【文化庁】100年フード認定「ジャンボうさぎ料理」をぜひご賞味ください
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「ジャンボうさぎ料理」が文化庁の「100年フード」に認定されました
「中仙ジャンボうさぎ(日本白色種秋田改良種)」は、明治時代に端を発し現在まで100年以上にわたり飼育されてきた秋田県仙北地域の伝統的な家畜であり、大仙市中仙地域では「全国ジャンボうさぎフェスティバル」が開催されるなど、貴重な地域資源であるとともに代表的な特産品のひとつです。
このたび文化庁では、我が国の多様な食文化の継承・振興の機運を醸成するため、地域で受け継がれ愛されている食文化を掘り起こし、100年続く食文化として継承することを目指す「100年フード宣言」の取組を実施しました。
認定初年度の令和3年度は全国から212件の応募があり、有識者委員会による審査の結果131件が認定され、秋田県では「ジャンボうさぎ料理」のほか、「きりたんぽ」、「秋田かやき」、「白餅」の4件が認定されました。
中仙ジャンボうさぎとは
中仙ジャンボうさぎは、昭和21(1946)年に「日本白色種秋田改良種」として農林省に届出された「秋田」の名を冠する希少な品種です。
白い毛並みと大きな体が特徴的な品種で、大きくなるものは10kg以上に成長します。食用に飼育されてきたジャンボうさぎの味はくせがなく、低脂肪・高タンパクでむくみの解消に効果のあるカリウムを豊富に含むなどヘルシーで、アレルギー体質の方や、老人食、病人食としても有望視されています。また、諸外国ではうさぎは一般的な食材として取り扱われることから、フランス料理等の食材としても広く利用されています。
全国ジャンボうさぎフェスティバル
毎年10月に開催される「全国ジャンボうさぎフェスティバル」では、ジャンボうさぎの品評会が開催されるほか、マスコットキャラ「デカラビくん」とのもちつき、うさぎプレゼントゲーム、うさぎ肉を具材にした「日の丸鍋」の振る舞いなどが催され、近年は約10,000人が来場するイベントとなっています。
ジャンボうさぎ等地域特産品化推進事業
大仙市は、飼育者によって組織される「中仙地域総合畜産振興会小家畜部会」と、地域の飲食店が加盟する「中仙料飲店組合」、秋田大学との産官学民の協働により、ジャンボうさぎや杜仲豚など地域の畜産資源・食資源を特産品として商品化・メニュー化する事業を推進しており、健康や美容に効果があるとされるαリノレン酸の含有率を高めたジャンボうさぎ地域ブランド「中仙月夜(げつよ)」を新たな名物にしようとする取り組みを進めています。
ジャンボうさぎブランド「中仙月夜」ポスター
秋田大学との共同研究
大仙市は「秋田大学教育文化学部地域連携推進事業」において、「日本白色種秋田改良種(中仙ジャンボうさぎ)の地域特産品としての価値向上と活用について」の研究を学官連携で進めており、脂質特性の分析や、他の食肉との食味の比較、必須アミノ酸を従来よりも豊富に含む食肉の開発の可能性に関する研究を行い、今後の特産品としての普及や商品開発へ活用していくこととしています。脂質特性を分析した結果では、炎症、血栓疾患、アレルギーの予防や美容に効果があるとされる「オメガ3脂肪酸」が、鶏肉と比べ約5倍含まれていることがわかりました。また、飼料に「オメガ3脂肪酸」を豊富に含むエゴマの実を混ぜて与えることにより、さらにその特徴を伸ばすことができるとの結果が得られました。今後も、学官民による共同研究を進め、より健康増進への効果が期待できる地域特産品の開発を目指していきます。