高温・少雨に伴う農作物の被害対策について - 農業者の皆さまへ

公開日 2018年07月19日

更新日 2018年07月19日

 仙台管区気象台から高温に関する異常天候早期警戒情報が発表(7月17日14時30分発表)されており、東北地方では、7月22日頃からの1週間は、気温が平年よりかなり高くなる確率が30%以上と見込まれておりますので、下記被害対策の徹底をお願いします。

 

【野菜】


 1.干ばつ対策
    土壌の保水力を高め、また、根を深く張らせるために、深耕、有機物の投入等に努めること。さらに、用水の

   確保やマルチ等により土壌面からの蒸発防止に努めること。
    また、ハダニ類、アブラムシ類、うどんこ病等干ばつ時に発生が多くなる傾向の病害虫については、その発生

   動向に十分注意し、適期防除に努めること。
 2.高温対策
  (1)全般
    ア かん水は、立地条件や品目、生育状態等を十分に考慮し、早朝・夕方に実施する。施設内でのかん水は、

      湿度が高くなりやすくなることから、夜間や曇雨天の日中には、通風するなどして湿度を下げる。また、

      地温上昇の抑制や土壌水分の保持を図るためには、使用時期や施肥等に留意しつつ、地温抑制マルチ

      や敷わら等を活用する。高温耐性品種の選定に当たっては、立地条件、品種特性、需給動向等を十分

      に考慮すること。
    イ 園芸用施設においては、妻面・側面を解放するとともに、作物の光要求性に応じて遮光資材等を使用し、

      施設内の温度上昇を抑制する。遮光資材は、果実の日焼けや葉焼けの防止にも有効である。循環扇は、

      局所的な高温空気の滞留を防ぎ、室内温度の均一化が図られるとともに作業快適性の向上が期待でき、

      さらに、天窓の開閉や換気扇等を活用した換気、遮光資材、細霧冷房等の対策と併用することが重要で

      ある。
    ウ こまめな除草を行うとともに、側枝、弱小枝及び下葉を除去し、風通しを良くすること。
    エ 育苗箱は、コンテナやブロックでかさ上げし、風通しを良くするよう努めること。
    オ いずれの対策も一定の効果が認められるが、単一の技術のみでは、その効果が不十分であることから、

      複数の技術を組み合わせて実施すること。
  (2)特に葉茎菜類
    ア 乾燥によるチップバーンを防止するため、薬剤防除時にカルシウム剤を混用すること。
    イ ねぎでは、軟腐病が発生するおそれがあることから、畝間かん水を控えること。
  (3)特に果菜類
    ア 不良果の摘果、若どりを行い、着果負担の軽減を図るとともに、適切な施肥により樹勢維持に努める

      こと。
    イ 老化葉、黄色葉を中心に摘葉を実施し、水分の蒸発抑制に努めること。
    ウ カルシウム欠乏、鉄欠乏、ホウ素欠乏等の生理障害対策として、必要に応じて葉面散布を行うこと。

【果樹】


 1.干ばつ対策
  (1)干ばつ傾向にある地域においては、用水の確保に努め、敷わら、敷草等により、土壌水分の蒸発を極力抑制

     しつつ、適宜かんがいを実施すること。草生園においては、干ばつ期の草刈りを実施し、防水透湿性シート

     によるマルチ栽培を行っている園地においては、マルチを巻き上げてかん水を行う、かん水チューブにより

     ドリップかんがいを行う等により、地表面への直接かん水に努めること。
  (2)なお、かん水に当たっては、かん水設備の漏水・目詰まり等に留意し、適切にかん水が行われるよう事前に

     点検を行うこと。
 2.高温対策
  (1)収穫期を迎える果実については、着色不良を防止するため、樹冠内光環境の改善、反射シートの活用に

     よって着色を促すこと。
  (2)着色が遅延することに伴い収穫時期が遅れ、果実が過熟とならないよう、適期収穫に努めること。
  (3)高温によって果実の日焼けが発生しやすい園地においては、各種資材による遮光等の対策をとること。
  (4)かんきつ類の浮皮は高温によって助長されるおそれがあるので、各種植物生育調節剤の活用を検討する

     こと。


     (参考)農研機構「浮き皮軽減のための技術情報」
     (http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/publication/files/keigen.pdf)


 3.病虫害対策
   干ばつ時に発生し易いハダニ類については、発生動向に十分注意し、発生初期からの薬剤防除を実施すること。

【花き】


 1.干ばつ対策
  (1)干ばつ傾向にある地域においては、土壌の保水力を高め、また、根を深く張らせるために、深耕、有機物

     の投入等に努めること。さらに、マルチ等により土壌面からの蒸発防止に努めること。
  (2)ハダニ類、アブラムシ類等干ばつ時に発生が多くなる傾向の病害虫については、その発生動向に十分注意

     し、適期防除に努めること。
 2.高温対策
  (1)切り花については、朝・夕の気温の低い時間に採花し、常温で長時間放置しないこと。
     また、エチレンによる劣化を防ぐため前処理剤を使用し品質の維持に努めること。
  (2)施設栽培の花きについては、施設内の温度上昇を抑制するため、施設の妻面・側面を開放するとともに、作

     物の光要求性に応じて、遮光資材等を使用すること。細霧冷房装置、換気装置等を設置している施設では、

     当該装置を有効に利用して適切な温度及び湿度の管理に努めること。

【畜産】


 1.家畜
  (1)飼育密度の緩和、換気扇や扇風機による畜体等への送風や散水・散霧を行い、家畜の体感温度の低下に

     努めること。
  (2)寒冷紗やよしずによる日除け、屋根裏・壁・床への断熱材の設置、屋根への消石灰の塗布等により、

     畜舎環境の改善に努めること。
  (3)良質で消化率の高い飼料の給与、ビタミンやミネラルの追給及び清浄で冷たい水の給与に努めること。
  (4)観察の頻度を増加させることにより、健康悪化の兆候がないか等、家畜の健康状態をよく把握し快適性に

     配慮した飼養管理に努めること。
 なお、具体的な家畜への暑熱対策に関する相談窓口については、公益社団法人中央畜産会及び公益社団法人畜産技術協会のホームページを参照のこと。


    家畜への暑熱対策 http://jlia.lin.gr.jp/seisan/
    相談窓口 http://jlia.lin.gr.jp/keiei/
    快適性に配慮した飼養管理 http://jlta.lin.gr.jp/report/animalwelfare/
    相談窓口 https://sec.lin.gr.jp/jlta/toiawase/index.php?module=Contact&action=toiawase


 2.飼料作物
  (1)草地については、過放牧、過度の低刈り及び短い間隔での刈取りを避け、貯蔵養分の消耗を軽減して草

     勢の維持に努めること。また、夏枯れ等により草勢の低下が見られた場合には、必要に応じて追播や、

     は種直後の雑草防除等適確な維持管理作業を行うこと。
  (2)土壌条件等により高温及び晴天の影響が大きく現れる地域では、土壌の保水力を向上させるため有機質の

     多投等を行うとともに、今後、は種する場合には、耐干性の優れた草種・品種の選定に努めること。
  (3)青刈りとうもろこし、ソルガム等については、収穫期が近い場合にはコストに配慮しつつかん水に努め、

     かん水が困難ないし草勢の回復が困難と見込まれる場合には、早期に収穫を行い品質低下の防止に努め

     ること。

 

 

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農業振興課

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