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「攻め」と「守り」の防災教育〈平和中学校で避難所開設訓練を実施〉

7月2日(日)、今年も平和中学校で避難所開設訓練が行われました。
「攻め」と「守り」の防災教育、この日は「守り」の体験学習です。
5回目の実施となる今回も、神岡地域に全戸配布でご案内したところ、40名ほどの住民の方にご協力いただけました。
本当にいつもありがとうございます!

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さて、訓練の模様です。
午前9時頃、市内を震源とする直下型の強い地震が発生した想定で、まずは「シェイクアウト」。
「まず姿勢を低く(ドロップ)」「頭を守り(カバー)」「動かない(ホールド・オン)」で自分の身を守ります。

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一度校舎の外へ集合し、教職員が校内の安全を確認できると、いよいよ避難所開設です。
設営を行う校舎は訓練のため停電状態で、体育館はけっこう薄暗いという印象でしょうか。

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各班に分かれ、避難者の受け入れのためにそれぞれが役割を果たしています。

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水は高架水槽にある分を使い切るとなくなってしまうので、給水車から配給です。

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水やガスの供給を受けた避難所では、炊き出しという仕事も必須ですね。

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避難者を受け入れた後も、健康状態のチェックや配膳など役割はたくさんあります。
エコノミークラス症候群予防のために、水分の摂取をすすめたり、一緒にからだを動かす時間を設けたりと、工夫もみられました。

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そして開設した避難所は、市や住民団体の代表等へ引き継がれ運営されるという寸法です。
今回は、災害時もそうでない緊急時も役に立つ「けがの初期手当て」について方法を学べる講習をその場で開催しました。

災害はいつ起こるか分からない、だからこそいつでも備えておかなければならない…。
「たくましく生き抜く力」、「他を思いやる心」を育みながら、「社会で役立つ力」をもった生徒を育てる
体験的な活動が十分に生かされた「心の教育」は、生徒の財産となるに違いありません。

「実際に災害が起きれば、中学生は保護者に引き渡され、避難所を開設するなんてことはない。無駄ではないか」
そんなご意見も過去にはあったと伺っています。
しかし、考えてみていただきたいのです。
中学生はいつまでも中学生ではありません。
地元で受けた教育が、生徒たちの未来の我が身を守るかもしれないのです。
我が身を守ることは、他人のいのちを守ることにもつながっていきます。
たとえ先頭にたって避難所を運営することが無くとも、避難者としての行動や日頃の備えにその体験が生かされるのではないでしょうか。

今後とも地域の皆さまのご理解、ご協力をどうぞよろしくお願いいたします!