高温・少雨にご注意ください!―農業者の皆さんへ―

公開日 2020年01月30日

更新日 2020年03月23日

 今冬は、全国的に気温が高温傾向である中で、気象庁発表の 1 か月予報(1 月 23 日)及び早期天候情報(1 月 23 日)によると、今後も、気温が平年よりかなり高く推移する見込みであり、農作物の生育が早まることが想定されます。このため、高温の影響による作物の軟弱徒長や病虫害の発生などに加え、寒気の一時的な南下による凍霜害等の発生等が懸念されるところです。
 また、降雪に関しては、平年を下回る状況が続いており、今後も積雪量が少ない状態となる予報となっており、代かき用等の農業用水の不足が懸念されるところです。こうした状況を踏まえ、今後の気象動向に対応した農作物等の被害拡大防止を図るため、下記被害防止対策をお願いします。

 

共通事項


1 人命の保護を第一として、気象情報に留意し、気温上昇に伴う雪崩、落雪、融雪水による河川の氾濫、土砂災害の発生等が懸念される時は、落雪のおそれのある屋根・軒下、傾斜地、河川等へ近づかないようにするなど事故の未然防止を徹底する。


2 作業を行う場合は、必要に応じてヘルメット等を装着する、滑りにくい履物を履く、複数人で作業を行うなど安全確保を徹底する。


3 高温が続くことにより、農作物の生育ステージの急激な前進が想定される場合は、農作業計画の適切な見直しや農業資材等の確保に留意する。


4 少雪により水不足が懸念されるため、農業用水の確保のため関係機関との調整を図り、計画的な配水が行われるよう措置する。

 

●高温又は少雪傾向で推移することに伴う栽培管理等対策


水稲


融雪水に依存する地域においては、春先の代かき前に、あらかじめ利水調整に関して地域内の話し合いを進め、不足が見込まれる場合には番水や用排水の反復利用等を行い、農業用水の有効活用に努める。

 

麦類


 高温傾向により平年よりも生育が早期化している地域が多く、今後も全国的に平均気温が高い傾向で推移することが予想されることから、麦の生育状況を的確に把握し生育ステージや生育量に応じて追肥を行う等の対策を実施する。
今後も平均気温が高い傾向で推移する場合、生育状況を的確に把握し、赤かび病等の適期防除に努める。

 

野菜


1 高温傾向で推移することにより、軟弱徒長となることが懸念されることから、追肥量の節減等適正な肥培管理を図る。育苗中の密植を避ける等による軟弱徒長した不良苗の発生を防ぎ、健全苗の育成確保に努める。


2 病害虫の発生予察やほ場の観察による発生動向の把握に努める。コナジラミ類、アザミウマ類、ハダニ類等の害虫は発生の早期化による大きな被害の発生が懸念されるので、早期発見、適期防除に努める。加えて、罹病した株の除去等ほ場の衛生管理に努める。


3 急激な冷え込みや凍霜害の懸念が予想される場合は、必要に応じ、トンネル、寒冷紗、不織布の被覆等により凍霜害の被害回避を図る。

 

果樹


1 開花の前進化が見込まれる場合は、開花期から幼果期における降霜及び予期しない低温による凍霜害の発生が懸念されることから、防霜用資材の準備や防霜ファンの点検を早めに行う。


2 生育の前進による品種間の開花時期の不揃い、訪花昆虫の活動低下による受粉の不良等による結実不良が懸念されるため、人工授粉用の花粉の準備等を早めに行う。また、日本なし等の施設栽培においては、低温要求を十分満たさず、自発休眠覚醒の遅延が懸念されるため、必要に応じ、休眠打破剤を使用する。また、低温遭遇時間に留意して加温時期の適正化に努める。


3 病害虫の早期発生が懸念されるため、果樹園での発生状況や病害虫発生予察情報等に留意し、適時適切な防除に努める。また、罹病部位の除去等ほ場の衛生管理に努める。

 

花き


 露地花きでは、高温により発芽や生育が早まることにより、春期の晩霜害が発生しやくなることから耐寒性の弱い品目についてはトンネル、寒冷紗、不織布等による被覆を実施する。また、病害虫の発生予察やほ場の観察による発生動向の把握に努めるとともに、特に過湿状態の施設では、病害(うどんこ病、灰色かび病等)の発生が増加するため、施設の換気と早期防除に努める。さらに、アブラムシ、ハダニ類等の病害虫の発生が早まるため、早期発見、早期防除を徹底する。

 

園芸施設


1 気温の上昇に伴い、融雪が早まることに対応し、融雪水のハウス内への侵入を阻止するため、ハウス周囲の「額縁排水」に努めるともに、ハウス各部の損傷や被覆資材の緩み等を点検し、ハウスの保全・保守に努める。


2 気温の上昇に伴い、ハウス内が高温になると、作物の生育が早まり、軟弱徒長となりやすいことから、必要に応じてハウス内換気をするなど、温度管理を徹底するほか、窒素肥料・かん水を控えめにし、作物の軟弱化を防ぐとともに予防的に薬剤の散布を実施する。なお、日中が晴天の場合は、夜間は放射冷却により気温がかなり低下することがあるため、ハウス内の温度確保に努める。さらに、アブラムシ、ハダニ等の病害虫の発生が早まるため、早期発見、早期防除を徹底する。

 

畜産・飼料作物


1 施設周辺で作業等を行う場合には、落雪のおそれがある場所を避けるか、事前に雪下ろしをするなど、落雪事故の防止に努める。


2 農場敷地やパドック等の泥濘を早期に解消できるように、必要に応じて除雪や溝切り等の排水対策に努める。


3 融雪水が畜舎や飼料庫、家畜ふん尿処理施設等の施設内に入らないように、排水路の確保等に努める。特に、家畜ふん尿処理施設内等に融雪水が入ると、家畜ふん尿が施設外に流出するおそれがあることに留意する。


4 草地については、スプリングフラッシュ等による急激な草勢が見られることなど、飼料作物の収穫作業や放牧の実施に際しては、牧草等の生育状況を踏まえ、適切な作業に努める。特に、今後高温が続くことにより、例年より作業時期が早まる可能性があることを考慮し、準備を進める。


5 土壌条件等により高温及び晴天の影響が大きく現れる地域では、土壌の保水力を向上させるため土壌改良資材の投入等を行うとともに、今後、播種を行う場合には、耐干性の優れた草種・品種の選定に努める。

お問い合わせ

農業振興課
住所:秋田県大仙市大曲花園町1-1
TEL:0187-63-1111
FAX:0187-63-1119
このページの
先頭へ戻る