暖冬による農作物被害にご注意ください!―農業者の皆さんへ―

公開日 2020年03月05日

更新日 2020年03月23日

 今冬は1月以降、気温が高く、降雪量は少ない状態となっております。また、2月25日に仙台管区気象台が発表した3か月予報では、「向こう3か月の平均気温は高く、3月の降水量は平年並または少ない、4月と5月の降水量はほぼ平年並みと予想されていることから、農作物への影響が懸念されます。
 ついては、今後の気象情報を注視するとともに、下記被害防止対策をお願い致します。

 

水稲


○ 予め渇水が発生した際の体制の再確認等を行うとともに、農業用水の不足が見込まれる場合には、番水や排水の反復利用等を行い、農業用水の有効活用を図る。

 

小麦


○ 降雨や融雪水による湿害を防ぐため、ほ場内の明渠の水の流れを確認し、排水の徹底に努める。また、暗渠が施工されている場合は、暗渠栓を開放して速やかな排水を促す。
○ 生育ステージを確認し、適期に追肥を行う。
○ 越冬した雑草が多いほ場では、適期に雑草防除を行う。

 

野菜・花き


<育苗管理>
○ 育苗中の野菜はハウスの換気により温度調整し、軟弱徒長苗にならない管理をする。


<病害虫・除草管理>
○ 越冬野菜については、生育が進むことが予想されるため、病害虫防除を前倒しして行う。
○ 積雪が少ないことから雑草の発生が早まることが予想されるため、除草対策を早めに行う。
○ アザミウマ類、コナジラミ類などの高温条件で繁殖する害虫の多発が予想されるため、早期の防除対策を徹底する。


<生育管理>
○ 早期の定植で降雪害・凍結害にならないように注意する。また、早期に定植する場合はベタがけ資材を利用する等、適切な対策を行う。
○ 定植後にほ場が乾燥する場合は、積極的に潅水を行い生育を促す。

 

果樹


<樹体の凍害防止>
○ 野その食害対策で肥料袋を使用している場合、凍害を助長することから速やかに取り外す。


<剪定の適期作業>
○ 高温により生育が早まると見込まれることから、剪定作業が遅れないよう適期に終える。
○ なお、核果類(もも等)については、剪定後に枝の枯れ込みが発生しやすいため、3月中下旬頃から作業を実施し、切り口には塗布剤を処理する。


<おうとうの摘蕾>
○ 摘蕾作業は、花芽が肥大し始める3月中下旬頃から始め、芽の枯死を確認しながら実施する。なお、枯死が多い場合は摘蕾を行わない。


<施肥や病害虫防除>
○ 生育の前進に備え、剪定枝の後片付け等を速やかに行い、施肥や病害虫防除(特に黒星病対策)が遅れないよう適期に実施する。


<晩霜害対策>
○ 発芽期から幼果期にかけて降霜が予想される場合、燃焼法(灯油+オガクズ資材)等の対策を実施する。

お問い合わせ

農業振興課
住所:秋田県大仙市大曲花園町1-1
TEL:0187-63-1111
FAX:0187-63-1119
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