さんは、「我々は救急のプロではないけれど、知識や手順を学んでおくことで、誰かを助けたいという想いを行動に移すことができる。そのためには繰り返し講座などで練習を重ねるのが大切」と、今後も民生児童委員で講習を受けて行きたいと意気込まれていました。bIMG_8995
もし、自分の目の前で倒れたり、苦しんだりしている人がいるとき、「助けたい、何とかしなければ」という思いと、「もし悪化させたらどうしよう」という不安が頭をよぎってしまうかもしれませんが、今回受講したすべてをやらなくても、迷わず勇気を出して一刻も早く119番をするだけで、対象者の蘇生率を上げることができます。

救命の方法だけでなく、誰かの命を救う「心構え」と、第一歩を踏み出すための「勇気」を学んだ貴重な3時間でした。

『第二楽章』男鹿和雄展 開催中

アニメーションの背景画家で、「となりのトトロ」などのスタジオジブリ作品で美術監督を務める男鹿和雄さんは、なんと太田の出身です。「トトロ」のノスタルジックで暖かいシーンを思い浮かべると、なるほどどことなく太田を想像しちゃいますよね。男鹿さんは、太田町三本扇に生まれ、高校3年生まで太田で暮らしました。暖かい風景画の源はここ太田で培われたと、太田に暮らす私たちは信じています。

 

この度、7月15日から8月20日までを会期として、大曲交流センターを会場に『第二楽章』男鹿和雄展が開催されています。『第二楽章』は、女優の吉永小百合さんが反核平和を願いボランティア活動として続けている朗読活動に、男鹿さんが挿絵を担当したものです。今回は、その『第二楽章』の挿絵原画や、広島・長崎・沖縄・福島など現地を取材したスケッチ資料の展示がされています。

 

7月14日は、オープニングセレモニーと内覧会が行われました。

オープニングセレモニーで老松市長は「大仙市は平成17年に非核平和都市宣言をし、平成19年からは中学生の非核平和レポーターの派遣を行っている。昨年は平和祈念フォーラムを開催しており、この度、大仙市で『第二楽章』が開催されることは大変意義深いものと思う。平和への想いを新たにしてもらう良い機会となる」と挨拶。

また、男鹿和雄展の開催にご尽力くださった、スタジオジブリの橋田イベント事業室長は「男鹿さんはジブリにとって宝。絵の空気感からわかるように、男鹿さんの心の中に秋田の風景が残っている。男鹿さんが大事にしている秋田で開催できて良かった。子ども達にも夏休み中に訪れ、楽しんでもらいたい」と話してくれました。

そして男鹿さんは「私が子どもの頃、太田はまだ村だった。子どもの頃の自分にとって、大曲は駅前の賑やかさが思い出され、東京のようなところだった。その思い出のある大曲で展示会を開催できることを光栄に思う。原子爆弾や戦争、大震災など、大惨事が起こるたび多くの人が亡くなる。吉永さんは、そのことを声高に叫ぶのではなく、静かに語り継いでいる。挿絵を描くことで活動の力になればと描きつづけてきた。展示の中に、第五福竜丸の絵が2点ある。これは昭和29年マグロ漁の最中に水爆実験の放射能を浴びた漁船を描いたもの。廃船となったのち、現在も東京都の夢の島に展示されているが、『この世界から核がなくなるまで航海中』とある。修学旅行生が多く訪れているが、秋田県からの修学旅行生はまだ訪れていないようだ。ぜひ、訪れてもらいたい」と穏やかにユーモラスにお話ししてくださいました。 IMG_4067

セレモニーの最後は、テープカット。関係者でオープンを祝いました。 IMG_9928

 

その後、待ち望んだ内覧会です。

展示会場は、「福島への思い」「ヒロシマの風」「長崎から」「沖縄から」の4つのコーナーに分けられ、展示数は100点を超えています。優しいタッチにも、もの悲しさや憂いが感じられる絵が並びます。男鹿さんの人柄の穏やかさが絵にも表れるのでしょうか、決して悲壮感はなく、優しくキュッと心が握られるようなそんな雰囲気に包まれた会場となっています。関係者の皆さんは、男鹿さんやジブリの橋田さんの説明を聞きながら、ゆっくりと見て回りました。 IMG_9949IMG_4091

 

そして、同時開催の「秋田、遊びの風景」展。 IMG_4120

こちらは、展示会場の向かいに、スペースを違えて開催されていますが、地元の方はこちらも忘れずにご覧いただきたいと思います。「あ、ここは!」と思う場所や、「あぁ~、こうだった」と思う場面、「この感じ、なつかしい!」という感動がたくさんあります。 IMG_4116

 

会期初日の7月15日には、午前中に男鹿さんの「サイン会」があり、午後はワークショップ「平和を願う折り紙体験」が開催されました。

ワークショップには、おおた児童クラブの皆さんなど、子どもから大人まで約50人が参加。大きな色模造紙を使用し、沖縄の海を泳ぐウミガメを折りました。なかなか複雑な折り方で、男鹿さんやジブリの皆さん、生涯学習課の職員が先生役になり、各テーブルをまわり指導してくださいました。 IMG_0003

模造紙を折り進めると、なかなか厚くなり、折り目をつけるのも、力が要ります。子どもは先生のお手本を見て、どんどん進みますが、大人はお手本を見てから自分の模造紙をみると右か左も迷ってしまいます。1時間ほどかけて、ウミガメの出来上がり。サイズ感、工程ともに超大作ができました。参加者は、作ったウミガメをもって、男鹿さんと思い思いに記念写真を撮りました。 IMG_0011

 

ジブリ作品を通じて、今や全国的にそして世界的に評価を得ている男鹿さんは、まさしく太田の誇りです。実際にお会いできる機会となった今回の作品展・サイン会そしてワークショップで、接すれば接するほど、絵の優しい感じは男鹿さんのお人柄そのものだと感じました。気さくにそして穏やかに、しかも秋田の方言を使ってお話をしてくださる男鹿さんをより身近に知ることができ、作品もますます好きになりました。

『第二楽章』男鹿和雄展、そして「秋田、遊びの風景」展は8月20日まで開催しています。ふるさとの偉人・男鹿和雄さんの作品を、この機会にぜひご覧ください。心の栄養になること、間違いなしです!

浜口優花さん「感謝の想い、歌に込めて」

先月、大曲市民会館で「第29回秋田おばこ節全国大会」が開催され、県内外から総勢130名が参加し、大賞の部、熟年の部、年少の部の3部門に分かれて、自慢の喉を競いました。

その大賞の部で、見事優勝を果たしたのは太田地域在住の浜口優花さん。
浜口優花さんは、現在13タイトルある民謡全国大会のうち、「秋田おはら節全国大会」や「生保内節全国大会」など8タイトルを取得しており、秋田県の民謡界で注目を集める若手の一人です。
2年前には、太田地域の夏の大イベント「太田の夏まつり」にもご出演いただき、多くの観衆の前でまつりを盛り上げてくださいました。
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優花さんはもともと同市角間川町のご出身で、結婚を機に太田地域に移住。
現在は夫と2人の子ども、そして夫の両親と3世代で暮らしています。

仕事や家事・育児をする傍ら、民謡歌手として数々の全国大会へ出場し、目覚ましい成績を残されている優花さんですが、今回の秋田おばこ節全国大会は特別思い入れのある大会だったそうで、授賞式では思わず涙してしまう場面がありました。

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その涙の理由、そして唄い手 浜口優花さんの強さの秘訣とは…
この度、直接お話しを伺うことができました。

優花さんは、舞台関係の仕事をしていた母親と、民謡好きの祖母の影響で、小さいころから民謡を聞いて育ちました。
小学4年生(9歳)の頃、母から勧められ、美郷町で開催された「長者の山全国大会」に出場し、自身初の大会出場にして優秀賞を受賞。
これをきっかけに民謡歌手としての道を歩み始めることとなりました。

歌唱力に磨きをかけること18年。
中学生までは年少の部、高校生からは一般の部に出場し、経験と実績を積み上げてきました。
自分の一番の持ち味は「人一倍の研究心」だといい、「音源や映像で上手な人の歌をひたすら研究し、自分に不足しているところを徹底的に磨く」という地道な努力に、人一倍力を注いできたそうです。
ご結婚され2児の母となってからは、仕事や家事・育児に勤しむ毎日。
独身だったころに比べて歌の練習に費やす時間があまり取れなくなってしまいましたが、一方で、大会では以前よりもいい成績を残せるようになったのだとか。

優花さんはその背景に、「家族」の大きな存在を感じているのだそうです。

優花さんにとって「秋田おばこ節全国大会」は、高校一年生から毎年欠かさず出場し続けるもなかなかタイトルを取る事ができず悔しい思いをしたり、上手な歌い手を沢山見たりしてきた思い入れの深い大会。
今回は出場を決めたものの、大会直前までほとんど練習の時間が取れず、実際に追い込みをかけたのは大会直前になってからでした。
特に前日はほぼ一日中部屋にこもって歌の練習に費やしたそうで、その間は旦那さんと旦那さんの両親が家事・育児をやってくれたのだとか。
優花さんは「自分が今こうして歌を歌っていられるのは、民謡について理解し支えてくれる家族がいるから。民謡を歌っているときは個人戦だけれど、本当はそうじゃないんだと思えるようになった」と今の心境を語ります。

また、「長く歌を続けていると、壁や苦難に当たって時に思いつめることがある。前までは『乗り越えるのは自分自身』と思ってやってきたけれど、今ではついネガティブになってしまう自分に寄り添って励ましてくれる夫や、結果を持って帰ったとき『おめでとう』と言ってくれる子どもたちがいる。大会の結果も大切だけれど、今は大会へ出かけるとき『いってらっしゃい、頑張って』と送り出してくれる家族ができたことに、民謡をやってきてよかったと思えている」と、家族へ想いを寄せます。

授賞式で流した涙は、念願の初優勝を果たした喜びはもちろん、支えてくれた家族や周りの人たちへの感謝の気持ちの表れでした。

 

DSC_1559家族の応援を推進力に、既に次なる目標へと向かっている優花さん。
今度は10月1日に大曲市民会館で開催される「東北民謡選手権」に、なんと秋田県代表で出場されるそうです。
今度はどんな良い知らせを聞かせてくれるのでしょうか。
引き続き、浜口優花さんの活躍に注目です。

田んぼのパッチワーク

梅雨と言えども、大仙市ではここ数日30度超えの気温をマーク。熱気と青空が広がっています。

先週降った雨を吸込み、その後太陽の恵みをガンガンに浴びる田んぼは、緑が色濃くなってきています。

7月10日、太田庁舎の3階屋上から北側に広がる田んぼをパチリとしてみました。IMG_8975

畦畔が縫い目のように、そして緑と黄緑と茶色の布を組み合わせたかのような大きなパッチワークに見えました。

美味しいお米になるまでに八十八の手間がかかると言いますが、これからの季節も水の管理・除草作業・防除など農家の皆さんの田んぼの管理は続きます。今の時期は、稲にとって水と太陽をたっぷり受けてスタミナをつける時期のように映ります。暑さを避け、朝に夕に、草刈り機の音が響き、畦畔の除草作業があちこちでみられます。雑草に負けない稲の成長は緑の濃さにも表れ、生命力に満ちています。

よく見れば、作り手が違えば育て方も違うのか、田んぼの緑の色もそれぞれです。減反のせいだけでなく、稲の緑色も微妙に違うことから、パッチワークのように見えるのかもしれません。

いつも近くにある田んぼも、見る角度を変えると、また特別な感じに見えますね。今の季節ならではの、自然の美しさを感じながら、農地を守る農家の皆さんに感謝の気持ちを新たにしました。

これからますます暑くなります。農家の皆さん、農作業時は十分に熱中症にご注意くださいね。

太田テニスコートに Newベンチ

東北地方の郵便局の局長さん達で構成する「一般財団法人東北地方郵便局長協会」という組織があります。郵便事業の発展のみならず、地域貢献事業に力を注いで活動されています。

この度、太田・中仙・美郷地域を範囲とする「東北地方郵便局長協会仙北東部会」の皆さんから、太田のテニスコートにということで、ベンチを4脚、寄贈していただきました。

太田テニスコートは横沢地区の「太田スポーツパーク」にあり、平成12年に整備された、砂入り人工芝の透水性オムニコートです。コートは6面あり、休憩所・トイレ完備のうえ、合宿に利用できるクラブハウスも併設されているため、大会や合宿に利用頻度の高い施設です。

 

6月29日、太田郵便局にて、ベンチのお披露目と贈呈が行われました。 六郷郵便局、太田郵便局、長信田郵便局から局長さんが参集し、太田支所からは支所長と公民館長が訪れました。 IMG_8803

 

「仙北東部会」の部会長である鈴木秀則六郷郵便局長は、「郵便局は地域住民がお客様なので、お客様への還元ということで、地域貢献事業をがんばっている。今回は太田郵便局長さんのたってのお願いで太田のテニスコートにベンチの寄贈を決めた。雨風に強い長持ちタイプのベンチを用意したので、有効に使用してもらいたい」とあいさつ。

贈呈に合わせ、千葉登一太田郵便局長は、自らベンチを組み立ててくださっていました。「丈夫でいいベンチが用意できた。組み立ても簡単。太田郵便局にはテニス部OBの職員もいる。テニスコートで長く使ってもらいたい」と語ってくれました。

「仙北東部会」では、昨年は美郷町のラベンダー園にベンチを寄贈しており、以前には不法投棄の看板をつくり寄贈したこともあるそうです。生活・観光・スポーツと地域住民の様々なニーズに合わせた貢献活動を実践していること、そして毎年続けてくださっていることは大変ありがたいことです。

 

ベンチの寄贈を受け、煤賀義博支所長は「太田のテニスコートは大会時には多くの人が訪れる施設。開設時に整備されたベンチもその後はなかなか手を加えられず、雨風で弱っていたため、大変ありがたい。大事に使用したい」と感謝を述べていました。

この新しいベンチは、試合や大会の時、応援者や観覧者が利用できるように、テニスコートに配備されます。大事に使用していきたいため、テニスコートの使用がない時は、物置で保管します。

局長の皆さん、本当にありがとうございました。大事に使用させていただきますね。

テニスコートは横沢公園にも隣接しています。公園を訪れた方も、これからは、テニスボールの弾む音や、応援の声が聞こえたら、Newベンチに腰かけてテニスのプレイも楽しんでみてください。

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気軽に参加して「あかまつ茶話会」

6月21日(水)午後1時半を回ったころ、
昼下がりのおおたコミュニティプラザに賑やかな話し声が響きわたります。

ここは「あかまつ茶話(さわ)会」。
地域の皆さんが気軽に集える場所を作ろうと、太田地域の医療福祉関係者らが企画し、この度初の開催となりました。

ところで皆さんは「縁側」という言葉を聞いて、どのようなイメージを持つでしょうか。
縁側は、古き良き日本家屋において内と外との交流の場、そして憩いの場でもありましたが、地域にも、市民の皆さんや医療福祉関係者がその敷居を越えて交流できる「縁側」のような場所があればいい・・・
そんな思いからスタートしたのがこの「あかまつ茶話会」です。

お時間の許す方なら、年齢性別問わず誰でも参加OK!
この日は主催したスタッフやご近所の方を含む約20名が参加し、講話を聞いたり、体操をしたりして交流を深めました。

ミニ講話では、長信田駐在所の吉川所長を講師に招き
「70歳からの免許更新」や「太田地域における交通安全」というテーマで、
分かりやすくお話をいただきました。
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その後は、お茶やお菓子を前に、自由に語らいの時間。
各テーブルでは、終始和やかに談笑しながら、最近熱中していることや日々の生活についての話など、様々な話題に花を咲かせていました。
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また、その傍らでは、タッチパネルを使った「もの忘れ相談プログラム」体験コーナーや、(株)共栄メディカルさんによる歩行補助杖の展示コーナーが設けられました。
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そして、最後は音楽に合わせてみんなで体操をし、お開きとなりました。
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今回参加した横沢地区の70代男性は
「チラシを見て、ここに来た。やはり自分も高齢になり一人暮らしをしているため、この先を不安に感じることもあるけれど、今日は医療福祉の専門職の方とも話ができてよかった。また来てみたい」と感想を述べていました。

主催者代表の水谷英明さんは
「この会は、地域の皆さんから気軽に参加してもらい、人とのつながりや交流の大切さを再認識する場にしてもらえればと思い企画した。また、ここは一般の方だけでなく、医療や福祉分野の専門家の方にも参加していただいているので、医療や福祉の話題にも適切な対応をすることができる。今回は初めての開催ということで、2時間という短時間での開催だったが、今後もよりよい開催方法を模索して行きたい」
と、第一回目の手応えと継続への思いを語ります。

次の開催日も決まっており、7月26日(水)午後1時から3時まで、同じくここ、おおたコミュニティプラザで開催予定です。

医療介護の専門家と気軽に話せる機会というのはめったにありませんし、
誰でも参加可能というのもうれしいですよね。
ご都合のつく方はぜひ足を運んでみてください。
きっと気分「あかるくまったり」できそうですよ。

太田の『ローズメイ』がんばってます!

太田地域の北開工業団地の一角に、ローズメイ秋田工場があります。ローズメイは、薔薇とミツバチ産品を中心とした製品の開発・製造をしており、本社は神奈川県相模原市にありますが、商品の製造は太田にある秋田工場で行っています。

ローズメイの基本コンセプトは「自然・安全・美味しい」だそうです。その想いで、ここ大仙市太田を工場地として選んでくださったことは、大変光栄です。奥羽山脈の懐の豊かな自然に恵まれた太田で、使用する原料のひとつひとつにこだわり安全で美味しい食品、自然で安心な基礎化粧品などを製造しています。さらに、全国から電話やインターネットで注文があると、太田にある秋田工場から商品を発送しているそうです。食品は全て手づくりで、大量生産はしていません。原田青社長はパンフレットの中で「自らの製品に愛情と手間を惜しみなく注ぎ、他にはない特別なもの、食べて、使って幸せを感じられるものを創り続けていきたい」と綴っています。

手間を惜しむことなく手づくりされた商品は、インターネットや全国デパートの催事場と地元一部のスーパーでしか購入することができず、贈答品として人気で、リピーターの方も多く、なかなか広く手に取ることができない商品となっていました。「秋田のどこに行けば買えますか?」という質問も多かったそうです。

そこで、原田社長は「より多くの方に手軽に商品を手に取ってもらいたい」と、ファクトリーショップ(工場直営の店舗)の開店を企画しました。地元新聞社などが運営する「FAN AKITA」を活用し、インターネット上で開店資金の提供を呼びかけました。「FAN AKITA」は、秋田県に関わる新しいことを始めようとしているプロジェクトや地域課題の解決を目指すプロジェクトに共感し、挑戦する事業者を応援するクラウドファンディングサービスです。あくまで秋田にこだわり、県内でのファクトリーショップの開店を決めてくださったことにも、誠意と感謝を感じます。そして、ついにこの春4月24日、角館駅前に「ローズメイカフェ・ファクトリーショップ」がオープンしました。

地元の企業ががんばっている様子を視察しようということで、6月15日「ローズメイカフェ・ファクトリーショップ」を訪問してみました。

角館駅前をぐるりと見渡すと、オレンジのオブジェが目に飛び込んできます。IMG_8676

入店すると、シックな中にも上品なかわいらしい雰囲気の店内が広がり、左手側に商品が並び、正面には注文カウンターが、右手側に飲食スペースがあります。 IMG_8710IMG_8700IMG_8697

お店で出迎えてくださったのは、偶然にも太田の方でした。この日は二人でお店を切り盛りしていて、お二人ともローズメイの工場内で発送や製造の担当をしている方とのこと。この日だけでなく、お店の担当は工場の従業員が交替制で行っているそうです。製造過程がわかるからこそ、商品の説明に自信と丁寧さが溢れています。カフェに来店された方や、はちみつを試食された方にも、商品の比較やおススメのポイントを丁寧に説明されていました。 IMG_8717

店頭の商品について質問すると、愛着を持って説明してくださるのがわかります。「勉強しておススメしてますから」と謙遜していますが、やはり作り手さんの言葉には、力があります。それに加えて、なんとメニューボードも、今回応対してくださった松橋さんが書いたとのこと。接客のプロ、デザインのプロがいなくとも、ローズメイ秋田工場勤務の方で全て行っているということが、また「ファクトリーショップ」と名乗るにふさわしいカフェだなぁと感心してしまいます。朝、お店に来る前に工場から商品を持ってくるそうです。工場直送でしかも添加物も入っていない商品と言えば、人気があるのも納得です。

ローズメイの一番人気はスライスしたオレンジがそのままジャムになった、「オレンジスライスジャム」です。jam

カフェのおススメメニューももちろん、そのオレンジスライスが乗った「プレミアムオレスラソフト」です。なんとオレンジスライスが2枚も乗っていて、ソフトクリームとフレーク、そして底の方にはヨーグルトが入っていて、オレンジの香りと味が存分に楽しめる甘くて爽やかなソフトクリームです。 IMG_8686

オレンジスライスジャムは、完熟の国産ネーブルオレンジを使用しているため、冬から春までの限定品、今季はもう売り切れだそうです。カフェで提供分は確保しているそうなので、気になる方はぜひ来店してご賞味ください。 取材中、近所の方だというご婦人3人組と出会いました。お孫さんと一度訪れたという方が、お友達を連れて来店されていました。もちろん3人ともおすすめメニューの「プレミアムオレスラソフト」を注文されていました。 IMG_8691

対応してくださった松橋さんは「このカフェをお休みどころとして利用してもらいたいですね。私もお客様との会話を楽しんでいますよ」とにっこり。居心地の良さは、空間だけでなく、作り手の雰囲気もあるような気がしました。「地元の方も来てくれますよ。それと、来店した後に太田の工場のバラ園に寄ってくださる方とか、逆に奥羽山荘やグラウンドゴルフ場に来てこのカフェに立ち寄ってくださる方もいます」と教えてくださいました。角館と太田の観光を結び付けてくれる存在となりつつあることも知りました。

ローズメイ秋田工場、調べるほどに、秋田への愛着を感じる企業だなと感じました。自然の営みから生まれた恵みを、多くの人に届けたいという気持ち、地元に住む私たちよりここ太田の良さを知り、広く知らせてくれている企業だと思いました。このがんばりを今後も太田支所で伝えていきたいと思います。この度の取材も快くお引き受けくださり、ありがとうございました。

「ローズメイカフェ・ファクトリーショップ」は毎週水曜日が定休日となっています。営業時間は10:00~17:00、太田でがんばる企業が生んだ癒しの空間に、皆さんもぜひ一度立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

大地の息づかい

6月14日、前日までの曇天と打って変わり朝からお日様がのぞいたこの日、太田地域では、なんとも神秘的な風景が広がりました。田んぼから白い湯気が揺らめいています。まるで、大地が息を吐いているようにみえました。IMG_8642IMG_8638

これは、急激に気温が上がることにより、土の中の水分が水蒸気となり空気中に漂っているものです。6月中旬にもなると、田植えが終わり仙北平野には水田風景が広がりますが、太田地域では大豆や枝豆の栽培も盛んなため、これからの作付にむけ耕起中の田んぼがあちらこちらに見られます。中でも、国見地区では、耕起中の田んぼが並び、一面に揺らめく湯気が立ち込めていました。IMG_8637

大地の息づかい、そしてこれから作物の命を育てる生命力が感じられます。トラクターが作業している田んぼ沿いを通ると、道路からでも土のぬくもりと匂いがわかりました。IMG_8651

気象、気温、農作業の時期、通りかかったタイミングの良さに思わず「パチリ!」とした瞬間でした。

転作現地確認が行われました

太田地域では、6月1日から8日まで転作の現地確認が行われました。

国では平成25年11月26日に、行政によるコメの生産数量目標の配分を平成29年産をもって廃止すると発表しています。

 

今年度の転作現地確認の作業に同行しました。

最初に各集落の推進員と一.緒に、あらかじめ農家から提出された営農計画書を見て、転作の実施状況を確認します。DSC_1407

 

次に、営農計画書どおりの作物が植えられているか、調整水田の面積は適正かなどを現地で確認します。DSC_1414DSC_1415DSC_1419

この日は、どの農家も申告どおりの転作を実施していることを確認しました。

戦後、コメは大幅な不足状態にあり、国ではコメの増産政策を進めました。やがてコメの需要量は食生活の変化などによって減少し、コメの生産調整が昭和45年度から行われてきました(46年度から本格実施)。

昭和45年度と今年度の太田地域の生産調整の状況は次のとおりです。

昭和45年度
生産調整目標数量 882.3トン(14,705俵)
生産調整目標面積 182.7ヘクタール(平均反収483kg換算)
            ⇒ 生産調整率7.6%
減反面積の内訳  転作48.6%
            (大小豆64.2ha、飼料作物32.4ha、そ菜5.6ha、養魚1.9ha)
            休耕45.6%、通年施行(ほ場整備)5.8%

平成29年度
生産調整目標数量 6235.3トン(103,921俵)
生産調整目標面積 1069.5ヘクタール(平均反収583kg換算)
            ⇒ 生産調整率43.3%
減反面積の内訳  転作68.9%
(5月31日集計値)(大豆338.6ha、飼料作物107.6ha、枝豆71.4ha
             そば76.4ha、自家野菜57.5ha)
             その他(保全管理含)21.4%、通年施行(ほ場整備)9.7%

※「目標面積」は平成15年度以前は減反面積で示してきたが、16年度以降は作付できる面積と変更されている。実際には、平成29年度の生産数量目標は8308.5トン、主食用水稲作付目標面積は1425.1haと示されているが、昭和45年度と比較するため、あえて減反対象となる数字を算出し表記している。

昭和45年のコメの消費量は、一人1年あたり95.1kgでした。平成27年は54.6kg(農林水産省「食料需給表」から)と45年間で半分近くまで減少しています。
消費量が少なくなる一方で、コメの生産は栽培技術の向上や品種改良などもあって、反収(10アール当たりの平均収量)が増加しており、生産調整率は約6倍になっています。

生産調整政策は、当初は緊急的なコメ生産抑制策として始められましたが、その後、中長期的な水田農業の構造的な対策として現在まで行われてきました。
昭和46年当初は「水田総合利用対策」と銘打ち始まった政策も、「水田利用再編対策」「営農活性化対策」「生産調整推進対策」「農業構造改革対策」「農業者戸別所得補償制度」「経営所得安定政策」などと数年ごとに名称が変わり、その変遷からも国の葛藤や慎重さが見て取れます。

太田地域では、その揺れ動く時代の中でも、減反というマイナスのイメージを、むしろプラスに変え、前向きな転作を実践してきました。太田地域の稲作にだけ頼らない姿勢は、秋田おばこ農協管内での園芸作物販売額トップという実績にも表れています。昨年度は太田地域の「花き部会」が販売額1億円を達成したほか、秋田県一の枝豆の産地として「枝豆部会」では毎年1億円越えの販売実績を誇っています。JA全農あきたは、中央卸売市場への枝豆出荷量で日本一を実現しており、まさしく太田はそのけん引役を担っています。
時代の流れに合わせ、農地を守り田畑を耕してきた農家の皆さんに、感謝と強さを感じます。

現地確認では、来年以降、どうなるのか…といった不安を口にした農家の方がいました。

コメの消費量が減ったとはいえ、日本人は1日のエネルギーの4分の1をコメからとっています。農家のみなさんは、安全でおいしいコメを生産しようと頑張っています。

農家の皆さんのこれまでの努力を無駄にしないよう、ご飯(コメ)を積極的に食べようと思った1日でした。

太田にもGPSを支える電子基準点

6月1日、種子島宇宙センターから「みちびき2号」を載せたロケットが打ち上げられました。この「みちびき2号」は、GPS(全地球測位システム)の精度を高める日本独自の測位衛星です。GPSはカーナビや携帯などで位置情報を示し、今や私たちの生活にも欠かせないものとなっていますが、この「みちびき2号」の打ち上げ成功により、10メートル前後とされる測位の誤差が数センチになるそうです。「みちびき2号」は日本のほぼ真上(準天頂)の軌道を飛ぶため、ビルの谷間や山間部など電波の届きにくい「死角」を減らす効果もあるといいます。

ロケットの打ち上げ、GPSと聞くと、ここ太田で暮らす私たちにとっては、少し距離のある話と思ってしまいますが、実は、太田にもGPSを支える電子基準点というものがあるんです。

電子基準点は、上空およそ2万キロメートルを飛行しているGPS衛星から出された電波信号を地上で受信し、衛星とアンテナの距離を計算しています。そして、測量の基準となるだけでなく、地震・火山噴火予知等に重要な地殻変動の監視にも役立っています。この電子基準点は全国に約1300ヵ所、秋田県では31ヵ所あります。そして、大仙市内には2ヵ所、太田地域の太田南小学校と西仙北地域の西仙北中学校にあります。

 

太田南小学校の電子基準点は、グラウンドの西側に設置され、県道角館六郷線を通る際も道路から見ることができます。IMG_8605IMG_8604IMG_8600

2002年以降に設置された02型という種類で、まさにロケットを想像させる形状です。高さ5メートルのステンレス製で、先端部に衛星からの電波を受信するアンテナが取り付けられており、内部には受信機とデータ転送用装置が格納されています。

私たちのすぐ近くにGPSを支えるものがあったとは、何だか鼻の高い話です。GPSの最新技術に、今まで以上に関心がわきますよね。

 

6月1日に打ち上げ成功した「みちびき2号」、この衛星「みちびき」1機が日本上空にいられるのは1日8時間だそうです。24時間、高精度な位置情報を提供するためには、4機が必要となり、年内に3号機・4号機を打ち上げる予定になっています。3号機・4号機の打ち上げ時には、ニュースを見るのにも気合が入りそうですね☆

花を通じて交流 太田分校GLクラブの活動

5月29日(月)、大農太田分校GL(グリーンライフ)クラブの皆さんがおおた児童クラブを訪れ、子どもたちと一緒に花壇の花植えを行いました。

太田分校GLクラブは、花や野菜の栽培・販売を中心に活動し、地域内外の各種行事に参加して交流活動を実践しており、太田地域のイベントではなくてはならない存在となっています。
5月3日から開催された太田黄桜まつり期間中も、3日間にわたって出店し、花や野菜の苗等を販売していただきました。
また、地域の花壇の保全活動を通じて、環境学習や地域との交流活動なども行っています。

おおた児童クラブは、平成26年度から旧おおた東幼稚園の園舎を利用し開設しており、年々入会希望者が増えていることから、平成29年度から定員をこれまでの45名から70名(35人×2クラス)へと拡大し、現在は約60名の児童が利用しています。
また、かつて園舎であったことから、教室の他に遊戯室(小体育館)があるほか、施設の周辺には広場や花壇もあり、児童クラブとしては大仙市内で最も恵まれた環境にあります。

今回、GLクラブの皆さんはこの花壇を整備し、花のまち太田の児童クラブにふさわしい環境を整えるべく、子どもたちと一緒に作業を行ってくれました。
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花壇の前に皆さんが揃ったのは放課後。
当日は天気も良く、少し汗ばむくらいの気温でしたが、西日を受けた周辺の木々が、花壇のある広場に程よく影を落としています。
GLクラブの皆さんから自己紹介をいただいた後、さっそく作業に移ります。

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今回植えるのは、マリーゴールド、ベゴニア、サルビアの3種類、150株です。
いずれもGLクラブの皆さんが栽培したものを格安価格で提供して頂いたものです。
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子どもたちは、高校生のお兄さんお姉さんから植え方を教わりながら、等間隔に花を移植していきます。
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小学生にとって、中学校と触れ合うことはあっても、高校生のお兄さんお姉さんとはなかなかそうした機会が無いことから、一緒に楽しくお話をしながら作業をしたこの時間は、新鮮で貴重な時間になったようです。

この花壇は、児童クラブの子どもたちが日々水やり等の管理を行っていくほか、GLクラブの皆さんも時折この花壇を訪れ、花の成長を見守ってくれるそうです。

太田分校GLクラブの皆さん、ありがとうございました!

「なかよし田んぼ」で田植え行事

5月29日(月)、太田東小学校の学校田「なかよし田んぼ」で、子どもたちによる田植え行事が行われました。
この田植え行事は太田東小学校で10年近く実施している伝統行事で、現在は小学校近くにある高橋靜良さん所有の田んぼを約1.5反歩借り上げ、学校田「なかよし田んぼ」として利用しています。★IMG_6632当日は晴天のもと、全校児童約110名と、田沢疏水土地改良区の職員さん、保護者や祖父母の皆さんが集まりました。

さて、この田植え行事の様子は、昨年度、大仙市広報「だいせん日和7月号」の表紙を飾り、さらにはこの春、平成29年全国広報コンクール(公益社団法人日本広報協会主催)の広報写真・一枚写真の部で、最高賞である特選と総務大臣賞をダブル受賞するに至りました。
開会式では、校長先生から子どもたちへ「この田植え行事でとられた写真が広報だいせん日和の表紙となり、この度の全国広報コンクールで最高の賞を受賞しました。本日もたくさんのカメラマンに来ていただいていますので、良いところをみせられるように頑張りましょう!」とあいさつ。
写真を撮らせて頂く側としては、少し気合が入る校長先生のお言葉でした。

カメラマンに囲まれる中、子どもたちは裸足で、稲の束を手に取り田んぼに沿って横一列に並びます。
今回植えるのは昨年に引き続き、うるち米ともち米の2種類で、混ざらないように、田地に板で境界を作って植え分けています。
★DSC_1270自分の植える位置を確認したら、作業開始。
田面には30センチの間隔で縦横に線が引かれ、そのマス目に従って3本くらいずつ苗を植え付けていきます。

作業が早いのはやはりお兄さん、お姉さんたち。
★DSC_1271 ★DSC_1272ぬかるみに足を取られ「足が抜けない~!」「倒れる~!」など、元気な声も響き渡り、中にはとうとうバランスを崩して、どろんこになってしまう子どもの姿もありました。
★DSC_1287 ★IMG_6616子どもたちが植えた後には、手伝いに来ていただいている保護者や祖父母の皆さんが続き、植え付けの確認と仕上げ作業を行います。
★IMG_6621田植えは順調に終了し、最後は全校児童でお世話になった方々へ感謝の言葉を述べました。★IMG_6633

作業が終わるとちょうどお昼頃。
美味しい給食の待つ校舎に向けて、子どもたちは田んぼを後にしました

昨年度は、この学校田からうるち米が約450kg(約7俵)、もち米が約150kg(約2俵)収穫されました。
今年も、うるち米は被災地支援米ほか校内行事に、また、もち米は秋に行われる収穫祭の餅つき等に使われる予定とのことです。

今年も、たくさんの美味しいお米が稔ることを願っています。
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ロープジャンプでチャレンジデー

5月31日(水)チャレンジデーでした。

チャレンジデーは、人口規模がほぼ同じ自治体同士が、15分以上の運動やスポーツをした住民の参加率を競い合う「住民参加型スポーツイベント」です。

大仙市は平成25年から参加していますが、太田地域では先駆けて平成22年から参加しています。

今年の対戦相手は山梨県甲斐市と鹿児島県霧島市。大仙市は過去最高の参加率83.98%をマークしましたが、甲斐市の86.8%、霧島市の90%には及びませんでした。それでも、前年55.71%からの大幅な参加率アップは、全市での取り組みが表れた結果と思われます。市内の企業や大型商業施設での協力も大きかったようです。参加された皆さん、ありがとうございました。

このチャレンジデーでは、小中学校や高校でよくロープジャンプ(長縄跳び)をしている様子が紹介されます。実はこのロープジャンプ、「全国共通イベント」の一つで、共通ルールのもと、参加団体ごとに全国で順位付けされています。ジャンプをするのは3人以上で、人数×ジャンプした回数でポイントが計算されます。人数が多ければ、回数を増やすことにリスクはありますが、ポイントの計算上は有利です。3人でジャンプだとすれば、回数は増やせる可能性があります。様々な作戦が考えられますよね。太田地域では、太田東小学校・太田南小学校・太田北小学校の3小学校と太田分校がエントリーしています。太田で参加を始めた平成22年当初からずっとこの4校はエントリーしています。

 

今年の太田地域のロープジャンプの様子を紹介します。

太田分校では、5人で127回も跳んだチームがあり、太田地域のトップポイントをマークしました。IMG_5284

 

太田南小では7人~9人の大人数チームで、高得点を狙う作戦で、最高ポイントは9人で19回跳んだチームでした。DSC_1377

 

太田東小学校では、7人チームで30回跳び、こちらも高得点をマークしています。IMG_3755

 

太田北小学校では、老松市長が来校し、児童の皆さんと一緒にロープジャンプに汗を流しました。太田のマスコット「ささ太」も応援に力が入ります。老松市長は子ども達とタイミングを合わせ、何度もジャンプし、会場を盛り上げました。「子ども達と一緒にロープジャンプに挑戦し、心地よい汗を流せたが、一日中息が切れていた気がする」と、チャンレンジデーを振り返っていました。IMG_9789IMG_9782

北小は少人数で回数を多くする作戦で、3人チームで164回跳び、太田地域小学校部門ではトップのポイントをマークしました。IMG_2136

ロープジャンプが共通イベントであることに注目することで、チャレンジデーの楽しみ方も一つ増えました。

 

太田地域では、他地域に先駆けてチャレンジデーに参加していることから、地域みんなで取り組む姿勢があります。太田支所でも、公用車の洗車に取り組み、参加率アップと公用車のクリーンアップにチャレンジしました。IMG_8580IMG_8591

ロープジャンプが、チャレンジデーの共通イベントであることを知り、太田支所でも来年はロープジャンプにチャレンジしてみようかなと密かに思っています。(ここで書いてしまうと密かではありませんが)

 

15分以上体を動かすことは、体にも心にも健やかさをもたらす気がします。体を動かした自分の活動が、参加率として表れ評価されることは、気持ちのいいことですよね。

大仙市の今年の参加率83.98%は、秋田県内でも3番目の高さです。来年も高参加率を目指し、がんばりましょうね!

記念すべき第10回 太田分校「全校田植え競技会」

5月24日(水)、大農太田分校の実習田で、全校生徒による全校田植え競技会が開催されました。
この田植え競技会は、今回で第10回を迎える太田分校の恒例行事となっています。
競技は学年対抗で一斉に行われ、1年生から3年生の総勢約50名が植え付けの速さと美しさを競います。

競技前のセレモニーでは、伊藤教頭先生より「米には88の手間がかかっていると言われるが、田植えは30から40くらいの大切なところ。心強く植え付けて、力強い苗を育てられるよう頑張ってほしい」とあいさつがありました。
★IMG_8475続いて、農業委員長の高貝大和さんは 「稲づくりは先人のたゆまぬ努力の結晶。現在は機械で作業が簡単になったが、この手植え作業を体験し、土の感触を味わおう」と全校生徒に呼びかけました。
★IMG_8476続いて、ゲストの紹介。
今回は、ローカルタレントのシャバ駄馬男さん(出場3回目)、吉本興業より秋田県「住みます芸人」3代目の桂三河さん、アコースティックデュオのケースケさん&マサさんの4名が、手植えの助っ人として参加します。
★IMG_8480 続いて、農業担当主任の高橋先生から植え付ける際の説明を受けます。
「今年の苗は小ぶりだが根が張っている。植え付けるときは根を切らないように5本から3本取って、指3本の第一関節くらいで植え付けるように。土が固いかもしれないので、水を入れた時に苗が浮かないように周りからも土で塞ぐこと。あと、除草の時大変なのでなるべく真直ぐ植えるように・・・」
何やら土と苗のコンディションが例年と少し違って、作業に要領が必要な様子です。
★IMG_8484
説明の後は、各学年チームにゲストの皆さんと、参謀として農場部担当の先生が1人ずつ入り作戦会議が行われます。
★IMG_8487作戦会議が終わったら、 円陣を組んで、いざ田んぼへ。

開始前、裸足になって一列に並び、抱えた稲の束の感触を確かめるようにして、開始の合図を待つ生徒の皆さん。
頭の中では植え方をシュミレーションしているのでしょうか。
★IMG_8500競技を行う田んぼは、広さおよそ1反歩(10アール)で、ビニールひもで学年ごとに3等分されています。そして田面には約30センチ間隔でつけられたマス目があり、これに沿って苗を植えて行くことになります。

教頭先生の号令とともに、皆一斉に田んぼへ降り立ち、手植え作業がスタート!
声を掛けあいながら「早く、丁寧に」植え付けていきます。
★IMG_8503手植えする人の他に、田んぼの外には苗の補給係が控え、ころあいを見て苗の束を投げ入れ、苗を補給します。
自分の担当する列を植え終わった人は、折り返して遅れているメンバーを助けます。
★IMG_85153年生は、今まで培ってきた経験と抜群のチームワークによる圧倒的なスピードで、序盤から1 ・ 2年生との差を広げていきます。
そして、14分59秒という好タイムを打ち立て、見事優勝。
過去最短と言われた昨年度の3年生の19分5秒という記録を大幅に更新しました。
★IMG_85202年生と1年生も、3年生に続くべく、着々と作業を進めて行きます。
近くの太田南小学校の1・2年生も応援に来てくれました。
「お兄さん、お姉さん、がんばれー!」

可愛らしい声援が飛ぶ中、田植え競技は終了。
★IMG_8528 結果、2年生は準優勝、1年生は第3位となりましたが、両学年とも、植え付けされた苗は3年生に引けを取らず美しく並んでいました。
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競技会ということで順位はついてしまいましたが、教頭先生の言葉にあったように、この田植えが88ある手間の30~40くらいということは、これからこの稲を育て収穫するまでの約5か月に、残る40~50の手間をかけていかねばなりません。

太田分校の実習田では、競技に使った約1反歩(1アール)を含む約4反歩(4アール)にわたって、「無農薬・無肥料」で稲の栽培を実践しており、今回植えた苗も農薬や肥料に頼らず、その分丹念に状態を管理していく必要があります。

生徒の皆さんが心を込めて植えた苗が、秋にはおいしいお米となってその手の中に戻って来るよう願っています。

鳥海山を富士山に重ね

「この日本一の山について今さら何を言う必要があろう」

これは、登山家のバイブルと言われる深田久弥(ふかた きゅうや)の名著「日本百名山」の富士山の項の書き出しです。

富士山は、二つと無い、あるいは二でないということから、古い文献には「不二山」とも記載されているそうです。東西南北どこから見てもその美しい整った形は変わらないことから、八面玲瓏(れいろう)という言葉が生まれたほどです。

秋田富士または出羽富士(山形県では庄内富士)と言われる鳥海山も、東北で二番目に高いスケール感、そして孤高の美しさは、秋田県民にとっては、世界遺産であり日本一の富士山に並び「何を言う必要があろう」存在となっています。県内各地で「ここからの鳥海山が一番」という地点がある八面玲瓏ぶりもまた、富士山に重なります。

太田地域から眺める四季折々の鳥海山を、これまで何度もブログで紹介してきましたが、実は私は太田地域の出身ではありません。太田支所勤務となってから「♪しゅうれ~い むひなぁ~る 鳥海山よ~」で始まる秋田県民歌の作詞者が太田の倉田政嗣であること知り、鳥海山への注目度が変わりました。天気の良い日は、通勤途中に鳥海山を眺めることを欠かしません。季節により趣を変える鳥海山にすっかりとりこになっています。

鳥海山がきれいに見える日は、とにかくカメラを持って出かけます。5月19日、朝からすきっと晴れたこの日は、水田に映る鳥海山が撮れないかなと野望を持って出発しました。見渡せば田園地帯ですが、鏡になりそうな水田を探すのはなかなか難しく、ぐるぐるまわり撮れたのは2地点からのこちらのショット。うっすらと逆さ富士ならぬ逆さ鳥海山が撮れました。IMG_8445IMG_8449

何度も伝え、「今さら何を言う必要があろう」と思っても、この季節の鳥海山の姿も伝えたい。

これからも太田から見える風景を切り取り伝えていきますので、お楽しみに♪

スポーツマンシップがここにも

太田支所の敷地内に公衆トイレがあります。誰でも自由に利用でき、さらに太田中学校のグラウンドに隣接しており、野球の練習や試合の時などは選手や応援の方が利用するのに大変便利です。

5月17日、掃除の方が、公衆トイレ内で目を引く贈り物を発見しました。丁寧にラッピングされたトイレットペーパーがそっと置かれていたそうです。贈り主は「横手市立十文字中学校野球部」で、「トイレを使用させていただきありがとうございました また、よろしくお願いいたします」とメッセージがありました。IMG_3658

実は、昨年も同じようなことがありました。昨年は7月に「羽後中学校野球部」から、こちらもかわいらしくラッピングされたトイレットペーパーをいただきました。「今日は大変お世話になりありがとうございました。今後ともどうぞ宜しくお願いします」とメッセージがありました。その時も感銘を受け、写真を撮っておきました。IMG_4243

 

両校野球部の心遣いに、心が和みます。

贈り物のトイレットペーパーの存在を知った日、練習の準備をする太田中学校の野球部員に声をかけてみました。「十文字中学校野球部からトイレットペーパーが届いているけど、太田中でもおいてきたりするの?」と聞くと、「やったことあります!」と爽やかに答えてくれました。お互いのエール交換の意味もあるのかなと、想像が膨らみます。トイレに入った野球部員の「おぉ、このトイレットペーパーか。こんなに丁寧に包んで、使うのがもったいない」という声が聞こえてきます。スポーツを通じて、心通う交流ができている気がしました。この日も太田中学校野球部は、声高らかに練習に励んでいました。太田支所では、いつも練習の姿と声に癒されていますよ。IMG_3687IMG_3705

太田支所では、爽やかなスポーツマンたちに向け、トイレに応援メッセージを用意しました。IMG_3667

公衆トイレと言えども、気持ちよく快適に使用できるよう、太田支所では故障個所の修繕から掃除まで、気を配って管理しています。今回心のこもった贈り物をいただき、キレイにしておいてよかったなと安心しています。これからも快適に使用できるよう、そしてスポーツマンシップを発揮できる場所になれるよう、管理に気を付けていきますね。

心が和む心遣いをくださった、十文字中学校野球部の皆さん、羽後中学校野球部の皆さん、本当にありがとうございました。また太田にいらしくださいね。

第4回太田黄桜まつり開催

5月3日から5月10日、大台スキー場において、第4回太田黄桜まつりが開催されました。

大台スキー場駐車場の沿道には、207本の黄桜が630mにわたって並木道を作っています。
この黄桜はソメイヨシノなどよりも開花が遅く、例年5月のゴールデンウィーク頃に見頃を迎え、並木の一部では、道の両脇に植えられた黄桜の枝々がアーチのようになり黄桜のトンネルを作り上げます。
黄桜まつりは、この黄桜を観光資源としてPRしようと、地元有志による実行委員会により開催され、今年で4回目となりました。

初日の5月3日はイベントデーということで、催事や出店など、会場は多くの人々で賑わいました。
黄桜は例年より気温の上がらない日が続いたためか、まだ満開とまではいかない状態でしたが、終始穏やかな晴天のもと、自然を活かしたイベント等で、お越しいただいた皆様に楽しんでいただくことができました。

当日のイベントは、太田公民館が主催する「てくてくウォーキング」から始まりました。
朝9時に奥羽山荘前を出発し、サイクリングロードを通って、そしてスキー場頂上を目指して「てくてく」歩きます。
この日は当日飛び入りの参加者を含む約60名が参加し、気持ちの良い汗を流していました。
★IMG_8306IMG_8317★IMG_6172
各種体験コーナーは子供たちから大人気。
「動物ふれあいコーナー」には、ちっちゃいもの倶楽部によるポニーの乗馬体験と、モリボの里によるウサギとのふれあいコーナーが設けられました。 ★IMG_9692 ★IMG_8324
こちらは「ツリークライミング」。
専用のロープやサドル(安全帯)、安全保護具を利用して木に登り、木や森、自然との一体感を味わう体験活動です。
黄桜並木の側で行われ、インストラクターの指導のもと、子供たちが全身を使いながら楽しそうに活動する姿がありました。
普段見ることのできない樹上からの黄桜並木。これが満開だったら、さぞ綺麗だったことでしょう。 ★IMG_1921IMG_8352
また、環境学習の一環として「プロジェクトWET」からも参加していただきました。
プロジェクトWETは、子供たちが体験を通して水について学ぶ中で、「責任感」と 「社会参加意識」を高める体験教育プログラムだそうです。
この日は、テントブースが設置され、サイコロとシートを使って体験学習に真剣に取り組む子供たちの姿がありました。
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販売コーナーでは、JA加工部・女性部による加工品販売、大農太田分校グリーンライフクラブの皆さんによる野菜の苗等の販売がありました。
加えて、石窯ピザの手作り体験や、一杯の味噌汁プロジェクトによる春の味噌汁の販売等も行われ、地元食材を使ったメニューが好評でした。IMG_8361IMG_1911また、中里温泉は肉と野菜のバーベキューセットを販売。
炭と七輪の無料貸し出しと併せて、お昼時は多くのお客さんで賑わいました。 IMG_6188また、ところ変わってスキー場のロッジでは、中里温泉による手打ちそば販売もあり、一時、食堂は満席となっていました。★IMG_8358このようにして、メインイベントは盛況裡に終了。
黄桜はあいにく満開とはいきませんでしたが、 終始穏やかな晴天のもと、自然を活かした楽しい催しによって、会場の至る所で笑顔が咲いたことと思います。

そして、メインイベントから5日後、5月8日に黄桜並木も満開となりました。
IMG_6266IMG_6265例年、開花から一週間ほどが見頃ですので、今週いっぱいは楽しめそうです。
並木道はお車も通行可能ですので、車窓からゆっくり眺めるも良し、駐車場にお車を停めて歩いてご覧になるのも良し。
是非足をお運びいただき、黄桜並木の魅力をご堪能ください。

おおたはなだより №17

彩りの春。太田ではスイセンロード、家庭花だんや地域花だん、そしてソメイヨシノやシダレザクラが、華やかに春を彩りました。「ふるさとこんにちは」では、今シーズンは特に古木にスポットをあて、彩る春に歴史や浪漫を重ねて紹介しています。

そして、今回は「いじらしく咲くチューリップ」を紹介します。家庭で咲くチューリップはそろそろ見ごろを終える時期ではないでしょうか。花だんのチューリップと時期をずらし、大台スキー場では5月になってからやっと咲いたチューリップがあります。

これは、昨年12月5日、地域活性化推進室で発案し地域住民と一緒に球根を植えたものです。球根を植えた時には、スキー場の斜面にチューリップ畑が広がることを期待していましたが、5月9日やっとのことで数輪の花を咲かせました。

今春、芽吹きを待ちわびて、植えた場所を注目していると、もともと砂利まじりの土地であることに加え、大台スキー場の雪解けが遅く斜面の下の方であるため水はけが悪いことが判明し、芽吹きも心配していました。

4月24日に訪れると、芽が出ているのを確認。ちょっと感動です。IMG_5152

 

花が咲くのか心配でしたが、5月になるとつぼみも見えてきました。IMG_1971

 

連休中の陽気で、ついに開花。待ちわびた者にとっては、なんともいじらしい開花ぶりです。IMG_6260

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植えた球根のうち、芽吹いたのは1割に満たない数ですが、チューリップの開花に嬉しさがこみ上げます。地域が明るくなる何かをしてみようと発案された球根植え、数は少なくとも芽をだし、花を咲かせることができました。「やってみよう」を始めなければ、芽吹きもなければ、実も結ばないですよね。地域を元気にする「まちづくり」を象徴する開花だからこそ、嬉しいのかもしれません。

緑の大台スキー場は散策にも、もってこいです。ゲレンデで、いじらしく咲くチューリップを探してみてください。これから咲きそうなつぼみもまだありますよ♪