戊辰戦争から始まった大仙市と宮崎市の縁

公開日 2018年07月31日

更新日 2020年03月23日

平成13年、旧協和町と宮崎県旧佐土原町は有縁交流提携を結びました。その交流のきっかけは、今から150年前の戊辰戦争にまでさかのぼります。

戊辰戦争とは?

一般的に、戊辰戦争は新政府(薩摩・長州藩等)と旧幕府との戦争とされ、1868年正月3日、京都の鳥羽・伏見での戦争を皮切りに、新潟・北越戦争、福島・会津戦争を経て、翌1869年5月18日に北海道・五稜郭が開城して箱館戦争が終結するまでの518日間にわたる国内戦争と説明されています。

一方で、秋田藩領内でも新政府軍と奥羽越列藩同盟軍(仙台・庄内藩等、以下列藩同盟軍)との熾烈な戦いが繰り広げられました。列藩同盟軍は、雄勝(院内口)・仙北(生保内口)・由利(吹浦口・矢島口)・大館(十二所口)から進軍し、藩都久保田城を目指します。横手城は8月11日に落城、大館城は8月22日に落城し、両城下も戦火に見舞われ、多くの民家が焼失の憂き目に遭います。

大仙市内は、列藩同盟軍が久保田や角館を目指す路程にあり、また秋田藩の最重要防衛拠点として位置付けられていました。市内では、8月13日から9月18日まで戦闘が繰り広げられ、角間川・花館・南楢岡・刈和野・峰吉川・福部羅・小種・境・国見地区で大激戦となりました。

大仙市と宮崎市の繋がり

市内全域が戊辰戦争の戦場となり、特に境は、大きな被災を受けました。この際、秋田藩の援軍として佐土原藩士約100名が参戦し、このうち8名が境周辺で戦死しました。

戦禍から124年後の平成4年、秋田の地で亡くなった佐土原藩士が手厚く供養されていることを知り、その遺族をはじめとする墓参団が協和町を訪問したことから、協和町と佐土原町の交流が始まりました。  

そして、平成13年6月3日に両町は、有縁交流提携を結びました。その後、協和町は平成17年3月22日に周辺市町村と合併して大仙市となり、佐土原町は平成18年1月1日に宮崎市と合併して宮崎市となりましたが、交流は今の大仙市と宮崎市に引き継がれています。

両市の交流

両市は、約140年の歴史を持つ宮崎県を代表するお祭りである「宮崎神宮大祭」や「大曲の花火」を相互に訪問するなど、交流が行われてきました。行政・議会関係者だけではなく、民間団体「さどわら会」(協和地域の組織)、「きょうわ会」(佐土原地域の組織)がそれぞれ発足し、市民レベルでも交流を深めてきています。

今ではこんな交流も

両市の交流は多岐に渡り、現在では次のようなものがあります。

青少年交流事業

交流の次世代への継承を目的として、中学生の交流事業を実施しています。平成28年には、大仙市の中学生12名が宮崎市を訪れ、佐土原地域の3校の生徒と交流を深めています。平成29年には、宮崎市の中学生10名が大仙市を訪れ、協和中学校の生徒と交流を行っています。

物産の交流

平成17年2月の道の駅「協和」の開業を機に、宮崎市佐土原の物産販売を開始するなど、両市の物流も交流によって生まれています。

きょうわ縁結びグルメ

大仙市では、各地域において、地域住民の意見やアイディア、眠っている資源を活用し、住民と行政が協働で地域活性化を図る目的で地域の魅力再発見事業を進めています。その中で協和地域は、平成28年度から協和地域と宮崎市で採れた農畜産物にこだわったご当地グルメ、「きょうわ縁結びグルメ」を開発し、イベントやグルメマップを活用しながら、市と地域事業者が一体となって売り込みを行っています。

150年の節目に記念の日本酒を

今年度、協和地域の魅力再発見事業として、協和地域の若手酒米農家と酒蔵の奥田酒造店の協力のもと、150年を記念した日本酒を製造します。

奥田酒造店は、創業から300年以上の歴史のある酒蔵で、戊辰戦争の戦火にもさらされました。この酒蔵で仕込むこだわりの日本酒は、県内はもちろん、首都圏にも多くのファンがいます。

記念酒のコンセプトは、「桜」。佐土原藩の方々の慰霊碑がある境の萬松寺には、大きなシダレザクラがありますが、このシダレザクラは、戦火で焼けたものの、根元から三本の新芽が生え、150年の年月をかけて現在の大木へと成長しています。

今後、大仙・宮崎両市の絆をこのシダレザクラのように太く、そして大きく育んでいきたいという願いを込め、萬松寺のシダレザクラをイメージして造ります。今年の年末にはできる予定で、首都圏イベントや市内のイベント等で振舞われることになっています。

この記念酒が、今後の両市の経済的・文化的交流をより推進していくとともに、広くこの交流を知ってもらうきっかけとなればと考えています。

縁を未来に繋げる

150年前、国を分けた戦がありました。そして、この地は激しい戦地となり、そこで一つの縁が生まれました。私達の祖先から生まれたこの縁を大きく育み、次世代に繋いでいくことが大切だと考えています。今後も、人・物・文化を相互に交え、相乗効果が生まれる交流を目指し、推進して参ります。

このたびこの交流を広くPRするチラシを製作いたしました。ダウンロードはこちら

 

お問い合わせ

協和支所地域活性化推進室
住所:大仙市協和境字野田4
TEL:018-892-2111
FAX:018-892-3080
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