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真昼岳紅葉観賞クリーンアップ登山

10月14日(日)、真木真昼県立自然公園を美しくする会が主催する「真昼岳紅葉観賞クリーンアップ登山」が実施され、秋晴れの空のもと、参加した約30名が爽快な登山を楽しみました。

真木真昼県立自然公園を美しくする会は、真木真昼県立自然公園の美しい自然を後世に残していくために、自然公園管理員による巡視活動や登山道の刈払い作業のほか、クリーンアップ登山や各種事業によって自然保護思想の普及・啓蒙活動を行っています。

この紅葉観賞クリーンアップ登山は、平成26年度までは大仙市と美郷町の各圏内で持ち回り交互に実施していましたが、美郷町では近年多発している熊による人身被害の危険性から一時自粛していたため、真昼岳での開催は4年ぶりのこととなりました。

真昼岳では、今年7月に善知鳥口と赤倉登山道とを結ぶ新たな登山ルートが開通したばかりです。この新道開通にあたり、美郷町山岳会の皆さんがボランティアで刈払いや登坂補助ロープの設置などを行い、登山者が利用しやすいようコースの整備を実施しました。
今回の登山では、この新道のPRも兼ねて、赤倉登山口からやせづるルート経由で山頂へ登り、下山時はこの新道を通って善知鳥登山口へ下山するルートが設定されました。

当日は同会の事務局として、美郷町商工観光交流課職員に加え、大仙市太田支所市民サービス課職員もスタッフとして随行してきましたので、その様子をご紹介したいと思います。

午前6時50分、美郷町役場(千畑庁舎)前に集合し、出発式を行いました。この日、登山ガイドを務めてくれるのは、美郷町山岳会の皆さんと、秋田県自然公園管理員の倉田陽一さん。

出発式を済ませたら、バスに乗って赤倉登山口へと出発です。

赤倉登山口の鳥居前で十分な準備体操をした後、いよいよ登山開始。クリーンアップ登山ということで、各々ゴミ袋を携帯し、清掃活動をしながら進んでいきますが、ほとんどゴミらしきものは見当たりませんでした。
これも登山に訪れる方々のマナーの良さ、そして自然公園管理員の皆さんによる巡視活動のお蔭と、ありがたい気持ちで足を進めます。

しばらく沢目を進むと、陽光が差し込む美しいブナ・白樺の森林帯に到達しました。
始めは肌寒かった秋山の空気も、登り始めて暑くなった体には心地よく感じます。ここを抜けるといよいよ視界が開け、このまま稜線伝いに頂上を目指していきます。
周辺の山麓を見渡すと、上の方では部分的に紅葉が始まっている様子が伺えました。間もなく山頂・・・のように見えますが、本当の頂はその一つ奥。
もうひと踏ん張りです。
そして、やっと山頂(1,059m)に到着!
登山口からおよそ5km、およそ3時間半の道のりでした。
好天に恵まれ、眺望も最高です。
参加者全員で集合写真を撮影しました。
30分ほど昼食休憩の時間をとった後、下山開始です。
来た道を少し戻り、新しくできた新道への分岐を進みます。
まだ整備されたばかりの新道の土はふかふかと柔らかく、下りの膝にはありがたい感触です。途中、面白い形の木に出会いました。
アシウスギ(芦生杉)と呼ばれる杉の木で、雪の重みで湾曲し地についた枝から根が出てもう一本の新しい幹となって成長しています。地上ではなかなか見ることのできない、このような木々と出会えるのも山の魅力の一つです。

新道の後半では、急な下り坂が続きます。
張ってある補助ロープを頼りにしながら、一人ずつ慎重に下ります。 下山開始からおよそ3時間。
全員が無事に新道を下り終え、善知鳥登山口に到着しました。
善知鳥口で待機していたバスに乗り、美郷町役場(千畑庁舎)前へ移動し解散となりました。

クリーンアップをしながら、少し早めの紅葉を探しに行った今回の登山。
参加いただいた皆様にとって、普段の登山とは違い、共に登ったメンバーと達成感を共有しながら、この美しい自然を守ることの大切さを実感できた貴重な時間となったことと思います。

真木真昼県立自然公園では、今まさに紅葉が見ごろを迎えています。
真昼岳をはじめ、大仙市太田地域の川口渓谷や真木渓谷など、まだまだおすすめのスポットがたくさんありますので、是非足をお運びいただき、真木真昼県立公園内の美しい自然に秋を感じてみてはいかがでしょうか。