新規就農者研修施設の春(5月)- 大仙市農業振興情報センター

公開日 2024年06月04日

更新日 2024年06月04日

新規就農者研修施設の春(5月)

  新規就農研修2か月目に入り、少し慣れてきたところ。ゴールデンウイーク前後には、さまざまな作物の種を蒔き、苗で購入したものは鉢上げして育苗、そして5月中には苗を定植。東部研修施設では、チンゲンサイを定植から3週間ほどで収穫して市場出荷しました。

(東部研修施設の様子)

(西部研修施設の様子)

 

 

5月6日

 研修は平日のみで土、日曜日と祝日は休みですが、作物の生育に休みはありません。ゴールデンウイーク中も研修生は当番を決め、朝と夕方はハウスの温度管理と苗の潅水(水やり)、収穫作業を行いました。春といいながら天気が良ければハウス内は気温40度超え、暑さで苗を焼いたら元も子もありません。連休最終日の夕方、当番の研修生は作物ごとにジョウロを使い分けるなど、てきぱきと潅水など一連の作業をこなしていました。

 

5月9日、27日、30日

 新規就農研修は、作物の栽培技術の習得だけではありません。年間100時間以上の座学も義務づけられており、週1~2回は座学を行っています。

 今月は、営農計画の考え方、作物選択の重要性、栽培日誌の必要性、農薬基準の考え方、防除日誌の書き方、生産履歴の必要性などを学びました。

(座学の様子)

 

5月20日

 研修期間中は、県の「地域で学べ!農業技術研修」制度または国の農業次世代人材投資事業のどちらかを選択して研修奨励金を受給することができます。

 この日は、国から制度運用の委託を受けている県農業公社の担当者と国の制度を活用する研修生の面談があり、農業を目指した動機や将来の農業ビジョン(取り組む作物や経営計画など)などについて聞き取りが行われました。 

 

(面談の様子)

 

5月23日&27日

 国の農業次世代人材投資事業を活用して就農した研修生OBなどを、県や農協、農業委員会、市等の担当職員で組織するサポートチームで巡回し、営農状況の確認や栽培技術のアドバイス、営農相談などに応じています。23日は市西部地区7名、27日は東部地区8名の令和元年以降に新規就農した方々へ伺いました。

 おおむね順調に営農している方、収穫期に人手が確保できずに苦戦している方、昨年の夏の暑さで思うように出荷できなかった方など状況はそれぞれ違いましたが、皆さん一生懸命農業に取り組んでいました。

(西部地区巡回の様子)

(東部地区巡回の様子)

5月28日

 太田町横沢地域に伝わる「横沢曲がりねぎ」は、江戸時代の紀行家・菅江真澄の「月の出羽路」にも特別に美味しいねぎだと記されており、200年以上前から栽培されている伝統野菜です。横沢曲がりねぎの地元、太田南小学校では、毎年4年生と5年生がふるさと学習の一環として学校内の畑で横沢曲がりねぎを栽培しており、この日は地元の農家さんと東部研修施設の研修生が定植の手伝いに。普通のねぎは1年で収穫しますが、横沢曲がりねぎは種まきから収穫まで2年間かけ、特有の栽培管理をするため、柔らかく、独特の香りが特徴。去年植えたねぎは、今年秋の学校行事である「なべっこ」で賞味し、今年植えたねぎは来年の収穫となります。

 

(定植の様子)

 

5月29日

 今年は春から好天気が続き、ほどよく雨も降り、作物の生育には好い条件ですが、同時に雑草にも好条件。雑草は病害虫発生の原因になりやすい、土中の養分を作物と雑草が競合して作物の生育が停滞するおそれがあり、また雑草が生い茂ることによって作物に光が当たりにくくなり生育を妨げることがあり、これから作物の収穫までは雑草との戦いです。除草作業は農家にとって大事な仕事。西部研修施設ではこの日、手作業で地道に除草作業を行いました。

(除草作業の様子)

 

お問い合わせ

農林部 農業振興課 農業振興情報センター

〒019-1601大仙市太田町横沢字堀ノ内46 電話0187-86-9111 ファクス 0187-88-1500

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