田口康平さん
コンテンツ番号:3041
更新日:
T-FARM/田口康平さん
いつ頃から農業に携わっているんですか?
30歳くらいからだからちょうど10年くらいですかね。
その前は関東の方で企業の陸上選手をやっていました。
上京したのも陸上がきっかけで、今年のオリンピックで大活躍した鈴木優花選手と同じ大学で走ってました。
いつかは秋田に帰ろうっていう思いはあったんですか?
そうですね、ぼんやりとはずっとありました。
上京した頃は何も考えずに走りたいから走る、先のこととかも考えずにひたすら目の前のことに取り組んでました。
実家が農家なので、陸上を辞めたことを機に秋田に戻ってきて農業をはじめました。
無農薬栽培に取り組まれているそうですが、どういった経緯で始められたんですか?
秋田の豊かな自然の力を作物に込めたいという思いで始めました。
無農薬栽培を始めた頃から、親には”できない”と言われ続けていたんですよ。
5年間くらいずっと言われ続けてました。 だからここにいたら出来るものもできなくなると思って、親とは別々でやることを決意したんです。
無農薬栽培をやりながらも”失敗したらどうしよう”っていうイメージが強くなって、親ともぶつかることは多々ありました。
でも農薬を使ってる田んぼの隣で、無農薬の稲が実る様を見て、周りも無農薬栽培を認めざるをえない状況に変わっていったように感じました。
個人的に無農薬の田んぼを教わりたいって人には教えていて、徐々に広がりつつあるので嬉しいです。
お米の他にはどんな作物を作っているんですか?
秋田の伝統野菜である沼山大根を作ってます。
秋田県内では自分を含めて3人しか生産者がいないんですけど、独特の味わいがある美味しい大根なのでぜひ食べてみてほしいです。 この沼山大根を使ったいぶりがっこも作っていて、風味が濃厚で肉質も固く締まってるのでパリッとした食感で、薄く切って食べてもらえたら沼山大根の魅力が分かってもらえるかと。
ひとことメッセージ
今は元々牛舎として使っていたところをリノベーションして、いろんな人が集まれる場所を作りたいと思って頑張ってます。
この生まれ育った土地で、人とのつながりと、自然を大切にした活動をしていきたいと思っています。