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首都圏ふるさと太田会総会が開催されました

11月6日、東京都千代田区の「アルカディア市ヶ谷」を会場に、太田出身の首都圏在住者の会「首都圏ふるさと太田会」の総会が開催されました。

「首都圏ふるさと太田会総会」は今年で24回目の開催です。毎年の総会は、太田を離れ首都圏で活躍されている皆さんが、お互いに顔を合わせ、ふるさとを語り合える楽しみな時間だといいます。今年は会員・来賓あわせて110人ほどが参加し、お互いの近況や懐かしい話に花を咲かせ、楽しいひと時を過ごしました。img_6328

 

販売コーナーも賑わいました。ふるさとの味は大人気です。img_6310

 

昨年、太田地域では「首都圏ふるさと太田会を応援する会」が結成され、太田の地域情報の共有や新規会員の加入促進など、首都圏と地元太田と連携を取りながら進めています。このような「首都圏ふるさと太田会」と「応援する会」の太田地域を盛り上げる活動を応援したいと、今年度は太田支所の地域枠予算を活用し、ふるさと太田会のオリジナル半纏を作成しました。黄金色に輝く稲穂、ニッコウキスゲ、黄桜、水仙ロードなど、黄色に縁のある太田を表現し、地域の元気と朗らかさをイメージした半纏です。総会でもこの半纏を着用し、一体感を感じながらふるさと太田を語らいました。

懇親会では、秋田民謡の披露や、わらび座東京事務所の皆さんによる公演が賑やかに披露されました。

来年は25回の節目であることから、ふるさと太田の地で総会を開催予定です。懇親会の中では、「25周年総会勧誘パレード」もあり、「太田へ行こう!」を合言葉に気合いも十分です。img_6337

太田の地に暮らす私たちも、会員の皆さんに逢えることを楽しみにしています。

また来年、太田でお会いしましょう!

大槌の友を招いて ~大槌学園9年生が太田中学校を訪れました~

11月2日、岩手県大槌町から大槌学園9年生87名が太田中学校を訪れ、生徒同士が交流を深めました。
大槌学園は小中一貫の義務教育学校で、9年生は中学校でいう3年生にあたります。
両校は東日本大震災直後から交流を開始し、今年で6年目を迎えます。
太田中学校は大槌学園の前身である大槌中の仮設校舎を訪問したり、花のプランターを送ったりと交流を続け、今では互いの学校祭でゲストとして出演し合うなど、絆を深めあってきました。
今回は初の昼食兼ねての交流会ということで、太田中学校3年生はこの日に向け、大槌学園のみなさんにプレゼントする「秋田のお米」の袋詰め作業など、着々と準備を進めてきました。

大槌学園のみなさんは約4時間の行程を経て、予定時間を若干押しての到着。
入口では太田中学校のみなさんが列を作り、拍手でお出迎えします。
互いに元気なあいさつを交わしていました。

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%e2%98%85dsc_0915交流会に先立って、太田中学校生徒会長の小松亮裕さんが「互いに絆を深める良い交流会にしよう」と歓迎の言葉を述べました。
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そうして始まった大槌学園の語り部プロジェクトでは、悲惨な震災から5年が経過し、当時はまだ小学生で、誰かに守られる立場であった当時を振り返りながら、震災が自分たちに与えた影響と、頂いた多くの支援への感謝、そして成長した今、誰かを守る立場になっているのだという自覚が語られました。
そして、語り部と併せて、大槌中の特設合唱部が登壇し合唱を披露。
太田中学校のみなさんは真剣な面持ちで聞き入っていました。
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太田中学校からは、自分たちの住む太田地域と学校生活の様子などを紹介。
マスコットキャラクターの「モニ花」を登場させたりしながら、自分たちが続けてきた被災地交流を振り返りつつ、今後も交流を深めていきたいという思いを大槌学園のみなさんに伝えました。
そして発表の締めくくりには、太田中学校の1年生から3年生までが壇上に並び、秋田県民歌と太田中学校歌を合唱しました。
%e2%98%85dsc_0939交流会の最後には、両校生徒が威勢よくエールを交換し、盛会裏に終了。%e2%98%85dsc_0947

交流会の後は、大槌学園9年生と太田中学校3年生のみなさんがグループに分かれ、昼食会を開きました。
%e2%98%85dsc_0960 %e2%98%85dsc_0964 %e2%98%85dsc_0967振る舞われたのは地元産の具材がたくさん入ったきりたんぽ鍋とおにぎり。
大根や茄子の漬物と、いぶりがっこも並びます。
おいしい料理を囲みながら生徒たちの会話も弾み、お昼を食べ終わる頃にはだいぶ打ち解けた様子で、「〇〇の事、そっちじゃ方言で何て言うの?」などと方言や地元の話題で盛り上がる場面がありました。

けれど時間は過ぎるもの。
帰りの時間が近づき、時間を告げる合図に、所々で「ええ~っ、もう?」と名残惜しそうな声があがります。

ここで、太田中学校から大槌学園の皆さん一人一人へあきたこまちが贈られました。
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校庭に出て記念の集合写真を撮影した後、大槌学園のみなさんを総出でお見送りします。
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「震災の時はどんなだった?」なんて、会話では直接聞けなかっただろうけれど、自分たちの同年代が、違う環境でどんな経験をし、何を思い生活しているのかを知る機会は、生徒さんにとって視野や世界を広げることに繋がるはず。

両校の先輩たちが築きあげたこの活動を、後輩たちにも永く受け継いでいってほしいものです。

大槌学園9年生のみなさんに贈ったあきたこまち、楽しかった交流の時間を思い出しながら食べて欲しいですね。

 

 

 

 

 

自主防災組織&日赤奉仕団 合同炊き出し等訓練

11月8日(火)、太田保健センターを会場に、太田地域自主防災組織連絡協議会と日赤奉仕団太田支部の合同炊き出し等訓練が実施されました。

太田地域では一昨年に自主防災組織の結成率100%を達成しており、昨年は大仙市総合防災訓練が太田の地で開催されたことにより、防災に対する気運が高まっています。

また、今年の2月には日赤本部から日赤奉仕団太田支部に発電機・炊き出し用の釜・軽自動車が寄贈され、9月には宝くじ助成を活用し、24組織ある自主防災組織に1台ずつ発電機が配備されました。このような防災物資の充実とも相まって、自主防災組織連絡協議会の話し合いの中から「防災意識の高まりを継続していけるような活動をしたらどうか」という提案が出され、このたび日赤奉仕団との合同で炊き出し訓練を行うこととなりました。

開会式では、太田地域自主防災組織連絡協議会の鈴木農夫廣会長が、自らの東日本大震災の被災地訪問の体験から「気仙沼のお寺の本堂で炊き出しに行列を作って並ぶ人々を見た。なす術もない状態で、とにかく食べ物を食べないと何ともならないという人々を見て、本当に炊き出しのありがたみを見た」と、災害時の炊き出しの重要性を訴え挨拶。img_1063

 

その後、東分署の佐藤副分署長が住宅用火災警報器について、なぜ2階に必要なのかを、燃焼実験の様子をプロジェクターで映し、わかりやすく説明してくださいました。img_1070img_1089

階段が煙突の役割をし、煙や炎が2階に向かってしまうそうです。火と煙は空気を求め、上に行くため、火元の確認や消火活動の際は姿勢を低くするようにと助言がありました。

 

その後、外に出て、水消火器を使用した消火器使用訓練が行われました。消火剤は15秒程度噴射されるため、少し離れたところから少しずつ近づいて消火活動する方が良いとアドバイスもありました。img_1111img_1116

 

そして、いよいよ炊き出し訓練の開始です。今回の訓練には65名ほどの参加があり、そのうち自主防災組織の構成員である男性はお米の担当、日生奉仕団の女性の方々は豚汁の担当とわかれ、早速作業に。

お米担当の男性の皆さんが、作業机を囲み並びます。img_1193

ハイゼックスという強化ポリエチレンでできている袋を使用し、その中に米1合を入れ、水を規定量入れます。袋の中に空気が残らないようにして輪ゴムで口を固く締めます。img_1198

流れ作業でチームワークよく100食ほどを次々と準備しました。img_1194

日赤奉仕団に寄贈されたガス用の炊き出し釜にたっぷりのお湯を沸かし、鍋のふちから袋を次々と入れ、ぐつぐつと30分ほど煮ます。img_1246

お湯からあげて10分ほど蒸らすとふっくら炊きたてご飯ができあがります。いつものご飯と全く変わらない美味しさに出来上がりました。img_1282

 

同時進行で調理室では日赤奉仕団の皆さんが、慣れた手つきで豚汁を作っていました。参加者の人数をみて鍋を5つ用意し、早速調理にかかります。img_1160

手際よく、空いた時間で漬物まで準備してくださいました。img_1212

 

お米が炊ける間に、防災アイデアグッズの展示や、発電機の運転などを試す姿がありました。img_1145img_1238

今回お披露目された発電機は、宝くじ助成を活用し各自主防災組織に配備されたものです。

太田地域では、水道がほとんど整備されていないため、停電の際一番困るのは水が出ないことです。災害時には、この発電機を使用することで、井戸から地下水をくみ上げる電力が確保でき、水の供給が可能となります。今回は発電機に小型電気コンロ、電気ストーブ、投光器を接続し、同時に使用できる電力が確保できることを確認していました。

大仙市で備蓄している防災用品の展示もありました。img_1062

 

豚汁のいい匂いがしてくると、ちょうどご飯の蒸らし具合も程よくなりました。

炊き出しには、長期保存が可能な防災食のレトルトパウチのカレーと肉じゃがも準備されました。img_1307

盛り付けももちろん炊き出し訓練の一つです。「こっちから並んで、こちら側で盛り付けをしよう」など声をかけながら作業していました。img_1295

 

避難所さながらに床の上で揃って試食。img_1325

温かい手作りの料理は、災害時でなくとも美味しくてありがたいものです。災害時にはどれだけ、お腹を満たし、心を温めてくれるものかが想像できます。

 

今回の合同炊き出し等訓練は、自主防災組織と日赤奉仕団が自発的に考え実行した訓練であるため、この経験が自信となり、防災意識のさらなる高揚につながったことと思います。

参加された皆さんは、今回の訓練を教訓に、災害時には自身の地域のリーダーとして、活躍してくださることと思います。参加された皆さん、本当におつかれさまでした。

今後も、防災に限らず積極的なまちづくりへの提案をお願いしますね。

大農太田分校 全校民謡発表会

10月29日(土)、大曲農業高校太田分校で全校民謡発表会が開催されました。

太田分校では、特色ある学校づくりと郷土に親しむことを目的に全校で民謡に取り組んで7年目になります。

今年度は5月から月2回程度、1年生は太鼓、2・3年生は民謡演舞の練習を始めてきました。全校民謡発表会での披露を目標に、各パートに分かれて総合学習の時間で練習に励んできました。

講師は東今泉八幡太鼓保存会のみなさんと、秋田県民謡協会教授等の資格を持つ東エイ子(手踊り)、高橋昇幹(尺八)、小田島旺棟(三味線)、伝野幸夫(唄)、高橋邦子(唄)、倉田トキ子(小太鼓)各氏ともに地域の一流の方がたです。

この日午前中は紅葉祭(学校祭)、午後は全校民謡発表会と1日で2つ楽しめる日程でした。

発表のトップは何と言っても郷土芸能部。今年もイベントや福祉施設、病院等から次々と出演依頼を受け、県内各地を飛び回る人気ぶりです。昨年度は大仙市芸術文化賞特別奨励賞を受賞しております。img_6131

 

続いて師匠の模範演奏。img_6153img_6163

 

いよいよ1年生による東今泉八幡太鼓「ゴールド・メロディ」の演奏です。img_6169

力強いばちさばきによる、生徒一人ひとりの思いが伝わってくるような心の底からの響きでした。

 

フィナーレは2、3年生による民謡「長者の山」「秋田節」の演奏と手踊りです。img_6185img_6187img_6193

尺八、三味線、唄、小太鼓、踊りと各パートに分かれて練習を積んできたそうですが、息のあった素晴らしい発表に、会場に集まった200人以上の方々から惜しみない拍手がおくられました。

会場をあとにした方がたは「素直で一生懸命な唄や演奏は、聞いていてとても心地良く、感動した」「噂を聞いて角館から初めて来た。全校一丸となって民謡に取り組む姿を見て、この生徒たちに、今後たくさんの幸福が舞い込みますようにと願わずにはいられなかった」

「生徒の演奏を聞いて、講師陣の力量の高さを感じた。地元の方々が、継続して太田分校を支えていることに驚いた。小さいけれどキラリと光るものを持った良い学校だ」などと話していました。

 

玄関では、会場を後にする来場者をお見送りする姿も。おもてなし精神にあふれていました。img_6207

 

太田分校は全校生徒53名と小さな高校ですが、「地域と共に歩む」をモットーに地域に根ざしたさまざまな取り組みをしており、太田地域になくてはならない学校です。

民謡でこの地域の文化を、農業でこの地域の産業を、グラウンド・ゴルフでこの地域のスポーツをと、地域に寄り添う太田分校の活動に今後も注目していきたいですね。

「オブ山の大杉」に会いに行ってきました

10月29日(土)太田支所職員で川口渓谷の「オブ山の大杉」の現地調査に行ってきました。「オブ山の大杉」は樹齢千年以上、幹回りは約12.4メートル、樹高約34メートルの天然杉です。秋田県一の幹回りの太さを誇り、急斜面にしっかりと根をはり、樹幹は2本に分かれた風格ある巨木です。国有林内にあり、次世代への財産として健全な形で残していくべき巨樹・巨木として「森の巨人たち100選」にも選定されています。

 

現地調査には職員6名が参加、うち5名が「オブ山の大杉」と初対面です。

川口渓谷遊歩道から沢を挟んで対岸のオブ山の稜線に、きれいな三角形が見えますが、それが大杉です。img_6071

遊歩道口からゆっくり歩いて10分ほど行くと、案内看板があり、そこから沢へと降りていきます。img_5961

橋などはなく、天気が続き川の水が少ない日を狙って長靴でジャブジャブと渡ります。img_5965

川を渡りきるとあとはオブ山を登るのみ。そこから標高450メートルほどをつづら折りに登ります。img_5978

勾配がきつく足元が滑りやすいところも多いため、ゆっくり休憩を挟みながら30分ほど進むと、どっしりと間違いない存在感を放つ巨木が見えてきます。img_5986

「これが、オブ山の大杉!」見た目の大きさと、神々しさに圧倒されます。

思わず手を合わせてから近づくと、改めてスケールの大きさを実感します。全てを見たい!とぐるりと周囲を回ると幹に空洞を発見しました。img_1260

ここで、動物たちを休ませるのかもしれないと、大杉のたくましくも優しいたたずまいを感じます。

 

「オブ山の大杉」は急斜面にあり、表土が流れやすい地形をしていることから、人が近寄ることで根を痛めてしまう可能性があります。今回の調査で、根元に近寄らないように設置されていた木の柵が、雪により倒されていることが判明しました。img_6237

また、近くの木が倒れて案内看板を押しつぶしている現状もありました。img_1285

大杉と対面することで、大自然が生み出したこの地域の宝を、私たち人間の手で壊すことのないよう大事に守っていきたいと、改めて感じました。

 

「オブ山の大杉」は大仙市の市指定文化財にも登録されています。

来春また会いに行こうと、調査に向かった職員全員が思いました。それまでに、市の職員として、防護柵と案内看板を直すための準備に努力したいと思います。

ありがとうの花が咲きました 太田北小学校全校音楽劇

10月23日(日)ドンパルで10回目となる太田北小学校全校音楽劇が上演されました。

第10回の記念の公演とあって、太田北小学校の児童・職員・スタッフ全員が気合を入れて臨んだ上演となりました。魁新聞で取り上げられたり、この「ふるさとこんにちは」でも練習風景を取り上げたりして、注目してきました。

22日(土)の公開リハーサルには200人程、23日(日)の本公演には400人程の来場者があり、「全校音楽劇」を楽しみました。

太田北小学校の全校児童43人で取り組んだ今年の音楽劇、演目は「不思議な国の物語Ⅱ~太田北小学校音楽劇10周年スペシャルバージョン~」でした。10年間で取り組んだ演目全5種類「葉っぱのフレディ」「スイミー」「オズの魔法使い」「どんぐりと山猫」「不思議な国の物語」を盛り込んだ10周年にふさわしいストーリーでした。歴代の5つの物語を見守り10周年を楽しみにしている物語の妖精と、花を咲かせることができず悩んでいる花の精が、物語の世界のたくさんの仲間たちと出会い、「自分の花を咲かせたい」という願いを叶えようと奮闘します。img_5756

img_6025img_6066img_6081邪魔をしようとするいたずら魔女さえも、個性豊かな登場人物たちが物語の枠をこえ気持ちを伝えあうことで仲間にしてしまいます。img_6114

皆の気持ちが一つになり、友情が満ちた瞬間に花の精の種から芽が出始め、音楽祭を通して一輪の花が咲きます。img_6125

卒業生がステージ上にあがる演出もありました。img_5740

今まで演じられた5種類の物語のテーマソングが次々と歌われ、バンドの演奏とともにのびやかにはつらつとドンパルいっぱいに歌声が響き渡ります。曲ごとの振り付けも、ピシッと揃い、まさに「音楽劇」!img_6190img_5780img_6184

最後の曲は「ありがとうの花」

♪ありがとうの花がさくよ 君のまちにもホラいつか♪歌声も、振り付けも素晴らしいですが、歌詞に心を乗せて歌っていることが感じられます。一人ひとりが、今年の音楽劇のテーマ「希望を胸に夢をかなえよう~ありがとうの花を届けよう~」を表現しようと歌っているからこそだと思います。メッセージのように聞こえる素晴らしい歌声でした。

 

劇の中だけでなく、この全校音楽劇には感動を後押しする演出が満載です。

ドンパルのエントランスホールには出演者全員のメッセージが花畑のように飾ってありました。演技に向かう気持ちと感謝の言葉が溢れます。花を使った演出も細やかですね。img_5990

スライドで練習風景が流され、子ども達の努力の過程が紹介されます。img_6164

今年も太田北小学校の全校音楽劇は、公開リハーサル・本公演ともに来場者を魅了し上演を終えました。

この感動の源は、演じる子ども達の成長をダイレクトに感じられるところにある気がします。一人一役であることが居場所を作り、役割を作り、責任感を与え、それにしっかり応えようと演じるところに心身の成長が表れるからではないかと感じます。そして、優しさあふれる演出、地域バンドの生演奏、保護者や技術スタッフのサポートで、子ども達の演技がより磨かれていると感じました。

会場で感じるこの感動を伝えきれないのが残念です。百聞は一見にしかず!来年はぜひ、ご自分の目でご覧いただければと思います。その際は、ハンカチ(感動の涙をふく)をお忘れなく♪

川口渓谷紅葉クリーンアップウォーキング

紅葉真っ盛りの10月22日(土)、川口渓谷遊歩道でクリーンアップをかねたウォーキングが行われました。太田支所と大仙市観光物産協会の共催で、川口渓谷の豊かな自然と美しい紅葉を楽しみながら、美化活動もかねて自然保護への意識を高めようと開催したものです。

川口渓谷遊歩道は、昨年の大雨で土砂崩れがあり今年9月に復旧工事を終えたばかりです。遊歩道は川口鉱山跡まで続き、遊歩道口から一番奥までは5.7キロほどあります。かつては岩手県花巻市へと通り抜けできる道路建設の構想もあり、重機が入り整備されたため砂利敷きではありますが立派な道が続きます。現在は安全確保のために車両通行止めとし、遊歩道として整備しました。緩やかに登りが続く道は、ウォーキングにもってこいです。

10月22日(土)は、ちょうど紅葉の見ごろにあたりました。

お天気も良く、朝の冷え込みも強い日でしたが、朝7時に参加者・ガイドさん・スタッフの総勢19名が川口渓谷遊歩道口に集合しました。入念に準備運動をし、諸注意や見どころを聞き7時15分に出発。img_5800

途中、山菜やきのこの解説もありました。dsc_0843

ガイドマップを見ながら歩きます。img_5926

河川敷でおりて、川口川と紅葉とのコントラストも眺めました。img_5640

 

紅葉も見ごろなため、写真を撮りながら進みます。奥に進めば進むほど色づきがよくなります。img_5911

ガイドの倉田さんは、川口渓谷には天然秋田杉があり、この近辺では仙岩峠とここだけ、手つかずの天然秋田杉となると珍しいと解説。遊歩道を進むと、秋田杉がなくなりブナ林になるところも見どころと言います。5074

数カ所ある滝のうち桑原の滝では、紅葉と合い間ってパンフレットの表紙そのものの景観でした。img_5674

今回の最年少参加者は小学1年生の小松昌和くんで、お母さんと一緒に参加してくれました。「普段あまり歩くことがないので参加してみました。皆と一緒なのも安心だと思って」とお母さん。スタッフやお母さんの心配をよそに、昌和くんは常に先頭をキープし歩いたり走ったり、元気いっぱいでした。

トイレ休憩を挟み、2時間ほどかけ一番奥の、つくし森へ到着。そこで、記念撮影。紅葉をバックに高揚した表情でパチリ。%e9%9b%86%e5%90%88%e5%86%99%e7%9c%9f%e5%89%8d%e7%94%b0%ef%bc%89

つくし森では、それぞれ写真撮影を楽しんだり、飲み物や甘い物を食べて10分ほど休憩しました。

その後来た道を戻ります。帰りは緩やかな下りなため、ハイスピードで歩きました。

途中、休憩所で観光物産協会提供による太田の藤本商店の「あまざけ」の振る舞いがありました。img_5973

藤本商店の自家製の「あまざけ」は、砂糖不使用で麹のみで甘さを作り出した一品、地元でもおみやげ品としても人気の商品です。ウォーキング後の程よく疲れた体に甘さが染み渡ります。おかわりをしてくださる方や、「どこで売ってるの?」と興味を持ってくださった方もいました。甘味でエネルギーをチャージし、もうひと踏ん張り、スタート地点の遊歩道口まで歩きました。帰りは行きの所要時間の半分ほどしかかからず約1時間で帰り着きました。

ウォーキングの途中、登山者と思われる重装備をした3人組やウォーキングを楽しむ夫婦連れとも会いました。川口渓谷が、いろんな楽しみ方で、いろんな方に訪れていただいていることを知ることができました。

自然が織りなす手つかずの美しさが川口渓谷にはあります。週末、紅葉狩りを予定の皆さん、地元の穴場、川口渓谷の紅葉を楽しんでみてはいかがでしょう?今月いっぱいは見ごろです。おすすめですよ♪

消防署東分署に高規格救急車配備

大曲仙北広域市町村圏組合(通称 広域消防)大曲消防署東分署に高規格救急車が配備され、10月21日、東分署管内の大仙市太田、仙北と美郷町千畑地域の関係者など約30人が集まり、運用開始式が開かれました。img_5586

広域消防は2署8分署が設けられており、大曲消防署に2台、その他それぞれに1台ずつ、計11台の救急車が配備されていますが、高規格救急車の導入は東分署で7台目となります。

高規格救急車の配備に伴い、東分署には4人の救急救命士も配置されました。

これまでは救急車で搬送される間、救急隊員は医療行為はできませんでしたが、高規格救急車では救急救命士が医師の指示のもと、静脈路確保や輸液(点滴)、薬剤(アドレナリン・ブドウ糖)投与、器具を用いた気道確保などの医療行為が可能です。

運用開始式では齊藤聡大曲消防署長が「救急救命士法が平成3年に制定されてから25年経過し、東分署に待望の高規格救急車が配備された。県内13本部ある消防署の中では遅い方であるが、救急隊員は県内1,2を争う高い技術レベルであり、地域住民の負託に応えられるようさらに努力したい」とあいさつ。

現在、大曲厚生医療センター内に救急ワークステーションが設けられ、医師と看護師、救急救命士が連携して救命レベル向上の研修を行っており、救急救命士はここで2年間に128時間以上の病院実習をするそうです。

これまでは、例えば太田地域で救命を必要とする人が救急搬送される場合、東分署の救急車が病院へ向かうとともに、大曲消防署もしくは角館消防署等の高規格救急車も同時に出動し、途中で高規格救急車に引き継いでいましたが、これからは引き継ぐ時間等のロス無く搬送されることになります。

今回導入された高規格救急車は、トヨタハイエースをベースにし、車内で立ったままの作業が多いため屋根部分が改造されており、ストレッチャー(搬送用ベッド)の固定部分には揺れを防ぐ装置がついており、傷病者に苦痛を与えない配慮がされています。img_5592 img_5593

車内の高さは185㎝。立ったままの作業・処置も可能です。

また車内には生体監視モニター、除細動器、酸素吸入器、人工呼吸器など多くの資器材が積載されており、車両(オプション含む)1,864万円、高度救命処置用資機材等が1,428万円、総事業費は3,292万円です。

運用開始式では、のどに食べ物を詰まらせたお年寄りが、高規格救急車で救急搬送されるまでの救急活動訓練が披露され、医師と連絡を取りあいながら点滴を打ったり気道を広げて詰まっている食べ物を取り除くなど、緊迫した中、適切に処置をしていく救急救命士の動きに出席者が見入っていました。img_5610

 

全国的に救急車の需要は伸びているそうですが、東分署管内は横ばい状態で、それでも昨年の出動件数は472件(急病343件、一般負傷55件、交通事故44件、労働災害2件など)、今年9月までは328件(急病233件、一般負傷44件、交通事故29件、労働災害1件など)と1日平均1.3回の出動となっています。

東分署の高規格救急車は運用開始式後の10月21日正午から正式運用が始まっています。

法隆寺管長特別講演会&空如展

10月15日(土)、法隆寺管長の大野玄妙氏による特別講演会が大曲市民会館小ホールで行われました。

この特別講演会の開催には、仏画家・鈴木空如が模写した法隆寺金堂壁画十二面の存在が大きく影響しています。鈴木空如の生家は太田町小神成にあり、生家で保存されていた法隆寺金堂壁画十二面は平成9年に太田町に寄贈され、その後大仙市で引き継ぎ所蔵しています。この大仙市所蔵の法隆寺金堂壁画十二面がご縁となり、法隆寺管長である大野氏が、地方のしかも奈良から遠く離れた秋田に足を運び、講演してくださることとなりました。大野管長が秋田県内で講演されるのは初めてで、大変ありがたく貴重な講演会となりました。

また、法隆寺管長の来訪にあわせ、太田文化プラザを会場に10月7日から16日まで「空如の画業を探る」をテーマに作品展示が行われました。

第1展示会場には、法隆寺金堂壁画十二面が、内壁を再現するように展示されました。修復作業を終え12面がそろって展示されるのは7年ぶりとあり、会期中には1,351人の方が来場し、県内中からたくさんの来場者が、また県外からも遠くは札幌市や奈良市から来場された方もいらっしゃいました。img_5573

大きな壁画を一枚一枚、遠くから全景をみては、じっくりと近づいてみたりと、一度会場に入ると1時間は鑑賞を続ける愛好者ばかりでした。第2展示会場の関連作品は、空如の人となりがわかる資料が並び、こちらも食い入るように見入っていました。来場者は、「素晴らしい!」「入場料無料で本当にいいの?」「もっといろんなところで展示会をしてほしい」と様々な感想を述べながら会場を後にしていました。

会期中の15日(土)には、大野管長も展示会場を訪れてくださいました。img_5555

 

特別講演会は2部構成で行われ、第1講として法隆寺管長の大野玄妙氏が「日本のこころと和の文化」と題して講演してくださいました。img_0894img_0892

大野管長は、講演冒頭で、日本人はクリスマスの数日後には除夜の鐘を鳴らしお正月を悦び初詣をするなど、複数の宗教を容認している民族で、外国の方には理解しがたく変な民族に映っていると語りかけました。講演の中で、宗教や寺院の役割そして聖徳太子の『和の精神』を多くの文献から解説してくださいました。そして、この『和の精神』に基づき、多様な文化を受け入れながら発展してきたのが『和の文化』であると語りました。複数の宗教を容認できる日本人の民族性もなるほどと納得です。豊富な文献から私たちにもわかりやすい切り口でお話しいただき、大変貴重な講演となりました。

 

第2講は、東京芸術大学客員教授の有賀祥隆氏が「法隆寺の仏教美術について~鈴木空如の画業-法隆寺金堂壁画の模写を中心にして」と題して講演してくださいました。img_0915

有賀先生は、法隆寺金堂壁画保存活用委員会委員長であり、大仙市の鈴木空如資料調査専門指導委員を務めておられます。有賀先生は講演の中で、12面ある法隆寺金堂壁画を生涯で3度も模写した鈴木空如の体力と精神力は相当であったろうと評価しています。第1作は、明治39年頃から大正11年にかけて模写されたもので、箱根の吉池旅館に所蔵されています。第2作は昭和5年から昭和7年にかけて模写され、東京国立博物館に寄託されています。そして第3作が生家の鈴木泰三氏より寄贈され現在大仙市所蔵のもので、昭和7年から昭和11年にかけ模写されたものです。有賀先生は、大仙市所蔵の第3作が、最も仏画として見られることを意識して仕上げたものだと解説します。スライドで比較をしながら、壁画のありのままを模写する空如の技術を、第1作・第2作・第3作と細かく分析し解説してくださいました。講演により、空如の偉業について理解を深めることができました。img_0925img_0928

特別講演会は450人程が来場、大曲市民会館小ホールが満席となる講演会となりました。

大仙市内の方はもちろんですが、市外からの来場が約半分をしめ、大野管長のお話を聞きたいと奈良から来ていただいた方や有賀先生の教え子ですと仙台から来てくださった方など、興味関心の幅広さが伺えました。また、講演会の後に太田文化プラザの作品展に足を運んでくださった方もたくさんいらっしゃいました。

鈴木空如の偉大さを改めて感じた講演会と作品展示でした。これからも鈴木空如という偉人とその偉業から生まれた作品を、地域の宝として大事に保存していきたいですね。そして、大仙市民として、この偉大な先輩について理解を深め、正しい知識を広めていきたいと改めて感じました。

いつもより崇高な「文化の秋」となりました。

太田支所職員 バスケで全国大会へ!

大仙市役所太田支所農林建設課勤務の伊藤和雅さん(24歳・東今泉)が全国障害者スポーツ大会にバスケットボール秋田県代表チームの主将として出場します。

伊藤さんは、大曲養護学校卒業後、平成23年4月から太田支所の臨時職員として、建設分野の事務から現場業務まで幅広く担当しています。img_5734

バスケを始めたのは中学1年から、高校1年からは県チームの一員として練習に参加するようになり、3年前から県チームのキャプテンを務めています。練習は、日曜日の午前9時から午後3時まで。週1回秋田市内の練習会場に全県からチームメイトが集まり、プレーの連係を磨いています。チームメイトは県内の特別支援学校の中学部2年生以上の生徒と卒業生。

伊藤さんはチームの大黒柱、ポジションはガードで、ドリブルで鋭く切り込み攻撃のリズムを作ります。普段の丁寧で緻密な仕事ぶりからは、攻撃的な姿は想像しがたいですが、きっと性格の温厚さでチームの精神的支えになっているのではないかと想像ができます。

10月22日から岩手県を会場に行われる「全国障害者スポーツ大会」の結団式の様子は、テレビや新聞でも取り上げられ、選手代表として宣誓する伊藤さんの様子が大きく報じられました。

同じ職場の職員として、誇らしく嬉しいことです。

10月12日、栗林市長が来庁した時も、出場の報告をし市長から激励の言葉をいただきました。img_2888

 

太田支所では10月13日付けの週刊さきがけスポーツの記事を大きく拡大し市民ホールに掲げ、来庁者に応援を呼びかけています。img_5736

 

バスケの会場は一関総合体育館。1回戦は22日10:30から高知との対戦です。勝ち上がれば優勝常連の横浜との対戦です。昨年の準決勝でも敗れた相手で、雪辱を晴らしたいと意気込んでいます。

太田はもともとスポーツ応援に熱い地域です。スポーツの明るい話題で、地域全体が盛り上がっています。

伊藤さん、全国大会もがんばってきてくださいね!応援しています。

フレー、フレー、か・ず・ま・さ!

おおたはなだより №16

太田支所内に「さすが、花のまち太田!」という光景が広がります。

空如展の会期中であるため、太田地域を訪れてくださる方が増えています。

そして10月12日には栗林市長が太田地域管内を視察するということで、太田地域の花き農家さんに「お花を飾りたいのですが」と相談したところ、こんなにたくさんの花が集まりました。img_2861

花き栽培の盛んな太田地域、「りんどう」「スプレー菊」「トルコキキョウ」「ダリア」が次々と寄贈されました。花はもちろん、持ってきてくださる方の気持がとってもうれしいですね。

img_2869栗林市長も来庁者と立ち止まってお花見。

惣行の髙橋さんからは「りんどう」、中里の田村さんからは「スプレー菊」、国見の仲村さんから「トルコキキョウ」、そして太田のダリア部会(10個人・1法人)の皆さんから色とりどりの「ダリア」がたくさんあつまりました。

中には貴重な「花火ダリア」も。img_2878

花火ダリアは全部で4種類。今回は全4種類を寄贈していただきました。今年、花火ダリアの栽培に取り組んでいるのはJAおばこ管内でも、太田のダリア部会の髙橋部会長と農業法人のアグリフォー、仙北市のダリア農家さんの2個人1法人のみとのこと。1品種一人体制で取り組んでいるため、全4種類が揃うのは大変貴重なことです。

 

太田の花き農家の皆さん、貴重な花を本当にありがとうございます。

たくさんの来訪者に「花のまち太田」の花の良さと心意気の良さを披露できました。

これからも地域の皆さんと支所で手を取り合って、「花のまち太田」を広くアピールしていきましょうね。

秋田太田奥羽グラウンド・ゴルフ場で「ねんりんピック」リハーサル大会

10月5日、秋田太田奥羽グラウンド・ゴルフ場を会場に、「ねんりんピック秋田2017『グラウンド・ゴルフ交流大会』リハーサル大会」が開催されました。

「ねんりんピック」の愛称で親しまれている「全国健康福祉祭」は、60歳以上の方々を中心とした健康と福祉の総合的な祭典で、スポーツや文化などの多彩なイベントが開催され、地域や世代を超えた交流の輪が広がっています。

昭和63年に兵庫県で第1回大会が開催されて以来、毎年都道府県持ち回りで開催されているもので、30回目の開催となるあきた大会は、「秋田からつながれ!つらなれ!長寿の輪」をスローガンに、平成29年9月9日(土)~12日(火)の日程で行われ、卓球や水泳、将棋、囲碁など、県内各地で様々な種目が開催されます。大仙市では、太田地域でグラウンド・ゴルフ、仙北地域で将棋が開催されることになっています。

今回のリハーサル大会は、秋田県出場チームの推薦選考会を兼ねており、県内各地から48チーム288人のプレーヤーが集まりました。台風の影響が心配されましたが、時折強い風が吹くものの、まずまずのコンディションの下で開催されました。%e5%86%99%e7%9c%9f%e2%91%a0%ef%bc%8d%ef%bc%92

 

太田町グラウンド・ゴルフ協会の藤沢勝治さんと伊藤和歌子さんによる「プレーヤー宣誓」。%e5%86%99%e7%9c%9f%e2%91%a1

 

まずは準備体操。タオルを使った「大仙いきいき体操」で入念に体をほぐします。img_1152

 

ゲームは団体・個人に分けて、8ホール×2コースで行いました。

上位5チームには来年9月に行われる本大会「ねんりんピック秋田2017グラウンド・ゴルフ交流大会」への出場推薦の優先権が付与されるため、皆さん熱く真剣にプレーしていました。

ホールインワンが100回近く出るなど、レベルの高いプレーが繰り広げられました。%e5%86%99%e7%9c%9f%e2%91%a3%e5%86%99%e7%9c%9f%e2%91%a5img_1169%e5%86%99%e7%9c%9f%e2%91%a6

来年はいよいよ本大会です。

平成29年9月10日(日)・11日(月)の2日間にわたり行われる本大会には、全国各地から400人を超えるプレーヤーが太田に集結します。

秋田太田奥羽グラウンド・ゴルフ場は、全面積8.7haと日本グラウンド・ゴルフ協会公認の専用グラウンド・ゴルフ場としては日本一の広さを誇ります。アジアでも普及しつつあるグラウンド・ゴルフですが、世界中をみてもこの広さは一番のため、世界一の広さを誇る専用グラウンド・ゴルフ場と言えます。8ホール×12コースを備えた協会認定コースで、毎年のように全国大会や東北大会が開催されており、「ねんりんピック」の全国のプレーヤーをお迎えするのにふさわしい会場と言えます。

大会期間中は、お迎えする私たちも、選手や監督、観覧者など、大会関係者が大仙市そして太田地域を楽しんでもらえるよう、心のこもった太田らしい「おもてなし」で大会を盛り上げましょう。

今年で10周年 太田北小学校音楽劇

太田北小学校(今野天美校長・児童数43名)の全校音楽劇が10周年を迎えます。

太田北小学校は大仙市内で最も児童数の少ない小学校です。小規模校の特色を生かし、10年前から全校児童で演じる「全校音楽劇」に取り組んでいます。第1回目の公演は太田文化プラザのステージでの披露でしたが、2回目からは会場をドンパルに移し、年々演出・演技ともにレベルアップしています。

太田北小学校の全校音楽劇は、演出・演技・取り組み方、どれをとっても「音楽劇」を名乗るにふさわしい公演です。

過去の公演のワンシーンを紹介します。%e2%91%a1%e3%82%b9%e3%82%a4%e3%83%9f%e3%83%bc%ef%bc%91%e3%83%80%e3%83%b3%e3%82%b9%e2%91%a2%e3%80%80%e3%82%aa%e3%82%ba%e2%85%a1%e3%80%80%ef%bc%93%e4%ba%ba%e2%91%a5%e3%80%80%e4%b8%8d%e6%80%9d%e8%ad%b0%e3%81%ae%e5%9b%bd%e3%80%80%e3%82%a2%e3%83%b3%e3%82%b3%e3%83%bc%e3%83%ab

脚本・演出・演技指導にわらび座の方やプロの劇団員の方が指導にあたり、舞台演出についてはドンパル専属のスタッフが全面協力しています。さらに、太田ゆかりのバンドがミュージカルバンドとして生演奏で盛り上げたり、保護者が大道具係を務めたり、先生方が出演したりと、主役の子ども達を引きたてる多くのサポーターがいます。

そして演じる全校児童は、全員が自分の演じたい役柄に取り組み、一人一役を担います。オーディションで決まる配役もあるそうです。

今年も、一人ひとりが自分の役柄を理解し、自分の役割を果たそうと練習に取り組んでいます。cimg7279cimg7148

演目は2年毎にかわり、今年は昨年の「不思議な国の物語」の続編を10周年スペシャルバージョンで演じます。今年の音楽劇のテーマは「希望を胸に夢をかなえよう~ありがとうの花を届けよう~」

昨年の音楽劇では、支えてくれるすべての人への感謝があふれる演技がみられました。今年はきっと、10回分のありがとうをこめた演技がみられることでしょう。

本公演は10月23日(日)午後2時開演(午後1時30分開場)

公開リハーサルは前日の22日(土)午後1時30分開演

本公演・公開リハーサルともに入場無料です。

ぜひ会場に足を運んで、完成度の高い「全校音楽劇」をご覧ください。感動間違いなしです!%e5%8c%97%e5%b0%8f%e3%83%9d%e3%82%b9%e3%82%bf%e3%83%bc

年長さんが研修施設でリンゴ狩り

10月3日、太田のびのび園の年長さんが、太田町横沢にある農業振興情報センターを訪れリンゴ狩りを体験しました。

農業振興情報センターには、8種類のリンゴの木があり、これから次々と収穫を迎えます。

同センターでは、収穫体験を通して子ども達に農業に興味を持ってもらいたいと、リンゴ狩り体験を提案、のびのび園の行事予定ともマッチングし、この日は年長さん43人が参加してくれました。

リンゴ畑では「やたか」という品種が収穫期を迎え、赤くつやつやと子ども達をお迎えしていました。img_5498

始まりの挨拶が終わると、早速情報センターの進藤先生からリンゴのもぎ方を教わります。片方の手で枝を抑え、もう片方の手でもぎ取ります。img_5518

よ~くお話を聞ける年長さん達、先生から教わったとおりすぐにもぎ取っています。研修生達も先生役を務めます。img_5523

「赤くておいしそうなリンゴを1個だけとってね」という約束もきちんと守ります。「とれた~」「あまいかおり~」と自分のリンゴを大事そうに持つ姿が、かわいらしい!img_5531 img_5526

 

その後、ぶどう棚へ移動。同センターでは、かわいらしい年長さんの訪問に、ご褒美として高級ぶどう「シャインマスカット」の収穫と試食を準備してくれていました。「シャインマスカット」はスーパーで購入すると一房3,000円もする高級ぶどうです。img_5555img_5565

ぶどうが苦手というお友達も「普通のぶどうと違うから食べてみて」という進藤先生の言葉でパクリ。「あま~い!はちみつみた~い!」とグルメリポーターのようなコメント。pa032114

 

リンゴ狩りとぶどう狩りを体験し、試食も体験した年長さん達。高嶋所長が「将来、リンゴやぶどうをつくる農家になりたい人~」と聞くと「は~い」と半分近いお友達が手を挙げます。img_5587

高嶋所長は15年後の農業研修生が多くなっちゃうなぁと照れ笑い。農業に興味を持ってもらいたいという同センターの想いが子ども達にもちゃんと伝わっていますね。

 

自分のリンゴを持って、帰りのバスを待つ子ども達は「お母さんとリンゴ食べる」「弟に食べさせる」とリンゴ談議。農業振興情報センター、楽しくて美味しいところだったよってお家でもお話ししてくださいね。年長さん、1年生になってもセンターに勉強しに来てください。待ってます!

間もなく鈴木空如展が始まります

10月7日(金)から16日(日)まで、太田文化プラザ(太田支所向い)で「空如の画業を探る」をテーマに、鈴木空如が模写した法隆寺金堂壁画12面と関連作品の展示が開催されます。

4日から文化財保護課と太田支所の職員チームによる作品展示作業が始まっています。

空如は太田町小神成出身の仏画家で、明治から昭和にかけてひたすら仏画の模写に取り組み、生涯名利を求めない生き方から「画聖」とも呼ばれています。

日本の世界遺産第1号である法隆寺は、金堂の内壁に描かれた日本最古の仏教仏画が昭和24年の火災で焼損しており、空如の模写した作品は、火災前の壁画を忠実に描いていることから、非常に貴重なものとなっています。

法隆寺金堂壁画の模写作品は、大きなもので8畳、小さなものでも6畳ほどのサイズです。

普段は、さまざまな催しが行われる多目的ホールですが、空如作品を展示するためにホールの壁を模様替えし、天井から吊るすために移動式の足場を組み、上、中、下とそれぞれ2人の6人がかりで展示をします。

作品にキズをつけないよう細心の注意を払い、6人が呼吸を合わせて吊るす作業を行っていました。img_5325img_5331img_5337

法隆寺金堂内壁を再現するように12面が展示されるのは7年ぶりです。

このほか、関連作品の展示も行われます。img_5359

 

また、空如の金堂壁画模写が縁で、15日(土)には法隆寺の大野玄妙(げんみょう)管長による「日本のこころと和の文化」と題した特別講演なども行われます。20161003151111-0001

秋のひととき、空如の絵にふれ、大野管長のお話しを聞き、心豊かな時間を過ごしてみませんか。

中里温泉「秋の温泉まつり」初開催

10月1日(土)、中里温泉駐車場を会場に「秋の温泉まつり」が開催されました。

「秋の温泉まつり」は今年が初開催、主催は中里温泉ですが、販売ブースで販売を担当する方も、舞台発表に出演する方も、ほとんどが中里温泉の常連さんたちで、出店料や出演料なども何もなく皆さんの協力により実施されました。そして来場し、お祭りを楽しんでいる方々もまた、中里温泉の常連さんと地域の皆さん。いかに地域に愛されている施設かがうかがえます。

当日は天候にも恵まれ、1,000人近い来場者があり、舞台発表を楽しみながら、気仙沼の海産物・地元山菜・手作りお菓子など秋の味覚を堪能していました。先着150名のさんまの塩焼きプレゼントは行列ができるほどの人気でした。dsc_1476img_5308

 

太田地域のイベントにはおなじみとなった本格ピザ窯も出動し大盛況。東京から修学旅行で訪れていた中学生達もテキパキとピザ焼き体験をお手伝いしていました。img_5311img_5320

 

中里温泉の年間入湯者数は延べ約12万人と、大仙市内の公共温泉ではダントツで№1の多さを誇ります。地域の方に愛され、多くの方に利用されている中里温泉。今回の「秋の温泉まつり」でも地域の真ん中で、人が集い元気を与えてくれる場所であることが感じられました。

中里の湯っこは塩化物、硫酸塩泉で、入浴後も湯冷め知らず。関節痛にも評判のいい温泉です。

いつも利用してくださっている方も、来たことない方も、秋の農作業で疲れた体を癒しに、中里温泉へぜひおこしください。

太田分校の特別栽培米 刈取りが始まりました

大曲農業高校太田分校では、今年度、無農薬・無化学肥料で栽培された特別栽培米を4反歩ほど作付しています。

刈取りはコンバインでの作業を依頼しているそうですが、それに先がけ9月30日に、農業コースの2年生により、機械が田んぼに入れるように4隅を手で刈る作業・通称しまっこ刈りが行われました。

太田分校の髙橋先生と小松先生が指導役となり、どのくらいの範囲を刈るのか、カマを使用しての刈り取り方、刈った穂の束ね方を教わります。img_0997

 

見るからに危なかっしい手つきの生徒も、慣れた手つきの生徒もいますが、授業でやるのはみんな初めてとのこと。「小指、気をつけれよ!」という先生の声が何度も響きます。

加藤さんは、昔ながらのワラを使った稲穂の束ね方を小松先生からマンツーマンで教わっていました。後半になると「慣れてきました」と加藤さん。小松先生も「誰もわからなくなるだろうから」と伝授に気持ちをこめます。img_1026img_1101

 

分校生たちは2人ずつに分かれ、2枚ある実習田の8隅を次々とカマで刈り取っていきました。慣れてくるとスピードもアップします。img_1032img_1034

コンバインでの稲刈りまで、この日刈った穂は敷地内で乾燥させます。img_1080img_1095

 

特別栽培米は、無農薬・無化学肥料で栽培するため、稗の成長もよく、稗取り作業にも手間暇がかかります。手が回らず、稲穂に交じり稗が見える部分もあり、稗を住みかとするカメムシがついている恐れもあると髙橋先生は今年の出来栄えに慎重です。

太田分校の特別栽培米は、全国の農業高校の実習田で育てた米を競い合う「全国農業高校お米甲子園」にエントリーしており、昨年は食味値83をマークしています。今年の出来栄えも気になりますね。

この特別栽培米は、収穫量の半分は農協へ出荷し、もう半分は小分けにしイベント等で販売する予定です。貴重な特別栽培米、販売が楽しみですね。

そして、分校生の農作業に取り組む姿に、お米の味だけでない期待も。img_1092

その若き肩に、大仙市の未来も背負ってもらえたら。農業を支える人材になってもらいたいですね。

今年も開催「山っこコンサート」

9月23日(金)、大曲農業高等学校太田分校の体育館で、山形大学大学院音楽芸術専攻生による「山っこコンサート」が開催されました。

昨年に引き続き2回目の開催となったこのコンサートは、山形大学大学院のピアノ専攻の大学院生5名と指導教員の佐川馨教授が、普段学んでいる音楽を「たくさんの人と一緒に楽しみたい、伝えたい」という思いから企画してくださったものです。研究活動の一環でわらび座を訪れ、太田に立ち寄り太田分校での「コンサート」を開催してくださいました。太田との接点は、佐川教授が秋田県民歌の作詞者・倉田政嗣の研究をされていることから始まり、一昨年の「倉田政嗣生誕120周年記念コンサート」で講演をいただいたことが強いご縁となっています。img_5361

 

太田分校では、より多くの皆さんに演奏を聴いてもらいたいと、隣の太田南小学校にも声をかけ、5・6年生が来場し、昨年より来場者の多いコンサートとなりました。

今回のコンサートでは、1台のピアノを複数人で演奏する曲を集め、「ソロ演奏では味わえない音の迫力や魅力を感じてほしい」という狙いでプラグラムを準備してくださいました。

有名クラッシクから、動揺、ポップスなど、おなじみの曲もあり、ハイレベルな演奏をより身近に楽しむことができました。img_5366img_5377img_5395

聴いて素晴らしいことはもちろん、演奏中の指の動きも目を見張るものがあります。

黒うさPの「千本桜」の演奏では、「ピアノの魔術師」と解説されるほど、テンポ良く速く流れるような指の動きに、思わず見惚れてしまいました。img_5387

1台のピアノを複数人で弾く迫力と息の合った動き、音の広がりとハーモニーの美しさは、圧巻です。

特に5人の演奏者で奏でた、松任谷由美の「春よ、来い」は、ピアノに向かい5人が揃って立ち、立ったまま弾く姿が印象的でした。チームワークの良さとテクニックに、音の重なりの繊細さと深さを感じ、歌の雰囲気がより重厚に感じられました。img_5406

今年の「山っこコンサート」も素晴らしい演奏をありがとうございました。

ハイレベルな演奏を、この太田の地で聴けるとは!「山っこコンサート」、すっかりやみつきになりそうです。また来年の開催も期待しています。

豊けき太田 秋の風景

気持ちのいい秋晴れに誘われ外に出ると、秋田県民歌のワンフレーズ ♪黄金と実りて豊けき秋田~ と思わず口ずさんでしまいそうな風景が目に飛び込んできます。収穫を迎えた黄金色の田園風景が見事です。太田では、先週からすでに稲刈りが始まっています。img_5344

奥羽の山に抱かれ、青い空に黄金色の田んぼ、飛び交うトンボ、遠くにコンバインの音、たわわに実った稲穂だけでなく、心まで豊かになる風景です。img_5323img_5339

太田地域では今年度、斉内地区と小神成太田地区で圃場整備が進められています。img_5325img_5327

今年度は斉内地区で78.2ha、小神成太田地区で50.9haの範囲で工事が行われています。黄金色の中に、工事中の茶色の田んぼも目立ちます。

来年には大きな田んぼに生まれ変わり作付が始まります。豊けき太田の風景が一層広がることでしょう。

 

春から水田風景や田植えの様子、夏の田んぼ、黄金の田んぼ、季節ごとの生命力あふれる風景を魅せてくれた仙北平野。刈取り後は「新米」になって、私たちの口とお腹を喜ばせてくれますね。

週末に向け、農家の皆さんはますます稲刈りに忙しくなることと思います。実り多き秋となりますように。img_5343

太田地域文化講演会開催

9月13日、太田文化プラザで太田地域文化講演会が開催されました。この講演会は、太田地域自治組織連絡協議会(門脇一男会長)の主催で、太田地域にゆかりのある方を講師に迎え、ふるさと太田の良さを再認識するとともに、地域住民の教養と文化意識の高揚を目的に毎年開催しているものです。

今年は、あきた芸術村民族芸術研究所の理事である茶谷十六氏が「大仙市アーカイブズの夢~ふるさと太田の歴史を通して~」と題した講演を行い、太田中生徒・地域住民など合わせて250人ほどの来場者がありました。img_0946

 

茶谷先生は石川県白山市生まれで、金沢大学卒業後劇団わらび座に入座、民族芸術研究所所長や秋田県歴史教育者研究会会長などの要職に就く傍ら、全国各地や韓国の民族芸能の調査・研究の第一人者として活躍されています。「太田町史」の監修者であり、現在は大仙市公文書館設置懇話会委員として、平成29年5月の「大仙市アーカイブズ」開設に向けご尽力いただいています。img_0949

講演は、先生の「秋田草刈り歌」の歌声で始まりました。インパクトのあるオープニングに続いて、先生の名前の由来や劇団わらび座入座の経緯、太田町史編纂事業への参加、大仙市アーカイブズの概要や事業への参画など、専門的な内容でしたがユーモアを交えて分かりやすくお話しいただきました。

太田町史編纂は、「知りたいことがある。伝えたいことがある。」をスローガンに平成14年に始まりました。地域に伝承されている古文書、写真、音声・映像資料などの悉皆調査を行い、それらをデジタルデータ化して複写・保存するもので、平成19年3月に刊行しました。このやり方は「太田方式」と呼ばれ、現在の大仙市アーカイブズ立案の基礎となっています。img_5276

質疑応答の時間では、太田中学校の女子生徒から「太田町史の中で一番心に残った出来事は何ですか」という質問がありました。茶谷先生は「太田町史の中の『散るぞ悲しき-戦没兵士たちの記録』である。十五年戦争に太田から916人出征しているが、この項に十五年戦争で亡くなった方がた287人全員の名前が載っている。この名簿を見ると、昭和20年8月15日の終戦半年前、もっと詳しく言えば終戦1か月前に亡くなった方が大変多い。戦争が1か月早く終わっていれば、20代の多くの若者が死なずに済んだかもしれない。この若者たちが生きていれば、結婚して子ができ、今この平和な時代を幸せに過ごしていただろうと思うと、絶対に戦争をしてはいけない、とみなさんに強く伝えたい」と語り、その言葉は参加者みんなの心に大きく響きました。

その他にも太中生から「公文書館ができたら積極的に行ってみたい」「太田町史を読んで、太田についてもっと知りたい」「まだまだ太田のことを知らないので、もっと勉強したい」という心強い声もありました。img_0954

 

講演の最後は、来場者全員で秋田県民歌を合唱し、太田の偉人である倉田政嗣を讃えました。img_0962

 

来年の大仙市公文書館開設にむけタイムリーな時期に、アーカイブズの重要性に気づかせてくれる貴重な講演会となりました。

茶谷先生の講演を聞いた今こそ、太田地域の皆さんのご自宅にある「太田町史」を開いてみたらいかがでしょう。普段見る機会はなかなかないと思いますが、身近な歴史を知ることでこれまで歩んできた道のりを振り返る機会にもなりますし、新たな発見をするきっかけにもなると思います。まずは身近なアーカイブズから。「枕」にせずに秋の夜長に「読書」にふけてみませんか?

第16回太田分校グラウンドゴルフ大会開催

9月13日(火)、秋田太田奥羽グラウンドゴルフ場で、大曲農業高校太田分校主催のグラウンドゴルフ大会が開催されました。この大会は、地域交流・世代間交流を目的とし毎年開催されており、地域の皆さんに楽しんでもらおうと生徒会が中心となり企画されています。

一緒にプレーをすることはもちろん、プレー以外にも郷土芸能部の発表やビンゴ大会などもあり、おもてなし精神あふれるグラウンドゴルフ大会です。

 

10時からオープニングセレモニー。恒例となった郷土芸能部の発表は参加者の楽しみの一つです。会場から手拍子を受け、民謡・手踊りを披露していました。img_5162

その後、参加者全員で集合写真撮影。img_5175

そして、班ごとに分かれ早速プレー開始。今年は地域の方々が105名、分校生徒・職員が65名参加し、賑やかにプレーしました。地域の方と分校生が混じり班編成、25班にわかれ班ごとに24ホールを回ります。img_5183

 

毎年参加しているという細井了子さん(美郷町)は、「去年、同じ苗字の細井さんって子と一緒の班になって、自分では『ばっちゃ』なつもりでらったども『母さんみたい』と言われてよぉ。あんまり嬉しくて、今日も楽しみに来た」と語ってくれました。参加者の多くは60歳代・70歳代、孫のような分校生とプレーや会話を通じ、心の通う交流を楽しんでいることが伺えました。

初心者には、ベテランさんが個人レッスン。img_5198

スコアの書き方も、教わります。img_5200

伊東校長先生もプレーに参加。注目され緊張しながらもナイスショットを披露していました。img_5238

校長先生のグループは、皆さんレベルが高く打数も少ないため、コースを回るスピードが速い!前のグループが終わるのを待ちながら、「待ち時間で、練習しようかな」と3年生の仲野谷さんがつぶやくと、「大会の時はプレー場所での練習は『1ペナ』になるぞ」と教えられ、グループ内でスコアについて会話が弾みます。スポーツを通じ自然体で交流できるところも、この大会の良いところです。

 

今回も、太田分校グラウンドゴルフ大会は爽やかに清々しく開催されました。分校生も地域の皆さんもプレーと会話で心と体のリフレッシュができたのではないでしょうか。

今回はスポーツでの交流でしたが、10月29日(土)には「紅葉祭(学校祭)」と「全校民謡発表会」が太田分校を会場に行われます。分校生の文化活動をご覧いただけることでしょう。そちらも楽しみですね。地域との交流を大事にしてくれる分校生の活動にこれからも注目です!

ありがとう 旧太田公民館

長年太田地域の生涯学習の場として愛されてきた旧太田公民館(生活改善センター)の一部解体が本格的にはじまっています。

大仙市では、公共施設のあり方について見直しをはかっており、太田地域では、市民の将来負担を増やさないよう、今ある施設を有効に活用しようと公民館機能の支所内移設に取り組みました。

この取り組みを受け、施設の維持管理費の削減、老朽化した建物の安全性を考慮し、旧太田公民館の一部が解体されるものです。

重機によって建物本体が壊され、空洞になり始めた建物を見ると、寂しさがこみ上げてきます。img_5123img_5131

 

昭和26年、大仙市太田の前身である長信田村・横沢村でそれぞれ公民館設置条例が可決され、公民館の発足となりました。両村とも発足当時は役場内に事務局を置き、活動の建物はない、いわゆる「青空公民館」で、実際には小中学校や大きな個人の家が利用されました。昭和30年太田村発足後も、長信田中学校の一室に事務局を、そして横沢支所内と国見小学校内にそれぞれ分館を置き、太田地域の公民館活動を支えてきました。その後も公民館として独自の建物を持つことなく、既存の建物の一室を事務室とし、社会教育・社会体育の振興や郷土文化の保存と伝承、花いっぱい運動などの住民活動など、多くの実績を残してきました。

昭和56年に「生活改善センター」内に事務局を移し34年間、今解体されようとしている旧太田公民館が、地域の生涯学習活動の場となってきました。

解体が始まる前の旧太田公民館

img_4239img_4243事務室。3月31日、ここでの執務、最後の日です。

 

img_4244たくさんの作品が並ぶ廊下。

 

img_4245創作室。陶芸教室や表装サークル、読み聞かせボランティアの紙芝居づくりや手作り絵本製作で利用されました。

 

img_4247学習室。各種会議や創作活動に利用されました。

 

img_4249調理室。料理教室で利用されました。

 

img_4252総合生活実習室(和室)。生け花・お茶のサークル、部落総会やPTA活動に利用されました。かつては披露宴が行われたこともありました。

 

旧太田公民館、お世話になりました。

寂しいけれど、感謝をこめて ありがとう。

第21回秋田おはら節全国大会

9月3日(土)太田文化プラザを会場に第21回秋田おはら節全国大会が開催されました。

♪野越え山越え深山越え あの山越えれば紅葉山…で始まる「秋田おはら節」は、哀愁を帯びた独特の節回しに乗せ、鹿の親子の情愛を唄った民謡です。

太田町の民謡歌手・高橋節子さんが昭和62年に第10回NNS日本民謡大賞で「秋田おはら節」を唄って日本一に輝いたのが縁で、故郷の唄として広く市民に親しまれています。

この唄の継承、普及を目指し太田の地で「全国大会」として毎年開催されています。

今回は、第1回大会から審査員としてこの大会を支えてくださっていた東京都在住で太田町駒場出身の佐々木貞勝さん(公益財団法人日本民謡協会相談役)が今年7月に亡くなられたことを偲び、全員で黙とうを捧げ、その後高橋節子さんが「秋田おはら節」を唄い感謝を込めた追悼がされました。

 

今年は大賞の部(高校生以上)に28人、熟年の部(70歳以上)に28人、少年少女の部(中学生以下)に14人が出場し、自慢ののどを披露しました。

大賞の部で優勝したのは、太田町国見在住の冨岡久美子さん。豊かな声量で、のびやかに歌い上げ、初出場・初優勝の快挙となりました。IMG_3729

 

各部門の入賞者は次のとおりです。

◆大賞の部 優勝:冨岡久美子さん(大仙市) 準優勝:須田政博さん(由利本荘市) 第3位:伊藤隆志さん(横手市) 敢闘賞:菅原桃香さん(男鹿市) 敢闘賞:藤谷優美さん(湯沢市)

◆熟年の部 優勝:森川クミ子さん(大仙市) 準優勝:澁谷四郎さん(横手市) 第3位:長谷川一二三さん(秋田市) 敢闘賞:佐藤正太郎さん(大仙市) 敢闘賞:川辺節子さん(秋田市)

◆少年少女の部 優勝:ライリー大仁さん(鹿角市・12歳) 敢闘賞:木村千翔さん(鹿角市・9歳) 努力賞:浅水春華さん(鹿角市・9歳) 努力賞:川井ふたばさん(秋田市・8歳) 努力賞:ライリー咲菜さん(鹿角市・13歳)

 

出場いただいた皆さん、ありがとうございました。太田地域にとって大事な郷土民謡「秋田おはら節」を歌い継いでくださりありがとうございます。

来年もたくさんの出場、観覧をお待ちしています。

太田地域敬老会

9月2日(金)大仙市内のトップを切り、大曲エンパイヤホテルを会場に太田地域敬老会が開催されました。

今年度の太田地域の敬老会対象者は1,260名、そのうち320名が出席してくださいました。

太田地域敬老会実行委員会の主催により、太田地域の民生児童委員協議会・婦人会・社会福祉協議会・日赤奉仕団・老人クラブなどのご協力をいただき、今年も盛会に開催されました。

敬老会には、おおたわんぱくランドのびのび園の園児たち、太田分校郷土芸能部などもお祝いにかけつけてくれました。園児のかわいらしく一生懸命な歌と踊り、分校生のはつらつとした郷土の唄・手踊りに、若いパワーを受け取って敬老者の皆さんもお酒がすすみます。分校生の演舞が終わった後に控室まで来て「たいしたじょんずだっけなぁ。いがったどぉ」と激励してくださっている方もいました。IMG_4999IMG_5046

 

婦人会のアトラクションでは、秋田県民歌にオリジナル振付をした演舞を披露。秋田県民歌を大事にしている太田地域ならではのアトラクションです。IMG_5057

 

敬老会のフィナーレはやはり秋田県民歌の大合唱。会場中が一つになり、のびのびと歌い楽しい宴を締めくくりました。IMG_5077

 

参加いただいた皆さん、本日はおめでとうございます。

そしてご参加ありがとうございました。

敬老とはいえ、まだまだ地域のリーダーとしてご活躍されている皆さん、これからも地域の元気に一役買ってくださいね。