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最盛期!!「大曲の花火ダリア」 (おおたはなだより№20)

みなさんは「大曲の花火ダリア」というダリアをご存知ですか?「大曲の花火ダリア」とはJA秋田おばこが2016年にブランド化したダリアの総称です。全国的に知名度の高い「大曲の花火(全国花火競技大会)」をダリアのブランド名として取り入れ、近年、全国に出荷されています。

「大曲の花火ダリア」は、JA秋田おばこと市の花火師が色や形など花火をイメージしたダリアの新品種の中から、投票を行い選定するものです。現在、第1期生から第3期生のダリア(計8種類)があり、今年も第4期生が誕生する予定です。
「大曲の花火ダリア」の栽培を最初に始めたのは、JA秋田おばこの前ダリア部会長で太田地域にお住いの高橋孝夫さん、高橋明美さん、伊藤和子さんの3人。7年前からダリア栽培に取り組んでおり、様々なダリアを栽培しています。現在、JA秋田おばこ管内で約50戸の農家がダリアを栽培していますが、太田地域ではその約2割にあたる10戸の農家がダリアを栽培しています。
今回は、太田地域で栽培されている「大曲の花火ダリア」をいくつか紹介します。

 

1) 和火(わび) (高橋孝夫さん)

花火のなかで、燃焼温度が低い黒色火薬系のもので、赤橙色の花火を「和火」と呼び、この花の色と形が「和火」を連想させます。

 

2) 紫銀乱(むらさきぎんらん) (農事組合法人アグリフォー 高橋明美さん)

紫色の花火の最後に銀色に先が乱れる変化をする「紫銀乱」という花火のイメージから名づけられたダリアです。

紫銀乱のつぼみ。花火が咲く直前の火種のようです。

 

3) 橙炎(とうえん) (大仙市東部新規就農者研修施設 井上侑さん)

鮮やかなオレンジ色と、花弁のゆらめきが「炎」をイメージさせることから、この名前が付けられました。

 

4) 花紫音(はなしおん) (大仙市東部新規就農者研修施設 井上侑さん)

濃い紫色が、色と共に鮮やかに夕空を彩る紫色の昼花火をイメージさせることから、この名前が付けられました。

花の茎が連続して咲く直前の花火の光跡のように見えます。

 

太田地域では現在、ダリア収穫の最盛期を迎えており、花き農家や大仙市東部新規就農者研修施設などで収穫作業が行われています。生産者の方と話をしていると、花それぞれの性格が異なり、育成には苦労すると話されていましたが、その顔は花のようににこやかでした。花を生産する方々はみな心やさしい人たちで、そんな人たちに育てられた花だからこそ大きく美しく咲いているのだなぁと感じました。

大曲の花火ダリア栽培の第一人者、高橋孝夫さん。

大仙市東部新規就農者研修施設で花き栽培を学ぶ井上侑さん。来年からは実家で花き栽培を行う予定。

 

現在、大仙市の本庁舎の入り口に「大曲の花火ダリア」が飾られています。太田で生産されたダリアもあるかもしれません。来庁された際は、ぜひご覧ください。