大仙市豊川字観音堂の水神社(すいじんじゃ)で、8月17日に例大祭が行われ、秋田県唯一の
国宝「線刻千手観音等鏡像(せんこくせんじゅかんのんとうきょうぞう)」が一般公開されました。

(以下、パンフレット等に記載されています。)
■御神鏡 国宝 「線刻千手観音等鏡像」
青銅製で表面にスズのメッキを施し、形は八つの突起を持つ八稜鏡で、直径13・5cm、厚さ6mm、
重さ525g。鏡面は中央に十一面四十手の千手観音の立像、蓮台に立ち仏具を一箇づつ持った
四十本の指を巧みに描き、この脇上に、左に功徳天、右に裸体の婆蘇仙の像を、豊満な女神と
やせ細った仙人を対照に描き、その上左右には、観音八部衆と思われる守護の神の八体も
線刻(蹴彫)されています。

■地中から発見!
今から約340年前、開田開発者 草なぎ理左エ衛門の指導のもと堰を掘り進んでいる時に豊岡三棟
(みむね)の地中より発見されました。
当時、藩主に差し出したところ「この鏡は堰を掘るときに出たから、堰神として祀るように」と祭祀料
として米3石を賜ったそうです。
■鏡の伝来説
この鏡は今からおよそ830年前、藤原伊勢人の女(むすめ)が持っていたもので、2面あり2人の姫が
疱疹及び安産を祈るために彫らせ、清水寺に奉納し、その一つを坂上田村麻呂将軍が東北平定の折、
守り神として持参したと伝えられています。
↓レリーフの写真 (中仙市民会館ドンパルに展示されています。)
