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ローズメイの『オレンジスライスジャム』 製造中!

太田地域の北開工業団地の一角に構える「ローズメイ」の秋田工場。
ローズメイは、「自然・安心・美味しい」を基本コンセプトに、薔薇とミツバチ生産品を中心とした商品づくりをしています。
昨年4月には角館駅前にファクトリーショップを開設したことをうけ、当ブログでも取り上げさせていただきました。
https://www.city.daisen.lg.jp/daisen/blog/2017/06/21/%E5%A4%AA%E7%94%B0%E3%81%AE%E3%80%8E%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%80%8F%E3%81%8C%E3%82%93%E3%81%B0%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81/

ローズメイの看板商品と言えば「オレンジスライスジャム」。
ファクトリーショップでも、ソフトクリームの上にオレンジスライスジャムを乗せたプレミアムオレンジスライスソフトが一番人気でした。

ファクトリーショップの取材時から、作るところをぜひぜひ取材したいと思っていましたが、ついに実現しました!

現在、ローズメイ秋田工場では、オレンジスライスジャムの製造と出荷作業が最盛期を迎えています。
「オレンジスライスジャム」は、完熟した国産ネーブルオレンジのスライスを純粋アカシヤはちみつと果糖で煮込み、一枚一枚を丁寧に瓶詰めした安心手作りジャムで、これまでTVや雑誌などでもたびたび取り上げられるとともに、ネットの口コミでも上位にランクインしている商品です。
『旬の国産ネーブルオレンジを新鮮な状態で使用する』というこだわりのもと、国産オレンジが旬を迎える1月から4月までの期間限定製造、数量限定での販売となっており、贈答品にと買い求める方が多くいるのだそうです。

初めて入ったローズメイ秋田工場。
玄関先からすでにオレンジの香りに包まれています。

EC事業部の高橋さんは、「今はオレンジの香りですが、時期によって製造している商品が変わるので、この香りがリンゴやバラになったりもするんですよ」と笑顔で迎えてくれました。

白衣に着替え、さっそく工場の内部にお邪魔します。
まず、こちらは倉庫の様子。
色鮮やかなネーブルオレンジの箱が山積みになっています。
「自然・安心・美味しい」が基本コンセプトのローズメイ。
オレンジスライスジャムは、原材料のネーブルオレンジを皮ごと使用した製品であるため、国産のものにこだわっています。
また、ネーブルオレンジの産地である同じ瀬戸内地方でも、県によって微妙に旬が異なるそうで、広島県や和歌山県など、まさに旬を迎えた産地から順に取り寄せたフレッシュなオレンジを使用しているそうです。

そして、こちらはネーブルオレンジを加工している様子。
一つ一つを手作業で丁寧に洗浄し、ナイフで表面をきれいに整えたら、スライサーで均一な幅にスライスしていきます。
ネーブルオレンジは他の品種に比べて種が少ないことから、スライスすると果肉びっしりの美しい断面を見ることができます。
こうしてスライスしたものを大鍋に移し、蜂蜜・果糖(フルーツシュガー)・レモン汁で煮込んでいきます。
この時、皮は誰でもかみ切れるように固すぎず、また煮込み過ぎると果肉が崩れてしまうため柔らかすぎず、といった適度な煮込み加減が重要になってきます。
煮込みに蜂蜜と果糖(フルーツシュガー)を使うことで、しっとりとした甘さに仕上がるそうで、保存料や酸味料、ペクチンなどの添加物は使用せず、果実の美味しさを最大限に生かす工夫がここにも見られます。

鍋の中で柔らかくなったオレンジスライスは、形を崩さないよう一枚一枚、箸で掬われ、丁寧に瓶の中に重ねられていきます。
瓶の口元ぎりぎりまで10~11枚くらい重ねたら、シロップをたっぷり注ぎ、蓋をします。
オレンジの美味しさがまるごと入ったオレンジスライスジャムの完成です。
今期の製造個数は、およそ5万8千個。
昨年、ファクトリーショップがオープンしたことに伴い、従来の5万個から8千個近く増産することとしています。

工場ではこの時期、正規従業員に加えて地元農家の方々を季節雇用し、増員体制で一日あたり600個近いオレンジスライスジャムを製造しています。
それでもなお、予約から納品まで1カ月待ちの状況が続いているとのことです。

「毎年販売時期が近くなると、以前購入していただいたお客さんから、『今年はいつから?』という問い合わせをいただくことも多いんです」と高橋さん。「お客様には納品まで大変お待たせして申し訳ないと思う反面、それでも商品が届くのを待っていてくれる方がいるのはありがたいことです」と続けます。

また、製造部 仕入購買課長の成澤さんは、
「当社では、オレンジや蜂蜜といった自然からいただいた恵みをお客様へ『お福分け』したい、という思いで製品を作っています。このオレンジスライスジャムは、他のジャムに比べて少し高めのものなので、大切な人へのプチギフトはもちろん、ジャムを囲んでご家族との団らんを楽しんでいただけたら嬉しいです。また、自然から人へ、そして人から人への『お福分け』がつながって、もらった人をはじめ、周りの人も幸せな気持ちになれるような商品づくりを続けていきたいです」と、商品づくりにかける想いを述べていました。
今回取材をさせていただいて、オレンジスライスジャムが作られる裏側、そして製造にかける想いを聞いてくることができました。
一つの瓶の中に、オレンジスライスだけでなく、作った人の想いが幾重にも重なっている商品であるような気がします。
また一つ、ローズメイの魅力に迫ることができた時間でした。

3月から4月といえば、何かと贈り物をする機会が多いこの時期。
今まさに何を贈ろうか迷っている方もいるのではと思います。
少し特別なこのオレンジスライスジャムで、大切なその想いも『お福分け』してみてはいかがでしょうか。