多重債務(借金)問題は解決できます! - 消費生活問題

公開日 2013年11月26日

更新日 2020年03月19日

多重債務(借金)問題は解決できます!

 複数の金融業者からお金を借りて、支払い困難に陥った状況の方を多重債務者といいます。国内には約200万人もの多重債務者が存在するといわれ、大きな社会問題になっています。

 

▼多重債務に陥らないために

  1. 将来の収入の見通しは慎重に考える。右肩上がりに伸びていく保証はないですよ!
  2. 安易にキャッシングはしない、計画的に!
  3. クレジットカードや消費者金融を利用するときは、必ず金利計算をしてみましょう!
  4. クレジットカードの枚数は、増やしすぎないように注意しましょう!ついつい使ってしまいますよ!
  5. 返済のための借り入れは、絶対にしない!

▼借金返済のために、また借金!?

買い物やレジャーで気軽にクレジットカードを利用しているうちに、自分の収入の範囲内で支払えなくなり、別のクレジットカード会社や消費者金融(いわゆるサラ金)からさらに借金して返済することを繰り返している人がいます。
こうなると、雪だるま式に借金が増え多重債務に陥ることになります!

「今回だけ」とか「すぐに返せる」と思っていても、ほとんどの場合金利が高いため、あっという間に借金が膨らんでしまいます!

自分が支払うことができる範囲を、よ~く理解し、考えましょう!

「なんとかなるさ」は甘い!!

▼クレジットカードは便利だけど…

クレジットとは、商品などを買うときに、今はお金がなくても将来必ず支払うという約束のもとに信用買いをすることなんです。

しかし、クレジットはあくまでも借金のことです。

ちゃんと支払いが可能かどうか考えてから、計画的に使いましょう!

それに、分割払いの利息やキャッシングの利息は、消費者金融と同じくらい高いものもあるので注意が必要です!

▼無人契約機は便利かもしれないけど…

最近では、誰にも会うことなく免許証や保険証があれば、簡単に消費者金融会社と契約することができて、すぐにお金を手に入れることができる無人契約機が増えています。

でも、みなさんは買い物をするときは1円でも安いものを選びますよね?便利だからといって、高い利息をとられる借金に無頓着になってしまうのは、どうかな?

▼借入限度額、無担保無保証って何?

広告などでよく使われている「借入限度額」や「無担保・無保証」の意味を皆さんは、ご存知ですか?

「無担保なら手軽」なんて考えたらダメ!「信用」で貸してもらうため、その分利息が高くなるから返済も大変なんです!

 

借入限度額

必要なとき何度でも借りることのできる一定の金額枠のことです。金額は勤務先や年齢で決まります。

 

無担保・無保証

消費者金融が担保や保証人なしで「信用」でお金を貸すことです。銀行と違いスピーディーに借りられる反面、利率が高く返済が大変になります!

▼気軽に「保証人」になっても大丈夫?

「クレジットで車を買うから保証人になって」と友人に頼まれたら、あなたはどうしますか?その友人が万が一支払わなかったり、支払えなくなったら、あなたに請求がきます。
単なる「保証人」なら車を買った友人に請求してくださいっていう権利はあるけど…。「連帯保証人」になると、権利者と同じ立場で請求を受けることになります。
つまり支払いを拒むことはできないのです。保証人になってしまったために、多重債務に陥ってしまった人もいます。簡単に保証人を引き受けるのはやめましょう!

名義貸しはトラブルのもと!

自分の名義を他人に貸すことを「名義貸し」といいます。「あなたの名前で携帯電話の契約をしてもらえる?
料金は払わなくていいし、すぐに名義変更するから大丈夫!」なんていわれても、契約者(名義を貸したあなた)が支払いを求められることになります!

学生証や運転免許証などは、名義貸しに利用されることがあるから、簡単に他人に渡しては絶対にダメです!

▼悪質な金融業者の手口

融資保証金詐欺

 広告などで融資をもちかけて、保証金などと称して現金や小切手などを送付させようとします。お金を受け取ると連絡を絶ち、融資もされません!

 

買い取り屋

お金を貸す代わりに債務者にクレジットカードで高額な商品を買わせ、その商品を市場よりはるかに安く買い取ります。
債務者は買い取りの分の現金は受け取ることはできますが、商品を購入した代金の返済も残ることになります。

また、クレジットカードで買った商品を完済する前に換金することはできません。完済するまでは、商品の所有権はクレジットカード会社にあるためです。
勝手に他人の商品を売ったことになり、犯罪として扱われることにもなりかねませんよ!

 

整理屋

多重債務者に「債務を整理・一本化します!」などと伝え、相談者から整理手数料といった名目で現金を預かり、整理せずにお金をだまし取られます!

 

▼多重債務の解決方法

★任意(私的)整理★

私的に債権者と話し合って、債務整理をする方法です。利息の再計算によって借金残高を減らすことなどを交渉します。
弁護士などの専門家に代理人になってもらうケースが一般的です。

 

★調停による整理★

裁判所の調停によって債務整理をする方法です。裁判所の調停委員が債権者と債務者の間に入り、借金の減額などについて合意を促します。

 

★個人再生の手続き★

借金の一部を3年間程度で支払うことを条件に、残りの借金を免除してもらう方法です。返済計画を裁判所に認めてもらう必要があります。

 

★自己破産★

裁判所の決定により、財産を債権者に配分したうえで、残った借金を全額免除してもらう方法です。
自己破産をすると、社会生活上一定の制限を受けますが、通常の生活には支障はありません。

お問い合わせ

消費生活センター
住所:秋田県大仙市大曲通町8-36 Anbee大曲2F
TEL:0187-63-1136
FAX:0187-62-3177
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