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第10回!『太田黄桜まつり』開催しました

太田の黄桜並木が満開を迎えたゴールデンウィーク中の5月3日、大台スキー場で「太田黄桜まつり」が開催されました。
太田黄桜まつり実行委員会(髙橋 広之実行委員長)の主催によるもので、今年で10回目を迎えました。

黄桜は淡黄色の花をつける「ウコンザクラ」という品種で、例年ソメイヨシノなどよりも遅い5月上旬に見頃を迎えます。
この並木道は207本の黄桜が全長630mにわたって植えられており、これは黄桜の並木道としては東北で一番の規模を誇ります。

天候にも恵まれ、そして3年ぶりの通常開催ということもあり、朝からお客さんが続々と訪れました。

昨年度に引き続き開催された「Kizakura Hike&Coffee2023」には、約30名の方が参加しました。

まずは全員で準備体操を行ったあと、満開の黄桜並木を見ながらウォーキング。

その後は、45分ほどかけて大台スキー場の遊歩道を登ります。急な坂道を登りきった後は、展望駐車場からの雄大な眺めを見ながらコーヒーを楽しみます。
コーヒーの提供は「FOGcoffee」(大曲大町)さん。今日のために特別に焙煎・ブレンドされた「KIZAKURA BLEND」を振舞ってくれました。参加者の皆さんも、思い思いに最高の眺めと最高のコーヒーを堪能しました。

そして今回は他にもイベントが盛りだくさんです。
JA加工部特製の「黄桜大福」のプレゼントには、たくさんの人が列を作り、限定100個はあっという間に全てなくなってしまいました!

さらに、「太田黄桜限定バージョン」のババヘラアイスや、大曲農業高校太田分校の野菜・花の苗販売、地元のお店などの出店コーナー、アウトドア用テントで行う「テントサウナ体験」も大盛況です。

また、「親子ふれあい遊びコーナー」では、ストライダー(子ども用ランニングバイク)や、ポケットカイト(凧あげ)、フリスビーなど、芝生の上で遊べるおもちゃ等を貸し出ししました。
こちらも大人気です。
初夏の大台スキー場は、たくさんの親子連れでにぎわいを見せていました。

そしてもちろん、満開の黄桜並木の散策を楽しむ方もたくさん見られました。この日の来場者は主催者発表で1200人。
たくさんのご来場、本当にありがとうございました!

今後も、太田地域の誇る地域資源であるこの黄桜並木を大切に管理し、イベントの内容もさらに充実させたいと考えています。
来年度もぜひお越しください!!

エディブルフラワースイーツ試食会 開催しました

春分の日の3月21日(火)、中里温泉2階「薬師の間」でエディブルフラワースイーツ試食会を開催しました!

「エディブルフラワー」とは、Edible(食べられる)Flower(花)の名のとおり、花を食材として使うこと、またはその花のことです。毒性がないことが条件で、無農薬栽培されているので安心して食べることができます。「花のまち太田」では、学校や各集落の花だんづくりや、スイセンロードなどの「見て楽しむ花」の取り組みは昔から盛んに行われてきました。しかしそれに加えて、新しい取り組みとして「食べて楽しむ花」の可能性に着目しました。
以前、太田支所職員を対象にエディブルフラワーを使ったスイーツを試食してもらいましたが、今回はさらに多くの方々から食べていただき意見をお聞きしようと、試食会を開催することになりました。

試作品のスイーツを製造してくださったのは、太田地域唯一のお菓子屋さん「やをら」さん。
昨年2月にオープンし、秋田オリジナル糀「あめこうじ」を使ったスイーツや、種類豊富なベーグルをメインに、からだと心に優しい秋田の味をお届けしているお店です。
はじめてこの試食会の企画についてお話ししてから、とてもノリノリで協力してくださり、素敵なアイディアもたくさん出してくださいました。

当日用意してくださったお菓子は、「米粉シフォンのカップケーキ」「雪国ぷりん」などの6種類。数量やサイズの変更など、直前に無理なお願いをしてしまったにもかかわらず、とっても可愛くておいしいスイーツを仕上げてくれました!ちなみに今回使用したエディブルフラワーは、色の種類が豊富で最もポピュラーなものの一つ「ビオラ」と、鮮やかな真っ赤な花びらが印象的な「サンブリテリア」です。
今回は秋田市の「ナラ農場」さんから購入したものを使用しました。

はじめての企画でお客さんがたくさん来てくださるか不安でしたが…
開始の2時30分になるとお客さんが続々と訪れ、すぐに会場は満席に。
楽しそうにスイーツを選ぶ方、写真を撮りながら味を楽しむ方、そして真剣にアンケートを記入する方の姿がありました。

100名分のスイーツを用意していましたが、予想を上回り早くも1時間ほどで完食となってしまいました。

アンケートを記入してくださった方の中から、感想のコメントをいくつかご紹介します。
「シンプルなお菓子もお花があることで華やかになって可愛いと思いました」
「お花に味がないので、シロップ漬けなどにすると食べやすくなると思います」
「写真映えするので、SNSを活用する若い世代に認知を広げていけたらいいと思います」
「スイーツがおいしかったので、やをらさんに行ってみたいです」
「地域内でのイベントがうれしかったです。人が集まり、地域も元気になるので機会があったらまた参加したいです」

その他、貴重な意見をたくさんいただきました。
お花やスイーツ自体についてのご意見はもちろんですが、コロナ禍も落ち着いてきたことで、このように人が集まるイベントができるようになってうれしいという声や、これを地域の活性化につなげていってほしいという声を多くいただいたことが印象的でした。

このアンケート結果は、今後の地域活性化に必ず活かしていきたいと思います。
これからのエディブルフラワー事業の展開については、このブログや地域版広報などで随時発信していきますので、お楽しみに!
ご意見やご質問がある方は、太田支所地域活性化推進室までご連絡をお待ちしています。

 

祝20周年!東今泉ふれあい・いきいきサロン記念発表会

3月16日(木)、敬愛館で東今泉ふれあい・いきいきサロンの皆さんによる「20周年記念発表会」が行われました。

昨年の7月にも、サロンの活動についてお伝えしましたが、(「ふれあい・いきいきサロンで特殊詐欺を防止!」)このサロンは大仙市社会福祉協議会の支援を受けて地域の方々が自主的に運営しているもので、活動開始から今年で20周年を迎えました。

会のはじめに、恒例となっているタオルを使った「だいせんいきいき体操」をみんなで行いました。

続いて、サロンの設立当初は社会福祉協議会職員として、そして今はボランティアとして携わってきた代表の大信田祐子さんから、サロンのこれまでの足跡についてお話がありました。当時の太田町役場から社会福祉協議会に、「高齢者の集いの場所を」という依頼があったことにより、2001(平成13)に職員で近隣市町村のサロンを視察。そして2002(平成14)年9月19日からサロンとしての活動がスタートしました。

最初は毎月第3木曜日に、皆で集まり昼食作りをするのがメインでした。年数が経つにつれて内容もどんどん工夫を凝らしたものになっていき、対象者の趣味を活かした手芸や自作の体操、また幼稚園や老人ホームとの交流も行いました。

大信田さんは今後の課題について、「後継者を育て、より一層サロンを拡大して続けていきたい」と話しました。

そしていよいよ発表会です。4月から3月の一年間の活動内容について、月ごとに対象者とボランティアの方がペアになって発表を行いました。

6月の発表は「幼稚園児とのグラウンド・ゴルフ」。サロン設立当時から幼稚園との交流は続いており、コロナ禍になってからは屋外でグラウンド・ゴルフをしています。発表者の飯村さんは、「会員みんながまた来年もやれるように『元気でいよう』と思う瞬間です」と話しました。

また、10月の発表は「昼食会(回転寿司)・買い物等」。発表者の高橋さんも一番心待ちにしている行事だそうです。美味しいお寿司をお腹いっぱい食べた後は買い物へ。気に入った服があっても買おうか決められずにいるときの「それあなたに似合いそうよ」という助言もうれしいとのこと。

そして最後の3月「20周年記念創作発表」は代表の大信田さんが行いました。様々な場所に見学に出かけたり、健康のために体操を取り入れたり、脳を休めないためにそれぞれに発表してもらったり。毎回色々と考えて計画していますが、「それぞれの思いが次のステップになるかと期待を込めて楽しみにしています」とのこと。最後は「人生100年。介護に頼らずいつまでも笑顔で自力で頑張ろう!」と締めくくりました。

どの月の発表者からも、サロンの活動を心から楽しみにしていることが伝わってきました!

東今泉ふれあい・いきいきサロンの皆さん、20周年本当におめでとうございます!地域の方々の心の体の健康のため、これからも元気で活動を続けてくださるよう応援しています。

Let’sトレッキング!大台スキー場で親子ウインタートレッキング

令和5年3月5日(日)、今シーズンの営業を終えたばかりの大台スキー場を会場に親子ウインタートレッキングが開催されました。
ウインタートレッキングは、真木真昼県立自然公園のミリョクをもっと広く知ってもらおうと、県の実施する地方創生事業を活用して令和2年度から開催しています。これまでは川口渓谷での開催でしたが、今回初めて大台スキー場で開催されました。

参加者は親子と友達7組、案内人、同行者合わせて25人。気持ち良い晴天に恵まれ、スキー場から見下ろす素晴らしい眺望に期待が高まります。
準備体操をして、いよいよ中腹にある林間オリエンテーリングコースを目指して歩き始めました。圧雪されたコースを外れると動物の足跡があちこちに。子どもたちは足跡の解説シートを見て、どんな動物か観察していきます。

ちなみに野ウサギの足跡はこんな足跡です。前足をついてから二本の後ろ足でぴょんと飛ぶのでこんな形になるのだそうです。ゲレンデにある有名な一本梨の木の横で休憩すると、眼下には仙北平野と遠くに姫神山、鳥海山がくっきりと浮かびあがり疲れが吹き飛びます。

そこから10分くらい登ると、冬の間、人が入らないオリエンテーリングコースに到着です。真っ白な雪の上を走る気持ち良い体験に子供達は大はしゃぎ、付いていく大人が大変です。

案内人リーダーの倉田さんは「学校の勉強も大切だけど、もっと自然に触れあってじっくり観察することも大切。生きた知恵を自然から学ぼう」と子どもらに訴えます。半日と短い時間でしたが、トレッキングの楽しさを満喫できました。きっと大人のみなさんは次の日筋肉痛だったことでしょう。
真木真昼県立自然公園は季節ごとにミリョクがいっぱいあります。これからも楽しいイベントを企画していきますのでご期待ください。

トレッキングの様子は動画でもご覧いただけます!(市公式YouTubeチャンネル)
トレッキングとは?
山登りや山歩きなどを目的とし、美しい自然景観やそこに息づく動植物などの観察を楽しむアウトドアアクティビティの一つです。語源は、移動あるいは旅行などの意味を持つ英語のTrek(トレック)からきています。(出展:ACTIVITY JAPAN)

3年ぶりの通常開催! 第41回太田の火まつり

2月4日(土)、第41回「太田の火まつり」が開催されました。
昨年は新型コロナウイルスの影響により、規模を縮小して開催しましたが、通常開催は3年ぶりとなります。

3年前の2020年は、とても雪が少ない冬でした。かろうじて必要な雪は確保しましたが、それ以外には雪がほとんどない状態で開催されたことが記憶に残っている方もいると思います。
その年以来の通常開催ということになります。

その間も、新型コロナウイルスの収束祈願と伝統行事の継承を目的に「天筆焼き」は行っていましたが、イベント内容のほとんどが3年ぶりということで、実行委員会の皆さんで各種団体との打ち合わせや開催内容の検討など、工夫して準備を進めてきました。

そして当日。
開場となる午後5時から、大仙市商工会女性部の皆さんによる甘酒の振る舞いが行われました。
雪がちらつく中、温かい甘酒に続々とお客さんが集まり始めます。

ふれあい館では、まつりの安全や皆さんの無事を願い、神事が行われました。

そしてあたりがすっかり暗くなった午後5時45分、いよいよ開会が宣言されます。
会場内には屋台が立ち並び、多くの人がおいしそうな食べ物やくじびき、射的を楽しむ姿が見られました。

まずは「雪中田植え」が行われました。
雪中田植えは、水田に見立てた雪上に、束ねた稲わらと大豆の殻を植えるようにして立て、その年の豊作を祈願するものです。
植えるのは、早乙女姿の田の尻集落の皆さんです。
集落代表の水谷さんの司会とともに、息の合った動きを披露してくれました。

続いては「東今泉八幡太鼓」の皆さんによる演奏です。
東今泉八幡太鼓は昭和55年に結成された太鼓演奏グループで、小学生から大人まで幅広い年代のメンバーが活躍しています。
集落に古くから伝わる「東今泉神楽」をもとに復興させたという、迫力のある演奏に皆さん聞き入っていました。

そして「紙風船上げ」。
地域の学校や集落、各種団体などで作られた31個の紙風船が、次々と夜空に舞い上がっていきました。
久しぶりの紙風船上げということもあり、今年の干支のうさぎや、人気のキャラクターなどが描かれた力作が揃いました。

その中でも、デザインや美しさが特に優れていると評価された最優秀賞は、上下斉内集落に贈られました。上下斉内集落の皆さん、おめでとうございます!そしていよいよ、「天筆焼き」が行われます。
稲わらで作られた塔(カマクラ)に火をつけ、燃え上がる炎に願い事が書かれた5色の短冊を貼り合わせた「天筆」をかざします。それが高く燃え上がると願い事がかなうとされています。
大迫力の火柱を、集まった大勢の人々が見守りました。

そしてこの日最後のイベントとなるのが「冬花火」です。
今年は協賛花火と、大曲の花火実行委員会、秋田県、そして大仙市の提供花火という盛りだくさんな約800発の花火がフィナーレを飾りました。3年ぶりの通常開催となった今年の「太田の火まつり」。
実行委員会や関係者の皆さん、そして住民の皆さんからは、開催にかける熱い想いを感じました。
やはり太田の冬には火まつりが欠かせないな、と思った方も多いのではないでしょうか?

久しぶりにもかかわらず、会場には約2,000人の来場者が訪れ、大盛況に終えることができました。
関係者の皆さん、そして会場にお越しいただいた皆さん、本当にありがとうございました!

2年ぶりの開催 太田地域文化講演会

11月2日(水)、太田地域自治組織連絡協議会(伊藤洋一会長)と大仙市の共催により、太田地域文化講演会が開催されました。
この講演会は毎年、太田地域に縁のある方を講師にお招きし、ふるさと太田の良さを見つめ直すきっかけづくりと、地域住民の教養と文化意識の高揚を目的に開催しているものです。
昨年度は新型コロナウイルスの影響で中止となってしまいましたが、2年ぶりとなる今回は太田中学校体育館を会場に、太田中学校の生徒や山登り教室修了者、地域の皆さんなど約200名の参加のもと行われました。

今年の講師は、登山家・フォトグラファーの小松由佳さん。
小松さんは秋田市生まれですが、お父さんが太田地域のご出身、おばあさんが太田地域に在住されています。
東海大学山岳部で本格的な登山を学び、2006年にパキスタンと中国国境にまたがる世界第二の高峰・K2に日本人女性で初めて登頂し、「秋田県県民栄誉章」を受章されています。
近年では、風土に根差した人間の営みに惹かれ、草原や砂漠を旅しながらフォトグラファーに転向、2012年からはシリア内戦、難民を取材されています。

ここ太田地域にも、大仙市が誇る真木真昼県立自然公園の豊かな自然があります。
市では令和2年度から3年間の計画で、県・美郷町と連携して地方創生交付金を活用し、このエリアの魅力や知名度アップを図る事業を行ってきました。ガイドマップの作成や登山関係の様々なイベントの開催、そして楽しみながら登山の知識や技術を学ぶ「山登り教室」の開催もその一つです。
そして事業の最終年度となる今年度、地域の皆さんや若い世代にも太田地域の豊かな自然の魅力を見つめ直すきっかけになればと、登山経験が豊富で世界的に活躍されている小松さんに講師をお願いしました。

開会にあたり、主催者を代表して大仙市の今野功成 副市長から「小松さん自身や登山の話はもちろん、フォトグラファーとして海外で取材を行っている貴重な体験をお聞きしたい。この講演会をきっかけに太田地域がますます活気ある地域になってほしい」と挨拶がありました。演題は「見えない山を登り続ける~K2から砂漠へ、難民の土地へ~」。

冒頭はK2登山についての経験を話してくれました。
小松さんが登頂に成功したK2の標高は8,611mと、富士山のなんと2倍以上。世界一標高が高い山といえば8,848mのエベレストというのは皆さんご存じだと思いますが、2番目であるK2が「世界一困難な山」と呼ばれ、登山者の4人に1人は命を落としているとも言われているほどです。

小松さんはまず、「同じ山はない」と言います。それは当日の天気だったり、一緒に登る仲間だったり、季節によって山は変わるからです。ヒマラヤの山々に憧れて東海大学の山岳部に入部した小松さんは、そこで登山漬けの生活を送ります。
登山の魅力は「生きている実感」だということですが、やはり女性であるため「体力的な区別」があったといいます。しかし山の方では登る人を男性か女性かで区別することはありません。「これは本当の『壁』か、人が作った『壁』か」と考えるようになったそうです。
エベレスト登山に参加した時は、高山病のため途中で断念。挫折の中帰国した小松さんは、「山頂に立つことだけが大事ではない。その過程がなかったから失敗した」と後悔しました。それからは過程を大事にし、「何のため登るのか」と考えるようになったとのこと。

そして、小松さんにK2に登るチャンスが訪れましたが、自分の実力が通用するのか悩んだといいます。しかしチャンスは「自ら作り出すもの」と「偶然与えられるもの」があり、後者は二度とめぐってこないかもしれないと考え、参加を決意したそうです。
小松さんは実際にK2登頂の時に使った登山道具を持って来て説明してくれました。これらの道具は非常に高価ですが妥協はしないとのこと。

また、「ユキちゃん」の話もしてくれました。ユキちゃんは登山の際に連れていった生きたヤギですが、当然ペットではありません。現地でさばいて食料にするためです。「かわいそう」と思うかもしれませんが、こうして「生命のサイクル」を知り、感じるのだといいます。

8,611mの頂からみた世界は地球が丸いことを実感し、宇宙に近いせいか「空が黒かった」とのこと。
その帰り、死と隣り合わせのビバークで、小松さんは「命を感じることができた」と言います。
「ビバーク」とは、予定通り下山できず山中で緊急に夜を明かすことです。
こうして思ったのは「人間は小さな存在だ」ということ。無事に登頂できたのは、努力や経験だけではどうすることもできない大きな自然の流れによるもの。そうした存在に、「人は生かされている」と感じたそうです。

このような経験を通して、小松さんの興味は山そのものではなく、そのような厳しい自然の中で生きる人々へと移っていきました。それがフォトグラファーへの転身のきっかけとなったそうです。それからはシリアでのことについてお話しくださいました。
シリアの内戦と難民の撮影を続けた小松さんは、砂漠で半遊牧生活を送っていたとある70人近い大家族と出会い、深く関わっていきます。
シリア人は「幸せな人生とはゆとりを持つこと」「一番大切なものは家族」という人が多いそうです。その一家もたくさんの仕事をかけもち、ゆったりと働いて暮らしていました。

そんな一家も内戦で家族がバラバラになり、難民になってしまいます。
小松さんの夫もシリア難民です。今は日本で生活していますが、働くことに関する価値観の違いや、イスラム教徒に対する偏見や食べ物の制限など、とまどうことはたくさんあるそうです。しかし小松さんは「完全な理解はできない」ことを理解し、価値観が違っても一緒にいることはできると考えるようにしたそうです。

現在は現実の山ではなく「見えない山」を目指して挑戦を続けている小松さん。山から教わったメッセージとして、チャンスはいつ降ってくるかわからないので、つかむ準備をしなければならないということや、目の前の小さなステップの積み重ねが大きな挑戦につながるということをお話し、講演をしめくくりました。

終了後、参加者から様々な質問がありました。

Q 今、登りたい山はどこですか?
A 鳥海山など故郷の山に登りたいです。
Q なぜ登山を始めようと思ったんですか?
A いつも見ている山の裏側が見てみたかったからです。
Q 登山中は何を考えて登っていますか?
A 辛いことばかりですが、とにかく登ることに集中しています。
Q 難民の取材で大変なことや不便なことは何ですか?
A 電気や水道などのインフラが不安定なこと。イスラムの生活習慣や服装なども慣れないと大変です。
Q 中学生のうちにやっておいた方が良いと思うのは何ですか?
A 卒業すると進学などでバラバラになってしまうので、今しかできないことをして仲間との絆を深めてほしいです。

素人には想像もできないような努力をし、貴重な経験を語ってくださった小松さんに、質問が殺到しました。
小松さんのお話を通して、参加者の皆さんもふるさと太田の魅力を再認識できる機会になったのではないでしょうか。

小松さん、中学生にも大人にも響く講演をありがとうございました。小松さんの更なる挑戦が達成されることをお祈りしております!

おかげさまで5年目! 太田分校レストラン

晴天に恵まれた令和4年10月25日(火)、中里温泉レストランを会場に「太田分校レストラン」が開催されました!

「太田分校レストラン」の開催は今年で5年目。大曲農業高校太田分校の生徒が考案したメニューを、中里温泉レストランで調理し提供するもので、価格は1個850円。新型コロナウイルス感染防止のため、昨年度に引き続き「テイクアウト方式」でのお弁当販売となりました。

太田分校の情報教養コース3年生7人の生徒が考案した今年のメニューは「豚バラの竜田揚げ」「鶏肉とカボチャの旨煮」「甘鯛の西京焼き」など8品、そしてご飯は太田分校の特別栽培米。これは無農薬・無化学肥料栽培!!全校生徒で草取りをしたり、農業コースの生徒たちが昔ながらの手押し除草機で除草したりと大切に育てたお米で、秋田県の特別栽培米認証を受けている大変美味しいご飯です。また、お弁当のメニューカードや箸袋、プレゼントの小物も生徒たちの手作りです。

当日、朝早くから生徒達はオープンに向けて、調理の補助、お弁当の盛りつけ、店内の清掃などの仕事をしました。

そして接客の手順についても教えていただき、ついにオープン!!

生徒は2人1班となりローテーションでお客さんにお弁当を渡しました。たくさん買ってくださったお客さんには、車まで持っていくなど、緊張しながらもしっかりとした「接客」です。「毎年、楽しみにしているよ」と声を掛けてくれた女性がうれしそうにお弁当を持って行くのを見て、見守る立場の私たちまでうれしくなりました。

また玄関では太田分校で収穫された「里芋」「ネギ」そして「特別栽培米」、また大農本校の生徒たちが作った「ジャム」「ぶどう液」そして「みそ」が販売され、こちらも人気のようでした。

当日は通常どおりレストランも開店しているため、店内で食事されるお客さんへの配膳や片付けも行いました。お水を持っていったり、料理を持っていったりと、見ているこちらが少しドキドキしましたが、ミスのない仕事でした。

午後1時過ぎ、予定していたお弁当が完売。無事、令和4年度の「太田分校レストラン」が終了。

参加した生徒、津島杏輔さんにインタビューしてみました。
Q 今日の感想を教えてください。
A 接客は初めてでしたが、中里温泉のスタッフに色々教えてもらって、丁寧にできたと思います。
Q 準備も含めて、大変だったことは何ですか?
A メニューカードやプレゼントを作るのが、慣れていないので難しかったです。
Q うれしかったことは何ですか?
A お弁当販売だけでなく、レストランの配膳や片付けをさせてもらいましたが、お客さんから「おいしかった」や「ありがとう」と言ってもらったのがうれしかったです。

太田分校の生徒の皆さん、お疲れ様でした。地域にとっても皆さんにとっても素敵な1日になったのではないでしょうか?太田分校生のますますの活躍、そしてさらなる飛躍に期待しています!!!!!

ふれあい・いきいきサロンで特殊詐欺を防止!

7月21日(木)、今年度4回目の「東今泉地区ふれあい・いきいきサロン」が敬愛館で開催されました。

このサロンは、大仙市社会福祉協議会の支援を受けて地域の方々が自主的に運営しているもので、地域住民同士のふれあいを通して心と体の健康増進を目的としています。
東今泉地区では特に活動が活発で、活動開始から20年目となりますが、月1回程度のペースで、地域の散策や観劇、昼食会など毎回工夫を凝らした内容で開催されています。

今回は大仙市市民相談室による出前講座が行われ、横沢・中里のサロンと合同で約20名の参加により、「特殊詐欺」の手口や被害に遭わないための対策などを学びました。

まずは市民相談室の職員の皆さんによる、実際にあった相談内容をもとにした寸劇が披露されました。一人暮らしのおばあさんのもとに、警察を名乗る犯人から「あなたの口座が悪用されている」と電話があり、その後訪れた偽の職員に銀行のキャッシュカードをだまし取られてしまうというストーリーです。臨場感たっぷりでユーモアを交えた内容に、時折笑いもおこり、楽しみながら詐欺の危険性について学びました。

相談はこちらの電話番号まで!

次に、警視庁に勤務していた経歴を持つ、太田地域在住の市民相談室・不当要求等対策指導員の佐々木栄二さんによる講話がありました。佐々木さんは自身が警視庁で実際に関わった特殊詐欺の事案について、わかりやすく解説してくれました。
例えば、犯人グループの間で詐欺に使うメモなどは「水溶紙」に書かれており、警察に見つかりそうになるとすぐに部屋に置かれたバケツの水で溶かし、証拠隠滅をはかるそうです。
この日は実際に犯罪に使われているタイプの紙を水に入れ、溶かすところを見せてくれました!佐々木さんが強く訴えていたのは、こういった犯人グループは暴力団とつながっていることが多く、詐欺の被害に遭ってしまうと、暴力団に資金を提供することになってしまうので気をつけてほしいということでした。
被害に遭わないための対策としては、まずは「一人で判断しない」。不審に思ったら、必ず周りの人や市民相談室、警察などに相談してほしいとのことです。
そして「電話を録音する」。留守電を設定したり、「録音させていただきます」のようなメッセージを流すことで、そもそも犯人が電話を切ることも多いようです。

こうした特殊詐欺の実態について詳しく知る佐々木さんのお話を、参加者の皆さんは真剣な表情で聞き入っていました。話が終わると、「私の家にも架空請求のハガキが来たことがあり、びっくりした」「通帳が悪用されていると電話が来たが、直接銀行に行こうとしたら切られた」といった体験談で盛り上がりました。
特殊詐欺は手口も多様化してきており、誰でも被害に遭う可能性があります。
今回教えてもらった方法で、一人一人が気を付けていきたいものです。

最後は皆で「涙そうそう」の音楽に合わせて大仙市高齢者包括支援センターが作った「だいせんいきいき体操」を行い、汗を流しました!また、今回の開催に合わせて市内の障がい福祉サービス事業所「ほっぺ」の皆さんも出張販売に来てくれており、おいしそうなお惣菜やお菓子も並んでいました。この会を主催している大信田祐子さんは、「幅広い年齢の方々が参加してくれているので、皆が楽しめるような内容を企画している。参加するのをすごく楽しみにしてくれている人がいるのがうれしい」と話してくれました。
確かに、皆さん会場に入るときからすごく楽しそうにしているのが印象的でした。
これからも、地域を楽しくする企画をよろしくお願いします!

太田中学校の大槌交流活動を支援していただきました

7月15日(金)、太田秋田ライオンズクラブ(高橋良幸会長)から太田中学校生徒会に、岩手県の大槌学園との交流活動への支援金が贈呈されました。

大槌学園は東日本大震災で被災した岩手県大槌町にある小中一貫の義務教育学校で、太田中学校は震災直後の平成23年度から、生徒たちで育てたお花のプランターや太田のお米を送ったりと、毎年交流活動を行っています。

「色のない大槌に花を」というテーマで活動を始めた当初は、被災地の支援ということで物資の援助がメインでしたが、年数が経ち復興も進んできたことから、「心の交流」という趣旨に切り替え、記憶を風化させないという目的で活動を行っているとのことです。

これまでは実際に大槌町を訪れたり、お互いの学校を訪問し合って交流を深めてきましたが、コロナ禍になり訪問が難しくなったことで、一度は活動を打ち切ることも検討されたそうです。
しかし訪問はなくても、生徒からのメッセージと一緒にお花のプランターを送るという形で活動は今でも続けられています。

ライオンズクラブでは、こうした支援活動の趣旨に賛同して、当初から生徒会活動に対する支援を続けています。
ライオンズクラブの高橋会長は、「今しかできないことを頑張ってほしい」と激励し、生徒会長の湯野澤さんに支援金を手渡しました。

あいさつをする高橋会長

高橋会長と生徒会長の湯野澤さん

太田中学校の佐藤嘉弘校長は、「皆さんのおかげで、ここまで活動を続けることができた。学校としても地域のためにできることがあれば貢献したい」と感謝を述べました。

夏休み後には、生徒たちで育てたお花のプランターを送る予定です。
これからの太田を担う子どもたちのために、支援していただきありがとうございます!

左からライオンズクラブ・アクティビティ委員長の大信田さん、会計の小松さん、高橋会長、太田中生徒会の会長・湯野澤さん、副会長・戸嶋さん、小松さん

太田の黄桜を満喫しました

5月1日から8日まで、大台スキー場で「太田黄桜まつり」が開催されました。
太田黄桜まつり実行委員会(髙橋 広之実行委員長)の主催によるもので、今年で9回目となります。

黄桜とは淡黄色の花をつける「ウコンザクラ」という品種で、例年ソメイヨシノなどよりも遅い5月上旬に見ごろを迎えます。新型コロナウイルスの影響で一昨年、昨年と中止になってしまい3年ぶりの開催となりましたが、飲食等の出店は中止し、新たな魅力を発信するイベントとして5月5日(木・祝)に「Kizakura Hike&Coffee」が行われました。
このイベントは、黄桜や大台スキー場からの眺めといった大自然の魅力とおいしいコーヒーを、「ハイキング」を通じて楽しんでもらいたいという目的で初めて企画したものです。

定員20名の完全予約制ですが、新聞にも取り上げてもらったということもあり、市内外からの参加によりすぐに定員に達する申し込みがありました。

当日は黄桜も満開を迎え、天候にも恵まれる最高のコンディション。
5月としては暑く感じるほどの陽気の中、黄桜のトンネルの下を歩き出します。

黄桜を堪能した後は、大台スキー場の遊歩道を頂上に向かって登ります。急な坂道が続きますが、登るにつれて次第に眼下には仙北平野の雄大な景色が広がってきます。

そして登ること約45分。ついに展望駐車場に到着しました!
こちらではFOGcoffee(大曲大町)さんのテントが設営されており、今日のために特別に焙煎・ブレンドされたコーヒー「黄桜ブレンド」が振舞われました。

黄桜をイメージした爽やかですっきりした味わい。仙北平野を見渡しながら飲む本格ドリップコーヒーはまさに格別です。
コーヒーと一緒に地元のパン屋「ヴァンヴェール」さんのパンを食べながら、参加者の皆さんは思い思いのひとときを過ごしました。

休憩中に書いていただいたアンケートでは、「黄桜を間近に見ることができて心豊かな気持ちになりました」「思っていたより登りがきつくて大変でしたが、頂上は気持ちよくて疲れを忘れました」「頂上で景色を見ながらいただくコーヒーやパンは最高でした」「このようなイベントがあればまた参加したいです」など、大満足な意見をたくさん聞くことができました。

この日の様子は動画でも見ることができますので、ぜひご覧ください。(市公式YouTubeチャンネル)

午後からは大曲農業高校太田分校の野菜や花の苗を販売する出店や、太田支所職員による観光案内ブースもありました。
飲食の出店はありませんでしたが、それでも黄桜を見学する方や、出店に並ぶ方が大勢訪れ、賑わいを見せていました。

また、今回は初の試みとして、黄桜まつり期間中の夜間に黄桜のライトアップを試験的に実施しました。
夜に見る黄桜も、普段と違って幻想的な雰囲気で素敵ですね。

来年の黄桜まつりは、盛大に開催できることを期待しましょう!

 

エディブルフラワー いかがですか?

皆さんは、「花」は好きですか?
花を見ることや育てることが好きという方でも、「食べるのが好き!」という方はなかなかいないのではないかと思います。

太田支所地域活性化推進室では、令和3年度から「エディブルフラワー(食用花)活用事業」に取り組んでいます。
エディブルフラワーとは、その名前のとおり食べられる花のことです。
花を食べるということはあまり馴染みがないかもしれませんが、例えば菊の花は一般的に食べられています。
この事業では、ビオラやナデシコ、マリーゴールドなど、見た目もカラフルで味もクセのないものを想定しています。

太田地域といえば、道路沿いにスイセンが咲く「スイセンロード」があり、各集落や家庭などでの花だんづくりも盛んです。
しかし、そういった「見て楽しむ花」の他にも、「食べて楽しむ花」としての活用にもチャレンジしてみようということになりました。

これからこの「エディブルフラワー」を活用して地域を活性化する方法を検討中ですが、まずはその第一歩として「とりあえず食べてみよう」ということで太田支所職員を対象として試食会を開催しました。

今回はマフィン、シフォンケーキ、タルト、プリンなど様々なスイーツを用意しました。

トッピングしている花は「ビオラ」。
観賞用として有名な花ですが、エディブルフラワーとしても人気があります。
あっさりした味で香りもほとんどなく、どんな料理にも合わせやすいと言われています。
買ってきたお菓子にお花をトッピングしただけですが、一気に華やかになりました!

「花を食べる」ということに抵抗のある人も多いのではないかと心配しましたが…
「かわいい!」という声があがり、写真を撮っている人も。
様々な色の花があるので、皆さん興味津々でどれを食べようか選んでいるようです。

食べてもらった後に感想を聞くと、「クセがなくて食べやすい」「あっさりしているので、サラダなどにも合いそう」という声。全体的に好評でした!

「お店ならドリンク付きで○円まで出せる」といった話題で盛り上がっている場面もありました。

まだ今後の活動については未定ですが、今回出してもらった意見を活用して次につなげたいと考えていますので、ご期待ください。

エディブルフラワーについての意見や、興味のある方は、ぜひ太田支所地域活性化推進室までご連絡をお待ちしています!

県民歌に捧ぐ

太田町東今泉の小松博幸さんが、今年も大台山から撮影した写真を太田支所に寄贈してくださいました。

太田支所長に写真を手渡す小松さん(左)

今回の作品のタイトルは「県民歌に捧ぐ」。
平成27(2015)年6月1日の朝6時15分に撮影された作品です。

雲海の上には雪解けがだいぶ進んだ鳥海山が大きく写されています。
山頂近くの雪とむき出しになった山肌のコントラストが美しい時期です。
そして左側には大台山の杉の木、手前には田植え前の田園風景。小松さんはこの時期の鳥海山が一番好きだそうです。

鳥海山が美しく見えるときに、ついつい秋田県民歌に思いを馳せてしまうのは、「秋田県民あるある」だと思います。この写真のタイトルが「県民歌に捧ぐ」であることに多くの方が共感することでしょう。
「秀麗無比なる 鳥海山よ」で始まる秋田県民歌は、ご存じのように太田町横沢の倉田政嗣の作詞です。
「倉田政嗣がどんな時期にどこから鳥海山を見たのか私にはわかりませんが、太田町のどこからでも秀麗な鳥海山を見ることができます」と小松さんが言うように、まさに倉田政嗣はこのような光景を見て県民歌を作詞したのではないかと感じさせてくれます。

小松さんは過去にも毎年1枚ずつ4回にわたり作品を寄贈してくださっており、今年がその4作目です。昨年までの作品もご紹介します。

『静かな朝』(2015年撮影・第60回秋田県美術展覧会記念章受賞)
霧の中の町並みがとっても幻想的です。

『夕焼けと冬の仙北平野』(2012年撮影・第32回秋田県写真公募展特選受賞)
赤い空とモノトーンの仙北平野のコントラストが綺麗です。

『仙北平野の夕焼け』(2011年撮影・第16回総合写真展秀作受賞)
水が張られた田んぼがオレンジ色に染まっている滅多に見られない瞬間です。

どれも同じ大台山からの眺めでありながら、それぞれ全く違う一面を見せてくれます。
太田地域にもこんなに美しい瞬間があるのかと気づかせてくれる作品ですね。

現在、太田支所玄関ホールにて「小松博幸氏寄贈作品『大台山からの風景』ミニギャラリー」を開催しています。5月末までの会期で、4作品を展示していますのでぜひご覧ください!

コロナ禍での開催 『太田の火まつり』

2月5日(土)、第40回目となる「太田の火まつり」が開催されました。
昨年は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため延期となってしまいましたので、2年ぶりの開催となりました。

開催の約2か月前に行われた太田の火まつり実行委員会では、その時点でコロナの感染状況が落ち着いていたため例年どおりの開催を予定していました。
しかし、1月下旬になってから秋田県内でも感染が再拡大しており、残念ながら規模を大幅に縮小して開催することに決定しました。

異例の開催となりましたが、実行委員会の皆さんは協賛金の集金、開催内容の検討、そして新型コロナウイルス対策と準備を進めてきました。

そして当日。
県の感染防止策チェックリストの作成や、アナウンスでのマスク着用の呼びかけなど、新型コロナウイルス対策を万全にして火まつりがスタートしました。
例年であれば大勢の来場者で賑わう出店も、イベントの目玉である紙風船上げも、今年はありません。

午後6時になると開会に先立ち神事が行われ、その後はさっそく「天筆焼き」が行われました。
稲わらで作られた塔(かまくら)に火をつけ、地域の子どもたちが願いごとを書いた5色の短冊を貼り合わせた「天筆」をかざします。高く燃え上がると願いごとがかなうとされています。

コロナ禍になってから迎える2回目の冬ですが、一日も早くコロナが収束して元の日常が戻ってくるのを願うばかりです。
今回は出店や紙風船上げもなく、例年の来場者数約3,000人からは大幅に減るものと見込まれていましたが、それでもスタッフや地元議員を含め約500人の方が訪れました。大勢の人々が見守る中、皆さんの願いが天へと届けられていきました。

最後には色鮮やかな冬花火がフィナーレを飾りました。

第40回という大きな節目となった今年の太田の火まつり。
昨年に引き続き通常どおりに開催することはかないませんでしたが、他の地域の冬まつりのほとんどが中止になる中、少しでも地域を元気にしたいという実行委員会の皆さんの熱い想いにより、開催方法を試行錯誤し当日を迎えることができました。
太田地域の小正月行事を途切れさせず、後世に伝承するという点でも意義のある回になったと思います。

今回の火まつりの様子は、市公式YouTubeチャンネルでもご紹介していますので、ぜひご覧ください!

来年こそは、太田の火まつりが盛大に開催され、大勢の来場者で賑わうように期待したいと思います!

「太田のイチゴ」 首都圏へ

冬のイチ押し「太田のイチゴ」を活用して、「首都圏ふるさと太田会」(男鹿敏昭会長)と「首都圏ふるさと太田会を応援する会」(大信田哲男会長)の交流事業が行われました。

例年であれば首都圏で総会や懇親会が開催され、応援する会からもたくさんの人が参加して、太田の美味しいものを味わいながら親睦を深めていました。しかし、残念ながら新型コロナウイルスの感染拡大防止のため2年連続の中止となってしまっており、首都圏との往来もしにくい状況が続いています。

そこで今年度は、太田地域の農事組合法人「アグリフォー太田」(小松一男代表理事)で収穫されたイチゴを首都圏ふるさと太田会の会員20名に送って交流をはかることになりました。

「アグリフォー太田」は太田地域の農業法人経営の先駆けとして平成20年に設立され、イチゴの栽培は冬場の雇用対策や新たな担い手の確保を目指して、平成30年から始められました。
ハウス内を日中は18℃、夜は8℃に温度管理することで甘みのあるイチゴ作りをしています。マーケットの拡大にも力を入れており、最近では「しゅしゅえっとまるしぇ」などの直売施設や道の駅、県内各地のスイーツ店などとも取引を増やしています。

イチゴの収穫は、1月29日(土)に応援する会から7名が参加して行われました。
今回送ったのは、「やよいひめ」と「星の煌めき」をそれぞれ1パックずつです。
摘み取りからパッケージまで、会員の皆さんの手作業で行いました。通常のパックには収まりきらないような大きいイチゴがたくさん収穫され、予定よりもだいぶ送る量が多くなったそうです。
慣れない作業で大変だったようですが、アグリフォーの方の説明を受けながら楽しんで行いました。

パックに詰められたイチゴは、30日には首都圏ふるさと太田会の皆さんの自宅に届きました。
さっそくイチゴを味わった会員からは、「大きくて甘みと酸味のバランスが素晴らしく、とても美味しかったです」「とてもジューシーでした」「コロナが落ち着いたらぜひイチゴ狩りに行きたいです」など、お礼のメッセージが続々と届いていました。

コロナ禍であっても、ふるさとを離れた方々に太田の美味しいものを味わってもらいたいという想いと、地域の活性化のために農業を頑張っている方々を応援したいという想いから今回の企画が生まれました。

一日も早くコロナが収束して、普通に往来ができるようになる日が来るのを願うばかりですが、会員の皆さんの工夫と熱意により、このようにコロナ禍にぴったりの素敵な交流事業になりました。

首都圏ふるさと太田会は今年の11月で設立30年を迎え、これからの活動に期待がかかります。コロナ禍に負けず、太田を元気にする活動をよろしくお願いします!

おやきづくり講習会 開催しました

1月6日(木)、おおたコミュニティプラザ調理室で「おやきづくり講習会」が行われました。

市太田支所では「地域の魅力再発見事業」の一つとして「太田の伝統食継承事業」に取り組んでおり、秋田おばこ農業協同組合太田支店・農産加工部会のご協力のもと、太田で昔から作られているお菓子のレシピ集を発行しました。
そのレシピ集を活用して、食文化の継承と世代間交流を目的に、昨年度から「おやきづくり講習会」を開催しています。

秋田県南部では、毎年12月8日は「やまい焼き」の日として知られており、昔から焼き餅(おやき)を真っ黒になるまで焼いて川に流し、「悪しきもの(病)」を払うという慣習があります。
最近ではおやきを食べて無病息災を願う日に変化しつつあります。
今回はそのおやきの作り方を学び、太田の味を伝えていってほしいということで行われました。

参加者は大仙市スポーツ少年団の団員11名です。昨年度に引き続き、交流会を兼ねて参加してくれました。
講師は農産加工部会(齊藤禮子部会長)の方々です。「まずは手をよく洗いましょう!」という指示により、講習会がスタートしました。

おやきの作り方については、昨年度のブログ記事で紹介していますので、ご覧ください。昨年度の記事はこちら

参加者は4班に分かれ、講師の先生が各テーブルを回って丁寧に指導してくれました。

生地やあんこはとても柔らかくて、包むのが難しいそうです。手にくっついてしまい、苦労している場面も見られました。

焼き上がると、おいしそうな香ばしい香りが部屋中に立ち込めました。

さっそく出来立てのおやきを皆でいただきます。
「自分でつくったおやきの味はどうですか?」と聞かれると、「おいしい!」と大満足の笑顔です。

太田の味を学んだ参加者の皆さん。これから家庭でもぜひ作ってもらいたいですね。

なお、今回の講習会の様子は映像でも見ることができますので、ご覧ください。(市公式YouTubeチャンネル)

また、今回作ったおやきの他にも大福、いちご大福、しそ羊かんのレシピが掲載された「太田の手作りお菓子レシピ集」は、太田支所市民サービス課の窓口で配布していますので、ぜひご利用ください!

サンタさんがやって来ました!

12月24日(金)、太田地域の認定こども園「おおたわんぱくランド・のびのび園」(橋本美紀子園長・園児80名)でクリスマス会が行われました。

毎年この会には、太田秋田ライオンズクラブ(佐藤富佳会長)のメンバーがサンタさんとして登場しています。昨年度は残念ながら新型コロナウイルス感染拡大防止のため、サンタさんをお迎えすることができませんでしたので、2年ぶりの登場となります。

まずは園長先生が絵本を読みながらクリスマスの由来について説明します。

その後は年長組さんからマジックのプレゼントがありました。 
透明な水の入ったペットボトルを思いっきり振ると…

なんとカラフルな色のついた水になりました!不思議ですね!

そして皆でダンスを踊りながら、「サンタさ~ん!!!」と呼ぶと…

3人のサンタさんが登場しました!

遠い国(?)からわざわざやって来てくれたサンタさんに、まずは子どもたちからの質問タイム。

Q.なぜ子どもたちにしかプレゼントをくれないのですか?
A.皆さんが先生や家族の言うことをよく聞いておりこうさんだからです。

Q.トナカイは何を食べているんですか?
A.トマト、きゅうり、にんじんなど、皆さんが苦手なものを食べます。

Q.好きな食べ物は何ですか?
A.なんでも好きです。

そしていよいよ、サンタさんから子どもたちにプレゼントが手渡されます。
なんと一人に2個も!子どもたちのテンションも最高潮です。

皆で記念撮影をすると、サンタさんは他の子どもたちにプレゼントを配るため、トナカイと一緒に去っていきました。

ライオンズクラブのサンタさん、お疲れさまでした。
大変な盛り上がりで、のびのび園の皆さんにとっても、ライオンズクラブの皆さんにとっても素敵なクリスマスになったことと思います。
サンタさん、来年もまた来てください!

今年も開催しました 「太田分校レストラン」

今年も中里温泉レストランを会場に「太田分校レストラン」を開催しました!

「太田分校レストラン」は昨年度まで3年間、市の「地域の魅力再発見事業」の一環として行われていました。この事業による取り組みは終了してしまいましたが、地域の方々からもぜひ続けてもらいたいという声が多くありましたので、今年度は中里温泉と大曲農業高校太田分校の共催で行われました。

今年度の開催日は10月26日(火)と11月30日(火)の2回。
太田分校の生徒が考案したメニューを、中里温泉レストランで調理をして提供します。昨年度に引き続き、新型コロナウイルス感染防止対策として、テイクアウトのお弁当での提供となりました。価格は1個850円です。

昨年度までは先着順での予約となっていたため、毎回予約開始後数十分で予定数に達してしまっていましたが、今年度はより多くの方に食べてもらいたいと、抽選により当選者を決定しました。

メニューは、情報教養コースの3年生4名が2組に分かれて、それぞれ栄養バランスや地元産食材の活用にこだわって考案しました。
1回目のメニューは「豚ロースとリンゴのグリル」「銀鮭の米味噌焼き」など9品に、デザートの「ブルーベリーソース入り白玉」。
メニューを考案したのは、平岡翔太さんと細川柚衣さんです。

2回目のメニューは「豚ひき肉の松風」「鱈のマヨネーズ焼き」など9品に、デザートの「リンゴとさつまいものレモンの甘煮」。
こちらは藤井夢来さんと吉村彩名さんが考案したメニューです。

そしてご飯は太田分校の特別栽培米。
全校生徒が心を込めて栽培した、完全無農薬・無化学肥料のお米です。「あきたこまち」本来の味や粘りなどが存分に味わえると評判の一品です。
その他、味噌や卵、リンゴ、ブルーベリージャムは大曲農業高校本校産のものを使用しています。

メニューは生徒たちがそれぞれ考案し、それをもとにして中里温泉レストランの料理長・星宮さんが味付けや調理方法についてアドバイスをする形で決定しました。

そして当日。
オープンに向けて、朝から準備が進められました。生徒たちは調理補助や接客の手順の確認などを行います。
お弁当の包み紙や箸袋、おまけの小物も2年情報教養コース7名の協力を得ながら生徒たちが手作りしました!

11時30分、オープンの時間になると、お客さんが続々と来店。
毎年来ているという女性は、「昨年も食べておいしかったので予約をした。抽選だったので当たると思わなかった」とうれしそうです。

1回目は、2名が欠席したためあわただしい思いをしましたが、何とか大きなミスなく終えることができました。

生徒の皆さんに感想を聞いてみると、「自分たちが考えたメニューが形になり、こんなにたくさんの人に食べていただけたのでうれしかった。作業は初めてのことばかりだったが、メニューの考案は楽しかった。お客様に喜んでいただきたいと思い、箸袋やおまけを手作りしたが慣れていないので難しかった。当日の販売については、特に1回目は2人だけで大変だったが、何とか無事に終えることができた」と平岡さん。

地域を活性化するために、太田分校と市がタイアップして何かできないか、ということから始まった「太田分校レストラン」も今年で4年目となりました。
ここまで続けることができたのも、太田分校が地域の皆さんから愛されている証拠ですね。
これからも、太田分校生の活躍にご注目ください!

イルミネーションで地域を明るく

太田地域の特別養護老人ホーム「真木苑」の敷地内に、今年もカラフルなイルミネーションが設置され、施設利用者や通行人を楽しませています。

太田秋田ライオンズクラブ(佐藤富佳会長)では、地域の皆さんに喜んでもらおうと、
平成19年に真木苑の敷地内に高さ約15mのポールを設置しました。それから毎年イルミネーションを取り付けています。
今年も11月下旬、ライオンズクラブのメンバーが集まり、取り付け作業を行いました。

この真木苑を含む一帯は、合併前の太田町時代に「福祉の里」として整備され、他にも認定こども園や診療所、コミュニティ施設などが建ち並んでいるエリアです。
園から帰る子どもたちや施設利用者など、子どもからお年寄りまでたくさんの方々に見てもらおうという思いから、この場所に設置したとのことです。

太田秋田ライオンズクラブの皆さん、本当にありがとうございます。
近くを通った際には、きらびやかなイルミネーションに目を留めてみてはいかがでしょうか。

大仙市アーカイブズ 出張展示

市の公文書館「大仙市アーカイブズ」が、開館5周年を迎えています。
「大仙市アーカイブズ」は旧双葉小学校を改修して整備された施設で、西仙北地域強首にあります。公文書のみならず、古文書・写真など、地域の歩みを伝える大切な資料を多数保存しています。
興味はあるけど、なかなか西仙北の強首までは行けないという太田の皆さんに朗報です!12月15日までを会期として、太田支所の市民ホールで出張展示が催されています。

これは、大仙市アーカイブズの開館5周年を記念した事業の一つで、西仙北にある大仙市アーカイブズでは企画展「ふるさとの災害~記録が語る地震・水害・戦争~」が開催され、市内8地域それぞれの支所や生涯学習施設を会場に出張展示を行っているものです。
コンパクトな展示ではありますが、それぞれの地域にちなんだ歴史・文化・人物にスポットを当てた見ごたえ充分な出張展示を行っています。

太田地域では「秋田県民歌を作詞した横沢村会議員・倉田政嗣」というテーマで展示がされています。政嗣の人となり、県民歌に政嗣の詩が選ばれるまでなど様々な切り口の展示がありますが、私が今回の展示で特におススメしたいのは、村会議員としての倉田政嗣の活動です。昭和初期の小学校統合について議会で主張を繰り広げる政嗣の活動が紹介されています。今まさに太田地域でも小学校の統合は地域の将来を考えるうえで避けられない熱いテーマです。太田の偉人として讃えられている倉田政嗣が、学校統合というものに当時どんな考えを持っていたのか、気になりますよね。

またもう一つのおススメは、地域資料として並べられたセピア色の写真たちです。

太田地域内の各所で撮られた昭和20年代から昭和47年頃までの写真が展示されており、ノスタルジーな気分にさせてくれます。もしかしたら、ご家族やご近所さんの昔々の姿があるかもしれませんよ。
太田支所にご用がなくとも、展示だけ見に来てくださるのも大歓迎です。この機会に、「大仙市アーカイブズ開館5周年記念出張展示」をぜひご覧ください。

紅葉親子トレッキング教室 開催しました

太田地域の紅葉スポットといえば、なんといっても真木真昼県立自然公園です。
紅葉シーズンの真っ只中の10月30日(土)に川口渓谷、11月3日(水・祝)に真木渓谷で、それぞれ市主催の親子トレッキング教室が行われました。

両日ともに天気に恵まれ、心地よい気候のなか参加者たちはトレッキングに汗を流しました。

10月30日の参加者は11人。
この日は8時30分に川口渓谷遊歩道口を出発し、オブ山の大杉までの片道約3kmを往復するコースです。
オブ山の登り口までは、紅葉を見ながら遊歩道を20分ほど歩きます。

山道に入りまずは川を渡ると、急な坂道が続きます。

40分ほど登ると、今回の目的地である「オブ山の大杉」が見えてきました。
この木は幹周り12.4m、樹高34m、樹齢推定1200年以上とされており、大仙市の文化財として指定されているほか、林野庁の「森の巨人たち百選」にも選ばれている巨大な天然杉です。

参加者の皆さんも、それぞれこの木を見上げたり、写真に収めたり、木の幹に触れたりして自然の雄大さや生命力を感じているようでした。

紅葉の美しいコントラストや、壮大な渓谷の風景も楽しみながら、この日のトレッキングを終えました。

11月3日は19人と大勢の方が参加してくださいました。
この日は8時30分に斉内河川公園に集合してから車で真木橋まで移動し、そこから袖川園地までの片道約2.5kmを往復するコースです。

道端に生息している珍しい植物を見かけると、ガイドさんが解説をしてくれて、参加者は興味津々に聞き入っている様子でした。

袖川園地までは起伏のある林道を歩きます。
木々の紅葉を楽しみ、迫力のある滝を間近に見ながら目的地を目指します。

袖川園地に着いた後は、少々休憩を取り、皆で記念撮影。

帰り道も皆さんの足取りは軽やかです。

紅葉の写真を撮ったり、キレイな色の落ち葉を採取したり、道のわきにある巨大な岩を観察したりと、それぞれの楽しみ方で秋の真木渓谷を満喫しました。

真木橋まで戻ってくると、川のそばで水遊び。 
皆で盛り上がったあと、今回のトレッキングも終了となりました。

大仙市では、秋田県・美郷町と連携し、真木真昼県立自然公園の魅力を知ってもらうために様々な事業を実施しており、今回の親子トレッキング教室もその一つです。
改修中の袖川園地のトイレも、もうすぐ工事が完了する予定で、来年の春からは快適に使っていただけると思います。

また、3月上旬には、動物の足跡や植物の冬芽などを観察しながら雪の上を歩く、ウィンタートレッキングも開催する予定ですので、興味のある方は親子でぜひご参加ください!

15回目のチャレンジ 太田北小学校全校音楽劇

10月31日(日)、中仙市民会館ドンパルで太田北小学校(沢村正志校長・児童数41人)の全校音楽劇が行われました。

平成19(2007)年度に始まった全校音楽劇も今年で15回目となります。
劇のクオリティの高さとその活動の功績が評価され、この15年の間に、日本照明家協会賞「舞台部門」グループ賞(平成20年度)、努力賞(平成22年度)、そして山下太郎地域文化奨励賞(令和元年度)と、数々の素晴らしい賞を受賞しています。

今年の演目は「海と森の奇跡の物語~海のサーシャと森の発明家~」。
子どもたちがストーリーを考えプレゼンを行い、それをもとに劇団わらび座のチーフ・インストラクターが脚本を作成した北小オリジナルストーリーです。

発明家のかまじいのところに、ある日かもめのサーシャが助けを求めてやってきます。話によると、海に黒い闇が広がっているせいで、海の王女が弱ってきているとのこと。海をもとに戻すため、海や森の仲間たちが奮闘する、壮大な冒険物語です。

演出・演技指導・舞台監督はプロの方がつとめ、音響・照明にも専門のスタッフが協力しています。そして太田ゆかりのバンドが生演奏で劇を盛り上げ、保護者や先生方も一丸となって劇を作り上げています。
主役の全校児童一人ひとりが、何か月も前から、オーディションを経て練習や準備を重ねてきました。
その努力の結果が、見ている人を物語に引き込み、感動を与えてくれました。

今回は15回目の記念となる公演でしたが、残念ながら昨年度に引き続き、新型コロナウイルスの影響で一般の方の観覧は中止となってしまいました。
さらに、感染拡大防止のために歌やダンスは少なめになっていますが、子どもたちの思いが十分に伝わるように演出を工夫してもらったとのことです。

来年度はぜひ、コロナの影響もなく万全な状態で、公演をたくさんの皆様に見てもらえることを期待したいと思います。

太田北小学校の皆さん、感動をありがとうございました。

紅葉シーズンを前に草刈り作業

川口渓谷はまさに今、紅葉シーズンを迎えており、10月24日(日)には真木真昼県立自然公園を美しくする会主催の「川口渓谷紅葉クリーンアップ・ウォーキング」、そして10月30日(土)には市主催の「川口渓谷紅葉親子トレッキング教室」が行われる予定と、イベントも盛りだくさんです。

それを前にした10月16日(土)に、太田秋田ライオンズクラブ(佐藤富佳会長)の皆さんが、川口渓谷遊歩道の草刈り作業を行ってくださいました。

この日参加してくださったのは10人。朝9時に集合し、遊歩道の車両乗り入れ最終地点からオブ山の大杉入り口の間の約1kmを、約1時間半かけて作業を行いました。
ライオンズクラブには、会社の社長さんや税理士さん、信用金庫の支店長さんなど、色々な方が参加しています。そんな皆さんが、遊歩道を歩きやすく美しくしようと、草刈りに汗を流してくださいました。

ライオンズクラブでは、以前からゴミ拾いやカーブミラー磨きなど地域貢献活動を行ってくださっていましたが、地域の皆さんに喜んでもらえるような活動をしたいということで太田支所にも相談があり、数年前から遊歩道の草刈りを実施しています。

佐藤会長は、「これから紅葉シーズンになり、イベントも控えているので、その前に草刈りをしてぜひ地域に貢献したいと思いました」と話してくれました。

ライオンズクラブの皆さん、本当にありがとうございます。

また、12月にはサンタ姿でおおたわんぱくランドを訪問し、プレゼントを渡すことも考えているそうです。楽しみですね!

歯科診療所の池田先生 今までありがとうございました

今年3月まで38年間の長期にわたり、太田歯科診療所で診療にあたってくださっていた池田いづみ先生が10月13日(水)に太田地域から転出されました。

池田先生(左)と奥様(右)

池田先生は昭和58年1月、当時の太田国保歯科診療所の所長として着任されました。

この診療所は、当時太田地域やその近隣に歯科医院がなかったため、昭和52年に大町の法務局太田出張所跡地に町が開設したものです。前任の先生が退職され、半年近く常駐の先生がいない状態が続いていた時に来てくださったのが、九州歯科大学を卒業後、神奈川県の歯科医院で働いていた池田先生です。

東京都出身の池田先生ですが、着任当初から太田町に骨を埋めるという覚悟で、岩手医科大と連携して、地域の歯科医療に貢献してくださいました。
特に、他の歯科医院にはない「子ども予防歯科室」では、歯の健康のためには幼いうちからの歯磨きの習慣が大切という方針のもと、診療所内に子どもが遊べるスペースを設けたことで、楽しんで診療に来る子どもたちが多かったそうです。

保健・医療・福祉の総合エリア「福祉の里」の整備が進み、平成3年に診療所が今の場所に移転してからも、太田地域の歯科医療の中心として診療にあたり、地域住民とも積極的に交流を深めてくださいました。

池田先生、長い間本当にありがとうございました!

見送りをする地域のみなさん